July 6, 2018

夏の到来



いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
今年は観測史上最も早く梅雨が明けてしまい、長い夏となりそうですね。

夏のお花と言って多くの方が思い浮かべるのは、「朝顔」だと思います。小学生の頃は誰しもが、観察日記などをつけられた記憶があると思います。そんな馴染み深い朝顔ですが、今年も7月上旬に東京下町の夏の風物詩として全国的にも名高い「入谷の朝顔まつり」が開催されました。朝顔まつりというだけあって、開始時間はなんと朝5時です。
この朝顔まつりは、入谷鬼子母神を中心として言問通りに60軒の朝顔業者と80軒の露店が並び、毎年40万人の人が訪れるそうです。私が行ったのは、お昼過ぎだったのですが、それでも所狭しと連なる露店に多くの人々で賑わっていました。残念ながら花は閉じているものが多く、やはり早朝に行かねばと痛感しました。

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そして、7月下旬には当社からほど近い徳川家ゆかりの伝通院や源覚寺(こんにゃく閻魔)境内で、「文京朝顔・ほおずき市」が行われます。夏の到来を告げる素敵な催しです。皆さまも是非、足を運ばれて季節を感じて頂ければ幸いです。


【当社商品のご紹介】
さて今回ご紹介するのは、奥村土牛「朝顔」です。



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奥村土牛 《朝顔》
販売価格 99,750円(税込)


<仕様体裁>
技法 彩美版、本金泥手彩色
原画 華禽大塚美術館所蔵
画寸 天地38.2cm×左右52.8cm
額寸 天地57.5cm×左右71.5cm
重量 約4kg
用紙 版画用和紙(鳥の子)
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は軸装仕様もございます。


June 22, 2018

【商品紹介】クリムト《ヒマワリの咲く農家の庭》


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いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 湿った空気が押し寄せる梅雨の時期ではありますが、梅雨の中休みでしょうか時折、雲の合間から射す陽射しが眩しく夏を感じました。路地に咲いている花や生い茂る木々を眺めて季節を感じるのが好きですが、少し元気をもらいたくてよく花を飾ります。先日、店先で一際鮮やかに咲いている向日葵が目に留まり、思わず手が伸びました。今年の6月21日、一年間でもっとも日が長くなる夏至を迎え、いよいよ夏本番の季節がやって参ります。


 今回は、没後100年を記念し、ウィーン世紀末を代表する画家であるグスタフ・クリムトの《ヒマワリの咲く農家の庭》をご紹介いたします。


 クリムトは後半生、毎年夏に都会の喧騒から解放され、ザルツブルクの東側にある避暑地ザルツカンマーグートで過ごし多くの風景画を描き続けました。特徴的である正方形の画面は、決して任意に選択されたものではなく、厚紙を切り抜き正方形のファインダーを作り、そこから覗いた風景を描いたものでした。それは密室的な落ち着き、安定性などの印象を強め、小さいながらも心地よい暖かさを感じさせてくれます。


 クリムトにとって風景というテーマは、自らを優しく迎え入れてくれる憩いであり、ウィーン大学天井画作品に対する批判を受けて都市ウィーンに疲弊していた心に、くつろぎと回復を与えてくれるものだったのではないでしょうか。


 本作は、クリムトが遺した多くの静謐なる風景作品の中でも、特に華麗でクリムトの装飾的美的センスを遺憾なく発揮した名作だといえます。画面いっぱいに花が満ち溢れ、瑞々しく咲き誇る自然につつみこまれているような感覚は、まさに極上のくつろぎといえるでしょう。


 煌めく生気を与えてくれる百花繚乱の「色彩のシンフォニー」。
 ぜひお手元でお楽しみください。





彩美版®
クリムト 《ヒマワリの咲く農家の庭》 
販売価格 115,000円+税
限定200部発行


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©Belvedere, Vienna / coordinated by Uniphoto Press


<仕様体裁>
監修・解説 千足 伸行(美術史家/成城大学名誉教授・広島県立美術館館長)
原画所蔵 ベルヴェデーレ宮殿(オーストリア絵画館)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用紙 キャンバス
額縁 特注木製額金箔貼りハンドメイド仕上げ、アクリル付(日本製)
画寸 天地49.0cm×左右49.0cm
額寸 天地62.5cm×左右62.5cm×厚さ3.0cm
重量 約3.3kg
証明 額裏にベルヴェデーレ宮殿(オーストリア絵画館)公式認定証を貼付
発行 共同印刷株式会社



