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15 March 2024

いま活躍が注目されている日本画家、西田俊英画伯が描いた、桜のいのちの輪廻「近衛桜 日月」


「美術趣味」をご覧いただきまして、ありがとうございます。
桜の開花の時期になり、春が近づいてきています。
今回は西田俊英(にしだしゅんえい)「近衛桜 日月(このえざくら じつげつ) 左隻(させき)」をご紹介します。

先日、西田画伯が世界遺産の屋久島で創作に打ち込んだ姿を追った番組が再放送されるなど、その活躍が注目されています。西田画伯の展覧会も目白押しです。「西田俊英日本画展 -不死鳥-」が3月3日まで名古屋松坂屋美術館で開催された後、4月20日〜6月23日の会期で茨城県天心記念五浦美術館に巡回します。また、「霧に魅せられて -屋久島-」が3月12日まで松坂屋上野店で開催された後、4月17日〜23日の会期で大丸神戸店に巡回します。

日本画家として活躍している西田画伯ですが、意外にもはじめは油彩画を描かれていたそうです。1953年に三重県に生まれた西田画伯は、中学生の時に油彩画をはじめて、早くもその才能を認められました。その後、ヨーロッパを旅しているときに東洋美術の静かな美に自分の使命を感じ、帰国後は武蔵野美術大学日本画科に入学。 在学中に日本美術院の再興院展に初入選をはたしました。さらに山種美術館賞展での優秀賞受賞、東京セントラル美術館日本画大賞展での大賞受賞など数々の実績を残し、現在は日本芸術院会員、日本美術院同人・理事となりながら日々の創作に打ち込んでいます。

その西田画伯が描いたのが幅約7mにもおよぶ《近衛桜 日月》(四曲一双屛風)です。この作品には、千年以上にわたり天皇の住まいとなっていた京都御所の北西に位置する近衛邸跡に咲く枝垂れ桜が描かれています。左隻は朝日が昇って輝き、桜が蕾から花開き、爛漫と咲き誇るまでが描かれています。右隻は盛りが過ぎ、やがて月夜の花嵐の中、美しくも短い花の一生を終えていく様が描かれています。そしてまた左隻から、朝日が昇り花が咲くというように桜の一生の輪廻の物語が続いています。この《近衛桜 日月》(四曲一双屛風)の生命が生まれその盛りの頂点へと向かう姿が優美に描かれた左隻を、西田画伯の監修により彩美版®シルクスクリーン版画として製作しました。

近衛桜 日月2.jpg
《近衛桜 日月》(四曲一双屛風)全体


近衛桜日月(左隻)2.jpg
「近衛桜 日月 左隻」彩美版®シルクスクリーン版画
画面左下には西田画伯のサインとエディションナンバーが記され、印章が押されています。
本商品を詳しく知りたい方は、以下より商品ページをご覧ください。

https://bijutsu-shumi.com/items/att033-itm002.html

《近衛桜 日月》(四曲一双屛風)の原画は、東京の目黒にある現代日本画の専門美術館、「郷さくら美術館」が所蔵しています。同館は日本画壇を担う新たな才能の発掘・育成のために「郷さくら美術館桜花賞展」を開設するなど若手日本画家を応援しています。このたびの版画製作に当たっては、同館に多大なご協力をいただきました。

郷さくら美術館の側を流れる目黒川の桜並木も、京都の近衞邸跡の枝垂れ桜も、まもなく花見シーズンです。こちらもぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。


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