April 27, 2017

●回帰する時間、心の旅 ―東山魁夷―


 いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。

 弊社ではこの度、東山魁夷マスターピース コレクションTMの第5弾として『白馬の森』の一斉販売を開始いたしました。本作品は本紙にアクリルガラスを直接貼り合わせることで、作品全体に清らかな透明感と深い奥行き感を与える、新感覚の美術工芸作品です。

 『白馬の森』は、連作「白い馬の見える風景」の中の一作で魁夷屈指の名作です。

 「ある時、一頭の白い馬が、私の風景の中に、ためらいながら、小さく姿を見せた。すると、その年(1972年)に描いた18点の風景の全てに、小さな白い馬が現れたのである。」

 画家の分身ともいえる白馬を、魁夷は戦前のドイツ留学直後の苦悩と不安に揺れ動いていた時期に一度描き上げました。それからおよそ30年後、ゆかりの深いドイツを再訪した魁夷は帰国後、魂の赴くままにまた再び白馬を描きます。直線的な時間と回帰する時間が画家の中で融け合い、やすらぎの希求と平和への切ない祈りが、一頭の白馬に奇蹟のように結実します。幻想的な森の奥深くから精霊のように浮かび上がる白馬は、常に見る者の心を深く捉えて離しません。

 『白馬の森』を完成し、画家は歴史的超大作、唐招提寺障壁画に着手します。この作品には障壁画完成までの長い道のりを思い、決意と精進を誓う魁夷の心の祈りも込められているのかもしれません。

 東山魁夷の神秘的な空間芸術を皆さまも是非お手元でお楽しみ下さい。


東山魁夷_白馬の森(額装)400x460pix.jpg


【東山魁夷 マスターピース コレクションTM 『 白馬の森 』】
販売価格 500,000円+税
限定500部発行

■仕様体裁
監 修 東山すみ
技 法 彩美版®プレミアム
額 縁 特注銀浮き出し加工木製額(シルバーフレーム/背面メタリック梨地)
画 寸 天地44.3×左右65.2㎝(15号)
額 寸 天地62.2×左右83.1×厚さ3.7㎝
重 量 約4.9㎏
原画所蔵 長野県信濃美術館 東山魁夷館
解 説 松本猛(長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)
発 行 共同印刷株式会社
※作品についてのお問い合わせ:共同印刷(株)アート&カルチャー部 TEL.03-381-2290


 茨城県水戸市の茨城県近代美術館で人気を博した「東山魁夷 唐招提寺障壁画展」が、4月22日(土)より愛知県豊田市の豊田市美術館で開催されております。唐招提寺御影堂では現在修繕工事が行われており、そのため通常は非公開となっている障壁画が美術館で特別展示されています。東山芸術の頂点を示す大作「唐招提寺障壁画御影堂全68面」に、貴重なスケッチや下絵などで美術史に残る名作の全貌が紹介されています。制作に10年を要した作品の、構想から完成に至るまでの足跡を念入りにたどる、必見の催しといえましょう。

 皆さまも初夏のおだやかな陽気に誘われて、東山芸術の真髄に触れ、こころ豊かな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

 そして実は共同印刷で制作した東山作品の複製絵画が、展覧会場で特別販売されております。新作『白馬の森』や人気の『緑響く』『行く秋』『静映』などの彩美版®プレミアム作品が販売スペースに飾られ、会場で東山芸術の感動を胸にした多くのお客様にご覧いただいています。共同印刷の彩美版®プレミアムは東山魁夷の美しい風景を、さらに魅力的に鑑賞していただける新感覚の美術工芸技法です。展覧会場にいらっしゃった際は、ぜひ展示コーナーまで足をお運び下さい。


【展覧会情報】
「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」

会場 豊田市美術館
愛知県豊田市小阪本町8-5-1
会期 2017年6月11日(日)まで
月曜休館(5月1日除く)
時間 10:00~17:30


 なお昨今、お客さまから額裏の証明書に貼付されたセキュリティシールについて、お問い合わせをいただくことも多く、改めてこの場を借りてご説明をさせていただきます。

 共同印刷株式会社が独自に開発したセキュリティシールが、作品の真贋の判定を行います。お試しにお手持ちのスマートフォンなどで「彩」美版の銀色シールをフラッシュを焚いて撮影して下さい。KP(KYODO PRINTING)の文字が確認できましたら、その作品は真正な共同印刷発行の美術作品です。

 さあ、GWももう間近。皆さまどうぞ良い休日をお過ごし下さい。


セキュリティシール.JPG

April 21, 2017

色褪せない芸術『岩田ガラス』とおすすめ展覧会『生誕100年 長沢節展』


いつも美術趣味をご覧いただきましてありがとうございます。

先日のブログ、彩美版®新作・小倉遊亀筆「初夏の花」はご覧いただけましたか。
透(すき)のボディに白砡(しろぎょく)が潔く、ツツジの伸びやかさを一層強調しているかのような存在感のあるこのガラス花器が、岩田久利(ひさとし)氏の手になるものであることはご存知でしたでしょうか。


本日は、「初夏の花」画中のガラス花器制作者、ガラス芸術家・岩田久利先生についてです。
遊亀が陶磁器を愛好していたことはよく知られていますが、1980年「耀」、1980年「椿」など遊亀の静物画には特徴的なガラス花器がたびたび登場します。
これらはみな遊亀がコレクションしていた、岩田久利氏によるガラス芸術です。


今回の彩美版®「初夏の花」制作を機に、久利氏の二女でいらっしゃる岩田マリさんとお会いする機会に恵まれ、たくさんの作品を拝見することができました。
そこでこれまで持っていたガラスのイメージがくつがえされてしまいました。
また、マリさんより貴重なお話がうかがえましたのでご紹介いたします。


ガラスは、食器、窓や蛍光灯などの工業製品も含めると、私たちの生活にとても身近な素材です。一般的にガラスにイメージするものといえば、「透明」「割れやすい」「冷たい」「静」などが想起されることと思います。
しかし、久利氏の父・藤七氏よりはじまる岩田家のガラス芸術は、それだけではないガラスの多面的な魅力を教えてくれます。
その魅力の真髄は、真逆にも「鮮やかな色(透明・不透明あり)」「重厚感(何層にもなり厚みがある)」「躍動感」でした。
(さらに制作時に直面するガラスの特徴、「柔らかさ」「熱さ(環境も含む)」についてはガラスを扱う困難さ、どのようにしてガラス芸術が生みだされるかに至る大事な特徴なではありますが、ここでは語りきれません。)


岩田家のガラス芸術の歴史を簡単にですがご紹介します。(以下敬称略)


■日本の色ガラス芸術のパイオニア 父・岩田藤七
(明治26年・1893年生まれ)

明治大正時代、板ガラスなど実用製品が躍進の一途を辿っていたガラス工業界。それに比べ、"ガラス工芸"は江戸時代以降途絶え不毛の時代を迎えます。
数十年の空白期の後、藤七は、現代ガラスのパイオニアとして色ガラスによる宙吹きの作品を作り始めます。
日本においては古来より陶器の作品が好まれ、茶道の影響もあり高いレベルの作品とされている中で、藤七はガラスの作品を日本の美術界にアートとして認められるよう努力を続け、近代ガラス工芸を日本の美術界に位置付けるに至ります。


代表作「貝」は、藤七ならではの大胆な気質だからこそなせる技だったといいます。
作品は今も日生劇場、ホテルオークラのオークバー(現在はリニューアル工事中)、メトロポリタン美術館(NY)、国立近代美術館などで観ることができます。


■「ガラス芸術」へ高めた功績者・岩田久利
(大正14年・1925年生まれ)

父・藤七の長男として生まれ幼い頃よりガラスに携わります。
久利は東京美術学校工芸部図案科卒業、その他、科学的基礎やガラス組成についても学び、藤七の築いたものをさらに極めていきます。
久利の作品は、端正・優美、高い技術に裏付けされた理知的な作品といわれ、初期の緻密な作風にはじまり、50歳代にはこれでもかと技術を凝らした根気のいる作品を、60歳代からは、線が細くなっていく身体とは対照的に壮大な自然をモチーフに力強い作風へと昇華します。


久利氏の作品は、幾何学模様のミニマムでモダンなデザイン的なものもあれば、ごつごつした大地や岩を髣髴とさせるプリィミティブなものまで多彩な創造性が魅力的でもあります。

iwataglass.jpg岩田久利作 〈第十回日展出品作〉 制作:昭和29年

1960年代には、家庭における食器、照明などのガラス製品が普及します。
特に岩田ガラスが生みだしたガラス照明は、一世を風靡します。金赤(ガラスの金赤は可愛らしいピンク色)でフリルをまとったガラス照明は結婚式の引き出物として多くつかわれていた、とのこと。
もしかしたら皆さまのご自宅にあるかもしれません。


今なお新しさが感じられる、岩田久利氏の作品を下記よりホームページにてご覧ください!


岩田家のガラス芸術
HP : http://www.iwataglassart.com


■岩田久利氏の長女でいらっしゃる、ガラス芸術家・イワタルリ氏の個展のご案内です。

イワタルリ展 
開催場所 SAVOIR VIVRE サボア・ヴィーブル 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
開催日時 2017年6月23日(金)から7月2日(日)まで
詳細につきましてはホームページにてご確認ください。
HP : SAVOIR VIVRE



【オススメ展覧会のご案内】

岩田ガラスの会社ロゴ、包装紙をデザインしたのが、「スタイル画」デッサンの名手・長沢節(せつ)氏でした。
久利氏は、画家、文芸家、俳優などジャンルを超えたお付き合いがあったといいます。
東京文京区弥生美術館にて、今年4月23日で閉校するセツ・モードセミナー公式の、最後の展覧会として下記展覧会が開催されています。
ファッションイラストレーターの先駆けであった節の〈スタイル画〉は鉛筆のほか毛筆で描かれた作品もあります。毛筆書に慣れ親しんだ世代だからこそ為し得るものなのでしょうか、「セツ美学」あふれる流麗なイラストは必見です!



IWATAlogo.jpg左上:岩田ガラス・ロゴ(長沢節)
setsu.jpg右下:岩田ガラス・包装紙(画:長沢節)


『生誕100年 長沢節展』- デッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長 - 

長沢節は1917年生まれ、文化学院卒、20歳で挿し絵画家としてデビュー。
太平洋戦争前より池袋近く要町の芸術家村・通称「池袋モンパルナス」に暮らす。
終戦後アメリカ兵より流れてきたヴォーグやハーパス・バザーを参考にみようみまねで洋服を描く。節の描くファッショナブルな女性像は〈スタイル画〉と呼ばれファッション界もリードする存在となる。
1954年より美術学校セツ・モードセミナーを主宰。(設立当初は「長沢節スタイル画教室」)
卒業生は、金子国義、山本耀司、安野モヨ子など。



dior.jpgwoman1.jpg
左上:C.ディオール「マリ・クレール」1998年6月号 掲載原画
右下:女性デッサン 1960年代


■開催要項■
会場:弥生美術館 1~2階会場
住所:東京都文京区弥生2-4-3
会期:2017年4月1日(金)~6月25日(日)
休館日:毎週月曜日 ただし、5月1日(月)は臨時開館
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般900円(800円) 大高生800円(700円) 中小生400円(300円)
※竹下夢二美術館と併せての料金。()内は20名様以上の団体割引料金
TEL:03(3812)0012 FAX:03(3812)0699
HP : http://www.yayoi-yumeji-museum.jp

March 16, 2017

新作・小倉遊亀「初夏の花」のご案内


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
 朝夕と寒暖差ある今日この頃毎、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 それでも日中は日差しが段々と暖かく感じられる様になりました。初夏の様な少し汗ばむ日もありましたが、うららかな陽気に誘われて桃や桜などの花が咲き始め鳥の囀りが響き、冬が明けてだんだんと春の訪れを感じられる季節になりました。

 さてこの度当社は、日本画家・小倉遊亀の「初夏の花」複製画の販売を開始いたしました。エディションは限定200部です。

 鮮やかな橙色のテーブル、満開に咲き誇るミツバツツジの桃色、ゴツゴツとした味わい深い三宝柑の黄色。華やかなミツバツツジのが生けられた躍動感があり華麗なガラス花器は、ガラス芸術家・岩田久利氏の作品です。同じ芸術家として遊亀は、久利氏の自らの芸術に厳格で真摯に取り組む姿勢に対し共感し、懇意にしていたといいます。それぞれに配された彩りの会話を楽しむような感じで深く観察して筆をとっていたのでしょうか。

 彩り溢れいきいきとした輝きが描かれた作品の鼓動を、当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。是非お手元でお楽しみください。




彩美版®
小倉遊亀 《初夏の花 》
販売価格 190,000円+税


小倉遊亀_初夏の花.jpg


<仕様体裁>
監修 有限会社 鉄樹
原画 名都美術館 所蔵
解説 鬼頭美奈子(名都美術館 主任学芸員)
限定 200部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り、プラチナ泥使用
用紙 版画用紙
額縁 特注木製額純銀箔仕上げ、交織つむぎマット、アクリル付き
証明 著作権者承認印を奥付と画面左下部に押印
画寸 天地45.5×左右38.4㎝
額寸 天地65.6×左右58.5㎝
重量 3.7㎏
発行 共同印刷株式会社


※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


February 3, 2017

【新作のご紹介】彩美版® 前田青邨《 桃花(とうか) 》


――― 特別許可の原画撮りおろしによる制作。
日本美術院同人・今井珠泉画伯による監修のもと鮮やかに再現 ―――



桃花 (1).jpg


この度当社は、文化勲章受章日本画家・前田青邨による「桃花(とうか)」を彩美版®にて発売いたしました。(限定300部)


1961年に制作された本作《桃花》は、東京・名古屋・京都・大阪・金沢の美術倶楽部が主催した「五都展」への出品作、
金地に絢爛に咲き誇る紅白の桃の花が美しく、力強さあふれる重量感と上品なたたずまいを兼ね備えた大変にぎやかな作品です。

青邨画伯といえば、代表作《洞窟の頼朝》(重要文化財)など武者絵をイメージされる方も多いと思いますが、本作は画伯の特徴的な垂らし込みの表現を余すところなく堪能できる傑作です。
この度は特別な許可のもと原画を撮りおろし、制作が実現いたしました。


本作の監修者、青邨画伯の愛弟子でいらっしゃる今井珠泉画伯によりますと、
『前田先生の垂らし込みは琳派の垂らし込みをさらに突き進めた、宗達、光琳、の垂らし込みとは違う、「質を描き分ける」垂らし込み』
(特別付録・「今井珠泉先生が語る「桃花」の美しさの秘密とは」より一部抜粋)
だといいます。

垂らし込みの技法で枝、布、花瓶、花それぞれの質感を、これだけ描き分けているというのは驚きだ、とのことです。
このように《桃花》は、計算し尽され巧みに用いられた「垂らし込み」の表現を随所にみることができる稀有な作品です。


また解説を執筆された平塚市美術館館長・草薙奈津子氏は、
『この絵は桃を描いたもの。桃と言うとピンクを思い出しますが、これは紅白の桃花。しかも赤い桃が白い桃より多いので、強い印象を受けます。でもそれは花のせいばかりではないようです。
青邨独特の枝ぶりもそうですが、赤絵の花瓶、下に敷かれた絞り模様のクロス、共に中国のものでしょう。皆、花の強さを強調するのに格好の材なのです。画家はこの画面を生み出すために、ただ技術的なことだけでなく、そんなことにも心を配ったのです。そうやって堅牢な作品が生み出されてきたのです。』
(付録・解説書より一部抜粋)
と語ります。


前田青邨画伯の感性と技術が生み出した作品の凄みを、ぜひお手元でお楽しみください。


彩美版®「桃花」には、多彩な活躍をされる平塚市美術館館長・草薙奈津子氏執筆による解説書と、より本作の魅力についてお楽しみいただけるインタビュー冊子、特別付録「今井珠泉先生が語る「桃花」の美しさの秘密とは」が付属されています。



前田 青邨(まえだ せいそん 1885~1977)
1885年、岐阜県中津川市に誕生。1901年に上京、尾崎紅葉の紹介で日本画家・梶田半古に学ぶ。1914年、日本美術院同人に推挙。1920年、延暦寺より伝教大師絵伝「根本中堂落慶供養図」を委嘱される。1930年、「洞窟の頼朝」で第一回朝日賞受賞。1951年に東京藝術大学教授に就任、1955年に文化勲章を受章。1961年、「桃花」を制作。活躍は幅広く、法隆寺金堂壁画再現事業の総監修や高松塚古墳壁画模写の総監督も務めた。1974年、ローマ教皇庁の依頼で「細川ガラシャ夫人像」を完成、バチカン美術館に納める。



momo.jpg


【仕様体裁】

本体価格 200,000円+税
技法:彩美版®、シルクスクリーン手刷り、本金泥使用
限定:300部(額装)
画寸:天地53.0cm×左右41.2cm
額寸:天地77.8cm×左右66.0cm
用紙:版画用紙
額縁:国産特注木製額(アルダー天然無垢材ワックス仕上げ)、金モール織りマット、アクリル付き
重量:約4.85kg
証明:著作権者承認印、限定番号入証紙を貼付
発行:共同印刷株式会社

※彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です。
※当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどで、作品が共同印刷(KP)の発行する真正な複製画であることが判定できます。


詳細につきましては、当社ホームページのお問合せより、またはお電話、FAXにてお問合せください。

お問合せ:
共同印刷株式会社 アート&カルチャー部 
TEL 03-3817-2290 FAX 03-3817-2288

January 5, 2017

酉年によせて-バードウォッチングの勧め


 皆様、明けましておめでとうございます。
 本年もよろしく本ブログをご愛顧のほどお願い申し上げますとともに、今年一年の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
 さて今年は酉年ということで、鳥に因んだ小話をさせていただきます。


20170106yurikamome.jpeg
隅田川のユリカモメ


 以前あることを調べるため、明治16年に作成された小石川の地図を眺めておりましたら、今当社が建つ場所に大きな池のようなものがあることに気づきました。当社が初めて小石川に社屋を構えたのは明治31年(1898)ですから、それ以前のことです。
 特徴のあるその形を以前どこかで見たことがあるように思い暫し考えたところ、千葉県市川市新浜(にいはま)にある宮内庁の御猟場(新浜鴨場)の元溜(もとだまり)と呼ばれる池に酷似していることを思い出しました。すなわち、当社の敷地内にかつて鴨の猟場があったのです。


 江戸時代以来、明治期までの小石川地区は、ほぼ現在の千川通りにあたる場所を流れていた谷端川(やばたがわ/別名「礫川」)を挟んで両側に水田が広がっていました。大型の渡鳥が飛来し越冬する場所であったことから、将軍家の鴨場や鶴場が設けられたとのことです。今では想像できないほど自然豊かな田園地帯だったのです。その面影は小石川植物園に残っています。


 鶴はさておき、鴨は今でも毎年東京に渡ってきます。例えば当社の近くで言えば上野の不忍池は渡り鳥の観察地(探鳥地)として知られています。渡ってくる鴨の種類は年によりその数の割合が異なりますが、近年はアニメの人気キャラクター、ダフィー・ダッグに良く似たキンクロハジロが優勢のようです。その姿ですが、比較的小柄で腹部を除くほぼ全体が黒い羽で覆われており、後頭部には冠羽と呼ばれる飾りのような羽があります。眼の色は黒い羽によく映える黄色。むくむくとして愛らしいその姿は一度観たら忘れられません。


20170106kinkuro_up.jpeg
不忍池のキンクロハジロ


 酉年の今年、バードウォッチングを体験してみてはいかがでしょうか。道具はひとまず倍率7倍前後の双眼鏡と鳥類図鑑があれば十分です。初心者の方には比較的観察が容易な、海辺の鳥たち(鴨や鴫、千鳥、カモメなど)がお勧めです。鳥を観察するところ、探鳥地はもちろんお近くの鳥が観られる場所でよいのですが、東京湾周辺であれば、施設が充実している大田区の東京都立東京港野鳥公園や千葉県習志野市の谷津干潟自然観察センターがお勧めです。どちらも専門のレンジャーが常駐しています。また、高倍率の望遠鏡(フィールドスコープ)が設置されていますので、手ぶらで楽しむことも可能です。


 あなたもキュートな鳥たちの魅力にはまってみませんか。


20170106tobi.jpeg
野島崎灯台上空を舞うトビ




【東京都立東京港野鳥公園】
東京都大田区東海3-1
電話:03-3799-5031
アクセス:東京モノレール「流通センター」より徒歩15分
入園料:中学生150円、高校生以上370円、65歳以上180円、小学生以下無料
開園時間:2月~10月 9:00~17:00(入園は16:30まで)
     11月~1月 9:00~16:30(入園は16:00まで)
休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日または都民の日の場合、翌火曜日休園)
    年末年始


【谷津干潟自然観察センター】
※谷津干潟はラムサール条約登録湿地です。
千葉県習志野市秋津5-1-1
電話:047-454-8416
アクセス:JR京葉線「南船橋駅」または「新習志野駅」より徒歩20分
入館料:高校生以上大人300円、65歳以上150円、中学生以下無料
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は次の平日)、年末年始


※詳細は各施設へお問い合わせください。




【1月10日追記】
1月8日(日)に谷津干潟でバードウォッチングをしてきました。最初は曇り、途中から強い雨となり視界は終始あまり良くありませんでしたが、1時間半ほどの滞在で以下10種の鳥を観ることができました。


ハマシギ、セイタカシギ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ
オオバン、ユリカモメ、ハクセキレイ、ムクドリ、メジロ
※使用機材:双眼鏡(8×30※)※倍率×対物レンズの口径