※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

June 8, 2018

梅雨に輝く花々


 暑い日が続いていますが、いよいよ全国的に梅雨に入りましたね。長く続く雨は確かに鬱陶しいですが、植物を育てる大事な慈雨です。個人的な思い出で恐縮ですが、子供の頃は雨の庭を眺めるのが大好きでした。当時家で飼っていた犬と一緒に縁側に寝転んで、雨に濡れる植物の新鮮な緑を眺めながら静かな雨音に耳をそばだて、立ち上ってくる湿った土の匂いを味わったものでした。

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 梅雨時の花と言えば、私はまず紫陽花を思い浮かべます。紫陽花は日本固有のガクアジサイを原種として江戸時代以来様々な品種が作られました。西洋にもたらされたものは今日セイヨウアジサイと呼ばれる園芸品種となり、日本に里帰りしてこれもいま広く愛されています。梅雨時の花という先入観も伴ってか、アジサイは晴れた日より雨の日に一段と美しく見えるようです。花や葉の色がより深味を帯びた耀きを放っているかのように思えます。

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 梅雨時の花として、私が次に思い浮かべるのは睡蓮です。未刻(午後2:00頃)に花開くことから和名はヒツジグサ(未草)と名づけられました。一見して蓮と良く似ており同じ仲間と思われがちですが、睡蓮と蓮とは系統の異なる植物だそうです。蓮はインド原産ですが睡蓮は日本、中国、ヨーロッパ、北アメリカなど北半球に広く分布しています。

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 睡蓮と言えばクロード・モネ(1840-1926)の連作を思い出されることでしょう。モネが生涯のテーマとなる睡蓮を描き出したのは1899年頃と言われています。1883年モネは生涯の棲家となるジヴェルニーに移り住みます。ジヴェルニーはパリから70kmほど離れたセーヌ川下流の村です。その7年後には借家であった屋敷と土地を買い取り本格的な造園に着手します。

 モネは自身が庭師と言えるほど造園知識が豊富で、庭造りを愛していたそうです。「睡蓮」連作の舞台となった「水の庭」はマレ通りを挟んだ屋敷の向かい側に小さな睡蓮池があったのを活かしこれを拡張したものです。

 他の印象派の画家同様モネも日本の浮世絵から多大のインスピレーションを受けました。モネ自身浮世絵を蒐集しジヴェルニー邸の食堂をはじめとした部屋の壁面には多くの浮世絵が飾られていました。現存する浮世絵コレクションの数は200点を優に超えます。

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 睡蓮が繁茂する「水の庭」は浮世絵から着想を得て作られた庭です。造園が始まったのは1893年。モネはフランスの育種家が作出した赤い花びらの睡蓮を植え、歌川広重の『名所江戸百景 亀戸天神境内』に描かれた太鼓橋をモデルに「日本の橋」を掛けました。橋の上には浮世絵に描かれている藤棚も設けました。

 先に述べたようにモネは1899年頃から「睡蓮」連作の制作に着手します。この連作という概念自体、浮世絵からヒントを得たと言われています。1901年には周辺の土地を買い増して池を拡張します。これによって池の大きさは当初の4倍ほどになったそうです。

 モネの連作「睡蓮」やそのモデル「水の庭」は単純に日本趣味と言ってよいものではないだろうと思いますが、多くの日本人がモネの「睡蓮」に魅了されるのは、そこに精神的波長の共鳴を感じ取っているからかもしれません。

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【展覧会情報】

モネ それからの100年

会場 横浜美術館
   横浜市西区みなとみらい3-4-1
会期 7月14日-9月24日
休館 木曜日(8月16日は開館)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)




【関連商品のご案内】

モネ「睡蓮、雲」商品画像900pix.jpg
Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) /
Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

※画像をクリックすると大きく見られます。


彩美版®
クロード・モネ 《 睡蓮、水のエチュード-雲 》
Claude Monet
Les Nymphéas, Étudu d'eau:Les Nuages
販売価格 128,000円+税
限定200部発行


