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江戸時代の中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲は日本人に最も親しまれている画家のひとりです。2016年に開催された東京都美術館の回顧展では会期中の入場者数が44万人以上を記録し、社会現象ともなりました。昨年2018年パリのプティ・パレ美術館で開催された大規模な若冲展はフランスで大変な反響を呼び、今や世界が認める日本のアーティストにもなっています。そして今年は、若冲ブームの火付け役ともなった極彩色の細密画「動植綵絵」(宮内庁三の丸尚蔵館)が、相国寺から明治天皇に献上されて130年を迎える年です。
このように人気の若冲ですが、彩色された花鳥画はそれほど多くありません。この度、美しい彩色が施され、傑作の誉れが高い「白鶴図」を彩美版®で商品化できることになりました。「白鶴図」は「松に鶴」、「浪に鶴」の双幅になっています。本作品は相国寺に現存する明代の画家、文正(ぶんせい)の作品「鳴鶴図」をもとに、若冲が大胆にオリジナルの表現を加えて描いた逸品です。「松に鶴」に描かれているのは、長寿の象徴である鶴と松というおめでたい図柄で、家内の繁栄の願いが込められています。また「浪に鶴」では若冲独自の波頭の表現と、飛翔する鶴の姿にあふれる躍動感があります。双幅でご鑑賞いただければ静と動の対比が見事に表現されています。
また若冲は「白鶴図」の鶴の羽を一本一本、精緻な筆遣いで描いています。本商品ではこの鶴の羽をシルクスクリーンの技術で細部にわたり再現しました。この「動植綵絵」にも通じる若冲の真骨頂、超絶細密描画を高級複製画「彩美版®」でご鑑賞ください。
来年2020年は、若冲が85歳という江戸時代では珍しい長寿を全うして220年が経ちます。平成から令和へ、そして新しい時代にかわるこの時に、貴重な吉祥柄を皆様のご家庭にお届けできることは、当社にとってまさしく幸いでございます。
【若冲の展覧会のご案内】
秋田県立近代美術館では下記の日程で「若冲と京の美術―京都 細見コレクションの精華―」を開催しています。
前 期:9月14日(土)~10月14日(月)、後 期:10月16日(水)~11月10日(日)(10月15日(火)は展示替えのため入場できません)
詳しくは美術館のホームページをご覧ください。
【伊藤若冲「白鶴図」(はっかくず)双幅 「松に鶴」/「浪に鶴」のご案内。】
[本体価格]
「松に鶴」/「浪に鶴」ともに
額・軸(各) 128,000円(税別)
左右セット(特別価格) 250,000円(税別)
[仕様体裁]
限 定:松に鶴/浪に鶴 各800部
技 法:彩美版®シルクスクリーン手刷り
用 紙:特殊絹本
画面寸法:天地65.2cm×左右36.6cm
監 修・解説:小林忠 (学習院大学名誉教授、岡田美術館館長)
「白鶴図」松に鶴、軸装(彩美版®)
「白鶴図」浪に鶴、軸装(彩美版®)
【軸装仕様】
軸寸法:天地151.5cm×左右54.0cm
表 装:本表装
材 料:天地:新綿支那パー/中廻:七宝繋ぎ地唐草紋緞子/
風帯・一文字:牡丹紋新金襴/軸先:新牙
収 納:桐箱・タトウ
「白鶴図」松に鶴、額装(彩美版®)
「白鶴図」浪に鶴、額装(彩美版®)
【額装仕様】
額寸法:天地83.0cm×左右54.4cm×厚さ4.5cm
額 縁:特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き
重 量:約3.8kg
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