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October 10, 2014

箱根・岡田美術館


 いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

okada_museum.JPG 先週土曜日、10月4日で開館1周年を迎えた岡田美術館へ行ってきました。場所は箱根小涌園、有名な温泉アミューズメント施設「ユネッサン」の隣にあります。箱根と言えば彫刻の森美術館、ガラスの森美術館、POLA美術館、成川美術館、など多種多様な美術館がたくさんありますが、こちらも見ごたえのある個性的な美術館でした。

okada_fuujinraijin.JPG 表門を入ると、館内に展示されている「風神雷神図」がガラス超しに目に飛び込んできます。こちらは日本画家福井江太郎氏の「風・刻」という作品で、縦12メートル、横30メートルにも及ぶ大壁画です。そして、この絵を挟んだ階段の上にはなんと源泉掛け流しの足湯カフェがあります。足湯に入り、お茶を飲みながらゆっくり鑑賞できるようになっています。入場者は無料で楽しむことができるという、なんとも箱根らしいサービスです。

 館内に入り入場チケット購入前に携帯電話、カメラはロッカーに預けます。展示室前に飛行機へ搭乗する時などに通る金属探知機をくぐります。かなり厳重なチェックになっている印象です。全5階からなるこちらの美術館の展示面積は、およそ5,000㎡にも及ぶとのことです。収蔵品の中心は、近世・近代の日本画と、東アジア(日本・中国・韓国)の陶磁器ですが、そのほかにも幅広い時代・分野の作品が展示されています。

 今回の訪問目的である企画展「大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち」は開館一周年記念展として開催されていました。目玉作品は横山大観の「霊峰一文字」、速水御舟の「木蓮」。横山大観の「霊峰一文字」は、縦1m、長さ9mという絹地に、湧き上がる黒雲から姿を現す霊峰富士の雄姿を描いた大作です。大正15年(1926)人形浄瑠璃の舞台の引幕として使われて以来、ほとんど世に知られないまま秘蔵されていました。岡田美術館の所蔵となり、昨年秋の開館を機に展示されたとのことです。また、新たに収蔵された速水御舟「木蓮」もしばらく行方不明になっていた期間があり、実に34年ぶりの公開だそうです。32歳の御舟が初の個展に出品した一幅で、代表作「炎舞」(山種美術館蔵)などとともに展示され、近代日本水墨画の名作と評価されています。

 これら2点の他にも、日本美術院で活動した画家たちの作品が一堂に展示されています。明治から昭和にかけて日本画の近代化を先導した画家たちの、華やかで革新的な作品を、箱根観光と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。



【岡田美術館】

神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
電話 0460-87-3931

■開催中の展覧会

開館一周年記念
大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち

会  期:2014年10月4日~2015年3月31日
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日:会期中無休(ただし12月31日、1月1日は休館)
入 館 料:一般・大学生2,800円 小中高生1,800円

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