April 12, 2018

-生誕190年- 狩野芳崖


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日暮里駅からほど近く、ひっそりと佇む「長安寺」というお寺があります。気が付かないと通り過ぎてしまいそうですが、お寺の前に説明板が設置されていたので、入ってお参りをさせて貰いました。中には数名の外国人観光客がおり、写真を撮っている場所へ行くと、小さなお墓が2つ並んでいました。近代日本画の黎明期を代表する画家、狩野芳崖とその妻ヨシが仲良く眠っています。

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狩野芳崖は伝統的な狩野派の画風に西洋の画法を取り入れ、近代日本画の発展に貢献しました。畢生の大作「悲母観音(重要文化財)」は、作品自体の完成度の高さに加え、近代日本画の幕開けを告げる記念碑的作品と位置づけられ、 続く若い作家たちへも様々な影響を与えた極めて重要な作品といえます。芳崖は岡倉天心や橋本雅邦らとともに東京芸大の前身、東京美術学校の創立にも尽力し、その講師にも任命されていましたが開校を待たずして死去しました。今年2018年は芳崖の生誕190年であり、同時に没後130年の節目の年でもありますので、興味がある方はこちらを訪れてみてはいかがでしょうか。


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March 30, 2018

【商品紹介】横山大観《雲中富士(うんちゅうふじ)

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いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 ここ最近暖かい陽気が続き、関東では桜の見ごろを迎えています。弊社界隈の文京区・小石川播磨坂の桜並木も今見ごろを迎えています。咲き誇る桜を見上げると、ほんのりと上品な薄い絹のような霞がかっているような空気に包まれ、遠目には淡いピンクの雲が現れた様に見えます。春の訪れを身近に感じられる季節になりました。


 今回は、今年生誕百五十年の記念年を迎え、東京・京都で大規模な回顧展が開催される横山大観の富士をご紹介します。大観は近代日本画の礎を築き、明治・大正・昭和の三代において常に画壇を代表する存在でありつづけた巨匠です。

 ご紹介の《雲中富士》は、大観の生誕百五十年、没後六十年を記念し、大観「富士」の原点ともいえる名作を限定150部にて当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。雲海に昂然と姿を現す孤高の富士の佇まい。琳派の系譜を受け継ぐ装飾性と、シンプルな構図によって、雄大で特別な神々しさを感じさせます。大観が理想とした富士の姿、「雲煙に包まれた富士」の代表作といえます。是非お手元でお楽しみください。。




彩美版®
横山大観 《雲中富士》 
販売価格 150,000円+税
限定150部発行


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Image:TNM Image Archives



<仕様体裁>
監修 横山 隆(横山大観記念館 理事長兼館長)
原画所蔵 東京国立博物館
解説 佐藤 志乃(横山大観記念館 主任学芸員)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用紙 版画用紙
額縁 特注木製額金泥仕上げ、アクリル付(日本製)
画寸 天地31.0cm×左右69.0cm
額寸 天地44.0cm×左右82.0cm×厚み2.5cm
重量 約3.1kg
証明 額裏に監修者の承認印・限定番号入り証紙を貼付
   (画面左下部にも、承認印・限定番号が入ります。)
発行 共同印刷株式会社


※本複製画は、原画《雲中富士図屏風》の左隻部分を複製したものです。
※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

March 23, 2018

【速報】小石川播磨坂さくら並木の開花状況


 巷では、袴を羽織ったり美しく正装をして歩く学生さんたち、その親御さんたちの意気揚々とした姿が多数見受けられます。全国のご卒園やご卒業を迎えられた皆さん、この度はご卒園・ご卒業、誠におめでとうございます。


播磨坂の桜並木460pix.JPG


 当社近隣にある播磨坂のさくら並木は、現在写真のとおり「5分咲き」といったところでしょうか。本日(撮影した日)はあいにくの曇り空ですが、この数日に降った雨の水分をしっかりと吸って、瑞々しく開花し始めている様子が風流で元気をもらいました。


