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25 May 2020

葛飾北斎『唐獅子図』のご案内


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世界で最も名が知られている日本人画家の一人、葛飾北斎(1760~1849)。
画業は70年の長きにわたり、その生涯に残した作品は3万点以上と言われています。
本年2020年は、その北斎の生誕260年の記念イヤーです。
新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれますが、北斎ゆかりのすみだ北斎美術館をはじめ東京都美術館や六本木ミッドタウンなどで関連の展示が予定されております。

今回ご紹介するのは、北斎最晩年の作、渾身の肉筆画『唐獅子図』です。
画狂老人卍号を用いはじめた天保5年(1834)頃から、北斎の筆は肉筆画の制作に重点が移りはじめます。天保13年(1842)の天保改革では、出版統制令により浮世絵出版の取り締まりが厳しくなりました。多数の関係者が処分されると、北斎は同年の11月頃より約1年の間、毎日魔を祓うため、「日新除魔」と名付けた墨絵の唐獅子図を描き続けました。
『唐獅子図』は、その「日新除魔」を描き終えた翌年の天保15年(1844)、娘の葛飾応為(おうい)を伴い滞在した小布施(長野県)の地で描いた珍しい袱紗絵(ふくさえ)です。
ダイナミックな筆致で描かれた入魂の作で、これまで描いてきた獅子図の集大成とも呼ぶべき傑作です。「百獣の王」を「百花の花」である色とりどりの牡丹が華麗に彩り、魔除けの神獣の荘厳さが力強く表現されています。また、背景の牡丹花は近年、世界的に関心が高まる娘の応為が描いたともいわれており殊に興味が尽きません。

『唐獅子図』彩美版®は、原画を所蔵する米国のボストン美術館の正式認可のもと、浮世絵研究の世界的権威である小林忠先生の監修を受けて制作しました。悪疫が流行る今だからこそ、『唐獅子図』を皆さまのご自宅でご賞玩ください。
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