-画家の夢見る世界への誘い-
彩美版® 上村淳之 《四季花鳥図》
販売価格 160,000円+税


sikikacyouzu_400pix.jpg

sikikacyouzu_up.jpg
※背景の銀色をシルクスクリーンで再現しています。


【仕様体裁】
原画 近畿日本鉄道株式会社所蔵 松伯美術館委託
監修 上村淳之、松伯美術館
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
限定 300部 
画寸 天地25.2cm×左右65cm
額寸 天地41.4cm×左右81cm
重量 約2.3kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製銀泥額、アクリル付(国産、ハンドメイド)
証明 監修者の承認印押印証紙を額裏に貼付
発行 共同印刷株式会社



※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


December 22, 2016

伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)生誕三百年記念作品のご案内


 今年も残すところあとわずか。あっという間の一年でした。
 寒さも一段と厳しくなってまいりましたので、皆さまどうぞくれぐれもお気を付け下さい。


 2016年は伊藤若冲の生誕三百年を記念し、各地で記念展がとり行われております。中でもこの春、上野の東京都美術館で開催された展覧会は、代表作《釈迦三尊像》三幅(相国寺蔵)及び《動植綵絵(どうしょくさいえ)》三十幅(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)が特別出品されたこともあって大盛況で幕を閉じました。この《釈迦三尊像》と《動植綵絵》は、若冲自ら相国寺に寄進した作品群ですが、明治維新後《動植綵絵》は相国寺から皇室に献上され今に至ります。両者が東京で一堂に会するのは史上初めてだったとのことです。


 引き続きこの秋、若冲が生涯を過ごした京の地、京都市美術館でも若冲展が開催され人気を博しました。勢いは衰えることなく12月に入り京都国立博物館で「特別陳列 生誕300年伊藤若冲」が、そして若冲と縁の深い相国寺の承天閣美術館では「生誕300年記念 伊藤若冲展[後期]」が行われています。両美術館ともに、それ以前に開催された若冲展では見られなかつた貴重な作品が多数展示されており大変な話題を呼んでおります。


 おかげさまで弊社発行の若冲生誕三百年記念作品《日出鳳凰図》も好評をいただき、なんと今年の弊社年間売上数のベスト1位に輝きました。これもひとえに皆様のおかげと深く感謝する次第です。特筆すべきは軸装のご注文のお客様が圧倒的に多かったことで、掛軸作品に対するお客様の潜在的ニーズがあるということも再認識いたしました。


 《日出鳳凰図》は若き若冲の気概あふれる傑作です。旭日と鳳凰に焦点を絞った大胆な構図が青年期の若冲の比類なき才能を感じさせ、その定評ある細密な描写が作品の完成度の高さを証明します。酉年の新しい年を迎えるにあたり、慶祝の日にふさわしい華やかで独創的な吉祥画といえましょう。




彩美版®
伊藤若冲 《日出鳳凰図》
販売価格 110,000円+税


20161222jakuchu_hinodehouou.jpg


<仕様体裁>
原画 米国・ボストン美術館所蔵
解説 河野元昭(美術史家、東京大学名誉教授)
技法 彩美版®
用紙 特製絹本
表装 三段表装(本表装)
画寸 94.0×33.0㎝
軸寸 183.0×52.5㎝
箱  柾目桐箱、タトウ付
※ご希望により額装のご注文も承ります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。




お客さまからは、画中の署名と印章の読み方についてお問い合わせをいただくことが多く、この場を借りて簡単にご説明をさせていただきます。


20161222jakuchu_signature.JPG

署名は居士(こじ)、藤(伊「藤」)、汝鈞(若冲の名「じょきん」)画と記されています。
署名の下には印が上下二段に捺されており、上の白文方印は「藤汝鈞印」(左回りに)、下の朱文法印は「若冲」(号)が刻印されております。


作品への興味とご理解を深めていただき、本作をご愛蔵いただければ幸いです。
末筆ですが、皆さまどうぞ良いお年をお迎え下さい。

December 16, 2016

絶景!「天下の秀峰 金時山」と金太郎


先日、箱根山の北西部に位置する金時山(別名・猪鼻嶽)に登って参りました。
富士山ビュースポットといえばここ、この日は特に快晴で美しい景色を眺めることができました。

fuji.jpg

ashinoko.jpg【山頂から眺める富士山と芦ノ湖】

また金時山は、金太郎伝説の山としてファンにとっては聖地となる山です。
金太郎は、平安中期の武将、源頼光に見込まれ頼光四天王のひとりとして活躍した坂田金時が実在のモデルとされているのは有名です。

皆様は金太郎をモティーフとしたゆるキャラの存在をご存知でしょうか?

神奈川県の、「かながわキンタロウ」、神奈川県南足柄市の「よいしょの金太郎」、
そしてなんと岡山県勝央町から「きんとくん」(と、くまパチ)など。
各々キャラクターが個性的です。
それぞれライバル視しているとかいないとか...

さて金時山では頂上手前、あと少しで登頂というところで岩場の急なのぼりが続きますが、
ちょうど登山者を癒すように金太郎像が迎えてくれます。

kintaro.jpg
(犬連れ登山も多く自力で登る小型犬には勇気づけられました。)

とても小さな像です。
「菱形の腹掛け」がとても可愛らしいです。
金太郎たらしめているアイテムといえば、「まさかり」や「クマ」はきっても切れないものだと思っていましたが、あったりなかったり...必ずしもそうではないようです。
金太郎は「菱形の腹掛け」がマストアイテムのようです。

ゆるきゃらのような愛すべきゆるさと親近感をすべての「金太郎」に感じます。
それだけ日本人の心の深くに染みついているのでしょうか。一年を通してそばに置いておきたいくらいです。
日本画においてもこの金太郎モチーフは愛され、題材として取り上げられています。
当ブログでも何度か東山魁夷先生の金太郎をご紹介させて頂いておりましたが、
とりわけ「歴史画」を描かれる守屋多々志先生は金太郎を題材に何点も描かれています。
こちらは当社の彩美版®でもお楽しみいただけます。
金太郎のように元気に年末まで過ごしていきたいものです!


moriya_kintarouS650x400pix.jpg

moriya_kintarouF350x400pix.jpg


守屋多々志 《金太郎》
販売価格(軸・額共通) 90,000円+税

<仕様・体裁>
原画 第34回春の院展出品作品(1979制作)
解説 川瀬邦聡(大垣市守屋多々志美術館学芸員)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙

■軸装仕様
表装 三段表装
材料 天地 利久無地
   中廻 濃茶地横段文緞子
   風帯・一文字 牙地小花唐草文金襴
   軸先 新牙
   箱  柾目桐箱・タトウ付
画寸 天地36.5㎝×左右45.0㎝
軸寸 天地125.5㎝×左右63.0㎝

■額装仕様
額縁 木製金泥仕上げ、アクリル付
画寸 天地35.9㎝×左右44.5㎝
額寸 天地54.1㎝×左右62.8㎝
重量 約3.3kg

December 9, 2016

横山大観旧宅及び庭園が国史跡・名勝へ


 当部では半世紀以上も複製画事業に取り組んでおりますが、その初期の頃から長きにわたり大変お世話になっております『横山大観記念館』につきまして、此度の喜ばしいお知らせをこの場を借りて改めてご連絡させて頂きます。


 東京都は上野池之端に佇む『横山大観記念館』。横山大観画伯のご自宅兼画室及び庭園は、貴重な文化財であることから、今年2016年11月に「横山大観旧宅及び庭園」として国の史跡・名勝の両方に指定される運びとなりました。


20161209Yokoyama_Taikan_Memorialhall1.JPG
画像提供:横山大観記念館


木造二階建ての数寄屋風日本家屋。文化庁文化審議会による指定答申では、
① 横山大観画伯が自ら指示して造営(デザイン)している点。
② 横山大観画伯の思想・感性が大きく反映されている点。
③ 実際に創作が行われた場であり、その素材となったものも多くあると考えられる点。
などが評価されたそうです。


20161209Yokoyama_Taikan_Memorialhall2.JPG
画像提供:横山大観記念館


これもひとえに、この旧宅及び庭園を「記念館」として一般公開し、保存・維持に努められた『横山大観記念館』理事長である横山隆様をはじめ、関係者の皆さまのご尽力による、近代美術界への多大なる賜物と存じます。


【横山大観記念館のご紹介】

kinenkan_maingate.jpg住 所 東京都台東区池之端1-4-24
電 話 03-3821-1017

休館日 毎週月~水
長期休館 夏期休館、冬期休館あり
開館時間 10:00~16:00(入館は閉館30分前まで)
入館料 大人 550円
    団体割引(20名様以上)450円
    小学生 200円
    障がい者料金 大人450円、子人100円
    年間パスポート 1,500円

最寄駅 東京メトロ千代田線「湯島」から徒歩7分
     東京メトロ銀座線「上野広小路」、都営大江戸線「上野御徒町」から徒歩12分
     JR「上野」「御徒町駅」から徒歩15分
     京成線「京成上野」から徒歩15分

ホームページ http://members2.jcom.home.ne.jp/taikan/




 当部商品・横山大観画伯「霊峰飛鶴」をご紹介いたします。我々も微力ながら、この貴重な文化財産の益々の発展を祈念し、今後も事業展開に努めてまいる所存です。




彩美版®
彩美版 横山大観 《霊峰飛鶴》
販売価格 120,000円+税


 昭和28年(1953年)に横山大観画伯の澄み切った境地が描かれた吉祥作品。金泥で刷かれた瑞光を背景に、富士の前に鶴が群れをなし飛翔しています。


<仕様体裁>
◆共通仕様
監修 公益財団法人横山大観記念館
原画 公益財団法人横山大観記念館所蔵
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り(本金泥使用)
用紙 特製絹本
限定 950部(軸装、額装の合計)
証明 監修者検印入り証書を貼付

◆軸装仕様
画寸 天地39.5cm×左右52.5cm
軸寸 天地135cm×左右72.1cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付
 
◆額装仕様
画寸 天地39.2cm×左右52.8cm
額寸 天地58.7cm×左右72cm
重量 約3.6kg
額縁 特製木製金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。


横山大観《霊峰飛鶴》(軸装)


横山大観《霊峰飛鶴》(額装)


<関連記事> 横山大観記念館にて

December 2, 2016

早雪の雪花 ~首都圏で54年ぶりに11月の積雪を観測~


 いつも美術趣味をご覧いただきありがとうございます。

 紅葉が色づき始めた奥多摩の山道から撮影した写真です。穏やかな気候で、澄んだ空気にとても癒されました。



奥多摩の紅葉


 そんな秋めく最中にもかかわらず、先週(2016年11月24日)は突如、東京都心で11月としては54年ぶりの積雪が観測されました。この季節外れの雪は「紅葉の中に雪が降る」という、首都圏ではなかなか見ることの出来ない赤・黄色と白のコントラストが美しく映えわたりました。
 そこで今回は、「雪」をテーマにご紹介いたします。

 皆さんは「雪」と聞いて、どのような雪を思い浮かべますか?住んでおられる地域や、幼少期の記憶などから「雪」と言っても様々とは思いますが、実は「雪」にはびっくりするくらい沢山の種類があることをご存知でしょうか。
 以下、その数ある中から、一部を抜粋しましたのでご覧ください。

【降る時期で変わる雪の名前】
・ 初雪(はつゆき)...夏を過ぎて初めて降る雪。
・ 早雪(そうせつ)...例年の初雪の時期より早く降る雪。
・ 初冠雪(はつかんせつ)...夏を過ぎて初めて山を白く染める雪。
・ 名残雪(なごりゆき)...春近くに冬の季節を名残惜しむように降る雪。
・ 残雪(ざんせつ)...春になっても溶けずに残っている雪。
・ 万年雪(まんねんゆき)...富士山等、標高の高い山岳地帯に1年中溶けない雪。
・ 三白(さんぱく)...正月の三が日(1月1日、2日、3日)に降る雪。

【降り方や状態で変わる雪の名前】
・ 細雪(ささめゆき)...細やかにまばらに降る雪。
・ 粉雪(こなゆき)...粉のようにさらさらとした細かい雪。
・ 粒雪(つぶゆき)...粒になっている雪。積もるのが特徴です。
・ 牡丹雪(ぼたんゆき)...雪の結晶が集まって「ぼたんの花」のように固まって降る雪。
・ 綿雪(わたゆき)...綿をちぎったような大きな雪。牡丹雪よりやや小さめ。
・ にわか雪...一時的に降ってすぐやむ雪。にわか雨の雪バージョン。
・ 風花(かざばな)...晴れているのに、風上から風に舞ってキラキラと飛んでくる雪。
・ 霰(あられ)...直径5mm未満の氷の粒。
・ 雹(ひょう)...直径5mm以上の氷の塊。あられの大きいバージョンです。

【積もり方で変わる雪の名前】
・ 新雪(しんせつ)...積もりたての雪。結晶の形がまだ残っているのが特徴。
・ しまり雪...積もって数日経って結晶が壊れ、固く締まった雪。
・ どか雪...短時間に一気に積もる雪。
・ 衾雪(ふすま雪)...一面に降り積もった雪。
・ 雪持(ゆきもち)...枝や葉に雪が積もっている様子。
・ 松の雪(まつのゆき)...松の木に積もった雪。
・ 撓雪(しおりゆき)...降り積もって木や枝をたゆませる雪。
・ 友待つ雪(ともまつゆき)...次の雪が降るまで健気に溶けないで残っている雪。

【その他、色々な雪の名前】
・ 銀世界(ぎんせかい)...雪が美しく降り積もり、辺り一面が真っ白になった様子。
・ 白雪(しらゆき、はくせつ)...真っ白で美しい雪の様子を表すことば。
・ 雪花、雪華(せっか)...雪の結晶、または雪が降る様子を花にたとえたことば。
・ 深雪(みゆき)...雪が深く積もって美しい様子。
・ 小雪(こゆき)...少しだけ降ったり積もったりする雪。
・ 瑞雪(ずいせつ)...おめでたい印とされる雪。
・ 雪明り(ゆきあかり)...積もった雪の反射で、日が落ちても薄明るくなっている状態。

 いかがでしょうか。雪は降り方や積もり方、雪の状態などによってたくさんの種類に分けて表現されていることが解ります。美しいことばの数々。同じ雪でもこれだけ多くの呼び名があるのは、四季の自然を楽しむ日本ならではの情緒なのかもしれませんね。

 年末を控え、日に日に寒さの増す今日この頃。皆さまお身体ご自愛ください。
 さいごに、先日ご逝去された日本画家・後藤純男画伯を偲び、画伯の作品より「秋の談山神社」「大和 雪のしじま」の当社彩美版を、謹んでご案内させて頂きます。

 ※ しじま:静まりかえって、物音ひとつしないこと。静寂。




彩美版®
後藤純男 《秋の談山神社 多武峰》
販売価格  240,000円+税


後藤純男「秋の談山神社 多武峰」


<仕様体裁>
原画 後藤純男美術館所蔵
監修 後藤純男美術館
解説 行定俊文(後藤純男美術館館長)
限定 500部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り、本金泥使用
用紙 版画用紙(かきた)
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き
画寸 36.0cm × 72.5cm(20号)
額寸 57.0cm × 93.5cm
重量 約6.1kg
証明 監修者の承認印入り証書を貼付
発行 共同印刷株式会社




彩美版®
後藤純男 《大和・雪のしじま》
販売価格  240,000円+税


後藤純男「大和・雪のしじま」


<仕様体裁>
原画 後藤純男美術館所蔵
監修 後藤純男美術館
解説 行定俊文(後藤純男美術館館長)
限定 500部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙(モロー)
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き
画寸 37.0cm×73.0cm(20号)
額寸 58.0cm×94.0cm
重量 約6.2kg
証明 監修者の承認印入り証書を貼付
発行 共同印刷株式会社


※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

November 4, 2016

四季を感じる


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 秋の気配から急に寒さが厳しくなって参りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 寒くなると一層並木や林や森や野山が色づき赤や黄色と紅葉し始め、を私たちの目を楽しませてくれます。

20161104_gosikinuma1.jpg

 先日、福島県の裏磐梯五色沼周辺の散策し、秋の景色を楽しみながらハイキングをしました。踏みしめる足元の枯葉の音、遠く聴こえる鳥の囀り、冷たく澄んだ空気の匂い、小さな渓流の水の冷たさ、目に映る青い沼と紅葉と、季節を感じ楽しみました。

20161104_gosikinuma2.jpg

 紅葉を楽しむ「紅葉狩り」の文化は平安時代にはじまったそうです。身近に感じられる秋を和歌や俳句、紅葉を手にして美人画や風景画として残し、秋を楽しむ知恵を私たちは古来から引き継いでいるのでしょう。日本の四季が素晴らしく感じられる今日この頃です。

20161104_gosikinuma3.jpg



【商品紹介】


彩美版®
奥田元宋 《秋渓淙々》 特別版
販売価格 120,000円+税


奥田元宋《秋渓淙々》特別版

<仕様体裁>

監修 奥田小由女(人形作家、日展理事長、日本芸術院会員)
原画 水野美術館所蔵(長野県長野市)
限定 500部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙
額縁 木製金泥仕上げ、アクリル付
画寸 天地26.5cm×左右60.5cm
額寸 天地40.0cm×左右74.0cm
重量 約2.5kg
証明 著作権者承認印を奥付に押捺
発行 共同印刷株式会社




彩美版®
奥田元宋 《秋耀白雪》
販売価格 180,000円+税


shuuyou_hakusetsu_400pix.jpg


<仕様体裁>

監修 奥田小由女(人形作家、日展理事長、日本芸術院会員)
原画 ホテル賀茂川荘所蔵(広島県竹原市)
限定 300部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙(モロー)
額縁 特製木製額金銀泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 38cm×53cm
額寸 53cm×68.5cm
重量 約3.3kg
証明 著作権者承認印を奥付に押捺
発行 共同印刷株式会社


※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

September 30, 2016

鈴木其一展を観る


 東京六本木のサントリー美術館で開催中の「鈴木其一(すずききいつ)」展に行ってまいりました。鈴木其一の画業を紹介する大規模な展覧会ですが、私の一枚は、やはり展覧会のメインビジュアルにもなっている「朝顔図屏風」です。

20160930kiitsu_ex.JPG


 琳派様式を江戸で再興した師・酒井抱一の亡き後、独自の画風を確立していった其一が完成させた《朝顔図屏風》は、金地に流れるように絡まり合う緑の蔦と、鮮やかな朝顔の色彩が目を惹くと同時に、その大きさ、ボリュームも印象的で、デザイン性が高く切れ味鋭い其一の表現は、独創的でまさに「COOL!」という感想でした。

 雑誌『和楽』10・11月号の琳派特集では、「かつて忘れられた存在であったのが、その独創的な作品から注目を集め、近年改めて人気を得た作家」・伊藤若冲と比較し、その存在、技術の高さから「ポスト若冲の一番手」としての鈴木其一を紹介しています。
 展覧会訪問日は平日でしたが、混雑と言ってよいほどの来場者に鈴木其一の注目の度合いを感じ、たしかに「これから其一がくるかもしれない...」という気配を感じさせる展覧会でした。

 10月5日からの後期展示では、《夏秋渓流図屏風》や《風神雷神図襖》などが展示されます。
 私も、もう一度観に行こうかと思っています。


★ 「鈴木其一展」、作者の遊び心と色彩感覚が印象的な「描表装(かきびょうそう)」の展示コーナーに出品されている「歳首の図」は当社彩美版®で販売しております!