桜(花アップ)460pix.JPG


 「お花見」は、もともと農民にとっての豊作祈願の行事でした。「桜の木」は、田んぼの神様が春になると里へ下りてきて「宿る木」とされていたため、桜の木のもとに人が集まり賑やかに愛でる習慣が根付いていきました。桃の花や菜の花といったいろいろな色彩の花が咲き誇る季節の中でも、やはり桜は特別な「春の象徴」という印象がありますね。


 また、はるか遠く昔の日本人は「色は匂えど散りぬるを(いろはにほへとちりぬるを)」と歌っています。現代の言葉に置き換えると、「花は美しく香り高く咲きそして散りゆく」と。「桜は儚いからこそ美しい」とはよく聞きますが、たくさんの人たちが桜の木のもとに集う光景を見ていると、やがて散ってしまう花の姿に「諸行無常(この世のものは常に変化し、変わらないものはない)」を重ねるのは、昔も今も変わらない情緒だなと感じます。


 桜を眺めて巡る思いは人それぞれ異なります。「友達と過ごした楽しかった日々に思いを馳せる人」「4月からの新生活へ向けて高ぶる気持ちを寄せる人」「桜だ。飲もう!」という人(私は主にこれですが。笑)


 文京区小石川の播磨坂さくら並木は、今週末から来週にかけて満開を迎える見込みです。
 どうか皆さんも、目まぐるしく忙しい毎日とは存じますが、このときくらいはふと立ち止まり、ゆっくりと桜の木と触れ合い、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。


 皆さまの新しい1年のご活躍とご健勝を、心よりお祈り申し上げます。




文京さくらまつりゲート460pix.JPG


【文京さくらまつり】
開催:2018年3月24日(土)から4月8日(日)まで
会場:播磨坂さくら並木
※期間中、様々なイベントが開催されます。
※詳しい情報は文京区のホームページにてご覧ください。

March 16, 2018

春来たるらし ― 菜の花の里


 今日3月16日は、七十二候「啓蟄末候」の始まりにあたります。この時期は「葉虫化蝶」(はむしちょうとなる)なる季節と言われ、寒さもようやく温み、菜の花畑にモンシロチョウの舞う姿が見られ始めます。


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 思い起こせば、小学生の頃住んでいた家の周囲は畑に囲まれており、その一部に菜の花畑もありました。まだ悩みなどなにもなかった幼い日の楽しい思い出とともに菜の花の鮮やかな黄色が瞼の奥に残っています。大人になってからは、久しく菜の花畑を愛でる機会がなかったことに気づき、思い立って菜の花を訪ねる旅に出かけました。


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 私が訪れたのは、千葉県の養老渓谷にほど近い市原市石神地区です。都心から車や鉄道で2時間半ほどの距離にあります。市原市内を縦断する小湊鐵道沿線では地域住民を中心とするボランティアの方々が毎秋菜の花の種をまいてくださっていますが、なかでも石神地区は鉄道ファンを中心に屈指の撮影スポットとして知られています。


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 当日はあいにくの曇りがちの天気で前日までの大雨で足元がぬかるむ悪条件でしたが、午前中から10人前後の方がカメラを構えていました。私はその日が初めての訪問でしたが、広い菜の花畑を貫き一本の線路が走っています。ダイヤは1時間に上り下り各1本しかありません。


石神のヒガンザクラ.JPG


 菜の花はまだ五、六分咲きといったところでしたが心を満たすには十分な美しさでしたし、彼岸桜の花を一緒に写すことができたのは嬉しい誤算でした。都会暮らしですり減った心を癒してくれる、静かでのどやかな時がながれていました。


March 6, 2018

ルドン展 鑑賞記

いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。

今年の冬はひときわ厳しい寒さが続いておりましたが、3月に入り漸く春めいてまいりました。花粉が気になるこの季節。皆さまも体調には十分ご留意下さい。

さて私は丸の内の三菱一号館美術館で「ルドン-秘密の花園」展を鑑賞いたしました。展覧会は、フランス象徴主義の巨匠として知られるオディロン・ルドン(1840-1916年)の画業を再検証し、ルドンが後期に描いた花や植物の主題に焦点をあてたユニークなものでした。

