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15 October 2020

秋だより


いつも美術趣味をご覧いただき、ありがとうございます。
ようやく秋らしくなり、爽やかな季節を迎えた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。


秋と言えば…食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、行楽の秋など、結びつく言葉がたくさんあります。植物に関しても「秋の七草」があることをご存じでしょうか。
萩(はぎ)、尾花(おばな※ススキのこと)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)の7種類で、その歴史は古く、万葉集に掲載されている、奈良時代の歌人 山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌が始まりだそうです。
春の七草はお正月などにお粥にして無病息災を祈り食べますが、秋の七草は見て風情を楽しむものでしょうか。また身近な草花として古来から親しまれたものなのでしょう。可憐な秋の七草を探しに秋の散策を楽しむのもいいかもしれませんね。


さて今回は、当社が販売する高級複製画のなかから秋の風情を愛でる作品として、奥村土牛の《栗》をご紹介します。
原画は花木の一枝を手折って画題とする「折枝画(せっしが)」により、精密な描写で表現されています。土牛画伯は、栗の一枝を若緑のイガ、葉の葉脈、虫食いの穴まで細密に丁寧な筆遣いで描きました。原画は和紙の裏側に金箔を押した金箋紙に描かれています。


当社では、原画に用いられた金箋を再現するため、一枚ずつ手作業によるシルクスクリーンを施しています。彩美版®にシルクスクリーンを刷り重ねることで、金箋紙の華やかな質感を忠実に再現しました。熟練の職人による完成度の高い表現をぜひご堪能ください。


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奥村土牛《栗》
仕様体裁
技 法   彩美版®シルクスクリーン手刷り
限 定   −
用 紙   和紙
著作権者   奥村 正
解 説   谷岡 清(美術評論家)
画面寸法   天地 37.0cm × 左右 52.0cm
原画所蔵   華鴒(はなとり)大塚美術館
証 明   著作権者の承認印・通し番号入り証紙を額裏に貼付け
本体価格   120,000円(税別)

軸装
装 丁   表装 本表装、天地 綿支那パー
装丁寸法   天地 133.0cm × 左右 71.8cm
中 廻   蔓唐草文貴船緞子
風帯・一文字   唐草づくし文新金襴、軸先 新牙
収 納   柾目桐箱、タトウ付き

額装
装 丁   高級木製和額、アクリル付き
装丁寸法   天地 56.4cm × 左右 71.3cm
重 量   約3.1kg

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