20160930_kiitsu_saihunozu700x400pix.jpg


彩美版®
鈴木其一 《歳首の図(さいしゅのず)》
販売価格 90,000円+税


<仕様体裁>
原画 細見美術館(京都)所蔵
技法 彩美版®
用紙 特製絹本
表装 描表装
軸寸 天地175.3×左右47cm
箱  柾目桐箱、タトウ入り
証明 原画所蔵者の検印入り証紙を桐箱に貼付
発行 共同印刷株式会社
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

September 2, 2016

残暑お見舞い申し上げます


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 9月に入りましたがまだまだ残暑が厳しい日が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。天候に左右され体調を崩しがちな陽気ですが、どうかお体をご自愛くださいませ。

 暑さで寝苦しかった夜が、ここのところ朝晩と少し冷え込み始め、鈴虫でしょうか虫の鳴き声を耳にします。蝉の鳴き声から秋の気配を感じる今日この頃でございます。

 今回は、秋の情緒が感じられる彩美版®をご紹介いたします。





彩美版®
酒井抱一 《月に兎》
販売価格 90,000円+税


houitsu_tsukiniusagi_pic700pix.jpg



houitsu_tsukiniusagi620pix.jpg

<仕様体裁>
原画 松岡美術館所蔵
技法 彩美版®
用紙 特製絹本
証明 原画所蔵者検印入り証書を貼付
画寸 天地80cm×左右35cm
軸寸 天地172.9cm×左右51cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。




【今日の谷根千+上野界隈】

上野公園の東京都美術館では「再興第101回再興院展」東京展が開催中です。


再興第101回日本美術院展(再興院展

■会期:2016年9月1日(木)~9月16日(金)
■時間:9:30~17:30(入場は16:30まで)
    ※最終日16日の入場は13:30まで、閉会は14:30
■休館:9月5日(月)
■料金:一般900円(700円)※( )内は団体料金(10名以上)
    70歳以上の方700円
    学生以下・障害者手帳をお持ちの方と付添(1名) 無料


August 19, 2016

始まりの秋を探して


 いわゆる月遅れのお盆の時期(8月13日~16日)には、多くの方が夏休みを取り、帰省や家族旅行に出かけられたことでしょう。現代の感覚ですと8月は夏のイメージだと思いますが、日本古来の伝統に従えば、秋の始まる季節です。実際、二十四節季の「立秋」が8月7日(2016年の場合)ですから8月は概ね秋と言って過言ないでしょう。お盆(盂蘭盆会うらぼんえ)にしても伝統的には秋の行事とされ、俳句では秋を表わす季語とされています。そうであれば、「夏休み」と言い慣わされたお盆のお休みは、本来「秋休み」というべきなのかもしれません。

20160819yatsumiti.JPG


 閑話休題。季節が巡るこの時期、訪れたばかりの秋の気配を探して田園の細道を辿る自転車の小旅行に出かけてきました。照りつける太陽の光の、身を焦がすような熱さを嫌い、しばらく足が遠のいていましたが、久しぶりに走る谷津(やつ)沿いの小路は、通い慣れているはずなのに新鮮な魅力に溢れていました。

20160819yatsuda.JPG


 谷津とは、北総地方に広く見られる台地に挟まれた細長い低湿地の地形で、江戸期まで存在した広大な内海のなごりです。古くから開墾され主に稲田(谷津田)として用いられています。谷津のほぼ中央付近には小川が流れ、台地と谷津の境目を地形に沿って曲がりくねる古道(谷津路)が走っています。谷津路沿いの台地側には点々と農村集落があり、集落の境目あたりには古い石の野仏が祭られています。いずれの仏様も今なお大切に御守りされていることが一目でわかります。

20160819akikusa.JPG


 小川の土手など谷津田の周辺には葛や蘆、荻、野アザミなどの秋草が繁茂し、沢山のシオカラトンボが飛び回っていました。それはまるで、酒井抱一(1761~1829)が描いた《秋草図》を彷彿とさせる光景でした。

20169819inaho.JPG


 この日は雲間から青空が少し覗くといった曇り勝ちの天候で真夏に比べれば暑さも和らぎ、過ごしやすい一日でした。走りながら仰ぎ見れば、秋らしい巻雲が翩翻と空に浮かび、谷津田の上を数羽の白鷺が悠然と飛翔していました。重く頭を垂れて豊かに実った黄金色の稲穂は、今更ながら「豊穣の秋」という言葉を思い起こさせてくれました。お盆明けには稲刈りが行われるそうです。帰り道、農家の庭先で見つけたのは栗の木。まだ青いけれど大きな毬(いが)がたわわに実っていました。

20160819kuri.JPG


 秋が更に深まれば、小川沿いの谷津路は無数の昆虫たちに覆われます。それはあたかも虫たちの謝肉祭の如く、生命の最後の焔を輝かせ踊り続けるのです。その頃には、小川に沿って繁茂する荻の美しい銀色の穂波が風にそよぎ、はるか彼方まで続く光景が見られることでしょう。

20160819yoshi.JPG




彩美版®、限定200部
上村松園 《初秋》 軸装・額装
販売価格(各)120,000円+税


<仕様体裁>
原画 古川美術館(名古屋)所蔵
監修 上村 淳之(日本画家・日本芸術院会員)
解説 古川美術館 学芸課
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 特殊絹本
限定 200部
証明 監修者承認印・限定番号入り証書を貼付
発行 共同印刷株式会社




shoen_shoshu_F550pix.jpg


■額装仕様
額装 特注木製額金泥仕上げ、しぐれ袖織りマット、アクリル付き
画寸 縦43.5cm×横53.0cm
額寸 縦63.0cm×横72.5cm
重量 約4.5kg



shoen_shoshu_S850pix.jpg


shoen_shoshu_kiribox.jpg■軸装仕様
箱書 上村松園(シルクスクリーン印刷)
表装 三段表装
材料 天地:利休茶色無地
   中廻:浅葱鼠色地流水文緞子
   風帯・一文字:白茶色地唐花唐草文金襴
   軸先:新牙
   箱:柾目桐箱、タトウ付き
画寸 縦43.5cm×横53.0cm 
軸寸 縦139.0cm×横72.2cm






【監修 上村淳之(うえむらあつし)】

1933年上村松篁の子として京都に生まれる。
松園を祖母に親子三代続いての画業に進む。
現在、日本芸術院会員。京都市立芸術大学名誉教授。
上村家三代の作品を展示する松伯美術館の館長も務める。
2013年には文化功労者として顕彰された。



【古川美術館のご紹介】

 古川美術館は、初代館長古川為三郎が長年にわたって収集し大切にしてきた美術品を、「私蔵することなく広く皆様に楽しんでいただきたい」という想いからその寄付を受け、平成3年11月に開館しました。
 所蔵品は2,800点にのぼり、美人画、花鳥画などの近代日本画を中心として、油彩画、陶磁器、工芸品、また西洋中世の彩飾写本など、多岐にわたります。現在は所蔵品を中心とした企画展示を行うとともに、美術講演会やワークショップなど、幅広い活動をしています。
 また、分館として初代館長が愛した数寄屋建築の居宅を、平成7年より公開、様々な企画を開催しています。

名古屋市千種区池下町2丁目50番地
ホームページ:http://www.furukawa-museum.or.jp/
お問い合わせ:052-763-1991


※古川美術館についてはこちらの過去記事もご参照ください。
なお記事中でご紹介した企画展は、既に終了しております。開催中及び今後開催の展覧会につきましては美術館のホームページにてご確認くだるようお願い申し上げます。


夏の出張、西から北へ美術館めぐり(2015年7月24日)
古川美術館vol.1 「大観・玉堂・龍子 三巨匠展」(2007年11月28日)
古川美術館vol.2 「茶の湯 インテリアデザイナー内田繁の世界」(2007年11月30日)
古川美術館vol.3 "おもてなしの心"(2007年12月3日)


August 5, 2016

九州で「東山魁夷展」を見る


 いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。8月に入り暑さも佳境に入りました、連日の30度超えで、筆者も体調管理に四苦八苦しております。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。熱中症にも十分お気をつけ下さい。

20160804Q_haku.JPG

 さて私は先日、福岡太宰府にある九州国立博物館で「東山魁夷 自然と人、そして町」展を鑑賞してまいりました。会場に着いて先ず何よりも驚いたのは博物館のユニークな形状。波打つ屋根に総ガラス貼りの先鋭的なデザインです。真横から見ると鳥の頭のようなところが入口になっており、中に入るとそこは吹き抜けの心地よいアトリウム空間となっております。圧倒されました。見事です。設計は福岡県久留米市出身の菊竹清訓(1928-2011)。黒川紀章らとメタボリズムを先導したモダニズムの建築家です。今はなき上野不忍池ほとりの奇想のホテル(ホテルCOSIMA)の設計者といえば、東京にお住まいの方で思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは樅の木の形状の高層ホテルで当時流行りのガンダムを思わせる斬新すぎる建造物でした・・・

 閑話休題。2012年の北海道・宮城県巡回展以来の大レトロスペクティブと位置付けられる本展覧会は、東山魁夷(1908-1999)の画業の変遷を代表作でたどるとともに、東山芸術の頂点を示す大作「唐招提寺御影堂障壁画全68面」を特別展示するという必見の展覧会です。制作に10年を要したという画伯入魂の唐招提寺の障壁画は、ほぼ70メートルにも及ぶという長大なものであり、唐招提寺の開祖、鑑真和上の苦難の足跡になぞらえ中国や日本の壮大な自然を、抒情と幻想を内に秘めた静謐な風景として見事に描き切っています。地元奈良でも一年に数日間しか公開されないという記念碑的な作品群を、間近に鑑賞できるのはまことに貴重な機会といえましょう。国民的画家と謳われた東山魁夷の名作がずらりと並ぶ充実の展覧会には九州だけでも15万人の来場者が見込まれているとのこと。真夏の暑い盛りではありますが、皆さまも東山芸術の神髄に触れこころ豊かな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

20160804Q_haku_kaii_ex.JPG

 そして実は共同印刷が制作した東山作品の複製絵画が地元福岡の弊社代理店の協力の下、会場出口で販売されております。展覧会メイン・ビジュアルの「緑響く」や「行く秋」「静映」などの彩美版®プレミアム作品が出口右横の販売スペースに飾られ、東山芸術の感動を胸にした大勢のお客様にお立ち寄りいただいております。弊社の彩美版®プレミアムは東山魁夷の美しい風景をさらに魅力的に鑑賞していただける新感覚の美術工芸技法です。ご興味のある方は展覧会場に足をお運びの際、是非ご覧になってみて下さい。



【特別展「東山魁夷 自然と人、そして町」】

会場 九州国立博物館
   福岡県太宰府市石坂4-7-2
会期 2016年8月28日(日)まで。月曜休館(祝日を除く)
時間 9:30~17:00
※巡回展:2016年9月17日(土)-10月30日(日) 広島県立美術館






【弊社新作のご案内】

20160804kaii_yukuaki.jpg


東山魁夷 マスターピース コレクション™
東山魁夷 《 行く秋 》

販売価格 500,000円+税
限定350部発行



<仕様体裁>
監修 東山すみ
解説 松本 猛(長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)
原画 長野県信濃美術館 東山魁夷館所蔵
技法 彩美版®プレミアム
額縁 特注銀泥木製額プラチナカラー ハンドメイド浮き出し加工
画寸 天地45.9×左右65.2㎝(15号)
額寸 天地63.9×左右83.2×厚さ3.7㎝
重量 約5.3㎏
発行 共同印刷株式会社
※作品についてのお問い合わせ:共同印刷(株)アート&カルチャー部 TEL.03-381-2290


July 25, 2016

神楽坂界隈で川合玉堂を思う


 こんにちは。なかなか梅雨の明けない関東ですが、暑い夏はもうすぐですね。
 今週末は神楽坂のお祭りです。今年は7月27日から二日間がほおずき市、29日からの二日間が阿波踊りの日程で、毘沙門天を中心に一年のうちでも大変賑やかな数日間を迎えます。


20160725kagurazaka_fes.JPG


 ちょっと散歩に出かければ、あちこちでお祭りの準備をしており、こちらもウキウキした気分になってきます。


20160725hoozuki.JPG


 さてそんな神楽坂界隈は、かつて矢来町(やらいちょう)といえば鏑木清方 、若宮町(わかみやちょう)といえば川合玉堂のことを指し、他にも新小川町は藤田嗣治誕生の地であったりと、近代日本画の巨匠たちにもゆかりの地であったりします。
 川合玉堂は自然の中に暮らす人々の生活を数多く描き、個人的には晩年の住まいもあった奥多摩の人、というイメージが強いのですが、実は東京・牛込若宮町(現在の新宿区若宮町)に画業70年のおよそ半分以上となる40年余りも暮らしていました。
 周囲は、歌舞伎の中村吉衛門をはじめ由緒ある家が並ぶ屋敷町だったそうですが、この界隈は現在でも、賑わう神楽坂にほど近いところにありながら、大変静かな高級住宅地となっています。
 長流閣と呼ばれた玉堂邸は、東京大空襲で焼失してしまいましたが、とても立派なお屋敷だったようで、《行く春》や《紅白梅》、《彩雨》などの名作もここで描かれたのかと思うと、もし残っていれば...と残念です。

 日本画家ゆかりの神楽坂界隈、この週末はお祭りと散策にお出かけされてはいかがでしょうか。



彩美版®
川合玉堂 《三保富嶽之図》 軸装・額装
販売価格(各) 90,000円+税

gyokudou_mihofugakunozu(F).jpg


<仕様体裁>
 技 法 彩美版®
 用 紙 特製絹本
 監修及び原画所蔵 玉堂美術館
 証 明 監修者検印入り証紙を貼付
 解 説 小澤萬里子(玉堂美術館館長)
【額装】
 額 縁 赤松材使用特製木製額(国産、ハンドメイド)
 画 寸 天地28.2×左右45.2cm
 額 寸 天地44.1×左右69cm
 重 量 約2.2kg
 付属品 黄布袋、吊紐
【軸装】
 表 装 三段表装(国産、ハンドメイド)
 画 寸 天地28.4×左右45.3cm
 軸 寸 天地117.9×左右64.6cm
 収 納 柾目桐箱、タトウ入り

July 1, 2016

名もなき池


 いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。先日岐阜県関市にある「根道神社」の、とある池まで行ってきました。最近まで特に観光名所では無かったらしいですが、ここ数年インターネットやメディアを通じて少しずつ話題となっている場所です。反響を受けて関市のホームページにも、「名もなき池」として観光案内が掲載されています。



20160701nemiti_shrine_entrance.JPG




 さて、何が話題かというと神社入り口にある池が、まるで印象派画家クロード・モネの代表作《睡蓮》に似ていると評判なのです。そのことで「名もなき池」から通称「モネの池」として大変注目されているのです。山間の道を川沿いに走り現地へ着いてみれば、長閑な景色の中に唐突に人だかりが見えて、すぐに場所は確認できました。池を囲むように人の輪が出来ていました。



20160701nameless_pond1.JPG




 池の透明度は抜群で、山からの湧水により青く透き通っていて、水草や池の底まではっきりと見えます。透明度が高いのは湧水の元となっている山体が流紋岩類で構成されており、水に養分を含まず微生物が育たないことが原因のようです。太陽の光が水面に反射してキラキラ輝いている下を、色鮮やかな鯉たちが、まるで宙に浮いているかの如く、悠々と泳いでいます。



20160701nameless_pond2.JPG




 池自体はそんなに大きくはないのですが、立ち位置、目線の確度によって、色合いが変わり違う表情を見せてくれます。まさに動くモネの絵が目の前に現れたかのようで、いつまで眺めていても飽きることはありませんでした。



【根道神社(ねみちじんじゃ)】

所在地  岐阜県関市板取下根道上448
アクセス  白谷観音前バス停から徒歩4分






 モネの「睡蓮」連作大装飾画は第一次世界大戦の終結を記念し、フランス国家に寄贈された記念碑的な作品であり、平和を象徴する歴史的価値ある大作です。パリのオランジュリー美術館はこの「睡蓮」連作大装飾画のために創設され、≪印象派の殿堂≫と呼ばれています。
 《睡蓮、水のエチュード-雲》は、睡蓮と朝焼けの水面に映える雲の情景が、微妙なニュアンスに富む青、緑、紫、白、赤などが入り交る、モネならではの彩りの世界で描かれた作品です。本作品は第一室に飾られた「雲」の全画面より作品のハイライト部を、フランス国立美術館連合・グランパレ(RMN‐GP)の画像協力を得て、当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。気品あるデコレーション金箔額(国産ハンドメイド仕上げ)に収め、200部限定でご用意しております。モネが愛したジヴェルニーの風景を、是非お手元でお楽しみください。

monet_nympheas_nuages600pix.jpg
Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom


彩美版®
クロード・モネ 《睡蓮、水のエチュード-雲》
限定 200部
価格 128,000円+税



<仕様体裁>
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
画寸 28.3×91㎝
額寸 38.2×100.8cm
重量 3.3kg
額縁 特製木製デコレーション金箔額
原画 オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)所蔵
監修・解説 千足 伸行(成城大学名誉教授/広島県立美術館長)
発行 共同印刷株式会社

June 24, 2016

緑と水が豊かな上田市を訪れて


20160624ueda_castle3.jpg


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 すっきりしない天気が続きますが、梅雨の晴れ間に遠く澄み渡る青い空が見え少し強い日差しを浴びると、これから本格的な夏が到来するんだなと感じられるこの頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 先日、長野県上田市に寄る機会がありました。上田市は長野県の東部に位置し、北は上信越高原国立公園の菅平高原、南は八ケ岳中信高原国定公園に指定されている美ヶ原高原などの2,000メートル級の緑溢れる山々に囲まれ、里山と清らかな水の流れる川に育まれた自然豊かなところです。豊かな自然環境に加え全国的にも稀な少雨地帯であることを生かし農業・商業・工業が盛んな地域です。

 私が見学させていただいた工房では昔ながらの技法で掛軸や屏風、襖など修復していました。中でも柿渋を使い襖に刷毛で塗り込んで補強・修繕する作業を通し、「こういった仕事に携れて幸せです」と職人方の気持ちがとても心に響きました。

 長野県上田市の名城・上田城は真田信繁(幸村)の父、真田昌幸によって築城され徳川軍を二度にわたり撃退した難攻不落の城としてよく知られています。上田城は盆地の高台に位置する広大な敷地に、見事な石垣で地盤を築き上げています。今は敷地内に城跡と櫓などが残っていますが、石垣の様子から立派な城だったのだろうと伺えます。

 散策をしていると上田城の石垣の周辺は、紫陽花が見ごろを迎えていました。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



さて今回は、当社彩美版®ラインナップの中から紫陽花を題材にした作品をご紹介します。



彩美版®
中村岳陵 《八仙花》
販売価格 120,000円+税


梅雨の合間でしょうか、静かに咲く額紫陽花の横で麦藁とんぼが羽を休めています。静謐な世界を澄んだ色彩で描き、画家の凛とした画風が窺えます。

gakuryo_hassenka_gaku400pix.jpg


<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版®
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


June 10, 2016

小説家と挿絵画家

20160610cyoujagasaki_akiya.jpg
泉鏡花「草迷宮」の舞台、三浦半島の長者ヶ崎と秋谷の海岸

 歌集に用いられた華やかな料紙や《源氏物語絵巻》などの美しい絵巻に見るように、装幀や挿絵への強い拘りは日本文学の古くからの伝統であろう。出版文化が花開いた江戸期においては浮世絵師が挿画や装幀を手掛け、文学と絵画は極めて緊密な繋がりを保っていた。
 明治に入ってもこの伝統は受け継がれ、当初は浮世絵師の流れを汲む日本画家がこうした役割を担っていた。明治中期に黒田清輝(くろだせいき1866~1924)らの活躍で西洋画の人気が高まると、洋画家が小説や雑誌、新聞等の出版物の装幀を手掛ける例が増加してきた。小説家のなかには装幀に拘る者も少なくなかったから、この時代の小説の装幀は今では考えられないほど贅をこらし華やかに装飾されたものが多い。例えば明治28年(1895年)に創刊された博文館の『文芸倶楽部』は大衆向け文芸雑誌であったが、毎号木版や石版(リトグラフ)による美しい口絵が添えられていた。

 博文館編輯局の一員として『文芸倶楽部』誌上に作品を発表し、一躍新進作家として広く知られるようになったのが、泉鏡花(いずみきょうか1873~1939)である。
 泉鏡花は近世以来、独特の芸術文化が栄えた金沢の出身で、父親が加賀象嵌(ぞうがん)の彫金師、母親が加賀藩お抱えの能楽師の家柄という芸術的血筋を色濃く受け継いだ。尾崎紅葉(おざきこうよう1868~1903)に憧れ弟子入りし、小説家としての道を歩み始めた。明治28年(1895年)から明治30年(1897)にかけて、紅葉を中心とした文学者集団である硯友社(けんゆうしゃ)と深いつながりのあった博文館(当社の前身は博文館印刷工場)の書籍編輯に携わるとともに、同年発刊された同社の文芸雑誌『文芸倶楽部』誌上に作品を発表、「外科室」が評論家に絶賛され一躍新進作家として注目を集めることになった。

 この『文芸倶楽部』創刊号の口絵は浮世絵師の流れを汲む日本画の水野年方(みずのとしかた1866~1908)が描いたものであるが、年方の弟子としてその挿絵の仕事を継承したのが、後に美人画の大家として画壇に重きをなした鏑木清方(かぶらききよかた1878~1972)である。清方は東京神田の生まれ、父條野採菊(じょうのさいぎく1832~1902)は戯作者でジャーナリストを兼ね、東京日日新聞(現・毎日新聞)創立者の一人。鏑木は母方の姓。清方は、父の勧めで13歳で年方に入門したが、当時年方は、父採菊が創刊した『やまと新聞』の挿絵を手掛けていた。清方は入門数年後には、師の仕事を引き継ぎ、新聞、雑誌等の挿絵画家として活動を始めた。特に『文芸倶楽部』には明治36年(1903年)以後400点近い作品を提供している。このように鏡花と清方は共に『文芸倶楽部』誌を舞台に活躍し、後に終生にわたる深い絆で結ばれるが、この時はすれ違いで出会っていない。
 博文館を辞した鏡花は、明治33年(1900年)1月に春陽堂に入社する。この両社はライバル関係にあった。春陽堂が当時出版していた文芸雑誌『新小説』の編輯局に所属し2月に発行された同誌に発表したのが代表作のひとつ「高野聖(こうやひじり)」であり、この作品で一層評価を高め人気作家の仲間入りをした。
 二人が出会うのはその翌年8月のことである。切っ掛けは、春陽堂から出版された小説「三枚続」の挿絵を清方が依頼されたことだが、安田財閥の御曹司、安田善之助邸で二人は初めて面会、その翌月には鏡花が書き上げたばかりの原稿を持参し清方宅を訪ねている。意気投合した二人は生涯の友となった。爾来、鏡花文学には清方の口絵・挿絵が定番となり数々の傑作が世に送り出されることになる。
 出会う以前から鏡花文学に傾倒していた清方は、口絵・挿絵としてではなく、独立した自己の作品テーマとしても、鏡花文学を取り上げた。昭和2年(1927年)の作品《註文帳》である。鏡花の小説は、二人が出会う少し前の明治34年(1901年)4月に『新小説』に発表された作品であるが、清方は門下を集めた「郷土展」に墨画淡彩、全13図の作品を発表している。

