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July 3, 2008

「筆ネイティブ」。

「筆ネイティブ」企画のツネです。
 
最近、美術評論家の山下裕二さんが「筆ネイティブ」ということばを盛んに使っています。
 
子どもが自然に母国語を覚えるように、物心ついたときから絵筆を握り、筆によって表現することが血肉化した、そんな傑出した人を「筆ネイティブ」と呼ぶそう。
(ちなみに、山下教授の造語だそうです。)
 
確かに、山下教授が「最後の筆ネイティブ」と呼ぶ上村松園や鏑木清方は、その線を一目見ただけで誰が描いたものかわかるような、その人にしか引けない魅力ある線を描きます。
 
山下教授はこの「筆ネイティブ」ということばを用いて、雑誌『Brutus』642号(マガジンハウス)では、漫画家・井上雄彦さんについて、
『アート・トップ』2008年7月号(芸術新聞社)では画家・町田久美さんについて、評論しています。
 
・・・一見すると、パウル・クレーの言葉「線に夢見る・・・」の焼き直しかな、と思ってしまいますが、そうではない。


ヨーロッパとは違い、美術学校などのアカデミックな体系が永く無かった中で優れた画家を多く生み出してきた、日本の(美術の)風土をよく表したことばだと思います。
 
長谷川等伯伊藤若冲河鍋暁斎...
時には「異端」とも称される稀代の絵師たちの作品や、あるいはずっとさかのぼった時代の《鳥獣人物戯画》などの筆遣いは、美術の教育を受けたり一生懸命に練習するだけではとても到達・再現できません!
 
ネイティブな環境が生んだ筆法の達人たちの作品、「線」に注目して、鑑賞してみましょう。
 
 
当社でも「筆ネイティブ」の名だたる画家の作品を多く扱っています!
前出の上村松園鏑木清方を始め、雪舟等楊伊藤若冲
絵画について「一枚の葉っぱが手に入ったら、宇宙全体手に入ります」と語ったという安田靫彦、その教えを受けた小倉遊亀、等々。
 
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