ルドンはモネ(1840-1926年)やルノワール(1841-1919年)といった印象派の画家たちと同じ世代でありながら、神秘的な内面世界に目を向け、幻想的な作品を多く残しました。前期の黒の時代から後期の色彩の時代まで、常に一貫した特異な作風は今も多くの人を魅了しています。タブローでありながら音楽のように不定形な律動も孕んだ夢や幻のような作品群は、絵画界のみならず文学界にも多大なる影響を与えました。

今回の展覧会で特に注目は三菱一号館美術館所蔵の≪グラン・ブーケ(大きな花束)≫にまつわる再現展示です。ブルゴーニュ地方の男爵家、ドムシーの城館に飾られた装飾画16点(内15点はオルセー美術館蔵)を一堂に取り揃えた、二度と見られないような実に貴重な機会です。

自らの作品を「再現(表象)と想起(記憶)の二つの岸辺に咲く花々」と評したルドンの、大規模な展覧会は実に見応え十分の内容です。皆様も丸の内に足をお運びの際は、どうぞご鑑賞下さい。



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【展覧会情報】
ルドン-秘密の花園 展
会場 三菱一号館美術館
会期 5月20日(日)まで ※月曜休館(但し祝日と3月26日、5月14日は開館)
時間 10:00~18:00 (祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終日平日は21:00まで)



最後に弊社でお取り扱いのあるルドンの複製画をご紹介いたします。本作はルドンが「色彩の時代」に花と花瓶をテーマに描いた、代表的な作品のひとつです。



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ルドン ≪野の花≫

販売価格 38,000円+税


■仕様体裁
技 法 アートレリーフ
用 紙 キャンバス
額 縁 木製金箔額
画 寸 天地45.5×左右38.0㎝(F8号)
額 寸 天地60.5×左右53.0×奥行2.0㎝
重 量 約2.4㎏
原画所蔵 ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
発 行 共同印刷株式会社


※アートレリーフとは原画を思わせる絵の具の凹凸や筆のタッチを丁寧に再現し、キャンバスに仕上げた特殊な複製画です。絵の表面の盛り上りを直に触ってお楽しみいただけます。


本作品は残部僅少です。この機会にぜひ貴方様のお手元でご鑑賞下さい。




March 2, 2018

鎌倉穴場良い所


美術趣味をご覧いただきましてありがとうございます。

春の気配が感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
先日鎌倉にお仕事で行った際に、地元の方にお勧めしてもらった穴場名所ルート
と楽しみ方をご紹介致します。


まず、鎌倉駅からバスに乗る。
大塔宮(鎌倉宮)行に乗る。バスはいつも混んでいるので覚悟しよう。

15分くらいの終点、大塔宮で降りて、すぐの鎌倉宮へ。
楽しみ方:厄割り石...石に向かってお皿を勢いよく投げる。おもいきりぶつけて嫌なことはここで忘れる。しっかり厄を落とそう!

鎌倉宮を出て、左脇の小道をまっすぐ奥へ。
楽しみ方:左手にテニスコートを眺めながら、右手にある産地野菜や干し柿などを販売している露店で焼き芋を買う。

焼き芋を食べながら、10分ほど進むと二股の分かれ道があり、右へ。
さらに奥へ進み、軽い坂を上り瑞泉寺を目指す。
突然、迫力ある鬼瓦のあしらわれた門が出迎えてくれる。

受付で拝観料を払う。
開山は夢窓疎石。鎌倉御所初代公方、足利基氏が奉られている、瑞泉寺入場。
楽しみ方:、夢窓疎石作の庭園と地蔵菩薩立像をみたり、梅や水仙の写真を撮ったりして満喫しよう。

近くにある中国精進料理 鎌倉 凜林さんでランチを食べよう。

さらに体力があれば、天園ハイキングコースに入って5.5キロのハイクを楽しもう。

体力がない人は、大塔宮からバスで鎌倉へ戻る。
少し時間があれば小町通りの写真家・十文字美信さんのギャラリーへ。
(その日は受付にはご本人がいらっしゃいました。)