 清方に遅れること6年後の明治40年(1907年)に初めて鏡花と出会い、以後鏡花文学には無くてはならない存在となった装幀者が小村雪岱(こむらせったい1887~1940)である。雪岱は川越出身、東京美術学校日本画科を卒業後、美術雑誌『國華(こっか)』の古画複製図版(当時は木版刷)の制作に携わっていた。雪岱自身が『鏡花先生のこと』という文章に書き記しているが、当時まだ21歳の若者で、鏡花文学の愛読者であった雪岱が、医学博士久保猪之吉(くぼいのきち1874~1939/京都帝大福岡医科大教授)に依頼された浮世絵師「豊国の描いた日本で最初に鼻茸を手術した人の肖像」の模写の仕事のために久保の宿泊していた宿屋に通っていたところ、たまたま久保夫人を訪ねてきた鏡花夫妻と出会ったのであった。「雪岱」の画号は鏡花が名づけてくれたものである。
 雪岱が初めて手掛けたのは、大正3年(1914年)に刊行された『日本橋』(千章館)である。雪岱の回想によると、「中々に註文の難しい方で、大体濃い色はお嫌いで、茶とか鼠の色は使え」なかった。また鏡花は、「自己というものを常にしっかり持った名人肌の芸術家」であり、世間常識では変人と言っていいほど神経質だった反面、「大変愛嬌のあった方で、その温かさが人間鏡花として掬(く)めども尽きぬ滋味を持っておられた」という。(引用部分は『鏡花先生のこと』より)

 人間的魅力に溢れた鏡花を慕い、多くの芸術家や文化人が鏡花のもとに集った。明治期の「鏡花会」や昭和3年(1928年)から始まった「九九九会(くうくうくうかい)」がそうした会の代表である。
 鏡花と言えば、幽霊や化物など超自然的存在を描いた幻想文学で知られる通り、怪奇、怪異譚の愛好者であったが、知人、友人を集めて、怪談を語る会合をしばしば主催していた。明治期には、欧米で流行した「スピリチュアリズム(心霊主義)」の影響もあり、江戸時代に流行ったいわゆる「百物語」が復活し大流行した。明治42年(1909年)に刊行された『怪談会』(柏舎書楼)は、前年に向島有馬温泉で開催された鏡花主催の「化物会」の内容を書籍化したものと推定されているが、鏡花が序文を記し、鏡花に加えて清方夫妻がそれぞれ怪談を寄稿している。
 この『怪談会』にはもう一組の著名な画家夫妻が寄稿しているのだが、それは洋画家の岡田三郎助(おかださぶろうすけ1869~1939)とその妻で小説家、劇作家の八千代(1883~1962)である。岡田もまた、鏡花と終生にわたる深い絆を持った画家であった。最初の出会いがいかなるものかは浅学にして不明であるが、明治41年(1908年)に春陽堂から刊行された『草迷宮』の口絵は岡田によるものであり、確かではないが二人の共作としては最も早い時期のものではないだろうか。
 大正14年(1925年)から刊行開始された『鏡花全集』(春陽堂刊)は、鏡花のたっての希望で岡田三郎助が装幀を手掛けた。美しいタイポグラフィは雪岱によるものである。編輯者には小山内薫(岡田八千代の実兄)、谷崎潤一郎、里見弴、水上瀧太郎、久保田万太郎、芥川龍之介ら錚々たるメンバーが名を連ねている。

 このように長く深い交流を続けた鏡花ら四人であったが、昭和14年(1939年)、岡田と鏡花が相次いでこの世を去り、雪岱も翌年、53歳の若さで亡くなってしまった。一人残された清方は、既に老境にあった昭和26年(1951年)、若き日の鏡花との出会いを懐かしみ《小説家と挿絵画家》という作品を描いている。




彩美版®
鏑木清方 《 朝涼(あさすず) 》
販売価格 180,000円+税


 鏑木清方は、大正12年当時帝展審査員として画壇に重きをなしていましたが、東京・本郷龍岡町の自宅で関東大震災に遭遇しました。この《朝涼》は翌々年(大正14年)、震災後初めて開催された第6回帝展に発表され、清方の画業の転機となる重要な作品といわれています。

 金沢八景の別荘でひと夏を過ごしたある日の早朝の空に、残月が淡くかかるのを見つけ、長女をモデルとして描いたものです。清らかな女性のすらりとした立ち姿、たおやかな手つき、背景に蓮の花を配す造形は、安らかに心を落ち着かせる風情を漂わせます。


朝涼


<仕様体裁>

原画 鎌倉市鏑木清方記念美術館 所蔵
限定 100部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 特製絹本
装丁 三段表装
材料 天地 白茶無地
   中廻薄茶綿ムラ経
   一文字・風帯 牙地唐花唐草文金襴
   軸先 朱塗頭切
   箱  柾目桐箱、タトウ入り
画寸 天地100.0×左右38.5cm
軸寸 天地169.0×左右57.0cm


June 3, 2016

新作・東山魁夷《緑響く》のご案内


 いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきまことにありがとうございます。

 弊社は、東山魁夷 マスターピース コレクション™として東山画伯の代表作《緑響く》を制作し、この度発売いたしました。本コレクションは、作品にアクリルガラスを直接圧着することで画面に透明感と奥行きを与える、新感覚の美術工芸絵画です。

 《緑響く》は長野県茅野市八ヶ岳中信高原国定公園にある御射鹿池を題材に描かれました。魁夷の心の祈りを表すかのように一頭の白馬が静かに歩みを進める森閑とした幻想的な光景と、それを鏡のように映す神秘的な水面の美。オーケストラとピアノの旋律が木霊する安らぎの絵画は、魁夷芸術の頂点『唐招提寺壁画』完成の2年後に描かれた円熟期の作品です。画家は自ら「もし長い年月を共に歩み、喜びと悲しみを共にする好伴侶に巡り合えたとすれば、その仕合せは計り知れないものがあるだろう。」と語り、「その大きな喜びの一つはモーツァルトの音楽との邂逅」にあったと述べています。

 本作は魁夷と言えば白馬、白馬といえば魁夷と言われるほどに永年愛され続け、近年某社のコマーシャルで更に人気に火がついた、これぞ正しくファン待望の作品です。今回の複製にあたっては、原画の繊細な色合いを巧みに表現する最新の技法「彩美版®プレミアム」を採用することで、特に森と湖の深緑の美しさを引き出し、深い森の奥行き感、透き通った水面をより魅力的に再現することを可能としました。

 画面は空間を格調高く引き立たせ、和洋を問わず空間に映える15号ワイドサイズで制作(原画の約70%大)、モダンな国産木製額で装丁。額装はハンドメイドの浮き出し加工、枠は高級シルバー仕上げ、前面を梨地メタリックグレーに仕上げ魁夷の世界観を十全に表現しています。東山家の正式な監修と許諾を得て、エディションは500部限定(額裏の奥付に承認印とシリアル番号入り)で、皆さまのご注文をお待ちしています。

 魁夷が愛した奥蓼科の神秘的な風景を、皆さまも是非お手元でお楽しみ下さい。



東山魁夷 マスターピース コレクション™
東山魁夷 《緑響く》
販売価格 500,000円+税


kaii_higashiyama_midorihibiku2.jpg

midorihibiku2.jpg


<仕様体裁>
原画 長野県信濃美術館 東山魁夷館所蔵
監修 東山すみ
解説 松本猛(美術評論家、前・長野県信濃美術館 東山魁夷館館長)
技法 彩美版®プレミアム
限定 500部
画寸 47.0×62.5㎝
額寸 62.5×83.0㎝
額縁 特注木製額ハンドメイド浮き出し加工
重量 約5.3㎏

■当社ニュースリリース(2016年5月25日付)へのリンク
「東山魁夷 マスターピース コレクション™第3弾 《 緑響く 》を限定500部で発売」



※本作品についてのお問合わせは、以下までお願いいたします。
共同印刷株式会社 アート&カルチャー部
電話 03-3817-2290(平日・月~金の10:00から17:00まで)
FAX 03-3817-2288

May 27, 2016

上野の春、意を決して大型展覧会へ足を運ぶ


このブログをご覧いただいている皆様も足を運ばれたでしょうか、先日会期は終了しましたが話題となった東京都美術館「生誕300年記念若冲展」へ行って参りました。

本展は東京では初めて《釈迦三尊像》と《動植綵絵》が一堂に会した注目の展覧会とあって大変な来場者数でしたが、私もお目当ての若冲作品を一目見ようと行列に参加、会場の熱気を存分に味わって参りました。

経験したことのないほどの長蛇の列にくじけそうになりながらもいよいよ入場、するとすぐさま美術品のもつ強いオーラに引き寄せられます。
じっくりと鑑賞したいところ後ろ髪を引かれながらも、今回のお目当てである1799年若冲の晩年に描かれた《百犬図》、ワンコ達のところへ直行。
日本画の有名な作品の中でも犬が描かれたものは多くありますが、こちらはなんと59匹もの犬が描かれているため見逃すわけにはいきません。犬たちがコロコロとじゃれ合っている様子の連続、犬好きにはたまらない作品です。
描かれた犬の顔は、まるで猿か猫のような、また違う生き物では?と思わせる不思議な顔つきですが、魅力は筋肉や関節、威嚇、甘えなどの行動でしょうか、確かに犬、嘘がないのです。
そして、この作品の何匹かは後ろ姿で描かれています。その可愛らしさについては犬好きな方なら共感して頂けるでしょう。
後姿が絵になるのは犬か猫くらいでは?と思ったりもします。

犬についてはさておき、これだけの人を惹きつけるパワーの一つ、色彩については他の作品に比べると落ち着いた色味ですが毛の一本ごとが緻密に描写され、白の濃淡だけをとっても驚くほどの見ごたえがありました。
若冲の作品では絵絹の裏面に施した裏彩色など効果的に技法が盛り込まれ、表情が様々描き分けられていると言われています。
遠目にもはっきりとわかる鮮やかな色の濃度やぽってりとした厚みにはやはり釘付けになってしまい、単純に色というには画家に申し訳ない気持ちにすらなります。
実は当社の「彩美版®」についても同じように、複製画が出来上がるまでにはこだわりがあります。
作品に込められた表現の意図を解釈したうえで、本金箔や本金泥を使用し、膠の質感までも追及するために、何度も校正をかさねて出来上がります。
さらに作品を活かすための額装も試作を繰り返し、完成されます。
このようにひとつひとつに妥協なくこだわり、仕上げられたものにはやはりそのものなりのオーラが宿ると思っております。
絶妙なバランスであったり、ディテールのこだわりの積み重ねが醸しだす雰囲気であり、さらに時を経ていればその分の佇まいがあります。
当社の「彩美版®」でも魅力的な佇まいをもっと感じていただけるものにし皆様にお届けしたい!日本画の画材である岩絵の具の物質的な特徴、長所も短所をもっと知りたい!
と身が引き締まった思いがした展覧会となりました。
この時期の展覧会は足が遠のいておりましたが意を決して足を運んだ甲斐がありました。



彩美版® 軸装
伊東若冲 《日出鳳凰図》

販売価格 110,000円+税


20160527jakuchu_hinodehouou_S.jpg


<仕様体裁>

原画 米国・ボストン美術館所蔵
解説 河野元昭(美術史家、東京大学名誉教授)
技法 彩美版®
用紙 特製絹本
表装 三段表装(本表装)
画寸 94.0×33.0㎝
軸寸 183.0×52.5㎝
箱  柾目桐箱、タトウ付
※ご希望により額装のご注文も承ります。
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。




そして、日本画で使用される岩絵具の原料、鉱石また鹿膠などに思いを巡らし国立科学博物館の鉱物コーナー、動物剥製コーナーへも立ち寄りました。
地球館の剥製コーナーは年に一度は足を運ぶ私のパワースポットです。
都会にいながらここでは生き物にしかない神秘や大きさが感じらるのでお勧めです!
またこちらのミュージアムショップにて、当社共同印刷のご近所に本社を構えるカロラータさんの、生物が本来持つ真の美しさを正しく伝えるリアルさにこだわり抜かれたぬいぐるみ、ホッキョククマを購入。動物の個性がみごとにデザインされたぬいぐるみに感服です。


20160527blog01_300pix.jpg
20160527blog02_300pix.jpg
国立科学博物館の動物剥製コーナー


20160527_colorata_PolarBear.jpg
20160527_colorata_Lion.jpg
カロラータさんのリアルなぬいぐるみ


■国立科学博物館 常設展
http://www.kahaku.go.jp/
※開館情報はHPをご覧ください。

April 15, 2016

【新作】 クロード・モネ 《ヴェトゥイユのモネの庭》


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
 陽気が暖かくなってきましたね。先日は小雨がぱらついたり空模様はスッキリしませんでしたが、桜の満開の時期を迎え各方面賑わっているのではないでしょうか。小石川界隈はハナミズキが咲きだし、桜の花ばなの間からは青々とした葉が垣間見え、初夏の気配が感じられます。

 さて本日ご紹介する彩美版®は、今年没後90年を迎えたクロード・モネの名作「ヴェトゥイユのモネの庭」です。
 モネ一家が住む家を背景に青く澄んだ空の下、道を挟んでセーヌ川へと下る斜面に設けられた庭には、佇む子供たちの背丈をこえた向日葵が陽の光を浴び咲き誇っています。眩しい日差しが全て輝かせ、光の色彩を愛する画家の世界を感じられます。

 制作にあたり、三菱一号館美術館の高橋明也館長に、監修と解説を頂戴いたしました。





monet_Le_Jardin_de_Monet_a_Vetheuil500x400pix.jpg


彩美版®
クロード・モネ 《ヴェトゥイユのモネの庭》

限定 200部
価格 115,000円+税



<仕様体裁>
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り 
画寸 52.2×42㎝
額寸 65.4×55.2cm
重量 2.9kg
額縁 木製デコレーション金箔額
原画 ワシントン・ナショナル・ギャラリー(National Gallery of Art, Washington D.C.)所蔵
監修・解説 高橋明也(三菱一号館美術館館長)
発行 共同印刷株式会社




 こちらもモネの代表作として世界的に名高い傑作です。
 モネの「睡蓮」連作大装飾画は第一次世界大戦の終結を記念し、フランス国家に寄贈された記念碑的な作品であり、平和を象徴する歴史的価値ある大作です。収蔵先のオランジュリー美術館は「睡蓮」連作大装飾画のために創設された≪印象派の殿堂≫と呼ばれています。
 《睡蓮、水のエチュード-雲》は、睡蓮と朝焼けの水面に映える雲の情景が、微妙なニュアンスに富む青、緑、紫、白、赤などが入り交る、モネならではの彩りの世界で描かれた作品です。本作品は第一室に飾られた「雲」の全画面より作品のハイライト部を、フランス国立美術館連合・グランパレ(RMN‐GP)の画像協力を得て、当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。気品あるデコレーション金箔額(国産ハンドメイド仕上げ)に収め、200部限定でご用意しております。モネが愛したジヴェルニーの風景を、是非お手元でお楽しみください。

monet_nympheas_nuages600pix.jpg
Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom


彩美版®
クロード・モネ 《睡蓮、水のエチュード-雲》
限定 200部
価格 128,000円+税



<仕様体裁>
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
画寸 28.3×91㎝
額寸 38.2×100.8cm
重量 3.3kg
額縁 特製木製デコレーション金箔額
原画 オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)所蔵
監修・解説 千足 伸行(成城大学名誉教授/広島県立美術館長)
発行 共同印刷株式会社




【今日の谷根千】

◇文京区立森鴎外記念館
特別展
「私がわたしであること ―森家の女性たち 喜美子、志げ、茉莉、杏奴―」

会期:2016年4月9日(土)~6月26日(日)
※会期中の休館日:5月24日(火)
開館時間:10時~18時(最終入館17時半)
※6月の金曜日は20時まで開館(最終入館19時半)
観覧料:一般500円(20名以上の団体:400円)
※中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料

文京区立森鴎外記念館
東京都文京区千駄木1-23-4
電話 03-3824-5511


◇根津神社
文京つつじ祭り
第47回 平成28年4月9日(土)~5月5日(木)
境内にある約2,000坪のつつじ苑には約100種3,000株のツツジが咲き誇り、甘酒茶屋、植木市、露店等もたくさん並びます。


根津神社
〒113-0031東京都文京区根津1-28-9
tel 03-3822-0753(9:00~17:00)

April 1, 2016

私たちはローリングストーン

 
 春は門出の季節、学校を巣立った全国各地の若者たちが新社会人として新たな人生を歩みはじめました。私たちも初々しい大勢の若人を新たな仲間として迎えました。若者たちの未来に幸多からんことを心より祈ります。

 20160401sakura.jpg



 さて、今月は当社の前身のひとつである美術印刷専門の印刷工場、精美堂の創設110周年にあたります。精美堂は、後に当社初代社長となる大橋光吉(1875~1946)により、明治39年(1906)4月に設立されました。

 精美堂設立の目的は、当時光吉が行っていた美術出版事業の合理化を目的としたものです。光吉は、明治37年(1904)に日本葉書会を設立し、月刊誌「ハガキ文学」とコレクション対象となる趣味性の強い絵葉書を刊行していました。

 この絵葉書は、和田英作、中村不折、鏑木清方など当時の一流画家に依頼した原画をもとに石版(リトグラフ)や木版でつくられた極めて芸術性の高いものでした。今で言えばハガキサイズのミニ版画に相当します。この時代、すなわち日露戦争期の絵葉書ブームに乗り、光吉の美術出版事業は大いにに当たりました。当初石版や木版刷は外注でしたので、事業の伸長により内製化による合理化が求められ精美堂が設立されました。

 現代の私たちが取り組むアート&カルチャー事業は、半世紀以上も前の昭和33年(1958)、印刷技術の向上を目的として始められた油画の複製技術開発を端緒としています。今日主力とする「彩美版®」は、最新の精密なデジタル画像加工技術と伝統的な職人の手仕事による版画技法を融合させ、それぞれの特長を最大限に活かした複合的版画技法(ミックスドメディア)です。

shunsou_ochiba(R)300x400pix.jpg
■最初の彩美版®、菱田春草《落葉》

 彩美版®は20世紀の終り、平成11年(1999)から研究開発が始まり平成15年(2003)の秋、足かけ5年にわたる研究の成果として最初の商品が上梓されました。それから今年で14年目を迎えますが、弛まぬ技術改良により長足の進歩を遂げ、著名画家や美術研究者など、美術のプロフェッショナルから高い評価を受けるまでに成長しました。現在の評価に甘んじることなく、更に上を目指して改良を続けてまいります。

kaii_seiei_grayback32400pix.jpg
■2015年発売の東山魁夷《静映》には彩美版®プレミアムという新技術が使われています。



 私たちはローリングストーン。転がる石の如く苔むすことなく、常に新鮮な好奇心とチャレンジ精神を忘れず、時代に即して変わり続け、新たな価値を生み出し続けられるチームでありたいと願っています。



March 25, 2016

安田靫彦展(東京国立近代美術館)

 
 20160325sakuramatsuri.jpg いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。春本番を迎え、東京ではいよいよ桜も芽吹き始めました。今年は各地で平年より早く桜が開花しているとのことですが、皆さまのお住まいの地ではいかがでしょうか。

 共同印刷とは目と鼻の先の桜の名所、文京区播磨坂の桜も来週には満開の時期を迎えます。普段はひと気の少ない閑静な並木道も、この時期には多くの方が桜見物にいらっしゃいます。坂道に点在する素敵なレストランで美味しい食事を召し上がり、春の行楽を満喫なさるのはいかがですか。都内有数の名勝・小石川植物園もすぐ傍です。お近くまでいらした時はぜひ足をお運び下さい。最寄駅は丸の内線の茗荷谷駅です。





20160325yukihiko_ex.jpg さて、東京・竹橋の東京国立近代美術館では23日より日本画家、安田靫彦(1884-1978)の回顧展が開催されております。靫彦は歴史画家の第一人者として、近代日本画の興隆と発展に重要な足跡を残しました。その偉大な功績を称え昭和48年(1973年)には文化勲章を受章、東京藝術大学教授や日本美術院理事長の要職を務め、良寛の研究者としても活躍しました。

 明るく澄んだ色彩と簡潔な構図、巧緻な鉄描線はまさに名人芸。時代考証も綿密なその作品は、主題となった歴史人物への共感に溢れています。展示の六曲屏風『黄瀬川の陣』(重要文化財)や名作『飛鳥の春の額田王』を実際この目にし、今回特に深い感銘を受けました。

 100点を超える画家の代表作が揃う本展覧会は、靫彦芸術の真髄に触れる絶好の機会です。東京展のみの開催となるこの貴重な展覧会に、皆さまもぜひ足をお運び下さい。



【安田靫彦展について】

会場 東京国立近代美術館
会期 3月23日(水)より5月15日(日)まで (月曜休館、3/28・4/4・5/2は開館)
時間 10:00~17:00 (金曜日は20時まで)




 当社では、上記「安田靫彦展」に出品の《梅花定窯瓶》と《花の酔》を含む靫彦作品の彩美版®をお取扱いしております。全て令息安田建一氏が監修されました。カタログを用意しておりますので、ご興味のあるお客さまはどうぞご遠慮なくお申し付け下さい。


yukihiko_baikateiyouhei_F32400pix.jpg


安田靫彦 《梅花定窯瓶 ばいかていようへい
軸装・額装
販売価格 (各) 本体120,000円+税

<仕様体裁>
原画 豊田市美術館所蔵 ※「安田靫彦展」に出品(展示期間3/23~4/17)
監修 安田建一
解説 豊田市美術館
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
限定 300部
用紙 特漉和紙
画寸 天地46.0×左右39.0センチ
軸寸 天地140.0×左右58.7㎝
額寸 天地64.2×左右57.5㎝
発行 共同印刷株式会社




yukihiko_hananoyoi32400pix.jpg


安田靫彦 《花の酔》
軸装
販売価格 本体150,000円+税

<仕様体裁>
原画 宮城県美術館所蔵 ※「安田靫彦展」に出品(展示期間3/23~4/17)
監修 安田建一
解説 庄司淳一(宮城県美術館学芸員)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
限定 200部
用紙 代用絹本
画寸 天地80.0×左右32.0㎝
軸寸 天地173.0×左右49.0㎝
発行 共同印刷株式会社




yukihiko_syobu_F32400pix.jpg


安田靫彦 《菖蒲》
軸装・額装
販売価格 (各) 本体120,000円+税

<仕様体裁>
原画 古川美術館所蔵
監修 安田建一
解説 草薙奈津子(平塚市美術館館長)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
限定 300部
用紙 特漉和紙
画寸 天地39.6×左右52.6㎝
軸寸 天地133.0×左右69.5㎝
額寸 天地60.2×左右73.3㎝
発行 共同印刷株式会社


