March 30, 2018

【商品紹介】横山大観《雲中富士(うんちゅうふじ)

播磨坂の桜20180329.jpeg
いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 ここ最近暖かい陽気が続き、関東では桜の見ごろを迎えています。弊社界隈の文京区・小石川播磨坂の桜並木も今見ごろを迎えています。咲き誇る桜を見上げると、ほんのりと上品な薄い絹のような霞がかっているような空気に包まれ、遠目には淡いピンクの雲が現れた様に見えます。春の訪れを身近に感じられる季節になりました。


 今回は、今年生誕百五十年の記念年を迎え、東京・京都で大規模な回顧展が開催される横山大観の富士をご紹介します。大観は近代日本画の礎を築き、明治・大正・昭和の三代において常に画壇を代表する存在でありつづけた巨匠です。

 ご紹介の《雲中富士》は、大観の生誕百五十年、没後六十年を記念し、大観「富士」の原点ともいえる名作を限定150部にて当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。雲海に昂然と姿を現す孤高の富士の佇まい。琳派の系譜を受け継ぐ装飾性と、シンプルな構図によって、雄大で特別な神々しさを感じさせます。大観が理想とした富士の姿、「雲煙に包まれた富士」の代表作といえます。是非お手元でお楽しみください。。




彩美版®
横山大観 《雲中富士》 
販売価格 150,000円+税
限定150部発行


雲中富士商品画像.jpg
Image:TNM Image Archives



<仕様体裁>
監修 横山 隆(横山大観記念館 理事長兼館長)
原画所蔵 東京国立博物館
解説 佐藤 志乃(横山大観記念館 主任学芸員)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用紙 版画用紙
額縁 特注木製額金泥仕上げ、アクリル付(日本製)
画寸 天地31.0cm×左右69.0cm
額寸 天地44.0cm×左右82.0cm×厚み2.5cm
重量 約3.1kg
証明 額裏に監修者の承認印・限定番号入り証紙を貼付
   (画面左下部にも、承認印・限定番号が入ります。)
発行 共同印刷株式会社


※本複製画は、原画《雲中富士図屏風》の左隻部分を複製したものです。
※寸法・重量は天然材料を使用しており手作りのため、表記と若干異なる場合があります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本ブログ掲載記事及び画像等の無断転載を禁じます。

March 23, 2018

【速報】小石川播磨坂さくら並木の開花状況


 巷では、袴を羽織ったり美しく正装をして歩く学生さんたち、その親御さんたちの意気揚々とした姿が多数見受けられます。全国のご卒園やご卒業を迎えられた皆さん、この度はご卒園・ご卒業、誠におめでとうございます。


播磨坂の桜並木460pix.JPG


 当社近隣にある播磨坂のさくら並木は、現在写真のとおり「5分咲き」といったところでしょうか。本日(撮影した日)はあいにくの曇り空ですが、この数日に降った雨の水分をしっかりと吸って、瑞々しく開花し始めている様子が風流で元気をもらいました。


桜(花アップ)460pix.JPG


 「お花見」は、もともと農民にとっての豊作祈願の行事でした。「桜の木」は、田んぼの神様が春になると里へ下りてきて「宿る木」とされていたため、桜の木のもとに人が集まり賑やかに愛でる習慣が根付いていきました。桃の花や菜の花といったいろいろな色彩の花が咲き誇る季節の中でも、やはり桜は特別な「春の象徴」という印象がありますね。


 また、はるか遠く昔の日本人は「色は匂えど散りぬるを(いろはにほへとちりぬるを)」と歌っています。現代の言葉に置き換えると、「花は美しく香り高く咲きそして散りゆく」と。「桜は儚いからこそ美しい」とはよく聞きますが、たくさんの人たちが桜の木のもとに集う光景を見ていると、やがて散ってしまう花の姿に「諸行無常(この世のものは常に変化し、変わらないものはない)」を重ねるのは、昔も今も変わらない情緒だなと感じます。


 桜を眺めて巡る思いは人それぞれ異なります。「友達と過ごした楽しかった日々に思いを馳せる人」「4月からの新生活へ向けて高ぶる気持ちを寄せる人」「桜だ。飲もう!」という人(私は主にこれですが。笑)


 文京区小石川の播磨坂さくら並木は、今週末から来週にかけて満開を迎える見込みです。
 どうか皆さんも、目まぐるしく忙しい毎日とは存じますが、このときくらいはふと立ち止まり、ゆっくりと桜の木と触れ合い、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。


 皆さまの新しい1年のご活躍とご健勝を、心よりお祈り申し上げます。




文京さくらまつりゲート460pix.JPG


【文京さくらまつり】
開催:2018年3月24日(土)から4月8日(日)まで
会場:播磨坂さくら並木
※期間中、様々なイベントが開催されます。
※詳しい情報は文京区のホームページにてご覧ください。

March 16, 2018

春来たるらし ― 菜の花の里


 今日3月16日は、七十二候「啓蟄末候」の始まりにあたります。この時期は「葉虫化蝶」(はむしちょうとなる)なる季節と言われ、寒さもようやく温み、菜の花畑にモンシロチョウの舞う姿が見られ始めます。


石神の菜の花畑.jpg


 思い起こせば、小学生の頃住んでいた家の周囲は畑に囲まれており、その一部に菜の花畑もありました。まだ悩みなどなにもなかった幼い日の楽しい思い出とともに菜の花の鮮やかな黄色が瞼の奥に残っています。大人になってからは、久しく菜の花畑を愛でる機会がなかったことに気づき、思い立って菜の花を訪ねる旅に出かけました。


