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25 February 2026

曽我梅林で重なる、瑞白の花と峰



こんにちは、皆さん!
いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。

春一番が吹いたので、私は梅を求めて神奈川県小田原市にある梅の名所「曽我梅林」に行ってきました。

曽我梅林は、別所・原・中河原の三つの梅林からなる関東有数の梅の名所であり、この時期には約3万5千本ともいわれる梅が里山一面に広がり、あたり一帯は梅の香りに包まれます。

梅の香りと野鳥の声が幻想的に重なる梅林で際立っていたのは...
凍てつく風に耐え、霜をまといながら、じっと春を待っていたであろう小さな蕾(つぼみ)が、やわらかな陽ざしの下で凛と咲き誇っている姿でした。

梅の花は桜のように華やかに広がるのではなく、それぞれの一輪が慎ましくも確かな意思を持っているように感じます。

その上品な花弁の傍らには余白が残り、その余白が静かにそびえる白き富士と青く澄んだ空を一層広く見せていました。

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瑞白の梅と富士の重なりに心を奪われた私は、一面に広がる幻想的な白梅の景色が、悠久の富士の前では"つかのま"の光景なのだと気が付きました。


美しく、儚く、愛しい梅に心を打たれ、日本画家 小倉遊亀の《つかのま》を思い浮かべました。

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《つかのま》の白梅は簡潔で余白をたっぷりと抱え、"つかのま"そのものが画面に封じ込められています。

"つかのま"という瞬く間にこそ、静謐(せいひつ)が宿り、美しさが際立ち、強く惹きつける力があるのだと感じます。

曽我梅林の白梅もまた同じで、咲き誇りながらも既に散りゆく運命を内包しています。
だからこそ、凛として力強く、純白に輝き、情緒深く、胸に響く光景なのだと思います。

梅は花で愛でられ、実で味わわれ、記憶の中で熟していくと言われるそうです。

ほんのり甘くキリっと酸味のある、味わい深い梅干しも堪能し、五感で梅の魅力を体験してきました!

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