今の時期、梅や枝垂桜が5分咲きで、満開とはまた違ったワクワク感がありました!
春の気持ちよい季節、皆様もぜひお散歩にお出かけください。


February 22, 2018

生命力としてのアート

 
「緑のヘルシーロード」は、さいたま~川口に連なる見沼代用水路沿いののどかなサイクリングロードです。休日に度々ここを通り、見沼通船堀のあたりを訪れて、いつも県道103号の手前でUターンして戻っていましたが、103号を渡るとそこに「工房集」というアートに関わる施設があることを最近知りました。ここは普通のギャラリーとは大きく異なります。知的障がいのある方が作品を制作するアトリエであり、それらを展示公開するギャラリーでもあります。休日も鑑賞できる展示会が開催されていたので、初めて訪れてみることにしました。
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ほとんど予備知識のないまま来てみて、まず建物前庭の空間が放つクリエイティブマインドに、高レベルのプロの力を感じました。オブジェっぽい掲示ディスプレイや楽しくペイントされた地面や板のフェンスなどが効果的に配置され、施設に向けた人々の情熱が感じられて、何故か嬉しくなりました。しかし、あらかじめ展示会開催の知識がないと、ぶらりと入っていいかどうか躊躇してしまいます。でもそろりと入ってみると快く歓迎され安心しました。

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入ってすぐ右に白い壁のギャラリー空間があり、たくさんの作品が展示されていました。
そのギャラリー空間だけでなく、奥に続く廊下の壁や天井、飲食できるカフェの空間全部に、ドローイングをはじめ、織物やCG表現など、多様な作品が掲出されていました。それぞれ作者の写真と本人の特徴が記されており、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。

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作品はもちろんすべて秀逸なものというわけではなく、稚拙な殴り書きに見えるものも含まれます。しかしいくつもの作品は、何度もそしてじっくり見ていたくなります。はっとする色彩の表現やタッチが見られること、思いもつかない言葉の表現、それが故意のものではなく純粋に、造形を愉しむ帰結や痕跡であることが、気持ちを惹き付ける大きな要因なのかなと思いました。そして、それはその人の呼吸や生きてきた痕跡に関わること、さらにその表現を行うまでに長い葛藤を要したであろう背景などを含めて、大きく見れば生命力が発露したように感じてしまう・・・アーティストがコンセプチュアルに構築したアート表現では成し得ない表現を体感しているという印象です。ただし、この建物外観を見たときに感じた、この施設に力を入れる人々、職員の方々の導きがあって初めて生まれ得た世界なのだと推測します。
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この日は「大宮太陽の家」という施設のメンバーによる展示会でしたが、工房集の母体となっているのは、「みぬま福祉会」という社会福祉法人で、「川口太陽の家」をはじめとする埼玉県南部の22の施設を運営し、300人を超える利用者がいるとのことです。その中で130人ほどが「表現活動」に関わり、多岐にわたるアート表現を仕事として実践しているということなのです。労働の成果として作品はグッズとなって販売されたり、企業とのコラボでデザイン化されたりしています。
企業の下請け的な軽作業やお菓子作りという仕事の枠にとどまらず、それを行うのが困難な重度の知的障がい者にもその人にしかできない表現手段がある。それを仕事にするという発想から数々の素晴らしい作品を発信する工房が誕生することとなったということですが、その背後には、本人、職員、家族の、簡単な言葉で片付けられない根気の積み重ねがあってのことと思います。
帰り際には、施設の「仲間」の方が「ありがとうございました。」と丁寧に挨拶してくれ、気持ちをほっとさせてくれました。あらためて、表現に不可欠な人との関係性、さり気ない日常表現の蓄積の大切さ、そして生の営みとアートの結びつきについて想い起こし、考える契機を得たひとときでした。

■工房集
 川口市木曽呂1445   TEL 048-290-7356
 E-mail kobo-syu@marble.ocn.ne.jp
工房集HP http://kobo-syu.com
みぬま福祉会HP http://minuma-hukushi.com
アートセンター集HP http://artcenter-syu.com

■作品展のお知らせ
「存在×福祉×支援×アート-できないことの価値をめぐって-」
日時:2018年3月5日(月)~3月10日(土)
   10:00~17:00 会期中無休
場所:工房集ギャラリー

