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July 24, 2015

夏の出張、西から北へ美術館めぐり


 皆様こんにちは。東京もついに梅雨明けとなり、いよいよ夏本番となって参りました。私の先週は出張続きで、名古屋と北海道へ、それぞれ新作の打ち合わせに行って参りました。


20150724isaburou_memorial_museum.JPG 週の前半は名古屋へ。

 訪問先の古川美術館さんは名古屋市内にあり、実業家であった古川為三郎氏のコレクションの数々を見ることができる美術館です。現在は夏をテーマにした企画展が開催されており、この日猛暑の戸外とはうらはらに、涼しい館内で画家達が切り取った様々な「夏」をゆったりと鑑賞しました。作品に付いている丁寧な解説を読みながら絵を見ていると、明治から昭和頃の夏の匂いをも感じられるような気がして、とても素敵な展覧会でした。



201150724TeaSet.jpg 仕事を終えてから、直ぐ近くにある別館の為三郎記念館でお茶とお菓子を頂戴しました。
 為三郎氏のご自宅であった数寄屋造りの建物の内部を拝見することができ、お庭に沿って作られたお席では喫茶もできます。殆どのお部屋に季節のお花が丁寧に飾られ、暑い中でその凛とした感じがとても美しく、印象的でした。夏だけという大きな氷の入ったお抹茶に、ホッと一息、涼を頂いて帰りました。


 週の後半は北海道の富良野へ。

20150724gotousumio_artmuseum.JPG 関西に台風が直撃する中、それを避けるように飛行機は順調に私たちを羽田から旭川空港へ運んでくれました。こちらは湿気がなく大変爽やかな気候で、レンタカーで一路、上富良野の後藤純男美術館さんへ。

 着いて早々、団体バスで到着した観光客の方々と一緒に促されるまま館内へ。後藤純男画伯の迫力ある大画面の風景画に囲まれながら、館長自らが「日本画とはどのようなものか」「後藤純男画伯の作品について」ご説明くださいます。そのお話が大変魅力的でついつい引き込まれてしまい、早く絵を見たい!という気持ちになってゆきます。ほんの少しのお話でも生の声で説明を聞くだけで、こんなにも興味をそそられ、観る側の姿勢が変わるものかと感心してしまいました。

 また、後藤画伯の素晴らしい作品はもちろん、館内では周囲の雄大な景色を見ながら地元の食材を使ったお食事ができたり、一度チケットを購入すれば出入りが自由だったりと、来訪者が美術館を楽しむための仕掛けが色々となされていて、そのホスピタリティからか館内は多くのお客様でにぎわっていました。

20150724kamifurano1.JPG 一仕事終えて近くにあるラベンダー畑で有名な富田ファームを訪れてみました。爽やかな晴れ間の中、丁度見ごろのラベンダーと色とりどりのお花が美しく咲いて、とても絵になる景色でした。今だけ、というラベンダーの切り花をお土産に買って帰り、自宅でドライフラワーにしているのですが、北海道の爽やかな香りがほんのりお部屋に広がりムシムシとした東京の空気を洗ってくれます。


 そんなこんなで、体力は要りましたが実りの多い一週間でした。どちらも大変素敵な美術館ですので、お近くにお越しのことがあれば、立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。それぞれの美術館に所蔵されている作品は、目下、総力挙げて製作中です。秋頃からの新作でご覧いただけるものもございますので、どうぞご期待ください!



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