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03 November 2019

新作《スラヴィア》のご案内


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきまことにありがとうございます。

梅雨明けが待たれるこのごろですが、お変わりございませんか。

さて、今回は新作・アルフォンス・ミュシャの《スラヴィア》をご紹介します。
アルフォンス・ミュシャは、19世紀末のパリで大成功を収めた、アールヌーヴォーを代表する芸術家です。
商業用ポスターや装飾パネル、アクセサリーや商品パッケージなど多くの作品を手がけ、「線の魔術」ともいえる繊細な美しいで様式で、絶大な人気を集めました。

ミュシャは1904年から1909年にかけて、数回にわたってアメリカに招かれています。
アメリカでも、美術学校で教鞭を執ったり、ポスターの制作や劇場の装飾をしたりなど多忙をきわめました。
本作「スラヴィア」はこの期間に、アメリカで描かれた作品です。
後に制作される大作「スラヴ叙事詩」の資金援助をしたチャールズ・クレインの依頼で、彼の令嬢ジョセフィンの結婚祝いとして描かれました。
クレインはスラヴ文化に関心を寄せていていたのですが、それに合わせてミュシャはジョセフィンをスラヴの女神「スラヴィア」に見立て、ポスターなどで展開させた様式を油彩画に応用して表現しています。

構図の基になった作品は、1907年にプラハのスラヴィア保険相互銀行のために制作した広告ポスターです。
作品の中には象徴的な表現が数カ所あり、スラヴィアの膝に止まる二羽のツバメが祖国愛を表わすなど、ミュシャは故郷への想いを描きました。
また、周辺の装飾部分の描法には日本の工芸品の影響が見られます。美しい装飾とが象徴的な表現が調和した、華やかな傑作です。
本作品は、ミュシャ財団より日本で初めて正式許諾を受けて制作いたしました。他ではお求めになれない貴重な作品です。
ぜひこの好機にお側でご鑑賞になっていただきますよう、ご案内申し上げます。

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©Mucha TRUST 2019

仕様体裁
【技法】彩美版®シルクスクリーン手刷り
【限定】200部
【画面寸法】天地60.6×左右36.4㎝
【額寸法】天地70.5×左右46.2×厚さ2.5㎝
【用紙】キャンバス
【額縁】木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
【重量】約2.7kg
【監修】内井 知子(株式会社ジーイーエム アルフォンス・ミュシャ日本総代理店 代表)
【解説】佐藤 智子(ミュシャ財団キュレーター)
【原画所蔵】プラハ国立美術館
【発行】TOMOWEL|共同印刷株式会社
【本体価格】128,000円(消費税は別途申し受けます)


・肩書き等は初版発行当時のものです。
・寸法・重量等は、天然材料を使用し、一点ずつ手作りのため、表記と異なる場合があります。



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