August 16, 2019

山口蓬春展


いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。連日の猛暑にやられ、筆者は体調管理にいささか苦労しております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。熱中症には十分お気をつけ下さい。


さて、わたくしは日本橋髙島屋S.C.で開催中の「山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦」を鑑賞してまいりました。


山口蓬春(1893-1971)は近代日本画から現代日本画への過渡期に重要な役割を果たしました。西洋画のエッセンスを巧みに取り入れた作風は「新日本画」と呼ばれ当時の画壇を主導し、後進の画家たちにも多大なる影響を与えました。蓬春のモダニズムは日本画の表現領域を拡げていくことで、戦後の日本画革新の原動力ともなり、1965年には文化勲章を受章しました。


今回の展覧会は、回顧展としては2006年の神奈川県立近代美術館・葉山館以来13年振り、待望の特別展です。展示作品は山口蓬春記念館が所蔵する名品の数々や、二階堂美術館所蔵の初期の貴重な作品、髙島屋史料館所蔵の小品まで、実にヴァラエティに富んだ作品群で蓬春の画業の変遷をたどります。


展示された蓬春作品の画面の鮮やかな発色と肌理(きめ)の美しさには、どれも心奪われること必定ですが、中でも注目は、あの有名な代表作、シロクマを描いた『望郷』の本画・小下絵・小下図、三点の揃い踏みです。東山魁夷と六世中村歌右衛門にそれぞれ寄贈された二つの小品が本画と並べて展示されるのは初めてとのことで、名作『望郷』制作の秘密の一端を窺い知ることができます。なお、北極のクマと南極のペンギンを同じ画面に描いたことについて蓬春は、うかつに画面に描いてしまったので笑われるけれども、地球は丸いからということでご容赦願いたいというコメントを残しているそうです(笑)。


猛暑が続く中、皆さまも感興あふれる藝術世界で心安らぐひと時を過ごされてはいかがでしょうか。


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同時公開の吉田五十八設計の葉山・蓬春邸の画室はとても興味深い再現展示でした。


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【展覧会情報】
山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦
【東京展】
会場 日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール
会期 8月19日(月)まで 
入場 10:30~19:00 (最終日は17時半まで)

【大阪展】
会場 大阪髙島屋7階グランドホール
会期 8月28日(水)~9月9日(月)
入場 10:00~19:30 (30・31日は20時まで・最終日は16時半まで)

※詳細は髙島屋デパートのHPをご覧ください。


●弊社では山口蓬春画伯の名作複製画をご案内しております。


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山口蓬春 『榻上の花』
「西洋画の近代的な感覚と東洋画の深い精神性との融合」

販売価格 160,000円+税
限定200部発行


■仕様体裁
技 法    彩美版®IWA-E(岩絵)、シルクスクリーン併用
限 定    200部
用 紙    版画用紙
額 縁    木製金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸    天地52.6×左右33.5㎝ (10号大)
額 寸    天地69.08×左右50.0㎝
重 量    約2.5㎏
証 明    著作権者承認印付き証紙を額裏に貼付
監 修    山口蓬春記念館
解 説    笠 理砂 (山口蓬春記念館 副館長兼学芸主任)
原画所蔵   東京国立近代美術館
発 行    TOMOWEL 共同印刷株式会社



彩美版®IWA-E(岩絵)は、日本画特有の画材、岩絵具の質感と色調を再現するため、共同印刷が独自に開発した画期的な特許技法です。(特許第4504913号)
岩絵具と同質の材料である胡粉や方解石の粉末をふんだんに使用し、岩絵具特有のざらざらした質感と風合いを作りだしました。
最新のデジタル加工処理技術とミクロの世界の高精度プリントに、版画の技法であるシルクスクリーンを組み合わせ、美しい発色を可能にしております。微妙なグラデーションや鮮やかな色彩の表現は息を呑むほどの美しさです。
実際に使用される岩絵具の材料を用いることで初めて可能となった日本画の質感表現を、皆様もぜひお手元でお確かめください。