※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

March 4, 2016

童画に込めた巨匠達の想いと、東京都板橋区赤塚を散策した事について


 東京をほぼ南北に走る都営地下鉄三田線は地下鉄といいながら、志村坂上駅より北上すると地上に出て高架線を走り、終点の西高島平駅に着く。よって地下鉄の車両はどこから入れるのだろう?と考え込まなくても良い。この辺りは昭和40年代に建てられたマンモス団地「高島平団地」で知られている。団地の総戸数は1万を越えるという。

 さて西高島平駅から南西方向に十数分歩くと「板橋区立美術館」がある。美術館は赤塚城本丸跡の公園内にあり、訪れた時は紅白の梅の花が咲き始めていた。こちらでは3月27日まで「描かれた大正モダン・キッズ 婦人之友社『子供之友』原画展」が開催されている。「子供之友」は幼児から小学生向けの生活教育雑誌として「婦人之友」の創業者、羽二とも子、吉一が1914年(大正3年)に創刊し、1943年(昭和18年)の休刊までの30年間発行された。本誌は創刊より絵画主任を務めた北澤楽天や、竹久夢二、武井武雄、村山知義などの第一線の芸術家達の作品を発表し続けた、芸術性の高い雑誌である。展示は作家ごとにまとめられており、貴重な原画が展示されている。いわゆる絵画作品とは違い、印刷原稿として描き起こされたものなので、絵の回りには引き出し線で「色は思ひきつて 鮮やかに」などの指定が残っている。こういう肉筆の指示を見ると版下原稿入稿世代の印刷マンとしては懐かしくてじんと来る。

20160304itabashi_art_museum.jpg
梅の花咲く美術館入り口

 挿絵のスタイルの変遷も芸術表現の移り変わりと重なっており、創刊始めの北澤楽天の描いたサンタクロースは正しく白ひげの仙人のようで恐ろしいが、竹久夢二の作品は夢二調の細やかで繊細な線と淡い色彩で、はかなげである。時代は下って、ベルリン留学を経て当時の前衛芸術活動をリードした村山知義はシンプルな線と面で構成されたモダンな表現をしている。「童画」という言葉を創出した武井武雄は、東京美術学校(現東京芸術大学)を出た後、自活するための仕事として雑誌の挿絵制作を始めたが、彼の作品は均一の太さの線で、木や葉を装飾的に描いている。本展示作品の私のお気に入りは、村山知義の「リボンときつねとごむまりと月」である。シルクハットを被りタキシードを着た三日月と、リボンとごむまりの三人がステーキを食べているテーブルの奥に、きつねの一行がお土産を持って遠ざかっているという何ともかわいく、シュールで稲垣足穂と宮沢賢治を混ぜたような大正モダニズムアートである。その他、岡鹿之助や安井曾太郎が自らの絵の解説を書いていたり、マティスの作品を掲載したりと、「子供之友」は子供向けとは思えないほどの本物の芸術志向であった。

 なお、「板橋区立美術館」の男子トイレにはマルセル・デュシャンの「泉」がある。といってもそれは中国人アーティストの牛波氏の「泉水」という作品で、かつてデュシャンが既製品の便器をそのまま美術品として提示したが、それをまたもとの使用できる便器として再提示した作品である。この作品は壁に付いた鏡により真上からそのフォルムを見る事が出来る(用を足しながらも見られる...)。

 さて美術館を出て東武東上線の下赤塚方面へ続く「東京大仏通り」をしばらく行って脇道に入ると乗蓮寺というお寺に出る。徳川家康より10石の朱印地を拝領したという由緒あるこのお寺には正しく「東京大仏」という高さ13m、重さ32トンの青銅で出来た巨大な大仏(阿弥陀如来)が建立されている。全体的につやつやと黒光りして、シャープな身体の線のスマートな大仏様である。境内には他にも「旧藤堂家染井屋敷石造物」という不思議な石造が配置されている。これら天邪鬼石造、婆々石造、大黒石造などの姿からは、歴史と信仰を感じさせてくれる。

20160304daibutsu.jpg
青空とスマートな大仏様

 お寺を出て、更に脇道を進んだ二股の付け根に「板橋区立赤塚植物園」がある。入園はただのようなので入ってみる。広さは約1ヘクタールと、それほど大きくはないが、起伏のある丘陵地をうまく生かした造りになっている。この植物園に入ってまず目を引くのは白い樹皮が美しい「ユーカリ」の巨木である。その高さは管理舎の屋根を遥かに越える。「ユーカリ」がこんなにも大きくなるとは知らなかった。今の季節園内では「フクジュソウ」や「スノードロップ」が咲いている。「フクジュソウ」が群生して黄色い花を咲かせている可憐な姿に春の訪れを感じた一日であった。




 今回は童画の展覧会を訪れたが、童画といえば東山魁夷も「コドモノクニ」などの雑誌に童画を描いていた時期がありました。日本画の巨匠として崇高な自然風景の作品を数多く描いた東山魁夷ですが、心温まり童心のある作品も描いています。この度ご紹介する「金太郎」も正しくそのような作品です。大きな熊にまたがり、斧を持った小さな金太郎。でもその表情は口元も眉もきりっとして、しっかりとした眼差しを向けています。彩美版®プレミアムの美しい額装は、和室にも洋室にもマッチします。絵画としての美しさばかりでなく、お子様の健やかなご成長を願ってお部屋にお飾りください。


東山魁夷 マスターピース コレクション™
東山魁夷 《金太郎》
販売価格 180,000円+税


kaii_kintarou2016_350x350.jpg


<仕様体裁>
限定: 500部
技法: 彩美版®プレミアム
証明: 著作権者承認印、限定番号入り証書を額裏に貼付け
額装: 特注木製額ハンドメイド浮き出し加工
画寸: 33.3×30.0cm
額寸: 48.5×45.0×4.0cm
重量: 約2.6kg
発行: 共同印刷株式会社

February 19, 2016

春一番


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
 立春を迎え路地の水仙や梅の花が目に留まり春の気配を感じますが、まだまだ寒さが厳しく厚手のコートや手袋が手放せません。その寒さから一変、先週末東京都心は3月~5月中旬並みの陽気となり春一番の観測がされました。急な陽気の変化に驚かされますが、体調を崩さないよう皆様ご自愛くださいませ。

 そんな春の陽気に誘われ、荒川の土手沿いから散策し西新井大師へ行って参りました。境内には梅が見ごろを迎え、都内ではめずらしい寒桜が咲き誇っていました。頬にうける風はまだヒンヤリと冷たいですが、春の訪れを感じました。


【西新井大師】
〒123-0841 東京都足立区西新井1丁目15-1
03-3890-2345(代)受付・電話対応時間 9:00~16:30


20160219nishiarai_daishi.jpg


 さて今回は、当社「彩美版®」から春の訪れを感じさせる作品3点をご紹介いたします。お求め、お問い合わせは、こちらの当社代理店までどうぞ!


seison_kouhakubai(F)_300x350.jpg

前田青邨 《 紅白梅 》
販売価格(額・軸) 各190,000円+税



 淡く下地に金泥を刷いた画面に、琳派に由来する垂らし込みの技法で、華やかな紅白梅が描かれています。リズミカルにデザイン化された幹と枝は、光琳の紅白梅図屏風を連想させます。よく観ると濃い紅色、淡い紅色、白色と異なる色の花を咲かせた三本の樹々が、あたかも家族のように互いを抱きあいながら、複雑に絡み上方へと伸びています。香り高い梅の花が一面に咲きこぼれ、上品で華やかな青邨独特の画面をつくりあげています。



<仕様体裁>
■基本情報
監修: 平山郁夫
原画: 公益財団法人石橋財団 石橋美術館 所蔵
解説: 石橋美術館
技法: 彩美版(R)・シルクスクリーン
用紙: 和紙
限定: 300部
証明: 著作権者承認印入り奥付及び所蔵者承認印入り証紙を貼付
■額装仕様
画寸: 天地43.9×左右60.3cm
額寸: 天地65.5×左右81.9cm
重量: 約5.8kg
額縁: 木製金泥仕上げ特製額(ハンドメイド、国産)
※この作品は掛軸もございます。



yukihiko_baikateiyouhei_F32400pix.jpg


安田靫彦 《 梅花定窯瓶(ばいかていようへい) 》
販売価格(額・軸) 各120,000円 +税



 赤い壁を背景に置かれた白い壺に、紅白の梅の枝が活けられています。
 梅は靫彦が最も愛した花と言われます。壺(瓶)は中国・宋時代を代表する定窯の白磁です。あたたか味のある乳白色の釉に特徴があります。
 色彩、構図とも一見さりげない感じながら緻密に計算されており、明快で絶妙な調和をもたらしています。気品高く深い精神性を感じる靫彦芸術が、この一作に凝縮されています。



<仕様体裁>
■基本情報
監修: 安田建一
原画: 豊田市美術館 所蔵
解説: 豊田市美術館
技法: 彩美版®・シルクスクリーン
用紙: 和紙
限定: 300部
証明: 著作権者承認印入り奥付を貼付
■額装仕様
額縁: 木製白茶仕上げ特製額(ハンドメイド、国産)
画寸: 天地45.3cm×左右38.6cm(8号)
額寸: 天地64.2cm×左右57.5cm
重量: 約3.7kg
※この作品は掛軸もございます。




yuki_ume_400pix.jpg

小倉遊亀 《 梅 》
販売価格 190,000円 +税

※この作品は額装仕様のみです。


 金箔を背景に鮮やかな絵付け文様の古壺に紅白の梅の枝が活けられています。華麗な色彩で構成された小倉画伯独特の画風が眼に鮮やかです。画中から春を告げる芳しい香りが漂ってくるかのようです。
 壺は(古赤絵酒次)は小倉画伯が愛蔵した磁器で、中国・明代に景徳鎮の窯で製作されたものです。上絵付けの技法で赤を主体に緑や黄色で華やかな模様が描かれており、わが国では「古赤絵」と呼ばれています。



<仕様体裁>
■基本情報
監修: 有限会社 鉄樹
解説: 谷岡 清(美術評論家)
技法: 彩美版®・シルクスクリーン、本金箔使用
用紙: 版画用紙(かきた)
限定: 200部
証明: 著作権者承認印を画面左下部と奥付に押印
■額装仕様
額縁: 木製金泥仕上げ特製額(ハンドメイド、国産)
画寸: 天地41.0cm×左右28.5cm(6号)
額寸: 天地59.0cm×左右46.5cm
重量: 約2.4kg


※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


December 18, 2015

【新作】 小倉遊亀《爛漫(らんまん)》のご案内


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。12月も半ばに入りそろそろ年末・年越しの季節になってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。外気がポカポカとして10月や11月の様な陽気で冬らしくない日が続きますが、それでも朝晩は冷え込むこの季節、体調を崩しがちになるかと思います。どうぞ皆様、体をご自愛くださいませ。


20151218ichou1.jpg

 弊社界隈に隣接する小石川植物園内は、この暖かい陽気のせいか色づいた草花が12月でも紅葉を満喫する事ができます。正門から鮮やかな黄色い葉が眩しいイチョウの木。並木道を抜けると紅く艶やかな葉を茂らせたメグスリノキの木が目に留まります。園内は紅葉を楽しんで散策している方も多く、散り積もった落ち葉を踏みながら楽しそうに歩いている親子もいて心和みます。

20151218momiji.jpg




20151218komiti.jpg 【小石川植物園のご案内】

正式名称 東京大学大学院理学系研究科付属植物園
     ※国指定名勝及び史跡
所在地  東京都文京区白山3丁目7番1号
電 話  03-3814-0138
FAX  03-3814-0139
入園料  大人(高校生以上)400円
小人(中学生、小学生)130円
開園期間 1月4日~12月28日
休園日  月曜(月曜が祝日の場合はその翌日
月曜から連休の場合は最後の祝日の翌日が休園日)
開園時間 午前9時~午後4時30分(但し入園は午後4時まで)
アクセス ・都営地下鉄三田線 白山駅下車 A1出口 徒歩約10分
     ・東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 出入口1 徒歩約15分
     ・都営バス(上60)大塚駅~上野公園線 白山2丁目下車 徒歩約3分



 さて弊社ではこの度、小倉遊亀《爛漫(らんまん)》の彩美版®を販売開始いたします。この作品は、小倉遊亀の母校の奈良女子大学の講堂の緞帳原画として描かれたました。奈良女子大学の五階から見た若草山の山並みを背景に満開に咲き誇る巨木の桜が描かれ、左の上手に東大寺、右下手に興福寺の五重塔が見え、春の奈良の情景が伺えます。
画面いっぱいに咲きほこる桜は力強く、桜の華やかさと共に凛とした美しさと清さに溢れ画家の思いが込められています。その原画の持つ微妙なニュアンスや画家の筆遣いといった絵の鼓動を当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。是非お手元でお楽しみください。

20151218ranman_450x300pix.jpg


彩美版®
小倉遊亀 《 爛漫 》

販売価格 200,000円+税
限定250部発行


<仕様体裁>
原 画 国立大学法人 奈良女子大学(京都国立近代美術館寄託)
監 修 有限会社 鉄樹
解 説 柳原正樹(京都国立近代美術館館長)
限 定 250部
技 法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用 紙 版画用紙(かきた)
額 縁 特注木製シルバー仕上げ、アクリル付き
証 明 著作権者承認印を奥付と画面左下部に押印
画 寸 天地28.4×左右68.0㎝(15号大)
額 寸 天地48.6×左右88.2㎝
重 量 4.3㎏
発 行 共同印刷株式会社

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


October 23, 2015

密やかに咲く


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。朝晩の冷え込みと富士山の初冠雪の便りを聞くと、冬の到来も間もなくであることを意識いたします。体調を崩しやすい季節でもあり、皆様どうぞご自愛くださいませ。



20151030sazanka.jpg


 このところ秋晴れの爽やかな天候が続いていますが、散策の途中に立ち寄ったお寺の境内で、密やかに咲く山茶花(さざんか)が目に留まりました。瑞々しい青い葉の間から清楚に咲く花に凛とした空気が漂っていました。寒くなると花木に触れる機会が少なくなりがちではありますが、季節ならではの楽しみ方がありますね。

 さて今回は、当社彩美版®のラインナップのなかから小倉遊亀の《山茶花》をご紹介いたします。静謐な画調の中から瑞々しい感性と凛とした精神性が感じられる逸品です。


小倉遊亀 《山茶花》
彩美版®、軸装・額装
販売価格(各) 180,000円+税


ogurayuki_sazannka_F32400pix_350x300.jpg
●額装仕様


ogurayuki_sazannka_S32400pix580x380.jpg
●軸装仕様


<仕様・体裁>
監修 鉄樹
解説 細野正信(美術史家)
原画 滋賀県立近代美術館所蔵
技法 彩美版®、シルクスクリーン
装丁 軸装・額装
限定 300部発行

<軸 装>
軸装 三段表装、柾目桐箱付
画寸 天地47㎝×左右53㎝
軸寸 天地143㎝×左右73㎝

<額 装>
額縁 木製金泥箔仕上げ、アクリル付
画寸 天地47㎝×左右53㎝
額寸 天地63㎝×左右70㎝
重量 約3.2kg




【今日の谷根千】

地下鉄「千駄木駅」近くにある森鴎外記念館の情報です。
現在、以下の特別展が開催されています。


20151030ougai_museum.jpg


特別展 「ドクトル・リンタロウ―医学者としての鴎外」

文京区立 森鴎外記念館
所在 東京都文京区千駄木1-23-4
電話 03-3824-5511

会期 2015年10月3日(土)~12月6日(日)
休館 10月27日(火)、11月24日(火)
時間 10:00~18:00(入館は17時30分まで)
※11月6・7・8日(金土日)は20時まで開館(入館は19時30分まで)
料金 一般500円(20名以上の団体は400円/人)
   中学生以下は無料


October 2, 2015

東京都美術館で「モネ展」開催中


 いつもブログ「美術趣味」をご覧いただき、まことにありがとうございます。10月に入りやっと秋らしくなってまいりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。私は先日、上野の東京都美術館で「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」に行って参りました。

 ルノワールと人気を二分する印象派の巨人、クロード・モネ(1840-1926)。パリのマルモッタン・モネ美術館には画家が最期まで手元に置いた貴重な作品の数々が所蔵されています。十代で描いた風刺絵-地元で大変な人気を得てモネは画家として立つ自信を得た-、画家の没後に発見された家族の肖像画、モネが集めた同時代の画家たちの作品-ルノワールが鉛筆で描いたリヒャルト・ワーグナーの肖像はワグネリアン必見!-等々、モネの人生や人物像を知る上で欠かせない作品ばかりです。モネの歴史的コレクションで、貴方はますますモネの世界に惹きつけられることでしょう。

 中でも注目は何と言っても《印象、日の出》です。印象派の由来となった著名な作品ですが、東京で鑑賞できるのは21年振りとのこと。わたしは昼間の喧騒を避け、夜間の特別展示でじっくりと作品を鑑賞いたしましたが、想像していたより小振りな作品にもかかわらず、名画の放つオーラと統一感、細部の光と色彩の豊かさに思わず息を飲み、その場で足が釘付けになりました。尚、この作品は会期中ひと月しか展示されませんので、《印象、日の出》を目的に訪れる方はくれぐれもご注意下さい(展示は10月18日まで)。同20日からは、これまた滅多に館外には出ないという《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》が特別展示されます。

 他にもモネが生涯愛したジヴェルニーの庭園を描いた一連の作品も展示されており、《睡蓮》や《しだれ柳》、《(日本風の)太鼓橋》や《バラの道や庭》等々、マルモッタンの貴重なコレクションでモネの豊かな創造の世界を堪能することができます。わたしは特にモネ最晩年の作品に、コンテンポラリー絵画にも通じる、モチーフを描くというよりは見るという行為そのものを描出するような、写実を離れ印象/抽象の世界をより強く志向する姿勢を感じ、深い感銘を覚えました。

 芸術の秋にふさわしい、見応えあるモネの展覧会に皆さまもぜひ足をお運び下さい。


【展覧会情報】

マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで


会場 東京都美術館
会期 2015年12月13日(日)まで
   ※休室日=月曜日(10/21・11/2・11/23を除く)、
    10/13(火)、11/24(火)
時間 9:30~17:30 (金曜、10/31-11/2は20時まで)
※ただし「印象、日の出」展示期間は10/18(日)までです。
 期間中の土・日・休日は21時まで特別開館します。


 なお、弊社では文中でも触れたモネの代表作《印象、日の出》の複製画を大小2つのサイズでお取扱いしております。好評発売中の『睡蓮、水のエチュード-雲』ともども、貴方様のお部屋のインテリアとして、また大切な方への記念品や贈り物としてお勧めいたします。




monet_impression450x420pix.jpg
モネ《印象、日の出》
※上の画像は10号サイズ版です。


モネ 《印象、日の出》
①F3号  販売価格 25,000円+税
②F10号 販売価格 40,000円+税


<仕様体裁>
技法 アートレリーフTM
画寸 ①F3号/②F10号
額寸 ①36.0×41.5cm/②62.5×70.0㎝
重量 ①1.2kg/②3.6kg
額縁 特製木製洋額
原画 マルモッタン美術館所蔵
発行 共同印刷株式会社





monet_nympheas_nuages800pix.jpg
モネ《睡蓮、水のエチュードー雲》
※画像をクリックするとより大きな画像が別画面で開きます。
Photo © RMN-Grand Palais (musēe de l`Orangerie) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNP artcom



モネ 《睡蓮、水のエチュード-雲》
販売価格 128,000円+税


<仕様体裁>
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
画寸 28.3×91㎝(30号大)
額寸 38.2×100.8cm
重量 3.3kg
額縁 特製木製デコレーション金箔額
原画 オランジュリー美術館所蔵
発行 共同印刷株式会社


September 11, 2015

東山魁夷の美を追求する


 名前を知らない人はいないぐらい、東山魁夷画伯は日本を代表する著名な画家です。日本芸術院会員、文化勲章受章者であり、皇居新宮殿大壁画《朝焼けの潮》や奈良唐招提寺の壁画制作、また美術の教科書に作品《道》が掲載されていた事を記憶している方もいらっしゃるのではないでしょうか。深い精神性を秘めたその風景画は、今なお人々の心を引きつけてやまない国民的な人気画家です。

 この度、良きご縁に恵まれ東山魁夷画伯の新作品を「東山魁夷 マスターピース コレクションTM」として世に送り出す事となりました。その作品の名は《静映(せいえい)》。今年の春、北陸新幹線開通の記念として長野駅の東西自由通路に設置された「壁画 静映」の事を思い浮かべる方々も多いと存じます。信州を訪れた方を見守る縦2m×横10mの巨大な壁画の元になった作品は、長野県信濃美術館 東山魁夷館にある《静映》です。信州をこよなく愛した東山魁夷は、斑尾高原にある希望湖(のぞみこ)を取材し、それを元に《静映》を完成させました。作品は夏の朝の静謐な空気に包まれる森の木々と、鏡の様な湖面が描かれており、東山ブルーと云われた独特の美しい青の色彩の世界が存分に表されています。

