こんにちは。7月に入り、急にムシムシと暑い日々が増えて参りました。
私は先週末、新作の打ち合わせで熊本に行ってまいりました。
今年度中に、とっても素敵な作品を発表させて頂く予定ですので、ぜひ情報公開の日を楽しみにして頂きたいと思います!
さて、初めての熊本でしたので、一泊して翌日は熊本城を見学して帰ることにしました。熊本城は言わずと知れた熊本県の観光名所ですので、ぜひ見学しておきたかった、という以外に、私がここを訪問したかった理由がもう一つありました。
東山魁夷の代表作の一つ≪残照≫(東京国立近代美術館所蔵)は、魁夷が風景画家として立つきっかけとなった作品として知られていますが、この作品が誕生する上で、魁夷の心の原風景として刻まれた景色のひとつが、ここ熊本城の天守閣から望んだ阿蘇の景色だったと言われています。戦時中の、死と隣り合わせの過酷な状況の中で魁夷が見た景色に、思いを寄せてみたいと思いました。
しかし、私が思っていた以上に熊本城は広かった。無料ガイドの方の、興味深いお話に聞き入りながら熊本城の成り立ちを学びつつ見学道を歩いていたら、天守閣の下までたどり着くまでに1時間近くかかってしまい、その時点で残された滞在時間はあとわずか。他のフロアをゆっくり見学する暇もなく、ダッシュで天守閣に駆け上がることとなりました。前日からの暑さもあってかなりの疲労を感じる中、ようやくたどり着いた天守閣から眺めた景色は、お天気にも恵まれて遠景まできれいに望め、一時の解放感を味わうことができました。
天守閣には様々な国の観光客が訪れており、何かと不安定な世の中だけれども、平和な世界に生きていられることを、ありがたいなと思いました。

かなり急ぎ足の観光となりましたが、熊本県内には他にも行ってみたいところがまだまだ沢山ありました。またぜひ訪れてみたいです。
ところで、行きの飛行機からは、山頂の中をのぞきこめるほど近くに、富士山を見ることができたのですが、これが、葛飾北斎の≪凱風快晴≫を思い起こさせるような美しい赤富士でした。

赤富士は、片岡球子など日本画家にも数多く描かれていますが、本当にこのような色に見えることがあるのだという事を知りました。改めて、日本の象徴である富士は、美しい山だなと感じました。