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


August 2, 2019

夏の思い出を持ち帰る。


こんにちは。いよいよ夏本番の8月になりました。
この季節、涼しい館内で暑さをしのぎながらアート鑑賞...というのは、とても心地よい時間の使い方だなあと思ったり致します。
さて先月、早めの夏休みを頂き個人的に念願だったハワイに行ってまいりました。
カラっとした空気に、広がる青い空と海...とにかく気持ちの良いところでしたが、ハワイではワイキキ周辺での海やショッピング、食事スポット以外にもとても楽しいところがありました。


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ハワイの歴史や文化を集めた「Bishop Museum(ビショップミュージアム)」。ワイキキから市バスに乗り、現地の人たちがバスに乗り降りしていくのを眺めつつ30-40分ほど乗車した郊外にある博物館なのですが、広い敷地内にはハワイ王朝時代の貴重な資料などを収集した建物をはじめ、ハワイの火山の成り立ちを紹介する施設や、プラネタリウム、企画展を行っている建物などが点在しています。ひとつひとつの施設が、決してお勉強という感じではなく、目で見るのはもちろん触ったり動かしたりして、子供でも楽しみながらハワイの成り立ちを知ることができます。


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帰りに立ち寄ったチャイナタウンエリアにある「Peggy Hopper Gallery(ペギーホッパーギャラリー)」も良かったです。
ロスで生まれハワイへ移住した女流画家、ペギーホッパーのギャラリーですが、ポリネシアンの女性をゆったりとおおらかな感じで描いた作品が印象的で、ダニエルKイノウエ国際空港にも作品があるそうです。日本でハワイの画家を調べていた時に作品を見かけ気になっていたので、作品を見てみたいと思い訪問しました。本当は本画を買いたかったのですが、手の届く丁度良いサイズで、これ、というものがみつけられず、そのかわりにリーズナブルだけれどもサイン付きのプリントを2点買って帰りました。
持って帰って家においてみると絵画を通して旅先の空気が思い出され、現地の作家のものを持ち帰るのも良いなと思いました。これから額装して飾るのが楽しみです。


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ダウンタウンエリアには他にもハワイの作家のギャラリーがあるようでしたし、充実したコレクションのホノルル美術館や、日本人に人気というハワイ出雲大社なども、近くまで行きながら時間が無くて回れなかったので、ぜひまたハワイに行くことがあれば行ってみたいと思っています。
ハワイはリゾート地でありながら街中を散策するとまた違う一面が見えて、とても魅力的な場所だなと思いました!

July 19, 2019

梅雨だより



 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。


 今年の梅雨は何時になくしとしとと雨が降り続き晴れ間も短く、梅雨らしい季節と感じられる今日この頃でもあります。皆様いかがお過ごしでしょうか。ここ最近週末になると天気が崩れ雨の日が続きますが、もうそろそろ梅雨明けになりそうです。急に暑くなって体調を崩しがちですが、皆様どうかご自愛くださいませ。


 この梅雨時期、雨が降り続き気分も滅入りがちですが、季節ならではの楽しみ方に四季折々の花々を愛でる風習がここ東京文京区にあります。文京区の代表的なイベント「文京 花の五大まつり」は区内に数多いお寺や神社の境内で開催され、2月の梅まつり(湯島天満宮境内)に始まり、さくらまつり(播磨坂さくら並木)、つつじまつり(根津神社境内)、あじさいまつり(白山神社境内)、11月の菊まつり(湯島天満宮境内)までの5つからなるものです。

 今の季節ですと7月上旬に光源寺駒込大観音で「ほおずき千成市」が、7月下旬には徳川家ゆかりの伝通院や源覚寺(こんにゃく閻魔)境内で「文京朝顔・ほおずき市」が行われます。瑞々しい朝顔やほおずきは夏季に咲き実をつける花として夏の到来を感じさせます。