石神の菜の花畑を走る小湊鐵道.jpg


 私が訪れたのは、千葉県の養老渓谷にほど近い市原市石神地区です。都心から車や鉄道で2時間半ほどの距離にあります。市原市内を縦断する小湊鐵道沿線では地域住民を中心とするボランティアの方々が毎秋菜の花の種をまいてくださっていますが、なかでも石神地区は鉄道ファンを中心に屈指の撮影スポットとして知られています。


石神のヒガンザクラと上り列車.JPG


 当日はあいにくの曇りがちの天気で前日までの大雨で足元がぬかるむ悪条件でしたが、午前中から10人前後の方がカメラを構えていました。私はその日が初めての訪問でしたが、広い菜の花畑を貫き一本の線路が走っています。ダイヤは1時間に上り下り各1本しかありません。


石神のヒガンザクラ.JPG


 菜の花はまだ五、六分咲きといったところでしたが心を満たすには十分な美しさでしたし、彼岸桜の花を一緒に写すことができたのは嬉しい誤算でした。都会暮らしですり減った心を癒してくれる、静かでのどやかな時がながれていました。


March 6, 2018

ルドン展 鑑賞記

いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。

今年の冬はひときわ厳しい寒さが続いておりましたが、3月に入り漸く春めいてまいりました。花粉が気になるこの季節。皆さまも体調には十分ご留意下さい。

さて私は丸の内の三菱一号館美術館で「ルドン-秘密の花園」展を鑑賞いたしました。展覧会は、フランス象徴主義の巨匠として知られるオディロン・ルドン(1840-1916年)の画業を再検証し、ルドンが後期に描いた花や植物の主題に焦点をあてたユニークなものでした。

ルドンはモネ(1840-1926年)やルノワール(1841-1919年)といった印象派の画家たちと同じ世代でありながら、神秘的な内面世界に目を向け、幻想的な作品を多く残しました。前期の黒の時代から後期の色彩の時代まで、常に一貫した特異な作風は今も多くの人を魅了しています。タブローでありながら音楽のように不定形な律動も孕んだ夢や幻のような作品群は、絵画界のみならず文学界にも多大なる影響を与えました。

今回の展覧会で特に注目は三菱一号館美術館所蔵の≪グラン・ブーケ(大きな花束)≫にまつわる再現展示です。ブルゴーニュ地方の男爵家、ドムシーの城館に飾られた装飾画16点(内15点はオルセー美術館蔵)を一堂に取り揃えた、二度と見られないような実に貴重な機会です。

自らの作品を「再現(表象)と想起(記憶)の二つの岸辺に咲く花々」と評したルドンの、大規模な展覧会は実に見応え十分の内容です。皆様も丸の内に足をお運びの際は、どうぞご鑑賞下さい。



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【展覧会情報】
ルドン-秘密の花園 展
会場 三菱一号館美術館
会期 5月20日(日)まで ※月曜休館(但し祝日と3月26日、5月14日は開館)
時間 10:00~18:00 (祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終日平日は21:00まで)



最後に弊社でお取り扱いのあるルドンの複製画をご紹介いたします。本作はルドンが「色彩の時代」に花と花瓶をテーマに描いた、代表的な作品のひとつです。



IMG_0715.JPG

ルドン ≪野の花≫

販売価格 38,000円+税


■仕様体裁
技 法 アートレリーフ
用 紙 キャンバス
額 縁 木製金箔額
画 寸 天地45.5×左右38.0㎝(F8号)
額 寸 天地60.5×左右53.0×奥行2.0㎝
重 量 約2.4㎏
原画所蔵 ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
発 行 共同印刷株式会社


※アートレリーフとは原画を思わせる絵の具の凹凸や筆のタッチを丁寧に再現し、キャンバスに仕上げた特殊な複製画です。絵の表面の盛り上りを直に触ってお楽しみいただけます。


本作品は残部僅少です。この機会にぜひ貴方様のお手元でご鑑賞下さい。




March 2, 2018

鎌倉穴場良い所


美術趣味をご覧いただきましてありがとうございます。

春の気配が感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
先日鎌倉にお仕事で行った際に、地元の方にお勧めしてもらった穴場名所ルート
と楽しみ方をご紹介致します。


まず、鎌倉駅からバスに乗る。
大塔宮(鎌倉宮)行に乗る。バスはいつも混んでいるので覚悟しよう。

15分くらいの終点、大塔宮で降りて、すぐの鎌倉宮へ。
楽しみ方:厄割り石...石に向かってお皿を勢いよく投げる。おもいきりぶつけて嫌なことはここで忘れる。しっかり厄を落とそう!

鎌倉宮を出て、左脇の小道をまっすぐ奥へ。
楽しみ方:左手にテニスコートを眺めながら、右手にある産地野菜や干し柿などを販売している露店で焼き芋を買う。

焼き芋を食べながら、10分ほど進むと二股の分かれ道があり、右へ。
さらに奥へ進み、軽い坂を上り瑞泉寺を目指す。
突然、迫力ある鬼瓦のあしらわれた門が出迎えてくれる。

受付で拝観料を払う。
開山は夢窓疎石。鎌倉御所初代公方、足利基氏が奉られている、瑞泉寺入場。
楽しみ方:、夢窓疎石作の庭園と地蔵菩薩立像をみたり、梅や水仙の写真を撮ったりして満喫しよう。

近くにある中国精進料理 鎌倉 凜林さんでランチを食べよう。

さらに体力があれば、天園ハイキングコースに入って5.5キロのハイクを楽しもう。

体力がない人は、大塔宮からバスで鎌倉へ戻る。
少し時間があれば小町通りの写真家・十文字美信さんのギャラリーへ。
(その日は受付にはご本人がいらっしゃいました。)


今の時期、梅や枝垂桜が5分咲きで、満開とはまた違ったワクワク感がありました!
春の気持ちよい季節、皆様もぜひお散歩にお出かけください。


プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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