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19 August 2024

山種美術館「【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏」と、東山魁夷の新商品の開発


「美術趣味」をご覧いただきましてありがとうございます。
 今年は国民的な日本画家、東山魁夷(1908~1999年)の没後25年にあたります。渋谷区広尾にある山種美術館では、9月23日(月・祝)まで「【特別展】没後25年記念 東山魁夷と日本の夏」を開催しています。
 この展覧会の目玉は、なんといっても東山魁夷の≪満ち来る潮(みちくるうしお)≫です。この作品は山種美術館の初代館長、山﨑種二氏が皇居新宮殿に納められている東山魁夷の大作≪朝明けの潮≫を目にして、このような作品を多くの人が鑑賞できるようにしたいとの思いで、東山魁夷に制作を依頼して完成させた作品です。この作品は縦約2m×横約9mという大きさもあり、めったに展示されることがないため、このたびの展示は非常に貴重な機会です。

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山種美術館所蔵 東山魁夷≪満ち来る潮≫

 特に海のエメラルドグリーンの色は美しく、日本画の緑青や群青など天然岩絵具の美しさを肌で感じられますので、ぜひとも展覧会で本物をご覧いただければと思います。また、制作過程がうかがえるスケッチや小下図なども数多く展示されており、東山魁夷が描いていく過程を間近で感じられます。

 さらなる見どころとしては、交友のあった作家の川端康成から薦められて京都の四季を描いた「京洛四季」のシリーズ作品です。桜の咲き誇る《春静》、修学院離宮の穏やかな緑の《緑潤う》、赤や黄色に色づく紅葉の《秋彩》、雪のしんしんと降る大晦日の街並を描いた《年暮る》など、京都の美しい四季が堪能できます。

 なお、わたしたちアート&カルチャー事業では、この貴重な機会を生かして東山魁夷の新作高級複製画の開発を進めています。収蔵庫からめったに出ることがない≪満ち来る潮≫を含めた原画3点について、東山魁夷の著作権承継者である東山家齋藤氏と、作品を所蔵している山種美術館の山﨑妙子館長に監修のご協力を得て、原画との色調合わせを繰り返し、オリジナルの息吹を感じるものに仕上げています。商品の発売は9月~10月を予定していますので、ぜひとも楽しみにお待ちください。

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原画の監修風景(齋藤氏と山﨑館長)
東京藝術大学大学院で博士号を取得されている山﨑館長と、東山魁夷の奥様のすみ様とご一緒に東山魁夷の画業を伝えてきた齋藤氏で、作品制作に使われている画材や制作工程にいたるまで意見交換がされました。

 また、本展覧会の1階では当社が既に商品化した東山魁夷の高級複製画などの展示販売がされていますので、よろしければご覧ください。実際の商品の色調や額装をご確認いただけます。

展覧会の詳しい情報は以下の山種美術館のWebサイトをご覧ください。
山種美術館公式サイト


当社の東山魁夷の高級複製画は以下をご覧ください。
東山魁夷 高級複製画


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