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【第34回 文京朝顔・ほおずき市】

開催日: 7月20日(土)、21日(日)
会 場: 伝通院(朝顔市)
      文京区小石川3-14-6
      

      源覚寺(ほおずき市)
      文京区小石川2-23-1



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて今回は、当社ラインナップの中から朝顔・紫陽花を題材にした 奥村土牛「朝顔」、中村岳陵「八仙花」と山口蓬春「榻上の花」をご紹介いたします。



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奥村土牛 《朝顔》
販売価格 95,000円+税


土牛は知人宅で竹矢来(たけやらい)に絡ませた立派な朝顔を見て以来、種蒔きから始めて咲くまでを綿密に写生してその生態を知りろうとし、漸く摘めば汁が出るような蔦や葉の瑞々しさを掴めたと言われます。たらし込んで滲ませ描かれた一輪の花は、凛として涼やかに誇らしく咲いています。



<仕様体裁>
技法 彩美版、本金泥手彩色
原画 華鴒大塚美術館所蔵
技法 彩美版(R)
画寸 天地38.2cm×左右52.8cm
額寸 天地57.5cm×左右71.5cm
重量 約4kg
用紙 鳥の子和紙
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は軸装仕様もございます。





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中村岳陵 《八仙花》
販売価格 120,000円+税


梅雨の合間でしょうか、静かに咲く額紫陽花の横で麦藁とんぼが羽を休めています。静謐な世界を澄んだ色彩で描き、画家の凛とした画風が窺えます。

<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版(R)
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版」は共同印刷の登録商標です。






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山口蓬春 《榻上の花(とうじょうのはな)》
販売価格 160,000円+税


窓際の椅子(「榻(とう)」)には白いポットに生けた紫陽花と洋梨が、色鮮やかな色彩で描かれています。カーテンの模様・床や壁の色や構成に画家の独創的な感性が光ります。

<仕様体裁>
原画 東京国立近代美術館所蔵
監修 山口蓬春記念館
解説 笠 理砂(山口蓬春記念館)
限定 200部
技法 彩美版(R)IWA-E
画寸 天地52.5cm×左右33.5cm
額寸 天地69cm×左右50cm
重量 約2.5kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製額金箔仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)
証明 著作権者承認印入り証紙を額裏に貼付

※「彩美版」は共同印刷の登録商標です。
※「彩美版IWA-E」は日本画特有の画材、岩絵具の質感と色調を再現するために生み出された画期的な技法です。(当社特許保有)
日本画の画材として用いられる胡粉や方解石を細かく砕いた「岩胡粉」(岩絵具の一種)をふんだんに使用し、岩絵具特有のざらざらとした質感、風合いをつくりだしました。

July 2, 2019

新作《スラヴィア》のご案内

美術趣味をご覧いただきまして、ありがとうございます。
梅雨明けが待たれるこのごろですが、お変わりございませんか。

さて、今回は新作・アルフォンス・ミュシャの《スラヴィア》をご紹介します。
アルフォンス・ミュシャは、19世紀末のパリで大成功を収めた、アールヌーヴォーを代表する芸術家です。
商業用ポスターや装飾パネル、アクセサリーや商品パッケージなど多くの作品を手がけ、「線の魔術」ともいえる繊細な美しいで様式で、絶大な人気を集めました。
ミュシャは1904年から1909年にかけて、数回にわたってアメリカに招かれています。
アメリカでも、美術学校で教鞭を執ったり、ポスターの制作や劇場の装飾をしたりなど多忙をきわめました。
本作「スラヴィア」はこの期間に、アメリカで描かれた作品です。
後に制作される大作「スラヴ叙事詩」の資金援助をしたチャールズ・クレインの依頼で、彼の令嬢ジョセフィンの結婚祝いとして描かれました。
クレインはスラヴ文化に関心を寄せていていたのですが、それに合わせてミュシャはジョセフィンをスラヴの女神「スラヴィア」に見立て、ポスターなどで展開させた様式を油彩画に応用して表現しています。
構図の基になった作品は、1907年にプラハのスラヴィア保険相互銀行のために制作した広告ポスターです。
作品の中には象徴的な表現が数カ所あり、スラヴィアの膝に止まる二羽のツバメが祖国愛を表わすなど、ミュシャは故郷への想いを描きました。
また、周辺の装飾部分の描法には日本の工芸品の影響が見られます。美しい装飾とが象徴的な表現が調和した、華やかな傑作です。
本作品は、ミュシャ財団より日本で初めて正式許諾を受けて制作いたしました。他ではお求めになれない貴重な作品です。
ぜひこの好機にお側でご鑑賞になっていただきますよう、ご案内申し上げます。

