11 July 2023
日本画家 西田俊英先生の出演番組を観て。
こんにちは。連日の酷暑に体がついていかないのは年齢のせいだけではないと思う今日この頃です。地球のことが心配です。
さて、6月24日(土)にNHK BS 4Kで、そして先週7月8日(土)にNHKプレミアムで再放送された「神様の木に会う〜にっぽん巨樹の旅〜(7)」で、日本芸術院会員、日本美術院同人として第一線で活躍され、当社でも版画を制作・販売しております日本画家 西田俊英先生の、屋久島での制作のご様子が紹介されました。
屋久島の深い森に大きな画材の荷物を背負って分け入り、樹齢2000年を超える巨木「三穂野杉」と出会い、絵の制作を通して樹と向き合われる西田先生のお姿を観て、描くとはこういうことなのかと心が震えました。
西田先生は現在、屋久島での取材を元に幅70メートルの大作を制作されており、番組を見た後ではことさら完成した作品の発表が待ち望まれます。
番組はNHKオンデマンドでも配信されており現在も視聴可能です。
古より息づく巨樹の生命力に圧倒され、そこに関わる人たちの思いに心を動かされたとても良い番組でした。
ちなみに、巨樹というのは調べてみると案外身近な街中にもあるようで、当社から最寄りの後楽園に行く途中にも、善光寺坂のムクノキ、という樹齢約400年の巨樹がありました。
徳川家康が江戸幕府を開いたのが今から420年前の1603年。そんな時代から生き続け、さまざまな時代を見てきたのだと思うと、とても大きな時間の流れを感じました。
西田俊英先生のこれまでの作品や屋久島での制作のお話は西田先生のホームページやインスタグラムでもご紹介されています。