February 14, 2018

生誕150周年記念 横山大観

~時代を超越し語り継がれる巨匠が今年は熱い~


 今年2018年は、横山大観が生まれてから、ちょうど150年を迎える記念すべき年です。大観は明治元年(1868年)に茨城県で水戸藩士の長男として誕生。東京美術学校(現東京芸術大学美術学部の前身)の第1回生として入学、日本美術院の創立、第1回文化勲章受章など、明治から昭和を駆け抜けて活躍しました。
 今年は日本各地で、大観にちなんだ展覧会が開催されます。私は先日、東京は文京区の地下鉄江戸川橋駅から歩いて10分ほどにある、講談社野間記念館で開催されている「近代日本の風景画」展〜横山大観と富士を中心に〜(開催中〜3月4日(日)まで)を見に行きました。こちらの記念館は講談社の創業者である野間清治が収集した美術品と、出版文化資料、そして画家の村上豊の作品群の3つに大別される作品を所蔵しています。この度の企画展では、近代日本における風景画の創造と制作の取り組みに触れることができます。中でも印象に残ったのは、横山大観「富士・三保図」です。六曲一双の大きな画面に、富士が鮮やかな青と白い雪で、きりっと立ち上がった姿で描かれている迫力の名品です。また「富士百趣」という作品群は、いろいろな作家が富士の絵を描いたもので、それぞれの個性が出ていて大変興味深いです。川端龍子の富士はドンと存在感があり、山口蓬春の富士は繊細な青や緑色、中村岳陵は中でも一番とんがって上に伸びていました。こちらの記念館は鑑賞して疲れることもないちょうどよい大きさです。
 記念館を出たすぐ隣には「野菜倶楽部 oto no ha Café(オトノハカフェ)」があります。カフェは白い壁と三角屋根がかわいらしい建物。こちらでは静岡県にある直営農場で栽培した野菜やフルーツを使った料理を提供しています。そのためか野菜が種類も量も盛りだくさんに使われています。見た目にも美しく、味も美味しい。テラス席もあるので陽気の良い日には外で食事したくなります(今は寒いのでちょっとつらいですが)。
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 更に、今年の4月13日(金)から「生誕150年 横山大観展」が東京国立近代美術館で開催されます(5月27日(日)まで)。代表作を網羅した10年ぶりの大回顧展となれば見に行くしかありません。その後6月8日(金)〜7月22日(日)の期間、京都国立近代美術館で開催。今年は横山大観が注目を集めそうです!

 当社ではこの横山大観の生誕150周年を記念して、「横山大観 生誕150周年記念 傑作選」のカタログを制作しました。初期の「無我」、朦朧体による代表作「曳船」、富士と旭日のパノラマ「神州第一峰(右隻・左隻)」、山桜の薄紅も美しい「霊峰春色」、瑞光を背景に白く輝く富士と飛翔する鶴の吉祥画で国際観光年記念切手にもなった「霊峰飛鶴」。これら大観芸術の名作を取りそろえています。カタログのご用命がございましたら下記にご連絡をください。


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(カタログの画像は表紙と裏表紙です。)
TEL:03-3817-2290(受付時間:土日祝日を抜かす平日の10:00~17:00) 
FAX:03-3817-2288(FAXは24時間受付)
番号はおかけ間違えのないようにご確認ください。 
個人情報のお取扱について:当社ホームページをご覧ください。
https://www.kyodoprinting.co.jp/privacy/use.html

February 8, 2018

新商品 ルノワール「二人の姉妹-テラスにて-」のご案内


いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

この度弊社では、印象派の巨匠ピエール・オーギュスト・ルノワール<二人の姉妹-テラスにて->の高級複製画を限定200部で制作、販売を開始しました。

ルノワールは来年2019年に没後100年という節目を迎えます。日本人には最も人気のある作家の一人です。記憶に新しいところでは、2016年国立新美術館で開催された「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」が、美術展覧会年間入場者数1位に輝きました。代表作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876)が初来日して大きな話題をよび、動員数はなんと66万7897人だったようです。