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©Mucha TRUST 2019

仕様体裁
【技法】彩美版®シルクスクリーン手刷り
【限定】200部
【画面寸法】天地60.6×左右36.4㎝
【額寸法】天地70.5×左右46.2×厚さ2.5㎝
【用紙】キャンバス
【額縁】木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
【重量】約2.7kg
【監修】内井 知子(株式会社ジーイーエム アルフォンス・ミュシャ日本総代理店 代表)
【解説】佐藤 智子(ミュシャ財団キュレーター)
【原画所蔵】プラハ国立美術館
【発行】TOMOWEL|共同印刷株式会社
【本体価格】128,000円(消費税は別途申し受けます)
・肩書き等は初版発行当時のものです。
・寸法・重量等は、天然材料を使用し、一点ずつ手作りのため、表記と異なる場合があります。

June 20, 2019

松方コレクション、モネの幻の睡蓮。



6月に入り梅雨の時期となりました。天候不順な日が続きますので皆様、体調にはお気をつけください。

さて、梅雨の晴れ間に上野の国立西洋美術館で開催されている「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」(開催中~9月23日まで)を見てまいりました。松方コレクションは現在の川崎重工業株式会社を率いた実業家、松方幸次郎が収集した西洋絵画から彫刻などを含む幅広い美術品で、日本の浮世絵コレクションまで含めると1万点にも及びます。この膨大なコレクションが国立西洋美術館の礎にもなっているのです。
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ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館本館は、世界文化遺産に登録されている。

今回の企画展で特に注目を集めているのが、モネの幻の睡蓮と呼ばれている「睡蓮、柳の反映」の修復作品です。本作品は長い間行方不明でしたが2016年にルーヴル美術館で発見されました。当時この作品の半分は失われ、激しく損傷した状態でしたが今回、時間をかけて修復して初公開となりました。更に「睡蓮、柳の反映」の失われた部分をデジタル推定復元で再現した復元図も展示されています。この作品はパリのオランジュリー美術館の「睡蓮」
大装飾画を構想するにあたり描かれたといわれています。

オランジュリー美術館の「睡蓮の間」にある「睡蓮」連作大装飾画は第一次世界大戦の終結を記念し、フランス国家に寄贈された記念碑的な作品であり、平和を象徴する歴史的価値ある大作です。当社ではこの大装飾画の中から、「睡蓮、朝」(完売済)、「睡蓮、水のエチュード‐雲」を高級美術複製画として制作いたしました。また、昨年のビュールレ・コレクション財団展で日本で初めて展示され話題になった「睡蓮、緑の反映」は、オランジュリー美術館に寄贈されずに奇跡的に残った作品をビュールレが購入したものです。当社はこの門外不出の傑作をビュールレ・コレクション財団の許諾のもと高級美術複製画にいたしました。


クロード・モネの高級美術複製画「睡蓮」3作品を展示したイメージです。
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左 「 睡蓮、朝」(完売済み)
Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

中央 「睡蓮、水のエチュード-雲」
Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

右 「睡蓮の池、緑の反映」
Photo ⓒ Emil Bührle Collection, Zurich 



クロード・モネ 「 睡蓮、水のエチュード-雲」
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Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) /Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

販売価格 128,000円+税
限定200部発行
■仕様体裁
技 法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用 紙 キャンバス
額 縁 木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸 天地28.3×左右91㎝(30号)
額 寸 天地38.2×左右100.8㎝
重 量 3.3㎏
原 画 オランジュリー美術館所蔵
監 修 千足 伸行(成城大学名誉教授/広島県立美術館長)
発 行 共同印刷株式会社


