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西日本を中心に各地に災害をもたらしたお盆の雨も一段落しました。災害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
「処暑」を迎え、暑さがだんだんと和らいできました。コロナ禍で制限があるなかですが、最近休日の朝早く涼しい時間に、近くの公園に足を運び散策をしています。日が昇ると日差しが暑いですが、見上げると空は青く澄んで雲が高く、秋の気配がします。また、日暮れが徐々に早くなり、ヒグラシやコオロギの鳴き声が聞こえてくると、いっそう秋を感じます。残暑が厳しい日もありますが、皆さまどうかご自愛くださいませ。
さて今回は暮らしのなかの「ひと時」を感じさせる複製画をご紹介します。
上村松園「初秋(しょしゅう)」
秋草の露を気にかけて、着物の袖を翻す女性の立ち姿。指先にかけての動きやそこに視線を落とした表情など細部にいたるまで、ほんのひと時の優美な女性の仕草をしなやかに捉えた松園の美人画です。
凛として清澄な趣が漂い、理想の美人画を追求し続けた松園ならではの画格が堪能できます。
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