ルノワールは風景画、花などの静物画も描きましたが、代表作の多くは人物画であります。本商品はルノワールの作品のなかでも、もっとも親しまれている人物画のひとつで、セーヌ川に浮かぶシャトゥー島に今も残るレストランのテラスを舞台としています。光り輝く水面と樹々を背景に、穏やかに微笑む年若い女性と愛くるしい少女は、つかの間の休息をリラックスしているかのようです。バスケットに入れられた色とりどりの毛糸玉や少女のかぶる帽子の花飾りが、二人の姿をより一層明るく華やかに引き立てます。ルノワール絵画特有の「若さ」と「喜び」が画面全体に満ちあふれた作品です。


ルノワールが永遠のものにしようとした「幸福」の情景を、原画を所蔵するシカゴ美術館から正式に提供された画像を使い、当社独自の技法「彩美版®」で再現しました。ぜひお手元でお楽しみください。


ブログ二人の姉妹.jpgⒸThe Art Institute of Chicago/Brigeman Images/PPS通信社



[仕様体裁]
ルノワール「二人の姉妹-テラスにて-」本体価格 115,000円(税別)
限定:200部
画寸:天地53.0cm×左右43.0cm
額寸:天地66.0cm×左右56.0cm×厚み2.8cm
技法:彩美版®シルクスクリーン手刷り
用紙:キャンバス
重量:3.5kg
額縁:木製金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付
監修:横山由季子(美術史家/国立新美術館 アソシエイトフォロー)

February 2, 2018

【商品紹介】横山大観《霊峰春色(れいほうしゅんしょく)


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 稀にみる冬の厳しい寒波を受け、各地で零下や大雪に見舞われたりと影響が出ています。気温の低い状態も続く様で、2月4日の立春をすぎても、春の訪れはまだまだ先となりそうです。そんな寒い中ではありますが、2月3日に節分を迎えます。

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 昔は『季節を分ける』『せち分かれ』という意味合いがあり、立春、立夏、立秋、立冬の季節の始まりの日の前日を節分と言ったそうです。現在では冬から春になる立春の前日、2月3日だけが春の節分の行事として残りました。

 季節の変わり目には鬼が出ると言われ、節分に豆をまいて鬼を払うのは室町時代から続いているそうです。豆は悪い物を追い払う意味合いもあり(「魔目※ま(鬼)の目」⇒まめ、「魔滅」など)、炒った豆を必ず使うのは豆(魔目)を炒る(射る)ことで鬼をやっつけることに通ずるそうです。そして豆を食べることで、鬼退治が完了したことになるそうで併せて数え年の数だけ食べると、病気にならず健康でいられると言われています。
 風邪やインフルエンザも流行る季節ではありますが、皆様どうかお体をご自愛くださいませ。

 今回は、今年生誕百五十年の記念年を迎え、東京・京都で大規模な回顧展が開催される横山大観の富士をご紹介します。大観は近代日本画の礎を築き、明治・大正・昭和の三代において常に画壇を代表する存在でありつづけた巨匠です。

 ご紹介の《霊峰春色》は、古希を超えてなお画技も気力も高揚した時期の名作です。雲煙は幽玄な雰囲気を醸し出し、富士と桜を配することで戦時下における国威発揚を示す時代背景に加え、大観独特の気品や情緒といった精神的な象徴性がうかがえます。白く頂く霊峰は胡粉と墨彩でくっきり描かれ、富士の白肌が雲煙の中で静かに輝きを放っています。山桜の薄紅色が華やかさを添える、気品に満ちた名作を当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。是非お手元でお楽しみください。




彩美版®
横山大観 《霊峰春色》 
販売価格 250,000円+税
限定200部発行


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<仕様体裁>
監修 横山 隆(横山大観記念館代表理事兼館長)
原画所蔵と解説 桑山美術館(名古屋市)
技法 彩美版®、シルクスクリーン併用
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額金泥仕上げ(アクリル付)
    クロス貼りタトウ入り、黄布袋、吊金具、紐付き
画寸 天地50.0×左右65.0cm
額寸 天地71.0×左右86.0cm
重量 約6.6kg
証明 額裏に監修者の承認印・限定番号入り証紙を貼付
発行 共同印刷株式会社


※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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