<仕様体裁>
原 画 オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)所蔵
監 修 千足 伸行(成城大学名誉教授/広島県立美術館長)
限 定 200部
技 法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用 紙 キャンバス
額 縁 木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸 天地28.3×左右91㎝(30号)
額 寸 天地38.2×左右100.8㎝
重 量 3.3㎏
発 行 共同印刷株式会社



クロード・モネ 《 睡蓮の池 》
Claude Monet / LE BASSIN DES NYMPHÉAS
販売価格 115,000円+税
限定200部発行


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ⓒ The Metoropolitan Museum of Art
Image source:Art Resource,NY/PPS通信社



※画像をクリックすると大きく見られます。


<仕様体裁>
原 画 メトロポリタン美術館
H.O.ハヴメイヤー・コレクション
監 修 高橋明也(美術史家/三菱一号館美術館館長)
限 定 200部
技 法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用 紙 キャンバス
額 縁 木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸 天地53.0×左右42.1㎝
額 寸 天地66.0×左右51.1㎝×厚み3.0㎝
重 量 4.0㎏
発 行 共同印刷株式会社



彩美版®
中村岳陵 《八仙花》
販売価格 120,000円+税


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<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版®
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)
※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


May 24, 2018

生誕140周年記念 鏑木清方「朝涼」のご案内


いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。

1878年(明治11年)8月生まれの鏑木(かぶらき)清方は、今年生誕140周年を迎えます。
近代美人画の第一人者として「西の(上村)松園、東の清方」と称せられ、明治から昭和の長きにわたり活躍、昭和47年(1972年)に93歳でお亡くなりになりました。
清方の単なる美人画に留まらない緻密に描き上げた風俗描写、情緒あふれる文学性や豊かな芸術性は今なお多くの人を魅了し続けております。

さて今回ご紹介の「朝涼(あさすず)」は、清方終焉の地、鎌倉雪ノ下に建てられた鎌倉市鏑木清方記念美術館が所蔵する名品中の名品です。

帝展の審査員をつとめ画壇での地位を築いたその頃、大正12年9月1日、清方は東京・本郷龍岡町の自宅で関東大震災に遭遇しました。「朝涼」はその翌々年(大正14年)、震災後初めて開催された第6回帝展で発表された作品です。

金沢八景の別荘でひと夏を過ごしたある日の早朝の空に、画家はふと残月が淡くかかるのを見つけ、長女をモデルに思いを込めて描き上げました。
清らかな女性のすらりとした立ち姿、たおやかな手つき、背景に蓮の花を配す造形は、安らかに心を落ち着かせる風情を漂わせ、細部にまでこだわりを感じさせます。

震災の記憶が作品にも反映しているのでしょうか。画中の若き女性の強い意思をあらわす表情、印を結ぶかのような手つき、紫の衣を羽織り、蓮の葉を背にするその姿は恰も菩薩像を思わせるかのようでもあります。
当時の新聞でも清らかな作品の様子が話題となり、清方の画業の転機となる重要な作品と評されました。

昭和29年文化勲章受章の名匠、鏑木清方が描いたみずみずしさ漂う、美しき本作「朝涼」を皆さまぜひお手元でお楽しみ下さい。



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[仕様体裁]
画面寸法 天地100.0×38.5cm
表装寸法 天地169.0×57.0cm
技 法  彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
用 紙  特製絹本
表 装  三段表装
表装材料 天地:白茶無地
     中廻:薄茶綿ムラ経
      一文字・風帯:牙地唐花唐草文金襴
     軸先:朱塗頭切
     箱:柾目桐箱、タトウ入        
限 定   100部
原 画   鎌倉市鏑木清方記念美術館 所蔵
解 説   宮崎徹(鎌倉市鏑木清方記念美術館学芸員)
価 格   194,400円(税込)


次回の美術趣味ブログの更新は6月8日(金)です。


May 11, 2018

初夏の花


「美術趣味」をご覧いただき、ありがとうございます。

夏を感じさせるような強い陽射しに
すでに身体がついていかない今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。


さて、今まさにツツジが見頃の季節となりました。
強い陽射しにパッと映え、目の覚めるようなピンクの
群生が元気を与えてくれます。


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都内ツツジの名所は根津神社のつつじ庭園があります。
"つつじまつり"はGWまで行われてますが、
行きたいと思いつつ今年もいけませんでした...。

そのかわりに
小倉遊亀先生の《初夏の花》で元気を貰いたいと思います!