 今回、この美しい風景画を表現するにあたり、アクリルガラスに直接本紙(絵柄)を接着させるという技法で作品の持つ美しさを引き出しています。森の木々の重なりや奥行き感、湖面の透明感やブルーの色合いなどが、すばらしく表現されています。また、アクリルガラスはUVカット仕様の高価なものを用い、紫外線や空気からの本紙の劣化を保護してくれています。額装も特注木製額に本紙が浮き出した様に見える、今までにない様な特別な仕様です。日本間からマンションの洋間まで広くマッチするシンプルで高級感ある額装で、サイズも見応えのある大きさです。その完成度は、著作権者のお墨付きをいただきました。正に美しさの極致に達したのではと自負しております。今までの複製画表現とは違った、新鮮な作品をお楽しみください。


東山魁夷 マスターピー ス コレクションTM
東山魁夷 《静映》

販売価格 500,000円+税


<仕様体裁>
監 修 東山すみ
原 画 長野県信濃美術館 東山魁夷館 所蔵
限 定 300部
額 縁 特注木製額シルバー仕上げ、ハンドメイド浮き出し加工
画寸法 天地40.6cm×左右81.4cm
額寸法 天地58.6cm×左右99.4cm×厚み3.5cm
重 量 6.0kg



20150909kaii_seiei32400pix.jpg


20150909kaii_seiei2.jpg
■作品本体が浮き出るデザイン額装は、今までにない臨場感を感じていただけます。




20150909kaii_seiei_seal.jpg
■ 額の裏に貼られる奥付には限定番号が入り、著作権者の承認印が押されます。  
また、当社が開発したセキュリティーシールも奥付に貼られ、シールをスマートフォンなどのカメラでフラッシュを用いて撮影すると、画面上に特定の文字が浮き出て見える事で真贋が判断できます。


20150909kaii_emboss.jpg
■監修の証として、画面左下部に「ATELIER KAII HIGASHIYAMA」のマークが入ります。


August 28, 2015

【新作】 上村松園 《初秋》 のご案内


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。暦では「処暑」を迎え、暑さもすこし和らぎ始め、秋の気配を感じられる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 夕暮れ時に蜩(ひぐらし)の鳴き声が聞こえ始めると、夏の終わりの知らせのを告げられたかのように耳へ響きます。

 さて本日ご紹介する作品は、生誕140周年記念として制作いたしました上村松園《初秋(しょしゅう)》の彩美版®です。秋草の露を気にしてか、着物の袖をひるがえした女性の立ち姿。しなやかな腕から指先にかけての優雅な動きに柔らかな表情、明るく美しい衣装の着物に萩の花。細部にいたるまで凛とした清廉な趣が漂い、理想の美人画を追究し続けた松園ならではの画格が堪能できます。是非お手元でお楽しみ下さい。



彩美版®、限定200部
上村松園 《初秋》 軸装・額装
販売価格(各)120,000円+税


<仕様体裁>
原画 古川美術館(名古屋)所蔵
監修 上村 淳之(日本画家・日本芸術院会員)
解説 古川美術館 学芸課
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 特殊絹本
限定 200部
証明 監修者承認印・限定番号入り証書を貼付
発行 共同印刷株式会社


【監修 上村淳之(うえむらあつし)】

1933年上村松篁の子として京都に生まれる。
松園を祖母に親子三代続いての画業に進む。
現在、日本芸術院会員。京都市立芸術大学名誉教授。
上村家三代の作品を展示する松伯美術館の館長も務める。
2013年には文化功労者として顕彰された。



【古川美術館のご紹介】

 古川美術館は、初代館長古川為三郎が長年にわたって収集し大切にしてきた美術品を、「私蔵することなく広く皆様に楽しんでいただきたい」という想いからその寄付を受け、平成3年11月に開館しました。
 所蔵品は2,800点にのぼり、美人画、花鳥画などの近代日本画を中心として、油彩画、陶磁器、工芸品、また西洋中世の彩飾写本など、多岐にわたります。現在は所蔵品を中心とした企画展示を行うとともに、美術講演会やワークショップなど、幅広い活動をしています。
 また、分館として初代館長が愛した数寄屋建築の居宅を、平成7年より公開、様々な企画を開催しています。

名古屋市千種区池下町2丁目50番地
ホームページ:http://www.furukawa-museum.or.jp/
お問い合わせ:052-763-1991


※古川美術館についてはこちらの過去記事もご参照ください。
なお記事中でご紹介した企画展は、既に終了しております。開催中及び今後開催の展覧会につきましては美術館のホームページにてご確認くだるようお願い申し上げます。


夏の出張、西から北へ美術館めぐり(2015年7月24日)
古川美術館vol.1 「大観・玉堂・龍子 三巨匠展」(2007年11月28日)
古川美術館vol.2 「茶の湯 インテリアデザイナー内田繁の世界」(2007年11月30日)
古川美術館vol.3 "おもてなしの心"(2007年12月3日)


shoen_shoshu_F550pix.jpg


■額装仕様
額装 特注木製額金泥仕上げ、しぐれ袖織りマット、アクリル付き
画寸 縦43.5cm×横53.0cm
額寸 縦63.0cm×横72.5cm
重量 約4.5kg



shoen_shoshu_S850pix.jpg


shoen_shoshu_kiribox.jpg■軸装仕様
箱書 上村松園(シルクスクリーン印刷)
表装 三段表装
材料 天地:利休茶色無地
   中廻:浅葱鼠色地流水文緞子
   風帯・一文字:白茶色地唐花唐草文金襴
   軸先:新牙
   箱:柾目桐箱、タトウ付き
画寸 縦43.5cm×横53.0cm 
軸寸 縦139.0cm×横72.2cm



July 10, 2015

恵比寿の長い坂と前田青邨展


 久方ぶりに恵比寿駅に降りた。ビールの貨物駅として開業したこの駅の周辺には美味しいビールを飲ませてくれる店も多い。今日はこの駅の近くにある山種美術館で、前田青邨(せいそん)の生誕130周年を記念した展覧会を開催していると聞き、訪れてみることにした。そして叶うなら帰りにビールで喉を潤そうと、この地の利を最大限に活用する計画で臨んだ。

 駒沢通りに出て青山方面に向かうとすぐに長い坂に出る。果てが見えないような坂であるが、この頂にまだ見ぬ山種美術館がそびえているはずなので、汗をかきかき上って行く。この坂の辺りは住所でいえばオシャレの代名詞でもある広尾。坂の両側にも小洒落たレストランや、雑貨店がある。途中、巨大なダビデ像が立っているビルの前を通り過ぎ、ようやく坂の頂を制覇して山種美術館にたどり着く。

 展覧会名に「生誕130周年記念 前田青邨と日本美術院 −大観・古径・御舟−」※1とある。まずは展示会場に入る前に、エントランスにある「Cafe 椿」で一休みする事に。ここでは今回の展覧会のオリジナル和菓子が楽しめる。私は前田青邨筆《蓮台寺の松蔭》にちなんだ「こころざし」という練り菓子と抹茶のセットをたのんだ。「こころざし」は松蔭が読んでいる書物を模した形になっており、シナモンの香りと上品な甘みが抹茶の爽やかな渋味に合う。他にも速水御舟筆《炎舞》をイメージした「ほの穂」や、横山大観筆《作右衛門の家》を題材にした「青葉」など、色鮮やかで宝石のように美しい和菓子があって目移りする。

20150710nerigasi.jpg
「Cafe 椿」の美しい練り菓子


 一息ついたのでそろそろ作品鑑賞に移る事にする。この度の展覧会はタイトルに日本美術院とあるように前田青邨だけではなく、横山大観、速水御舟、平山郁夫など日本美術院で活躍した日本画の巨匠達の貴重な作品が一同に見られる。青邨の大作も間近で見られ、その筆使いや金の色使いなど、つぶさに観察でき大変勉強になる。なお、公益財団法人日本美術院が主催運営する院展は、今年の秋で再興第100回という大きな節目を迎える。本展覧会は現代日本画の巨匠の作品を見られる貴重な展覧会である※2。

 美術館からの帰り道、ソフトクリームの看板が目立つ雰囲気の良さそうなカフェがあったので入ってみる。元気の良い女性3人が切り盛りしていたこの店の中の壁は全て本棚になっており、そこには大量の写真集がきれいに収まっている。オーダーをすれば自由に閲覧できるようだ。後で知ったのだが、ここは「写真集食堂めぐたま」という変わった名前のお店で、壁の写真集は写真評論家の飯沢耕太郎氏の蔵書5,000冊だそうである。ちなみに私の隣のお客には、お店の人が「ねこまんま」をしきりにお勧めしていたようである。「ねこまんま」といえば、ご飯に鰹節をのせて醤油をたらしたあれだと思うのだが...。

 広尾、恵比寿といえばオシャレなお店が軒を連ねる所といったイメージをいだいていたが、この界隈は自家製のぬか漬けを売っている八百屋さんや、昔ながらのガチャガチャが置いてある雑貨店などもまだ現役でがんばっている。庶民的で昭和な商店も所々に顔を出す不思議な場所である。帰りに駅前でも魚屋さんが威勢よく、今風のカフェのマスターと魚の調理の仕方を話していた。良い感じに暮れかかって来たので、私も喉を潤しに行くことにした。

20150710gachagacha.jpg
ガチャガチャのある雑貨屋(ガチャガチャは私が子どもの頃に呼んでいた名前で、一般名称はカプセルトイ)


※1 「生誕130周年記念 前田青邨と日本美術院 −大観・古径・御舟−」展は山種美術館で2015年8月23日まで開催しているとの事です。
※2 再興第100回院展は9月1日(火)に東京都美術館から始まり各地を巡ります。また当社はこの図録の制作・製造を請け負っております。






【関連商品のご紹介】

今年、生誕130周年を迎える日本画の巨匠、前田青邨。
当社でもこの記念すべき年に新作高級複製画「牡丹」を制作いたしました。
富貴の象徴でもある牡丹が、色鮮やかな五彩花文壺に生けられた名作です。
華やかで気品ある本作品を皆様のご家庭にも是非どうぞ。



彩美版®
前田青邨 《牡丹》 軸装・額装
本体価格 (各)190,000円+税

<仕様体裁>
監修: 小山 硬(日本画家、日本美術院同人)
解説: 川口直宜(美術評論家、前・泉屋博古館分館長)
限定: 200部
技法: 彩美版®、シルクスクリーン手刷り、本金泥使用

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


seison_botan_S600x350pix.jpg

【軸装】
表装: 三段表装、柾目桐箱・タトウ付き
箱書: 小山 硬(シルクスクリーン刷り)
画寸: 天地41.1cm×左右53.0cm
額寸: 天地136.5cm×左右72.1cm




seison_botan_F300x350pix.jpg

【額装】
額縁: 特注木製額金泥仕上げ、金モール織マット、アクリル付き
画寸: 天地41.1cm×左右53.0cm
額寸: 天地59.2cm×左右71.0cm
重量: 3.3kg

June 26, 2015

新作・モネ《睡蓮、水のエチュード-雲》のご案内


20150626ajisai.jpg いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。関東圏内は梅雨入りしましたが、時折ザーっと降る夏の夕立のような雨が降りあまり梅雨らしくない空模様がつづいています。それでも路地や庭先等に咲く菖蒲や紫陽花、芍薬に目に留めては雨が似合う花が咲く季節なんだなと感じ、心和みます。
 写真は先日「あじさいまつり」が開かれていた、文京区白山にある白山神社境内の紫陽花です。







20150626suiren2.jpg いつもの谷根千界隈からすこし足を運んで上野恩賜公園へ向かって散策途中、公園の南西側にある不忍池にたどり着きました。三分された池は、北は上野動物園の水上動物園、西はボート池、南は蓮の池となっています。蓮の池は青々と池の水面を茂る蓮の葉が目に眩しく、ワイルドに!群生している葉の隙間から花のつぼみが見る事ができました。花はこれから7月中旬~8月上旬にかけて見頃を迎えるそうです。湿った空気と暑さの中での散策でしたが、時折吹く風や木陰に入るとヒンヤリ気持ちよく、遠くの空の雲の様子に夏の気配感じながら公園を後にしました。

20150626suiren1.jpg さて弊社ではこの度、モネ畢生の大作《睡蓮、水のエチュード-雲》の彩美版®を発売します。原画は印象派を代表する画家クロード・モネの集大成、オランジュリー美術館所蔵の《睡蓮》連作大装飾壁画8作品のひとつです。モネ《睡蓮》連作大装飾画は第一次世界大戦の終結を記念し、フランス国家に寄贈されたという歴史的な作品であり、オランジュリー美術館は《睡蓮》連作大装飾画のために創設された「印象派の殿堂」です。

 《睡蓮、水のエチュード-雲》は、睡蓮と朝焼けの水面に映える雲の情景が、微妙なニュアンスに富む青、緑、紫、白、赤などが入り交る、モネならではの彩りの世界で描かれた作品です。本作品は第一室に飾られた「雲」の全画面より作品のハイライト部を、フランス国立美術館連合・グランパレ(RMN‐GP)の画像協力を得て、当社が誇る彩美版の技法にて再現いたしました。気品あるデコレーション金箔額(国産ハンドメイド仕上げ)に収め、200部限定でご用意しております。モネが愛したジヴェルニーの風景を、是非お手元でお楽しみください。



monet_nympheas_nuages600pix.jpg

Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) /
Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom



彩美版®
クロード・モネ 《 睡蓮、水のエチュード-雲 》
Claude Monet
Les Nymphéas, Étudu d'eau:Les Nuages
販売価格 128,000円+税
限定200部発行



<仕様体裁>
原 画 オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)所蔵
監 修 千足 伸行(成城大学名誉教授/広島県立美術館長)
限 定 200部
技 法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
用 紙 キャンバス
額 縁 木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸 天地28.3×左右91㎝(30号)
額 寸 天地38.2×左右100.8㎝
重 量 3.3㎏
発 行 共同印刷株式会社

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


June 19, 2015

鎌倉の小町通りから。「鎌倉市鏑木清方記念美術館」


20150619kaburaki_artmuseum_entrance.jpg いつも美術趣味をご覧いただきありがとうございます。梅雨入りした今日この頃、鎌倉界隈では紫陽花が大変見頃の季節がやってまいりました。私は先日、常日頃より当部の商品企画に際してお世話になっている美術館、「鎌倉市鏑木清方記念美術館」へ行って参りました。鎌倉の小町通りから、ほんのすこし奥へ入った処にひっそりと趣きのある美術館。あらためて皆さまへご紹介いたします。

 「鎌倉市鏑木清方記念美術館」は、近代日本画の巨匠、鏑木清方(かぶらききよかた)画伯※のご遺族から鎌倉市へ「鎌倉市にその画業と創作の場を後世に伝えて欲しい」という趣旨のもと多くの美術作品や資料が寄贈され、画伯終焉の地である鎌倉雪ノ下の旧跡地をそのまま改装して平成10年4月に開館しました。

20150619masking_tape.JPG また、館内では『紫陽花マスキングテープ』や『ねこ・あじさい(陶ボタン)』など素敵なお土産の品々が並んでいたり、子ども参加プログラム『天然岩絵具で描いてみよう』を開催するなど、「来館者へほっこりした時間を過ごして頂きたい。」という美術館の想いが優しく出迎えてくれます。 現在は特別展『美の伝承-清方と弟子たち-』が開催中(5月23日~6月28日)。今から100年前の大正4年、鏑木清方と門人たちによって組織された「郷土会」を紹介するこの展示会は、「巣立った後もふるさと(清方)を忘れまい」という弟子たちの温かな雰囲気が伝わってくる素敵な展示会となっています。

20150619neko_ajisai.jpg 館内の丁寧にお手入れされた中庭には可愛らしい紫陽花が咲いています。鏑木清方はとくに紫陽花を好み、「紫陽花舎(あじさいのや)」という雅号も使っていたそうです。鎌倉に来た際は、古都鎌倉の風情溢れるこの美術館に、ぜひ足を運んでみてください。

※鏑木清方は明治11年生まれ。昭和29年に文化勲章を受章した年よりこの鎌倉に画室を設け、昭和47年に亡くなるまでの間を過ごされました。享年93。



20150619kaburaki_artmuseum_maingate.jpg【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
住所  〒248-0005 鎌倉市雪ノ下1-5-25
電話  0467-23-6405
開館  9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館  月曜日(ただし祝日は開館)
入館料 一般200円~300円
    小・中学生100~150円
    ※時期によって異なります。
アクセス 鎌倉駅東口から徒歩7分(小町通りを鶴岡八幡宮方面へ)
公式HP http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/


【関連商品のご紹介】

彩美版®
鏑木清方 《 朝涼(あさすず) 》
販売価格 180,000円+税



 鏑木清方は、大正12年当時帝展審査員として画壇に重きをなしていましたが、東京・本郷龍岡町の自宅で関東大震災に遭遇しました。この《朝涼》は翌々年(大正14年)、震災後初めて開催された第6回帝展に発表され、清方の画業の転機となる重要な作品といわれています。

 金沢八景の別荘でひと夏を過ごしたある日の早朝の空に、残月が淡くかかるのを見つけ、長女をモデルとして描いたものです。清らかな女性のすらりとした立ち姿、たおやかな手つき、背景に蓮の花を配す造形は、安らかに心を落ち着かせる風情を漂わせます。


朝涼


<仕様体裁>

原画 鎌倉市鏑木清方記念美術館 所蔵
限定 100部
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 特製絹本
装丁 三段表装
材料 天地 白茶無地
   中廻薄茶綿ムラ経
   一文字・風帯 牙地唐花唐草文金襴
   軸先 朱塗頭切
   箱  柾目桐箱、タトウ入り
画寸 天地100.0×左右38.5cm
軸寸 天地169.0×左右57.0cm

April 24, 2015

こころ健やかに


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。春の穏やかな陽気に、草花もより一層芽吹いて新緑の季節を迎えようとしています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 田畑の準備に春の雨...最近は雨の激しく夏の夕立のようですが、先日の局所的な雷雨(雹も降ってきました)の後、空に虹がかかってとても幻想的でした。さっきまで雷の音で怖がっていた近所の子供たちも、空を見上げては「虹だよ~!」と嬉しそうに声をあげていました。

 さて今回は端午の節句にちなみ、当社彩美版®ラインナップのなかから、日本美術院同人で文化勲章を受章された守屋多々志画伯の《金太郎》をご紹介いたします。右手に大きな鉞、左手で立派な兜を抱え込むようにしている小さな金太郎。その堂々とした態度と、元気でヤンチャ感じがうかがえる上目遣いの瞳。頼もしいような意地らしいような、凛々しい逞しい子供の姿に守屋画伯の温かな思いが伝わってきます。

守屋多々志画伯略歴

1912年 岐阜県大垣市に生れる。
1930年 上京し、同じ岐阜県出身の前田青邨に師事する。
1931年 東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科に入学。
    在学中に特待生となる。(1936年卒業)
1941年 再興第28回院展に《継信忠信》が初入選する。
1954年 総理府留学生としてイタリアに留学。(2年)
1960年 鎌倉円覚寺金堂の天井画《白龍》を完成させる。
1974年 日本美術院同人に推挙される。
1979年 第34回春の院展に《金太郎》を出品。
    高野山金剛峰寺別院の襖絵を3年かけて完成させる。
1981年 カトリック教会東京大司教区の依頼により屏風《ジェロニモ天草四郎》を制作。
    ヴァチカンでヨハネ・パウロ2世に謁見し献呈する。
1984年 在日ヴァチカン大使館にて聖シルベストロ教皇騎士団勲章の伝達を受ける。
1991年 神社本庁の依頼により《平成御大礼絵巻》の制作に着手し翌年完成。
1994年 モロッコの首都ラバトの王宮ギャラリーとパリのルーヴル美術館新館において
    「平成御大礼絵巻海外特別展」が開催される。
1996年 文化功労者の顕彰を受ける。
2001年 大垣市守屋多々志美術館が開館する。
    文化勲章を受章。
2003年 逝去。享年91。




moriya_kintarouS650x400pix.jpg


moriya_kintarouF350x400pix.jpg


守屋多々志 《金太郎》
販売価格
(軸・額共通) 90,000円+税

<仕様・体裁>
原画 第34回春の院展出品作品(1979制作)
解説 川瀬邦聡(大垣市守屋多々志美術館学芸員)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙

■軸装仕様
表装 三段表装
材料 天地 利久無地
   中廻 濃茶地横段文緞子
   風帯・一文字 牙地小花唐草文金襴
   軸先 新牙
   箱  柾目桐箱・タトウ付
画寸 天地36.5㎝×左右45.0㎝
軸寸 天地125.5㎝×左右63.0㎝

■額装仕様
額縁 木製金泥仕上げ、アクリル付
画寸 天地35.9㎝×左右44.5㎝
額寸 天地54.1㎝×左右62.8㎝
重量 約3.3kg




■今日の谷根千界

①第46回文京つつじまつり

期間 2015年4月11日(土)~5月6日(休・水)
・つつじ苑開苑:まつり期間中の9時~17時30分
・つつじ苑入苑:寄進料200円
会場 根津神社(03-3822-0753/文京区根津1-28-9)