クロード・モネ 「睡蓮の池、緑の反映」
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Photo ⓒEmil Bührle Collection, Zurich

販売価格 140,000円+税
限定300部発行
■仕様体裁
技 法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用 紙 キャンバス
額 縁 木製金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸 天地37.6×左右80.0㎝
額 寸 天地50.8×左右93.2×厚さ2.7㎝
重 量 約4.0㎏
原画  E.G.ビュールレ・コレクション財団所蔵
監修・解説 高橋 明也 (美術史家/三菱一号館美術館館長)
発 行  共同印刷株式会社


※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。
※作品についてのお問い合わせ先:共同印刷(株)アート&カルチャー事業 TEL.03-3817-2290

June 6, 2019

菖蒲まつり



いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。
6月に入り、日ごとに日差しも強くなり、夏の訪れを感じるようになってきました。


東京葛飾では初夏をつげる「花菖蒲」のお祭りが開催されると聞き、金町の「水元公園」へ行ってきました。水元公園は都内でも最大規模の面積をほこり、小合溜(こあいため)という遊水地に沿って造られた水郷公園です。サクラにスイレン、ポプラ並木にメタ セコイアの森など、水と陸の両方にさまざまな植物が見られますが、一番の見どころは、やはり都内一の規模を誇る花菖蒲です。6月上旬から中旬頃に満開を迎え、約100品種、1万4千本の花菖蒲が咲き乱れます。


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「花菖蒲」は、野生のノハナショウブを原種として、日本人独自の鑑賞眼で育成されてきた園芸植物です。古くは江戸時代に育成がはじまり、数多くの品種が生まれました。それらは育成地の名を冠して江戸系、伊勢系、肥後系などに分類され、その花姿は気候風土が反映されています。
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私が訪れたのは5月末で、開花状況は1、2部咲きといったところでした。

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ちょうど今頃は満開でしょうか。
初夏、梅雨の時期にひときわ華やかに咲き誇る、花菖蒲を楽しんでみませんか。
菖蒲まつりは6月16日まで開催されています。




さて今回は、安田靫彦「菖蒲」をご紹介します。

金地に描かれた色鮮やかな「菖蒲」。歴史画の大家、安田靫彦画伯の秘められた名作を再現いたしました。本作は画伯81歳の晩年に描かれた作品で、凛とした菖蒲が気品を感じさせます。


安田靫彦 《菖蒲》 軸・額
販売価格 120,000円+税


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<仕様体裁>

原画 古川美術館所蔵
監修 安田建一
解説 草薙奈津子(平塚市美術館館長)
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン
用紙 和紙
限定 300部
画寸 40×53cm
額寸 60.2×73.3cm
重量 約2.6kg
額縁 木製金泥仕上げ、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
証明 著作権者承認印入り証紙を貼付
発行 共同印刷株式会社

※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は軸装もご用意しております。額装と同価格です。

May 23, 2019

新作『睡蓮の池、緑の反映』のご案内


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきまことにありがとうございます。


さて弊社ではこの度、E.G.ビュールレ・コレクションの秘宝、モネ『睡蓮の池、緑の反映』の彩美版®複製画を発売します。


中世の歴史あるたたずまいを残すスイス経済の中心都市チューリッヒ。その地に印象派の殿堂と呼ばれる、実業家E.G.ビュールレのコレクション財団があります。コレクションは印象派を中心に巨匠の名画が揃い、その所蔵品の質の高さからスイスの至宝とも呼ばれています。昨年、2018年には日本各地でこのビュールレ・コレクションの展覧会が開催され、大変な人気を博しました。


クロード・モネの『睡蓮の池、緑の反映』は、その展覧会のメイン・ビジュアルとして注目を集めました。縦2メートル、横4メートルを超える大作は、その時に初めてスイス国外に持ち出されたのでした。門外不出の名品を初めて見た日本の観客は、その迫力と美しさにまさしく圧倒されました。