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《初夏の花》は、小倉遊亀先生が飛躍をみせた
60代に描かれた名作です。
105歳でご逝去されていますが、80歳を過ぎても活舌よく、
いつでも60代のように若々しくいらっしゃったそうです。

本作は、天に向かって真っすぐに伸びる枝葉と、
軽やかで明るさにみちたツツジやサンポウカンが
まさにご本人のように生命力に溢れております。

インドア派の方もお忙しい方もぜひお手元で、
新芽の清々しい季節をお楽しみ頂ければと思います!


<仕様体裁>
監修 有限会社 鉄樹
原画 名都美術館 所蔵
解説 鬼頭美奈子(名都美術館 主任学芸員)
限定 200部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り、プラチナ泥使用
用紙 版画用紙
額縁 特注木製額純銀箔仕上げ、交織つむぎマット、アクリル付き
証明 著作権者承認印を奥付と画面左下部に押印
画寸 天地45.5×左右38.4㎝
額寸 天地65.6×左右58.5㎝
重量 3.7㎏
本体価格 190,000円+税
発行 共同印刷株式会社
※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

April 25, 2018

生誕150年記念! 横山大観

去る4月13日金曜から竹橋近くにある東京国立近代美術館で「生誕150年 横山大観展」が開催されました。明治から昭和を駆け抜けて日本美術界を牽引した巨匠の大回顧展です。ありがたいことに東京展は開館時間を延長して、金曜・土曜は夜の8時まで開館しています。会社が終わってからでも間に合うので、早速行ってみることにしました。
さて入場してみると、鑑賞しているお客様は帰宅途中に寄ったと思しき善男善女。金曜の夜ということもあってか人が多いものの、会場の雰囲気に余裕がありリラックスして作品と対峙することができました。これも金曜の夜の魔法の成せる技かもしれません。展示は「屈原」の迫力ある大画面から始まり、時代順に展示されています。何れも貴重な掛軸や、屏風などの作品が次々と現れます。総出品点数約90展にもなる大回顧展だそうです。なんといっても見所の一つは、全長40メートルを超える日本一長い画巻、「生々流転」(重要文化財)ではないでしょうか。水の一生をテーマに描いたこの作品は、一粒の滴が川となり、海に注ぎ、雲となって天へ昇る。そしてまた水の一生が繰り返されるストーリーになっています。この画巻を見ていると、映像が流れていくような錯覚にとらえられます。5月8日以降は「夜桜」1929年と、「紅葉」1931年も展示されるので、また訪れてみたいです。週末の帰宅途中で、日本の美術・文化に触れられて心豊かに家路につくことができました。
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<夜に浮かぶ美術館の光>


「生誕150年 横山大観展」
東京国立近代美術館 4月13日(金)〜5月27日(日)
京都国立近代美術館 6月8日(金)〜7月22日(日)
詳しくは「生誕150年 横山大観展」のホームページなどをご覧ください。



さて横山大観といえば、上野の池之端不忍池にある「横山大観記念館」も忘れてはなりません。大観の終の住処となった邸宅を「横山大観記念館」として公開しています。こちらは国指定 史跡及び名勝になっています。ここで大観は数々の作品を制作しました。大観がデザインした建築と庭、当時のままの画室を見ることができますので、是非こちらも訪れてみてはいかかでしょうか。


公益財団法人 横山大観記念館
東京都台東区池之端1-4-24
TEL03-3821-1017
開館の日時などは大観記念観のホームページなどをご覧ください。
http://taikan.tokyo/



「生誕150年 横山大観展」でも展示され、横山大観記念館で所蔵している晩年の傑作「霊峰飛鶴」。当社ではこの作品を横山大観記念館代表理事兼館長の横山隆様の監修で彩美版(R)として制作しています。
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商品は額装もございます。


