本年もブログ「美術趣味」をご覧いただきましてありがとうございました。

さて、来年2020年は4年に一度のビッグイベント、オリンピック・パラリンピックが開催されますが、12年に一度の子（ね）年でもあります。昨年12月末の総務省統計局の統計資料では十二支のうち、子（ね）年の人口は2番目で1,071万人（1番は丑（うし）年生まれ）とのことです。そんな子（ね）年生まれの方に、是非ご覧いただきたいのが伊藤若冲「鼠婚礼図」です。

伊藤若冲は近年話題になっている江戸中期の絵師で、展覧会を開催すれば大変な賑わいになります。まさに日本を代表する人気画家といえます。若冲といえば全三十三幅から成る宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の《動植彩絵》が有名ですが、京都の細見美術館も日本有数の伊藤若冲作品のコレクションで知られています。来年2020年1月4日（土）から、京都髙島屋を皮切りに大阪、日本橋、横浜の髙島屋で細見美術館などの若冲コレクションが一堂に展示されます（「没後220年　京都の若冲とゆかりの寺─いのちの輝き─」）。この展覧会に「鼠婚礼図」も出品されるそうですので是非ご覧ください。

細見美術館所蔵の本作品は、婚礼の宴のねずみたちが楽しげに生き生きと描かれています。十二支の先頭に数えられるねずみは、子孫繁栄や、五穀豊穣の神様、大黒天の使いとしてみられてきました。当社では細見美術館の承認印付き証紙を添付した「鼠婚礼図」の高級複製画（彩美版®）を製造・販売しています。人気絵師が描く、笑顔こぼれて、福をよぶような吉祥柄は新しい年を迎えるのにピッタリです。ねずみ年の方も、そうでない方にも、新たな年に福が来ますようお祈り申し上げます。　

伊藤若冲 《鼠婚礼図》　軸装・額装
鼠婚礼図（部分）

<仕様体裁>
■軸・額共通仕様
技法　彩美版®
無限定
用紙　和紙
装丁　軸装・額装
解説　山下裕二
原画　京都・細見美術館所蔵
証明　所蔵者検印証紙を貼付
販売価格（軸装・額装各）７０,０００円（消費税は別途申し受けます）

■軸装仕様
画寸　天地27.0×左右46.3cm
軸寸　天地114.3×左右64.5cm
表装　三段表装（国産、ハンドメイド）
材料　天地：緞子
　　　中廻：緞子
　　　風帯・金襴
　　　軸先：牙代用
　　　箱　：柾目桐箱、タトウ入り
掛軸の生地は当社で特織謹製しています。万一品切れになった場合は同一品質・似ている模様の生地を使用することがございますのでご了承ください。

■額装仕様
画寸　天地27.0×左右46.3cm
額寸　天地45.0×左右64.2cm
重量　約2kg
額縁　特製木製額（国産、ハンドメイド）

【伊藤若冲について】
正徳六年（1716）京都に生まれる。実家は青物問屋「桝源」。四十歳を機に家督を譲り仏門に帰依、絵師として本格的な活動を始める。鹿苑寺（金閣）、相国寺、金刀比羅宮に作品を寄進するなど活躍。寛政十二年（1800）、八十五歳で死去。 代表作に全三十三幅から成る《動植彩絵》（宮内庁三の丸尚蔵館）、《釈迦三尊像》（相国寺）、《紫陽花双鶴図》（プライス・コレクション）、《鶏図押絵貼屏風》（細見美術館）など。近年大規模な展覧会がたびたび開かれており注目が集まっている。

【細見美術館のご紹介】
細見家三代による日本美術のコレクションを中心に年間数回の企画展を開催しています。日本の美術工芸のほぼすべての時代、分野を網羅する所蔵品は重要文化財三十数点を含め約１千点。日本有数の伊藤若冲作品のコレクションでも知られます。

※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
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