ご案内の本作品はその感動のもと、スイスのE.G.ビュールレ・コレクション財団から日本で初めての公式認定を受け、限定300部のみの彩美版®複製美術品として制作いたしました。このまたとない特別な機会に、モネの貴重な名作をぜひお手元でお楽しみください。



◆クロード・モネ 『睡蓮の池、緑の反映』◆

販売価格 140,000円+税
限定300部発行


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■仕様体裁
技 法    彩美版®、シルクスクリーン手摺り
限 定    300部
用 紙    キャンバス
額 縁    木製金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸    天地37.6×左右80.0㎝
額 寸    天地50.8×左右93.2×厚さ2.7㎝
重 量    約4.0㎏
監修・解説 高橋 明也 (美術史家/三菱一号館美術館館長)
原画所蔵  E.G.ビュールレ・コレクション財団
発 行    TOMOWEL 共同印刷株式会社
※寸法・重量等は、天然材料を使用し一点ずつ手作りのため表記と異なる場合があります。ご了承願います。



彩美版®は、画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された、新しい令和の時代の画期的な複製技法です。本作『睡蓮の池、緑の反映』の制作にあたり、E.G.ビュールレ・コレクション財団より日本初の正式許諾を受け、どなた様の部屋にも飾りやすい大きさに再現いたしました。作品は彩美版®の特徴である最新のデジタル加工技術と、ミクロの世界の高精度プリントを駆使し、原画に表現された豊かな色彩や、画家の筆遣いといった復刻には欠かせない絵の鼓動までもが、ものの見事に表現されております。
※「彩美版®」はTOMOWEL 共同印刷株式会社の登録商標です。

May 8, 2019

初春令月 氣淑風和

いよいよ令和元年がスタートし、年末年始の休みがまた来たような感覚でもあったこの大型連休でしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
5月4日、何かしらの記念になれば...と、せっかくの機会ですので初めての一般参賀に行ってまいりました。
老若男女、国籍問わず集まった大勢の人たちと共に皇居前広場に待機し、皇族方がお出ましされる長和殿へと案内されるまで1時間半強、子供連れには決して短い時間ではありませんでしたが、新しい時代のはじまりに、天皇皇后両陛下はじめ皇族方お揃いでのお姿を拝見し、ご挨拶を拝聴するという貴重な経験をしてまいりました。
とても良いお天気の中、皇居前広場から二重橋を渡り長和殿へ続いていくゆるやかな坂道からは、広々とした広場の向こうに丸の内のビル群を望み、とても気持ちが良かったです。

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さて、皇室に献上された美術作品といえば、近年その展覧会が大変な話題となった伊藤若冲の動植綵絵が思い出されます。
当社で取り扱っております彩美版「日出鳳凰図」は、旭日の中、極彩色の鳳凰が大きく力強く羽を広げ、若冲らしさがいかんなく表現された、ボストン美術館が所蔵する作品です。新しい時代の到来にふさわしい、ボストン美術館認可のもと複製された価値ある高級美術商品です。

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<仕様体裁>
原画 米国・ボストン美術館所蔵
解説 河野元昭(美術史家、東京大学名誉教授)
技法 彩美版®
用紙 特製絹本
表装 三段表装(本表装)
画寸 94.0×33.0㎝
軸寸 183.0×52.5㎝
箱  柾目桐箱、タトウ付
※ご希望により額装のご注文も承ります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

April 19, 2019

【商品紹介】東山魁夷≪金太郎≫

いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。



 3月下旬から4月上旬に弊社界隈の播磨坂の桜並木で行われた「文京さくらまつり」は、中日に花冷えした日もありましたが天気にも恵まれ、訪れた多くの方々は晴れた空の下、または夜桜をみて楽しまれた様でした。そして風が吹くごとに桜の花が舞い散り、今桜並木はだいぶ葉桜にかわりました。青々とした木々の葉に生命力が宿り、初夏の日差しが射し季節の移り変わりを肌で感じる今日この頃でございます。


