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October 9, 2007

「石橋美術館と子どもたち」

美術の世界のさまざまな方によるエッセー。
今回は、石橋美術館の学芸員・平間さんに、美術館の子ども達に向けての取り組みについて書いていただきました。

 
 
「石橋美術館と子どもたち」  学芸員 平間理香(へいま りか)


最近の子どもたちは、忙しいのだと聞きます。小学校にあがる前から数種のお稽古事に、学校に通い出してからは塾に行ったりと、放課後や休日もスケジュールが詰まっているそうなのです。
(「忙しい」という漢字のつくりを考えると、子どもたちに対してばかりでなく、あまり用いたくないことばですが...。)
石橋美術館で、子どもたちを対象にしたプログラムを始めた当初は、そんな事情もあって、なかなか頭数のそろわないものでした。それから5年が経過、プログラムの存在も認知され、美術館も子どもたちのスケジュールに組み込んでもらえるようになりました。

写真 1

今年の夏休みは、「コレクションによる旅 美術街道十三次」という旅をテーマとした展示に合わせ、通行手形(ワークシート)を手に、子どもたちにも「仮想の旅」をしてもらいました。

「夏休みこどもプログラム2007」リーフレットとワークシート

 
また、マジパンでお気に入りの名画を再現したり、絵本作家とお面をつくってパレードしたりと、おやつや遊びとともにアートを体験してもらいました。

食べられる?名画づくり

このような企画を、子どもたちが楽しめるようサポートするのは、ボランティアさんや大学の学生さんです。
研修を受けて美術の教養やコミュニケーションの方法を身につけたボランティアさん、若さというパワーを備えた学生さんは、美術館の強力な助っ人で、子どもたちが団体になっても負けません。
ボランティアさんと子どもたち

石橋美術館を学校単位でおとずれる場合、ひと昔前までは、修学旅行に組み込まれたかたちでした。教科書にも載っている青木繁の「海の幸」の力でしょうか。
それが、近年では修学旅行も海外へ、旅行生の姿はほとんど見ません。今は、ゆとりの教育方針によって設けられた総合的な学習の時間や美術の授業のなかで、美術館は活用されています。
当館の近くには、スケート場があり、冬場はそことのセットというのが定番で、遊びつかれた子どもたちが眠そうに絵と対面、ということも...。
「海の幸」と子どもたち

石橋美術館
福岡県久留米市野中町1015番地
TEL : 0942 - 39 - 1131
http://www.ishibashi-museum.gr.jp/

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