霊峰飛鶴(れいほうひかく)
本体価格:120,000円(消費税は別途申し受けます)
監修・解説 横山隆(公益財団法人横山大観記念館理事兼館長)
原画所蔵 公益財団法人横山大観記念館
限定 950部
技法 彩美版(R)シルクスクリーン手刷り、本金泥使用
用紙 特性絹本
本商品は軸装と額装をご用意しています。
【額装仕様】
額縁 特性木製額金泥仕上げ、アクリル付き
画面寸法 天地39.2×左右52.8cm
額寸法 天地58.7×左右72cm
重量 約3.6kg
証明 額裏に公益財団法人横山大観記念館の監修検印証を貼付
【軸装仕様】
表装 三段表装
表装材料 天地:鼠地無地、中廻:金茶地大牡丹紋緞子、
     風帯・一文字:大橙金襴、軸先:新牙
証明 桐箱蓋裏に(公財)横山大観記念館の監修検印証を貼付
発行:共同印刷株式会社


寸法・重量等は、天然材料を使用し、一点ずつ手作りのため、表記と異なる場合がございます。
作品の色彩等、画面と現品で多少異なる場合がありますが、ご了承願います。
彩美版(R)は共同印刷株式会社の登録商標です。

April 12, 2018

-生誕190年- 狩野芳崖


いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

日暮里駅からほど近く、ひっそりと佇む「長安寺」というお寺があります。気が付かないと通り過ぎてしまいそうですが、お寺の前に説明板が設置されていたので、入ってお参りをさせて貰いました。中には数名の外国人観光客がおり、写真を撮っている場所へ行くと、小さなお墓が2つ並んでいました。近代日本画の黎明期を代表する画家、狩野芳崖とその妻ヨシが仲良く眠っています。

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狩野芳崖は伝統的な狩野派の画風に西洋の画法を取り入れ、近代日本画の発展に貢献しました。畢生の大作「悲母観音(重要文化財)」は、作品自体の完成度の高さに加え、近代日本画の幕開けを告げる記念碑的作品と位置づけられ、 続く若い作家たちへも様々な影響を与えた極めて重要な作品といえます。芳崖は岡倉天心や橋本雅邦らとともに東京芸大の前身、東京美術学校の創立にも尽力し、その講師にも任命されていましたが開校を待たずして死去しました。今年2018年は芳崖の生誕190年であり、同時に没後130年の節目の年でもありますので、興味がある方はこちらを訪れてみてはいかがでしょうか。


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March 30, 2018

【商品紹介】横山大観《雲中富士(うんちゅうふじ)

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いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 ここ最近暖かい陽気が続き、関東では桜の見ごろを迎えています。弊社界隈の文京区・小石川播磨坂の桜並木も今見ごろを迎えています。咲き誇る桜を見上げると、ほんのりと上品な薄い絹のような霞がかっているような空気に包まれ、遠目には淡いピンクの雲が現れた様に見えます。春の訪れを身近に感じられる季節になりました。


 今回は、今年生誕百五十年の記念年を迎え、東京・京都で大規模な回顧展が開催される横山大観の富士をご紹介します。大観は近代日本画の礎を築き、明治・大正・昭和の三代において常に画壇を代表する存在でありつづけた巨匠です。

 ご紹介の《雲中富士》は、大観の生誕百五十年、没後六十年を記念し、大観「富士」の原点ともいえる名作を限定150部にて当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。雲海に昂然と姿を現す孤高の富士の佇まい。琳派の系譜を受け継ぐ装飾性と、シンプルな構図によって、雄大で特別な神々しさを感じさせます。大観が理想とした富士の姿、「雲煙に包まれた富士」の代表作といえます。是非お手元でお楽しみください。。




彩美版®
横山大観 《雲中富士》 
販売価格 150,000円+税
限定150部発行


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Image:TNM Image Archives



<仕様体裁>
監修 横山 隆(横山大観記念館 理事長兼館長)
原画所蔵 東京国立博物館
解説 佐藤 志乃(横山大観記念館 主任学芸員)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用紙 版画用紙
額縁 特注木製額金泥仕上げ、アクリル付(日本製)
画寸 天地31.0cm×左右69.0cm
額寸 天地44.0cm×左右82.0cm×厚み2.5cm
重量 約3.1kg
証明 額裏に監修者の承認印・限定番号入り証紙を貼付
   (画面左下部にも、承認印・限定番号が入ります。)
発行 共同印刷株式会社


※本複製画は、原画《雲中富士図屏風》の左隻部分を複製したものです。
※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

