26 May 2023
美術館訪問レポート
【美術館訪問レポート】
東京国立近代美術館70周年記念展に行ってきました
いつもブログ『美術趣味』をご覧いただきありがとうございます。
爽やかな陽気が過ぎて日差しが段々と強くなるなど、初夏の暑さを感じる今日この頃です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
5月8日より新型コロナウイルスが2類から5類へ移行となりました。マスク着用は個人の判断に委ねられ行動制限もなくなるなど、3年前から始まったコロナ対策の規制は緩和されましたが、まだ感染予防をしながらの日々を送ることになるでしょう。皆さま引き続きお身体をご自愛ください。
先日、東京の竹橋駅近くの東京国立近代美術館に行って来ました。東京国立近代美術は1952年12月に開館し、2022年度は開館70周年にあたります。今回は記念周年企画展とし「東京近代美術館70周年記念展 『重要文化財の秘密』」が開催されていました(会期:2023年3月17日~5月14日)。
明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみの展覧会です。展示作品のすべてが重要文化財で構成される展覧会はとても見応えがありました。じっくりと見ていく中で、「この絵、学校の教科書にあったよ!」と、子どもの嬉しそうな声が聞こえました。館内には子ども向けに、作品に関しての紹介や作者の描いた作品の絵を通して、自分ならどんな気持ちだったかと心情を問いかけるレポート仕様のアプリ紹介があり、絵や芸術の文化に詳しく触れてもらえるよう工夫がされていました。
企画展と同じくして、東京国立近代美術の所蔵作品展も同館内で開催されていました。最初に展示されていた作品は、東山魁夷の代表作「道」です。戦後の悲惨な状況を乗り越え、一歩ずつ前に踏み出さそうとした作者の心情を、一筋の道に託して描かれたもので、作者の強い意志や覚悟、一歩ずつでも前に進もうと観る者を励まして勇気付けてくれる作品です。当社では、この作品の複製画商品を制作しています。
今回は、東山魁夷「道」をご紹介いたします。
こちらからどうぞ
東山魁夷「道」(額装)
《記事一覧》へ戻る