②特別展 「谷根千"寄り道"文学散歩」

会期 2015年4月24日(金)~7月12日(日)
会場 文京区立森鴎外記念館 
開館 10:00~18:00(最終入館は17時30分)
※6月、7月の毎週金曜日は20時まで開館(最終入館は19時30分)
会期中の休館日:5月26日(火)、6月23日(火)
観覧料 一般500円(20名以上の団体:400円)中学生以下無料


March 6, 2015

早春を迎えて


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
桃の節句を迎え、陽気もようやく春めいて来ました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
それでも春とはまだ名ばかりで寒さがぶり返す時期でもあります。どうか皆様お体をご自愛下さいませ。

20150306oogannon_ume.jpg小石川界隈に近い「梅の大観音」と呼ばれている光源寺(こうげんじ)駒込大観音(こまごめおおがんのん)の境内は、梅の花が咲き誇り見ごろを迎えています。一雨ごとに暖かさも増し草木の芽吹きが感じられる今日この頃です。

さて本日ご紹介する1枚は、生誕130年記念として制作いたしました前田青邨「牡丹」」の複製画です。華やかに咲き誇る牡丹、たらしこみで描かれた葉が冴えわたり朱の模様が美しい五彩花文壺。画伯の眼に感じられたものの、その美しさを私達も感じられるのではないでしょうか。是非お手元でお楽しみ下さい。



seison_botan_banner450pix.jpg


彩美版® 前田青邨 《牡丹》 軸装・額装
販売価格 190,000円+税


<仕様体裁>
監修 小山 硬(日本画家・日本美術院同人)
解説 川口直宜(美術評論家、前泉屋博古館分館長)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り、本金泥使用
用紙 和紙
限定 200部
証明 著作権者承認印・限定番号入り証書を貼付

■額装仕様
額装 特注木製額金泥仕上げ、金モール織マット、アクリル付き
画寸 縦41.1cm×横53.0cm(10号)
額寸 縦59.2cm×横71.0cm
重量 約3.3kg

seison_botan_kiribox.jpg
■軸装仕様
箱書 小山 硬(シルクスクリーン印刷)
表装 三段表装
材料 天地:利休茶地木瓜唐草紋緞子
   中廻:薄茶地二重蔓唐花唐草紋緞子
   風帯・一文字:白茶地唐花唐草紋金襴
   軸先:新牙
   箱:柾目桐箱、タトウ付き
画寸 縦41.1cm×横53.0cm(10号) 
軸寸 縦136.5cm×横72.1cm



【監修者プロフィール】
小山 硬(おやまかたし

昭和9年(1934) 熊本県生まれ。
東京藝術大学に学び、卒業後前田青邨に師事する。
昭和36年(1961) 再興第46回院展で《潮(網)》が初入選。
昭和46年(1971) 再興第56回院展出品《天草》及び昭和53年(1978)再興第63回院展出品《洗礼》が日本美術院賞(大観賞)受賞。
昭和54年(1979) 日本美術院同人に推挙。
愛知県立芸術大学教授、日本美術院評議員を務める。
平成25年(2014) 瑞宝中綬章を受章。
現在日本美術院同人、監事。愛知県立芸術大学名誉教授。



seison_botan_S600x350pix.jpg


seison_botan_F300x400pix.jpg   

February 20, 2015

日本橋人形町界隈とドイツパンの名店


 先日、家内と日本橋人形町界隈を廻ってきました。日本橋人形町は日本橋の東側に位置し、日本橋川と隅田川に囲まれた一帯です。人形町という町名は人形関連の仕事に携わる人々が多く暮らしていたことに由来します。江戸の初めより歌舞伎や人形芝居の小屋、見世物小屋などが立ち並ぶ歓楽街で多くの人々で賑わいました。演劇の殿堂・明治座や安産祈願で有名な水天宮があります。人形町で特に人気なのが「甘酒横丁」で昔ながらの風情を漂わせるお店が数多く軒を連ねています。行列ができる人気の老舗として有名な卵丼の「玉ひで」やすき焼きの「人形町今半」もこのあたりです。

 私たちが人形町を訪れたのは甘酒横丁の少し先、浜町緑道(りょくどう)沿いにあるドイツパンの名店が目当てでした。そのお店タンネさんは都内でも珍しい南ドイツのパン専門店です。1993年創業といいますから今年で22年となります。江戸の風情を色濃く残す人形町界隈とドイツパンのお店は一見変わった取り合わせのようですが、明治時代を思い起こす洋館風の店構えがしっくりと街に馴染んでいました。

 店内には魅力的なパンやクーヘン(ケーキ)が幾種類も並べられ、どれを買おうかと思わず迷ってしまいました。(カタログの写真を数えたらなんと95種類もありました!)またテーブル席(イートイン)が設けられていてドリンクとソーセージなどのプレートと一緒に購入したパンをその場で食べることができます。私たちは独特の酸味が味わい深いライ麦の黒パンを、これまた絶品のハーブ・ソーセージとともに美味しくいただきました。

 タンネさんはスウェーデンのエクスペリエンス・デザイナー、ジョセフィン・ヴァリエ氏が行うプロジェクト「リビング・アーカイヴ」(人と天然酵母を廻るストーリーや知識を交換、共有するアーカイブ)に参加されています。ヴァリエ氏のプロジェクトは2月1日まで六本木の「21_21デザインサイト」で開催された企画展「活動のデザイン」で紹介されタンネさんの天然酵母も出品されていました。会期中に行われた作家を囲むトークイベントには職人さんもコメンテーターとして参加されたとのことです。私がお店に伺った日には出品された天然酵母でつくったパンも販売されていました。

ドイツパンのお店 タンネ
場所 東京都日本橋浜町2-1-5
電話 03-3667-0426
時間 平日8:00~19:00、土8:45~18:00(日曜、祝日はお休み)




20150220DeutschBrot.jpg


 さて、間もなくお雛祭りですね。今年は琳派四百年の記念イヤーということで琳派がらみの様々な展覧会、イベントが開催されます。そこで当社ラインナップのなかから江戸琳派の祖、酒井抱一が描いたお雛さまをご紹介いたします。

houitsu_kamibinazu_S700x250pix.jpg


houitsu_kamibinazu_F400x250pix.jpg


彩美版®・酒井抱一 《紙雛図》 軸装/額装
販売価格 各90,000円+税


<仕様体裁>
原画 逸翁美術館 所蔵
技法 彩美版®
本紙 特製絹本
証明 奥付に所蔵美術館の承認印を押捺
発行 共同印刷株式会社

■軸装仕様
表装 三段表装
材料 天地:無地
   中廻:焦茶二重蔓牡丹緞子
   風袋・一文字:新金襴
   軸先:為塗り
   箱:柾目桐箱、タトウ付き
画寸 縦70.0cm×横28.2cm
軸寸 縦161.0cm×横44.0cm

■額装仕様
額装 特注木製和額、アクリル付き
画寸 縦70.0cm×横28.2cm
額寸 縦87.5cm×横42.3cm
重量 約2.4kg

※ 「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※ ドイツパンの写真はイメージ画像です。

November 28, 2014

冬の晴れ間と七色の雲


201411skyandwater.JPG 「冬晴」という季語があります。
 冬の空といえば鈍い灰色の雲が垂れ込めた曇天をイメージするように晴れ間が少ないことから、冬には珍しく心浮き立たせるほど晴れ渡った美しい青空を表現したものです。

 今週は雨や曇りの天気が続きましたが、昨日、今日はおだやかな小春日和となりました。ことに昨日は雲ひとつない晴天に恵まれ、久々に澄んだ美しい青空を堪能しました。

201411iridescent_clouds.JPG 残念ながらまた天気は下り坂で来週は雨との予報、冬晴れの青空が恋しく思われます。


 雲ひとつなく澄み渡った青空はたしかに美しいものですが、自称「雲評論家」の私としては、光の変化によって様々な表情を見せる雲も、青空に少しも引けを取らない魅力を持つものだと思います。晴れた空に浮かぶ雲の美しさは両者の魅力を兼ね備えているだけに格別です。

201411sunset_edogawa.JPG 週末の楽しみであるサイクリングの途中、無心に自転車を走らせているとき、ふと見上げた雲の美しさに思わずペダルを止めることも度々です。ことに「彩雲」と呼ばれる真珠の輝きにも似た七色の光を帯びた雲の美しさは、一度眼にすればけっして忘れられないものとなるでしょう。





 さて今回は当社「彩美版®」ラインナップのなかから、日展で活躍し花鳥画家として名をはせた金島桂華画伯の作品《冬晴》をご紹介します。




彩美版 金島桂華 《冬晴》
販売価格 軸装・額装(各)120,000円+税


晴れた青空と清らかな冷気。
ブナの林に響き渡る澄んだ小鳥の鳴き声。
透明な「冬晴」の美しさ。


【金島桂華(かなしまけいか)略歴】
1892年 広島県福山市に生まれる。
1906年 大阪の西家桂州に師事し「桂華」の雅号をもらう。
1911年 後に竹内栖鳳の画塾「竹杖会」に入会し研鑽を積む。
1925年 第6回帝展で特選受賞。
1935年 大阪高島屋で初の個展開催。
1959年 日本芸術院会員となる。
1960年 日展理事となる。
1961年 錦紅会展に本作「冬晴」を出品
1962年 高野山奥之院襖絵制作に着手。
1969年 京都文化功労賞を受賞。
1974年 逝去。享年82。


keika_fuyubare(S)620x400pix.jpg


keika_fuyubare(F)400pix.jpg


《冬晴》はこちらの販売店でお求めになれます。


<仕様体裁>

■軸・額共通仕様
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
原画 華鴒大塚美術館(岡山)
限定 200部
用紙 和紙
証明 著作権者及び作品所蔵者の承認印入り証紙を貼付
解説 平野重光(美術評論家)

■軸装仕様
画寸 天地38.5×左右52.5cm
軸寸 天地133.5×左右72cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ入り

■額装仕様
画寸 天地38.5×左右52.5cm
額寸 天地58.5×左右72.5cm
重量 約4.0kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

November 21, 2014

山茶花の咲く頃


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

 先週の金曜日、11月7日は立冬でした。ついこの間までの暖かさが一変し、手先が凍えるような寒さになってきましたね。これから日一日と寒さが厳しくなりますので、マフラーや手袋をして体を冷やさない様ご自愛ください。

 昔から立冬の頃には山茶花(さざんか)が咲き始めると言われますが、当社のお向かいにある小石川植物園内の山茶花が青々とした葉の間に白や淡いピンクの花を咲かせています。寒空の下、凛として花を咲かせ私達の目を楽しませてくれます。



 そこで今回は小倉遊亀「山茶花」をご紹介します。静謐な画調の中から画家の瑞々しい感性が溢れる逸品を是非お手元に。



彩美版® 小倉遊亀 《山茶花》
販売価格 180,000円+税(軸・額共通)


yuki_sazanka_S600x400pix.jpg

yuki_sazanka_F400pix.jpg


<使用体裁>

■軸・額共通
監修 有限会社 鉄樹
原画 滋賀県立近代美術館所蔵
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部(軸・額合計)
証明 画中及び奥付シールの2箇所に著作権者承認印捺印

■軸装仕様
画寸 天地47.3×左右53.3cm
軸寸 天地143×左右73.5cm
表装 三段表装(国産・ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地47.4×左右53.5cm
額寸 天地63.8×左右70cm
重量 約3.2kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産・ハンドメイド)

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。



【今日の谷中千】201411_ohgai_kinennkann.jpg
東京千駄木の森鴎外記念館では以下の展覧会が開催されています。
来週月曜日までですのでご興味のある方はお早めにお出かけ下さい。

流行をつくる ―三越と鴎外―

文京区立森鴎外記念館
東京都文京区千駄木1-23-4
電話 03-3824-5511


会 期 2014年11月24日(月・祝)まで
開館時間 10時~18時(最終入館17時半) 
観覧料 一般500円(20名以上の団体:400円)
※中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料

November 7, 2014

新作 石踊達哉《星河(せいが)》のご案内


 いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきまことにありがとうございます。
 当社はこの度、石踊達哉画伯の作品《星河》を彩美版®で再現し販売を開始いたしました。

 当社が2004年に発行した石踊画伯の名作《秋草》(彩美版®、限定200部)は、おかげさまで好評のうちに完売いたしました。お客さまの更なるご要望にお応えし、このたび刊行した新作《星河》は、画伯がミレニアムの年(2000年)に描いた記念すべき秋野の風景です。野に繁る秋草と昇る月という、琳派の画家たちが好み江戸期の人々を魅了した画題が、画伯の現代的な感覚と卓越した技巧で見事に表現されております。

 萩が風にそよぎ、女郎花(おみなえし)や桔梗、紅色に鏤められた吾亦紅(われもこう)が咲き乱れ、輝く月、満天の星と溶け合いひとつになる―金色に染まる秋の野原、移ろいゆく季節の輝きを共同印刷が誇る「彩美版®」の技法で再現いたしました。金色に光り輝く月、緩やかに流れる黄金の光の河の再現には、特に本金泥を使用しております。

 作品はご自宅の居間や応接室・事務所など、どこにでも飾り映えのする10号サイズで制作。画面にマッチした国産ハンドメイド金泥仕上げの額に収め、200部限定でご用意いたしております。

 星降る夜、月に照らされ、昼間のように明るい秋の野辺の景。華やかで儚(はかな)い幻想的な美しさを、是非皆さまのお手元でご堪能ください。

 なお、本作より当社が独自に開発したセキュリティシールを証紙に貼付いたします。「彩」の文字が入った銀色のセキュリティシールは、専用判定器やスマートフォン、デジタルカメラを使って作品の真贋が判定出来ます。お客さまにはどうぞご安心の上、お買い求めください。
※スマートフォンのカメラ機能でフラッシュ撮影していただきますと、撮影したセキュリティシールの画像に「KP」の文字が浮き上がります。
ニュースリリース http://www.kyodoprinting.co.jp/release/2014/20141031-1517.html




ishiodori_seiga350x400pix.jpg

彩美版® 石踊達哉 《 星河 》

販売価格 160,000円+税
限定200部発行



<仕様体裁>
ishiodori_seiga_seal.jpg監 修 石踊達哉(題字も)
解 説 谷岡 清(美術評論家)
技 法 彩美版®)、シルクスクリーン手刷り、本金泥使用
用 紙 版画用紙
証 明 著作権者検印入り証紙を額裏に貼付(セキュリティシール併用)
額 縁 木製金泥仕上げ、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
画 寸 天地42.6×左右52.8㎝(10号)
額 寸 天地61.6×左右72.0㎝
重 量 約3.4㎏
発 行 共同印刷株式会社
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

October 17, 2014

あをによし奈良の都の旅もよし。 飛鳥、そして平城宮跡を巡ってみた事。


 奈良県に行く用事が出来たついでに、飛鳥の遺跡と平城宮跡を巡ってみる事にした。奈良を訪れたのは詰襟学生服を着ていた中学生の修学旅行以来なので、かれこれ30年以上経つ。

 まずは飛鳥の遺跡を巡ってみたい。歩いて回るのは難しいと思い、橿原という駅でレンタサイクルを借りる計画を立てた。出発場所の大和西大寺駅の窓口で、駅員から切符を買おうと思うが、まず橿原(かしはら)という字が読めない。こういう時はいつものごとく、ごにゃごにゃっと頭の言葉を濁して後の原(ハラ)を力強く発音して切り抜ける。なんとか駅員から切符を買って橿原駅に到着。車重が20kgはありそうなママチャリ(変速ギアなし)を借りて秋晴れの飛鳥路をスタートした。この自転車、時速15kgも出るとクランクが空回りし、ちょっとした坂でも立ちこぎしないと上がれないスローな乗り物である。

20141017sakahuneisi.jpg まずは一番訪れてみたかった「酒舟石(さかふねいし)」に到着。周りをうっそうとした竹林に囲まれた小高い丘の上に鎮座するこの不思議な岩には、いくつもの溝が彫ってある。案内板によると、酒や薬、油などを作るときに使った道具といわれていたり、庭園の施設という説もあるとの事。今もって謎の遺跡のよう。岩には石割りの工具跡が残っているが、これは作られた時のものではなく、その後に石の一部を誰かが持って行った跡だとか。完全な形を見られないのは大変残念。この遺跡の下には平成12年に発見されて話題になった亀型石造物と小判型石造物がある。小判型石造物に溜まった水が亀型石造物の頭に流れ込み、亀の胴体を水で満たして尻尾の辺りからさらに流れ出る構造になっているなかなか凝った作りのもの。

 「酒船石」を後にして、落ち着いた佇まいの飛鳥の里をうねうねと自転車は進み、有名な「石舞台古墳」に到着。ここは観光スポットとして、かなり人が多く訪れている。周りを緩やかな山々に囲まれた巨大な天井石の姿は、現代彫刻が展示しているかのよう。遠く下の方には銀ネズ色に輝く家々の瓦屋根が見える。次は古墳のある高台から一気に下り、聖徳太子生誕の地とされる「橘寺」の「二面石」を見学。岩に彫られた二つの顔は人の心の善悪二相を表したものといわれているらしい。「橘寺」を下った所に雑貨屋さんがあったので一休みする。ここでは明日香村の果物や野菜のジェラードが食べられる。古代米(黒米)味を食べたかったのだが残念ながら売り切れ、あすかルビーというイチゴのジェラードを注文する。食感は非常にねっとりとしているが、甘すぎず、イチゴの爽やかさを味わえた。元気を取り戻し、さらに「亀石」、「鬼の雪隠(せっちん)」、「鬼の俎板(まないた)」を見て回り巨石遺跡を堪能した。

 今夜宿をとる大和西大寺に戻り夕食を摂った後、夕闇の平城宮跡に散歩に出かける。かつて天皇が国家儀式を執り行った第一次大極殿(だいごくでん)がライトアップされて明るく輝いているのが遠くから見える。近づいて見ると大極殿はかなり巨大であった。遥か南の方向にも明るく輝く朱雀門が見える。そこを目指して暗くなって人もまばらな道を進んでみる。平城宮跡は巨大な広場のようになっており、夜になるとかなり暗く、人もあまり通らない。いつまでも続く寂しい道を一人歩いていると、芥川の羅生門ではないが盗人でも出ないかと不安になって来た。明るく照らされた朱雀門に無事たどり着き、ほっと一息。かつての旅人も街の門にたどり着いた時はこのように安堵を覚えたのではあるまいか。

20141017daigokudenn.jpg 翌日、すっかり明るくなった平城宮跡に再度訪れてみた。広々とした平野に大極堂(平成22年復元)と朱雀門(平成10年復元)がかなり離れて向かい合っている。その間を近鉄奈良線が通っている景色も、のんびりとしていて良い。せっかくなので平城宮跡資料館という建物に入ってみると、ボランティアの方から展示物の説明をしていただけた。時間があまりない旨お伝えすると、その時間に収まるように要領よく説明していただけ、大変助かった。次に昨夜は外から見た第一次大極殿の中に入ってみる。高い天井を見上げると美しい蓮の花が描かれている。なんと日本画家の上村淳之先生が原画を描かれたとの事。さらに四周に巡る小壁に描かれている四神(玄武、朱雀、青龍、白虎)・十二支も淳之先生の筆によるもの。先生がこれらを描かれたのは厳冬の時期で、高い足場を組み、そこに登って描かれ大変なご苦労があったそうです。(なお繊細で色鮮やかな上村淳之先生の花鳥画は当社商品にもございますので下記をご参照ください。)大極殿を出て平城宮跡の草原に立て遥か山々を見やる。緑と水が豊富な奈良の地は、やわらかな空気に包まれて、まさしく良い土地であった。



追伸
 現在、東京近代美術館で開催中(2014年9月23日~11月3日)の菱田春草展。重要文化財の「落葉」は残念ながら13日で展示替えのため見られなくなったようですが、当社商品の「落葉」はまだ多少残っています。よろしければこちらも参照ください。



shunsou_ochiba(L)500pix.jpg


shunsou_ochiba(R)500pix.jpg


彩美版® 菱田春草 《落葉》 左隻/右隻

【販売価格】

■15号
左右・各  本体価格 200,000円+税
左右セット 本体価格 380,000円+税

■25号
左右・各  本体価格 250,000円+税
左右セット 本体価格 480,000円+税


【仕様体裁】
原画 永青文庫所蔵(熊本県立美術館寄託)、重要文化財指定
技法 彩美版®
限定 左隻/右隻 各150部
画寸 25号 34.6×80.3cm / 15号 28.3×65.2cm
額寸 25号 52.5×98.5cm / 15号 46.0×83.0cm
額縁 特製木製額、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
証明 所蔵者の承認印押印証紙を額裏に貼付
発行 共同印刷株式会社





-画家の夢見る世界への誘い-
彩美版® 上村淳之 《四季花鳥図》
販売価格 160,000円+税



sikikacyouzu_400pix.jpg

sikikacyouzu_up.jpg
※背景の銀色をシルクスクリーンで再現しています。


【仕様体裁】
原画 近畿日本鉄道株式会社所蔵 松伯美術館委託
監修 上村淳之、松伯美術館
技法 彩美版®、シルクスクリーン手摺り
限定 300部 
画寸 天地25.2cm×左右65cm
額寸 天地41.4cm×左右81cm
重量 約2.3kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製銀泥額、アクリル付(国産、ハンドメイド)
証明 監修者の承認印押印証紙を額裏に貼付
発行 共同印刷株式会社



