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19 November 2020

新作≪絲綢の路 パミール高原を行く≫のご案内


いつもブログ美術趣味をご覧いただき、まことにありがとうございます。
今年も残すところあとひと月あまりとなり、寒さも日に日に厳しくなってきました。新型コロナウイルスの第3波も気になる今日この頃、本ブログをご覧の皆さまも、体調の管理には十分お気を付けください。

さて今回は、先だって販売を開始しました、平山郁夫画伯生誕90周年記念作の≪絲綢の路 パミール高原を行く≫彩美版®をご紹介します。

本作≪絲綢の路 パミール高原を行く≫は、名実共に日本画壇の第一人者として活躍された平山画伯が、平山芸術の集大成として薬師寺玄奘三蔵院「大唐西域壁画」を完成させた翌年(新世紀2001年)の再興第86回院展に満を持して出品した、記念すべき作品です。

平山画伯は玄奘三蔵の歩んだ道を追い求め、150回以上にわたりシルクロードへと足を運びました。41年間にわたるシルクロードの取材では、時に道なき道を行き、荒々しい山々を超えるなど、その厳しい旅は修行のようでもありました。日本文化の源流の一つである仏教を運んだシルクロードを描くことを通し、画伯は生涯、日本人の精神・文化や生の根源を探求し続けました。辛い戦争体験をされた画伯は、シルクロードの東西交易こそが平和の象徴であると考え、平和への祈りを込めてシルクロードを描き続けました。

本作≪絲綢の路 パミール高原を行く≫では、険しい山道を行くキャラバン隊が奥へ奥へと山頂をめざします。どこか緑がかった空、雪に覆われた白い山、乾いた土のコントラストは、私たちを幻想の世界へと誘います。人間を真に見つめ、命の営みの確かな形を描きたいと願い続けた画伯の深い精神性が見る者の心に伝わり、未来に向かって歩を進める前向きな気持ちや希望が垣間見えてくるかのようです。

複製画の制作にあたっては、監修の山梨・平山郁夫シルクロード美術館と原画所蔵元の広島・平山郁夫美術館に特別にご協力いただき、厳密な校正を行い、平山画伯の描くシルクロードを精緻に再現しました。

苦難の時代に生きる私たちを力強く勇気づける本作を、ぜひお手元でご鑑賞ください。


ー平山郁夫 自作を語るー
「中国からウズベキスタンやアフガニスタン、パキスタンへと国境を越えて行くあたりは四千メートル級の山々が連なる。酸素が薄く、息をふうふうしながら歩いた。だがそのぶん歩き終えた気持ちは清々しく、それなりの達成感も得られる。≪大唐西域壁画」≫を描き終えた私は、程度こそあれ、そのような気持ちだった。やり終えた達成感と、新たな目標に向かって歩き始めるのだという清新な気持ちの両方を込めた。」


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彩美版®
平山郁夫 《絲綢の路 パミール高原を行く》
販売価格 300,000円+税
限定300部発行

■仕様体裁
監 修 公益財団法人平山郁夫シルクロード美術館
原画所蔵 公益財団法人平山郁夫美術 
技法   彩美版®シルクスクリーン手刷り
額 縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き、クロス貼りタトウに収納
画 寸 天地34.1×左右72.7㎝(20号大
額 寸 天地54.5×左右93.0×厚さ5.5㎝
重 量 約5.7㎏
解 説 谷岡清(美術評論家、NPO法人美術教育支援協会理事長)
発 行 共同印刷株式会社

※作品についてのお問い合わせ:共同印刷(株)アート&カルチャー事業
TEL.03-3817-2290


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