こんにちは。先日北海道出張の折に、小樽で小樽芸術村、札幌で北海道立近代美術館と三岸好太郎美術館を見学してきました。

小樽行の電車は海沿いぎりぎりを走り気持ちの良い景色
小樽芸術村は、ニトリ創業者である似鳥昭雄氏が、ニトリが生まれ育てられた北海道のために、と小樽運河周辺に開設しました。施設は4棟の建物から成り、いずれも小樽が栄華を誇った20世紀初頭の歴史的建造物の中に、素晴らしい芸術作品の数々が展示されています。

似鳥美術館は、日本画は横山大観、片岡球子、東山魁夷、西洋画は藤田嗣治、佐伯祐三、ユトリロ、ルノワールなど、国内外の巨匠の作品をはじめ現代作家の展示もあり、絵画だけでなく立体作品までの豊かなコレクションとその幅広さに驚きました。
ステンドグラス美術館では、ステンドグラスがどのように造られるかを動画や実際の展示で知ることができ、間近でじっくりとガラスを見る機会はなかなか無いので、ガラスの色の美しさを堪能しました。
アールヌーヴォーのガラスが多数展示されている西洋美術館や、重要文化財である旧三井銀行小樽支店もそれぞれに見応えがあり素敵な場所でした。
小樽に行かれる際はぜひ十分な見学のお時間を取って訪れてみることをお勧めします!
札幌の北海道立近代美術館では、企画展の「皇居三の丸所蔵館展 皇室の至宝 北海道ゆかりの名品」、コレクション展「さいきょうの ざいりょう」を見学しました。
コレクション展は立体作品が、ガラス、木、石など素材ごとに紹介されていて、実際に手で触れたりすることができる作品もあり、楽しく見学しました。
2階に展示されている岩田藤七のたくさんのガラス作品を見ながら思い出したのは小倉遊亀の「初夏の花」。小倉遊亀は岩田藤七の芸術を受け継ぐ長男・岩田久利による煌びやかなガラス花器をたびたび描いています。

小倉遊亀「初夏の花」
近代美術館のお隣の三岸好太郎美術館は、北海道出身の洋画家、三岸好太郎の画業全体を知ることのできる美術館で、すっきりとした空間の中に北海道を描いた作品が多数展示され、明るく落ち着いた美術館の空間も含めてとても好きになりました。思いもかけず良いところを見つけてしまった!という場所でした。
限られた時間の中でどうにか3施設を周ることができましたが、もっとゆっくりと見学したかったところもありますので、またプライベートでもぜひ訪れてみたいと思います!