グスタフ・クリムト黄金様式の世界的傑作「接吻」。 <br>多様な金色で表現した高級複製画の技術をご紹介します。 | ウェブマガジン | 美術品複製画販売サイト | 美術趣味

17 October 2023

グスタフ・クリムト黄金様式の世界的傑作「接吻」。
多様な金色で表現した高級複製画の技術をご紹介します。

美術趣味をご覧いただきまして、ありがとうございます。

ウィーンの世紀末を代表する画家、グスタフ・クリムト。
「接吻」は彼が完成させた金を用いた装飾的技法、「黄金様式」の傑作です。このたび、「接吻」を所蔵するウィーンのベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館の創立300周年を記念し、同館に公式認定を受けて「接吻」の高級複製画を制作しました。
クリムトの父親のエルンストは金工師でしたが、その息子が金の工芸品のような「接吻」を生み出したことには運命を感じます。高級複製画「接吻」は版画職人の持つ多様な技術を駆使して、金の表現にこだわりぬきました。その一部をご紹介いします。

一つの塊になったように強く抱き合う男女。女性は赤、緑、青、紫など色鮮やかで、女性らしい曲線的な衣装で描かれています。この渦巻模様には金箔と金色のシルクスクリーンの両方を用いるという凝ったつくりで、デリケートな輝きを演出しています。渦の中心の銀の部分は、銀のシルクスクリーンで落ち着いた質感を出しています。

一方、男性の衣装は女性とは対照的に黒と白の直線的なデザインになっています。こちらも金色の渦巻模様や四角い幾何学模様の部分に金箔と金色のシルクスクリーンを用いています。

背景もただの黒ではなく、シルクスクリーンの金色で複雑な奥深さを出しています。

ひざまずいた女性の裸足の周りは色とりどりの花園になっていますが、そこにも装飾的に金色のシルクスクリーンで表現したツタが絡んでいます。花々と金のラインの対比が美しいです。

原画所蔵館であるベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館のロゴ入り認定証が額裏に貼付されています（左）。共同印刷の正式な商品の証として、エンボスとセキュリティーシールがついた証明書も貼付されています（右）。

セキュリティーシールをスマートフォンのカメラで斜めからフラッシュで撮影すると「KP」の文字が浮き出ます。

本作の上質な輝きを、ぜひお手元でお楽しみください。

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