 さて今回は、日本画の巨匠として崇高な自然風景の作品を数多く描いた東山魁夷が描かれた「金太郎」の複製画をご紹介いたします。
 大きな熊にまたがり、斧を持った小さな金太郎。でもその表情は口元も眉もきりっとして、愛らしく力強い眼差しを向けています。彩美版®プレミアムの美しい額装に仕上げました。お子様の健やかなご成長を願って、是非お部屋にお飾りください。



東山魁夷 マスターピース コレクション™
東山魁夷 《金太郎》
販売価格 180,000円+税


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<仕様体裁>
限定: 500部
技法: 彩美版®プレミアム
証明: 著作権者承認印、限定番号入り証書を額裏に貼付け
額装: 特注木製額ハンドメイド浮き出し加工
画寸: 33.3×30.0cm
額寸: 48.5×45.0×4.0cm
重量: 約2.3kg
発行: 共同印刷株式会社



※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

April 4, 2019

新作≪春の花束≫のご案内

美術趣味をご覧いただきまして、ありがとうございます。
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桜の花も今を盛りとばかりに、美しく咲き誇っています。
会社の近くには、約120本の桜並木があり、多くの方がお花見を楽しまれています。
花を見ている方は、笑顔でお顔ほころび、穏やかで幸せそうです。
どうぞ皆様も、心ゆくまで桜花の季節を楽しまれてください。


さて、今回は間もなく販売を開始する新作、ルノワールの《春の花束》をご紹介します。
ルノワールは、生涯を通して多くの花を描きました。本作は、こぼれるほどに生けられたバラやアイリス等の花々が、陽の光を浴びて瑞々しく咲いています。
描いたのは、彼が25歳の画学生の時でした。まるで花の香りまでしてくるような、麗しい花々の生命感を、自由で透徹した絵筆で描いています。画家として初期の頃に制作した、類まれなる審美眼を感じさせる名作です。
ルノワールが花の美しさを余すところなくとらえた本作は、お部屋に飾ると室内を芸術の香気で満たし、日々の生活に潤いをもたらすことでしょう。
是非ご自宅で存分にご賞玩ください。
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《春の花束》が描かれた1866年にも、ルノワールはフォンテーヌブローの森の南端にあるマルロットという村に滞在していた。この村にはコローの弟子のジュール・ル・クールがいた。彼は最初は建築家を志していたが画家に転向する。裕福な家庭の出身だったル・クールは貧しいルノワールを経済的に援助した。ルノワールの最初の気に入りのモデルになるリーズ・トレオは、マルロットのル・クール家の家政婦クレマンス・トレオの妹だった。ルノワールはリーズをモデルにした初期の人物画の秀作を残している。
この静物画はル・クールの注文で制作されたから、ル・クール家の邸宅を飾っていたのかもしれない。青い色調の図柄が施された大きな花瓶は画面中央に位置する。花瓶の中にはバラやアイリスなどの春の花々が生きいきと描かれている。画面左下から右上方に重ねられた白い花々が、大理石の台の上に置かれた左下の一輪の白い花房によってバランスがとられている。ルーヴル美術館にあるオランダ派の花の絵やクールベの作品などから学びとった、堅実な描写方法を示している。のちに華麗に展開していくルノワールの画風の起源のひとつを垣間見ることができるだろう。
【解説より抜粋】
harunohanataba.jpg
©Fogg Art Museum, Harvard Art Museums, USA / Bequest of Grenville L. Winthrop / Bridgeman Images / UNIPHOTO PRESS


ルノワール《春の花束》
【仕様体裁】
技法:彩美版®シルクスクリーン手刷り
限定:300部
画面寸法:天地59.5×左右45.0㎝
額寸法:天地72.5×左右58.3×厚さ3.2㎝
用紙:キャンバス
額縁:特注木製額金箔貼りハンドメイド仕上げ、アクリル付き(日本製)
重量:約3.4kg
監修:島田 紀夫(美術史家/実践女子大学名誉教授)
原画所蔵:ハーヴァード大学付属フォッグ美術館(アメリカ合衆国)
発行:TOMOWEL|共同印刷株式会社
本体価格:120,000円(消費税は別途申し受けます)
・肩書き等は初版発行当時のものです。
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