March 23, 2018

【速報】小石川播磨坂さくら並木の開花状況


 巷では、袴を羽織ったり美しく正装をして歩く学生さんたち、その親御さんたちの意気揚々とした姿が多数見受けられます。全国のご卒園やご卒業を迎えられた皆さん、この度はご卒園・ご卒業、誠におめでとうございます。


播磨坂の桜並木460pix.JPG


 当社近隣にある播磨坂のさくら並木は、現在写真のとおり「5分咲き」といったところでしょうか。本日(撮影した日)はあいにくの曇り空ですが、この数日に降った雨の水分をしっかりと吸って、瑞々しく開花し始めている様子が風流で元気をもらいました。


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 「お花見」は、もともと農民にとっての豊作祈願の行事でした。「桜の木」は、田んぼの神様が春になると里へ下りてきて「宿る木」とされていたため、桜の木のもとに人が集まり賑やかに愛でる習慣が根付いていきました。桃の花や菜の花といったいろいろな色彩の花が咲き誇る季節の中でも、やはり桜は特別な「春の象徴」という印象がありますね。


 また、はるか遠く昔の日本人は「色は匂えど散りぬるを(いろはにほへとちりぬるを)」と歌っています。現代の言葉に置き換えると、「花は美しく香り高く咲きそして散りゆく」と。「桜は儚いからこそ美しい」とはよく聞きますが、たくさんの人たちが桜の木のもとに集う光景を見ていると、やがて散ってしまう花の姿に「諸行無常(この世のものは常に変化し、変わらないものはない)」を重ねるのは、昔も今も変わらない情緒だなと感じます。


 桜を眺めて巡る思いは人それぞれ異なります。「友達と過ごした楽しかった日々に思いを馳せる人」「4月からの新生活へ向けて高ぶる気持ちを寄せる人」「桜だ。飲もう!」という人(私は主にこれですが。笑)


 文京区小石川の播磨坂さくら並木は、今週末から来週にかけて満開を迎える見込みです。
 どうか皆さんも、目まぐるしく忙しい毎日とは存じますが、このときくらいはふと立ち止まり、ゆっくりと桜の木と触れ合い、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。


 皆さまの新しい1年のご活躍とご健勝を、心よりお祈り申し上げます。




文京さくらまつりゲート460pix.JPG


【文京さくらまつり】
開催:2018年3月24日(土)から4月8日(日)まで
会場:播磨坂さくら並木
※期間中、様々なイベントが開催されます。
※詳しい情報は文京区のホームページにてご覧ください。

March 16, 2018

春来たるらし ― 菜の花の里


 今日3月16日は、七十二候「啓蟄末候」の始まりにあたります。この時期は「葉虫化蝶」(はむしちょうとなる)なる季節と言われ、寒さもようやく温み、菜の花畑にモンシロチョウの舞う姿が見られ始めます。


石神の菜の花畑.jpg


 思い起こせば、小学生の頃住んでいた家の周囲は畑に囲まれており、その一部に菜の花畑もありました。まだ悩みなどなにもなかった幼い日の楽しい思い出とともに菜の花の鮮やかな黄色が瞼の奥に残っています。大人になってからは、久しく菜の花畑を愛でる機会がなかったことに気づき、思い立って菜の花を訪ねる旅に出かけました。


石神の菜の花畑を走る小湊鐵道.jpg


 私が訪れたのは、千葉県の養老渓谷にほど近い市原市石神地区です。都心から車や鉄道で2時間半ほどの距離にあります。市原市内を縦断する小湊鐵道沿線では地域住民を中心とするボランティアの方々が毎秋菜の花の種をまいてくださっていますが、なかでも石神地区は鉄道ファンを中心に屈指の撮影スポットとして知られています。


石神のヒガンザクラと上り列車.JPG


 当日はあいにくの曇りがちの天気で前日までの大雨で足元がぬかるむ悪条件でしたが、午前中から10人前後の方がカメラを構えていました。私はその日が初めての訪問でしたが、広い菜の花畑を貫き一本の線路が走っています。ダイヤは1時間に上り下り各1本しかありません。


石神のヒガンザクラ.JPG


 菜の花はまだ五、六分咲きといったところでしたが心を満たすには十分な美しさでしたし、彼岸桜の花を一緒に写すことができたのは嬉しい誤算でした。都会暮らしですり減った心を癒してくれる、静かでのどやかな時がながれていました。


プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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