12 November 2021
美術館訪問レポート
【美術館訪問レポート】
文京区立森鷗外記念館のコレクション展に行ってきました
いつもブログ『美術趣味』をご覧いただきありがとうございます。
季節外れの暑さが続いていましたが、ようやく秋らしくなりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。コロナ感染者も少なくなり、だんだんと行動制限が緩和されてきました。
まだ安心できない部分もありますが、感染対策は今まで通り継続し、気をつけて過ごしたいと思っております。
先日、会社からほど近い文京区千駄木にある文京区立森鷗外記念館コレクション展の
『生誕110年・没後30年 森類－ペンを執った鴎外の末子』に行ってきました。
森類（もり るい）は文豪・森鴎外の三男として明治44年に生まれました。末っ子だった類は鷗外の愛情を受けて育ちますが、わずか11歳の時に鴎外が他界します。類は鷗外と同じ医学の道へは進まず10代のころから絵画を学び、戦後は文筆活動に積極的に取り組みました。会場には、貴重な自筆原稿や日誌、書簡、手紙や写真のほか、鷗外との思い出を綴った刊行物『鷗外の子供たち あとに残されたものの記録』や文芸誌などの資料が展示されています。幅広く活躍した多才な父・鷗外を、類はどのように思っていたのでしょうか。偉大で敬愛する親ではあるものの、プレッシャーがあったかもしれません。さまざまな苦労や思いがあるなか、華やかさはなくとも不器用なりに自分を信じて活動している姿を感じました。
私自身絵画の展示会へ足を運ぶことが多いですが、今回のように文学関係にふれる機会があると視点も変わり、とても新鮮に感じられる気がしました。
【コレクション展「生誕110年・没後30年 森類－ペンを執った鷗外の末子」】
会期：2021年9月17日（金）～12月27日（月）
※会期中の休館日 9月28日（火）、10月26日（火）、11月24日（水）
会場：文京区立森鴎外記念館 展示室2
開館時間：10時～18時（最終入館は閉館30分前）
観覧料：一般300円（20名以上の団体：240円）