※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


October 3, 2014

秋の情景


 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
 天気が不安定で夏のような暑さの日や肌寒い日もありましたが、「秋分の日」が過ぎようやく秋の気配が感じられますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 先日、近所の公園へ足を運びました。過ごしやすいせいか、ランニングやウォーキング・ジョギングをされている方が多く、見るからに「スポーツの秋」を感じさせられました。公園周辺を散策していますと、土手沿いに鮮やかな朱色の彼岸花が咲き連なっていました。緑の草木を背景にし、より一層際立つ朱い色に目を奪われました。何気ない場所で見つけた秋の風景。小さな発見ですが心が和みます。

higan_bana20141003.jpg




 さて今回は、朱色が美しく秋に輝く奥田元宋「秋耀白雪(しゅうようはくせつ)」の彩美版をご紹介いたします。青く澄んだ空に雪山の彼方から、一条の光が優しく水面に注ぎます。燃えるような「赤」色が一層輝き、描かれている一筆一筆にに画家の情熱が窺えます。





彩美版 奥田元宋 《秋耀白雪》
限定部数 300部
販売価格 180,000円+税



shuuyou_hakusetsu_400pix.jpg


<仕様体裁>
監修 奥田小由女(人形作家、日展副理事長、日本芸術院会員)
原画 ホテル賀茂川荘所蔵(広島県竹原市)
技法 彩美版®、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙(モロー)
証明 著作権者承認印を奥付に押印
額縁 特製木製額金銀泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 38cm×53cm
額寸 53cm×68.5cm
重量 約3.3kg
発行 共同印刷株式会社
※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


September 19, 2014

生誕140年 「菱田春草展」


 いつもブログ「美術趣味」をご覧いただき、まことにありがとうございます。
 いよいよ9月23日(火)より、東京国立近代美術館にてこの秋注目の「菱田春草展」が行われます。近代日本画の礎を築き日本画の革新に挑んだ、美術史に輝く大変重要な作家の回顧展です。

 菱田春草は明治7年(1874年)長野県飯田市に生まれ、草創期の東京美術学校を卒業後、岡倉天心の組織した日本美術院の設立に参加(明治31年)、「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる線抜きの描法を横山大観と共に創始し、一躍名を馳せました。インド・欧米に外遊し彼の地で作品展を開催、帰国後の明治39年(1906年)日本美術院の移転に伴い茨城県五浦(いづら)に移住し苦難の制作活動を続けるも、病のため再度上京して代々木に転居しました。後年は、病魔と闘いながらも和洋折衷の装飾的な画風による色彩の絵画を目指し、独自の日本画を確立しました。惜しむらくは院展の再興(大正3年)を見ずして、明治44年(1911年)満37歳の若さで他界しました。

 春草の生誕140年を記念する今回の展覧会の話題は、短い生涯の間に描かれた重要文化財4点、《王昭君》《賢首菩薩》《落葉》《黒き猫》の全てが出品展示されることです。特に《落葉》については、重文の《落葉》(永青文庫蔵)とともに《落葉》と題された同時期制作の作品が全て出品されます。《落葉》連作5点の展示はまたとない試みと言えましょう(※作品の展示期間にご注意下さい)。他にも春草の画業を理解する上で重要な100点を超える作品が出品されるとのこと。質量とも充実のラインアップで春草の目指した新たな日本画の創造過程が一望出来ることでしょう。この貴重な展覧会に、皆様ぜひ足をお運び下さい。



【菱田春草展情報】

会場 東京国立近代美術館
会期 2014年9月23日(火)から11月3日(月)まで
休館 月曜(祝日を除く)、10月14日(火)
時間 10:00~17:00 ※金曜は20時まで




 尚、弊社では春草の代表作である《落葉》の彩美版をお取扱いいたしております。
 サイズは2種(15号/25号)ご用意いたしました。お好みでお選びいただけます。カタログもございますので遠慮なくお申し付け下さい。



shunsou_ochiba(L)500pix.jpg


shunsou_ochiba(R)500pix.jpg


彩美版® 菱田春草 《落葉》 左隻/右隻

【販売価格】

■15号
左右・各  本体価格 200,000円+税
左右セット 本体価格 380,000円+税

■25号
左右・各  本体価格 250,000円+税
左右セット 本体価格 480,000円+税


【仕様体裁】

技 法 彩美版®
限 定 左隻/右隻 各150部
画 寸 25号 34.6×80.3cm / 15号 28.3×65.2cm
額 寸 25号 52.5×98.5cm / 15号 46.0×83.0cm
額 縁 特製木製額、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
原 画 永青文庫所蔵(熊本県立美術館寄託)、重要文化財指定
証 明 所蔵者の承認印押印証紙を額裏に貼付
発 行 共同印刷株式会社

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。

July 25, 2014

新作モネ「睡蓮、朝」のご案内

 
いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただきまことにありがとうございます。
弊社ではこの度、モネ畢生の大作「睡蓮、朝」複製画の販売を開始いたします。

本年は≪印象派≫の呼称が誕生してから140年の記念イヤーとなります。パリに誕生した印象派はモネの作品『印象、日の出』から命名されました。この「印象派誕生140周年」を記念し、印象派を代表する画家クロード・モネの集大成、オランジュリー美術館所蔵の「睡蓮」連作大装飾壁画より、「朝」を企画制作いたしました。

モネの「睡蓮」連作大装飾画は第一次世界大戦の終結を記念し、フランス国家に寄贈された記念碑的な作品であり、平和を象徴する歴史的価値ある大作です。収蔵先のオランジュリー美術館は「睡蓮」連作大装飾画のために創設された≪印象派の殿堂≫と呼ばれています。

「睡蓮、朝」は柔らかな朝の光の中でまどろむような穏やかさの中に、青・緑・紫・白・赤が彩られた印象的な作品。原画は左右が13メートル近くの巨大な作品ですが、本作は特にニュアンスに富んだ見事な色彩の左半面を、フランス国立美術館連合・グランパレの画像協力を得て、当社が誇る彩美版の技法で再現いたしました。

画面をご自宅の居間や事務所にも飾りやすい30号のワイドサイズに仕上げ、気品あるデコレーション金箔額(国産ハンドメイド仕上げ)に収め、200部限定でご用意しております。

モネが愛したジヴェルニーの庭の朝を、皆さま是非お手元でお楽しみ下さい。




monet_WaterLilies.jpg
Photo ⓒ RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) /
Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom


クロード・モネ 《 睡蓮、朝 》
Claude Monet  Les Nympéas:Matin

販売価格 128,000円+税
限定200部発行


■仕様体裁
原 画 オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)所蔵
監 修 千足 伸行(成城大学名誉教授/美術評論家)
限 定 200部
技 法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
用 紙 キャンバス
額 縁 木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸 天地28.3×左右91㎝(30号)
額 寸 天地38.2×左右100.8㎝
重 量 3.3㎏
発 行 共同印刷株式会社

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

June 20, 2014

紫陽花だより

ajisai3.jpgいつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
梅雨の晴れ間に目を細め、遠く空に積乱雲を見つけると、今さらながら「もう夏なんだなあ...」と感じてしまいます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。



ajisai2.jpgここ文京区小石川界隈は、道行く先々に紫陽花がきれいに咲き始めました。
つい先日、近くの白山神社境内で「あじさいまつり」が開催されていました。雨に濡れた紫陽花はことに風情がありますね。



ajisai1.jpg私の住まい近くでもあちらこちらに紫陽花が咲き始めてます。紫陽花の色と言えば「青」「赤」色と2色しかないと思っていましたが、今は白や淡い緑色の紫陽花がありとても驚きました。色とりどりの咲いているのを見るのは目にも心にも楽しいものです。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


さて今回は、当社ラインナップの中から紫陽花を題材にした 中村岳陵「八仙花」と山口蓬春「榻上の花」の2作品をご紹介いたします。



gakuryo_hassenka_gaku400pix.jpg


中村岳陵 《八仙花》
販売価格 120,000円+税


梅雨の合間でしょうか、静かに咲く額紫陽花の横で麦藁とんぼが羽を休めています。静謐な世界を澄んだ色彩で描き、画家の凛とした画風が窺えます。

<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版(R)
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版」は共同印刷の登録商標です。






houshun_toujounohana400pix.jpg


山口蓬春 《榻上の花(とうじょうのはな)》
販売価格 160,000円+税


窓際の椅子(「榻(とう)」)には白いポットに生けた紫陽花と洋梨が、色鮮やかな色彩で描かれています。カーテンの模様・床や壁の色や構成に画家の独創的な感性が光ります。

<仕様体裁>
原画 東京国立近代美術館所蔵
監修 山口蓬春記念館
解説 笠 理砂(山口蓬春記念館)
限定 200部
技法 彩美版(R)IWA-E
画寸 天地52.5cm×左右33.5cm
額寸 天地69cm×左右50cm
重量 約2.5kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製額金箔仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)
証明 著作権者承認印入り証紙を額裏に貼付

※「彩美版」は共同印刷の登録商標です。
※「彩美版IWA-E」は日本画特有の画材、岩絵具の質感と色調を再現するために生み出された画期的な技法です。(当社特許保有)
日本画の画材として用いられる胡粉や方解石を細かく砕いた「岩胡粉」(岩絵具の一種)をふんだんに使用し、岩絵具特有のざらざらとした質感、風合いをつくりだしました。

May 9, 2014

花の寺・長谷寺


いつも「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

新緑が芽吹き、爽やかな風が心地よい季節になってきました。ゴールデンウィーク絶好のお散歩日和に鎌倉、花の寺として親しまれる「長谷寺」に行って参りました。

「長谷寺」は特に6月頃の紫陽花が有名なお寺で、傾斜地を利用した眺望散策路があります。散策路の周辺には40種類以上約2500株の紫陽花が群生しており、梅雨の季節には多くの観光客が訪れます。鎌倉の紫陽花の名所としては、昔から北鎌倉の「明月院」が知られていますが、最近では明月院を鎌倉の「元祖あじさい寺」、長谷寺を「新あじさい寺」と呼ぶ向きもあるそうです。

hasedera_sanmon.jpg最寄駅の江ノ電長谷駅から徒歩5分「長谷観音」交差点を左折すると、すぐに「長谷寺」の山門が見えてきます。長谷寺の参道は門前町らしく、土産物を売る店や蕎麦屋などが軒をつらねており、大変賑わっていました。境内に入ると百花繚乱、「牡丹」「躑躅(ツツジ)」「藤」「石楠花(シャクナゲ)」など様々な花が庭園を彩り、素晴らしい景色が広がっていました。花の寺と言われる所以を感じさせます。

botan.jpg長谷寺の正式名称は、「海光山慈照院長谷寺」といいます。本尊の十一面観音像は、歴史のある木造の仏像としては日本最大級(9.18m)で、全身に金箔が施されており、まばゆいばかりです。目の前にするとその大きさに圧倒されます。


sea_kamakura.jpgまた、長谷寺は「海光山」の山号のとおり、境内からの海の眺望が素晴らしいお寺です。見晴台に立つと由比ヶ浜を中心に湘南の海岸線を一望することができます。近くには「高徳院(鎌倉大仏)」もあり見所はつきません。皆様も足を運ばれ、春の鎌倉を堪能されてはいかがでしょうか。


【海光山慈照院長谷寺】

 宗 派 浄土宗
 所在地 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
 電 話 0467-22-6300

 夏時間 3月~9月   8:00~17:00 ( 閉山17:30 )
 冬時間 10月~2月   8:00~16:30 ( 閉山17:00 )
 拝観料 大人300円 小人(小学生)100円
 アクセス 江ノ電「長谷駅」より徒歩5分



さて、今回は奥村土牛画伯の作品「紅白牡丹」を紹介させていただきます。庭園内でも見頃を迎え、訪れる人々の目をひときわ惹きつけていました。この作品はこちらの販売店でお求めになれます。

奥村土牛 《紅白牡丹》
販売価格 128,000円+税


 
togyu_kouhakubotan(F)_300x400pix.jpg

<仕様体裁>
原画 メナード美術館所蔵
監修 奥村正
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
額装 特製木製額金泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 39.5×53.0cm
額寸 57.0×71.0cm
重量 約2.7kg

※この作品は同価格で軸装仕様もご用意しています。
※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。


April 25, 2014

晩春の光


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

心地よい風が頬をなで、ここ最近は初夏を思わせる陽気で汗ばんだりと早い季節の移り変わりを感じる今日この頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

hanamizuki.jpg小石川界隈は樹木が多く道行く花壇は紫陽花やツツジが植えられています。晩春の光を浴びて今はいツツジが鮮やかに咲いき見頃な時期ですね。よくそのツツジ花壇にはハナミズキも植えられ、白や赤色の花が咲き誇っていました。花のように見えるのは実はガクが変形したものだそうです。草花の不思議を感じながら、これから過ごしやすい季節に足を運んで散策もいいですね。

さて今回は、端午の節句にちなんで安田靫彦「菖蒲」と、東山魁夷「金太郎」の複製画をご紹介いたします。

安田靫彦 《菖蒲》 軸・額
販売価格 120,000円+税


金地に描かれた色鮮やかな「菖蒲」。歴史画の大家、安田靫彦画伯の秘められた名作を再現いたしました。本作は画伯81歳の晩年に描かれた作品で、凛とした菖蒲が気品を感じさせます。

この作品はこちらの販売店でお求めになれます。

yukihiko_shoubu_F400pix.jpg


<仕様体裁>

原画 古川美術館所蔵
監修 安田建一
解説 草薙奈津子(平塚市美術館館長)
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン
用紙 和紙
限定 300部
画寸 40×53cm
額寸 60.2×73.3cm
重量 約2.6kg
額縁 木製金泥仕上げ、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
証明 著作権者承認印入り証紙を貼付
発行 共同印刷株式会社

※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は軸装もご用意しております。額装と同価格です。



東山魁夷 《金太郎》 軸・額
販売価格 90,000円+税


小さな金太郎の気丈な姿を、東山魁夷画伯独自のやさしいタッチで描かれた「金太郎」。子供の健やかな成長を切に願う思いが伝わってきます。

この作品はこちらの販売店でお求めになれます。


kaii_kintarou_F400pix.jpg

<仕様体裁>

原画 長野県信濃美術館・東山魁夷館所蔵
監修 東山すみ
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン、本金泥手彩色
用紙 和紙(鳥の子)
額縁 特製木製額(国産、ハンドメイド)
限定 1,000部
画寸 33×30cm
額寸 51×48cm
重量 約2.5kg
証明 監修者承認印入り証紙を貼付、監修者空押し(エンボス)を画面に刻印
発行 共同印刷株式会社

※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は軸装もご用意しております。額装と同価格です。




【今日の谷根千】

①根津神社 文京つつじまつり
第45回 平成26年4月5日~5月6日開催
つつじ苑入苑は期間中の9時~17時30分(18時完全閉苑)
境内には約100種3000株のツツジが咲き、見頃な時期くを迎えています。
〒113-0031東京都文京区根津1-28-9
tel 03-3822-0753(受付時間9:00~17:00)



②暁の劇場―鴎外が試みた、或る演劇
akatsukinogekijou.jpg
2014年 4月 26日~ 2014年 6月 22日
会期 2014年4月26日(土)~6月22日(日)
※会期中の休館日 5月27日(火)
会場 文京区立森鴎外記念館 展示室1、2
開館時間 10時~18時(最終入館17時30分)
     ※6月中の金曜日は20時まで開館(最終入館19時30分)
観覧料 一般600円(20名以上の団体:480円)、
中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料

March 28, 2014

春爛漫

nazuna.jpg
いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。


先日、東京都では桜の開花が確認され「開花宣言」されたそうです。ようやく陽気もだんだんと春めいてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。 私の住んでいる界隈でも菜の花が河川敷に咲き乱れ、桃、コブシ、水仙やたんぽぽの花をよく見かけるようになりました。


fukinotou.jpg遠くからは白くぼんやりと見える広場に近づいてみると「春の七草」ナズナが辺り一面に咲いてその逞しさにとても驚きました。また、フキノトウの芽が大きく育ち可愛らしい小さな花をつけていました。(若芽のうちなら天ぷらやふき味噌などにするととても美味ですね。)

春の陽気に誘われて、近く散策して新しい発見を楽しむのもいいですね。



さて本日ご紹介する1枚は、上村淳之「四季花鳥図」の彩美版です。
画面右側は春の陽気をうけて草花が目を覚まし、一年でもっとも活発なる時期になるのでしょうか、梅や桃の花、桜が咲き始め小鳥たちがやってきます。躍動感ある小鳥たちを見ていると今にも囀り声が聞こえてきそうです。四季折々の草木や訪れる愛らしい小鳥たちが楽しめます。


sikikacyouzu_up.jpg
※背景の銀色をシルクスクリーンで再現しています。


-画家の夢見る世界への誘い-
上村淳之 《四季花鳥図》
販売価格 160,000円+税込



<仕様体裁>sikikachouzu_bubun.jpg
原画 近畿日本鉄道株式会社所蔵 松伯美術館委託
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
限定 300部 
画寸 天地25.2cm×左右65cm
額寸 天地41.4cm×左右81cm
重量 約2.3kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製銀泥額、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。

この作品はこちらの販売店でお求めになれます。

March 14, 2014

【新商品】 彩美版・小倉遊亀 「椿」


tsubaki_red.JPGいつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は新商品、小倉遊亀画伯「椿」のご紹介です。

ポカポカ陽気の一日、当社のお向かいにある小石川植物園を訪ねました。幼稚園のお子さんたちが元気いっぱいに走り回っていました。
tsubaki_white_and_red.JPG
園内ではまだ蕾の木々が多い中、一足はやく椿が満開となっていました。
きっと小倉画伯も、このような晴れた日に咲く椿を眺め、この作品へ思いを込めたのではないでしょうか。

春はもう、間もなく。鮮やかな「椿」の美しさを、ぜひご堪能ください。






小倉遊亀 《椿》 額装
販売価格 230,000円+税


yuki_tsubaki300x400pix.jpg
 
<仕様体裁>

技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り、本金泥を使用。
用紙 版画用紙(かきた)
限定 300部
監修 有限会社 鉄樹
解説 谷岡 清(美術評論家)
証明 画中及び奥付シールの2箇所に著作権者承認印捺印
額縁 特製木製額金泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 39.2㎝×64.8cm
額寸 58.0cm×84.0cm 
重量 約5.2kg
発行 共同印刷株式会社

※ 「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。

March 7, 2014

金太郎

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今週の月曜は「雛祭り」でしたね。女の子の節句が終わったから次は男の子の番というわけではないのですが、五月人形商戦は例年なら3月からのところ今年は消費税率アップの影響もあって既に2月初めからスタートしているようです。

kintarou_and_wildboar.JPG写真は我が家の堤人形(つつみにんぎょう)「猪乗り金太郎」です。
堤人形は仙台の伝統工芸のひとつですが、江戸時代下級武士の内職として始まりました。現在でも伝統を受け継ぐ職人さんの手によって、ひとつひとつ手間隙をかけて生み出されています。そのため一般のお店には置いておりません。入手するには唯一の工房である「堤人形製造所」まで出向いて予約注文しなければならないのです。

人気の作品は予約して手に入るまで数年待つものもあるようです。我が家の金太郎も1年近く待ちました。届いたときには包みをほどくのももどかしく、箱を開けて人形が見えた瞬間思わず歓声をあげたのを昨日のことのように覚えています。

五月人形はお子様の健やかな成長や幸せを祈る願いを込めて贈られるもの。できればお買い求めになる際も手間隙を惜しまず、本当に良いものを選びたいものですね。


堤人形製造所

住所 仙台市青葉区堤町3-30-10
電話 022-275-1133



当社は五月人形は扱っておりませんが東山魁夷が描く「金太郎」の彩美版を販売しています。

東山魁夷 《金太郎》 軸・額
販売価格 90,000円+税


この作品はこちらの販売店でお求めになれます。


kaii_kintarou_S700x400pix.jpg

<仕様体裁>

原画 長野県信濃美術館・東山魁夷館所蔵
監修 東山すみ
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン、本金泥手彩色
用紙 和紙(鳥の子)
限定 1,000部
画寸 33.2×30cm
軸寸 114×46cm
軸装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付き

証明 監修者承認印入り証紙を貼付、監修者空押し(エンボス)を画面に刻印
発行 共同印刷株式会社

※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は額装もご用意しております。軸装と同価格です。

February 14, 2014

深々と

oogannon.jpgいつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
先週末の東京都心では雪が降り続いて積雪は25センチと45年ぶりの記録的大雪になったそうです。冬の季節ではありますが、あまりの大雪に圧倒されてしまいます。

寒さが一層厳しい中、会社から程近い光源寺(こうげんじ)駒込大観音(こまごめおおがんのん)の境内は梅の花が咲き誇り、春の訪れを感じさせます。こちらの観音様は梅の巨木があることから、梅の大観音とも呼ばれているそうです。

ume.jpgそして今週末、関東圏内は朝から雪が降り始め光源寺の境内が一面雪景色に。静かに降り積もる雪をみると一瞬時間が止まった様な感覚になり、そらからしんしんと落ちてくる雪を眺めてはなんだ心が吸い込まれそうになります。せっかく咲いていた梅も寒そうにみえましたが、雪景色のなか凛とした姿を垣間見た様でした。








さて今回は、雪降る奈良・二上山麓に在る当麻寺を描いた作品、後藤純男先生の「大和・雪のしじま」をご紹介いたします。雪に覆われた寺院の神聖な空気が画家の一筆一筆にこもり見ている私たちに静かに語りかけます。


sumio_yamatoyukinosijima_300x400pix.jpg

後藤純男 《大和・雪のしじま》
販売価格 240,000円+税



<仕様体裁>
原画 後藤純男美術館所蔵
監修 後藤純男美術館
解説 行定俊文(後藤純男美術館館長)
限定 500部
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙(モロー)
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
画寸 37×73cm(20号)
額寸 58×94cm
重量 約6.2kg
証明 監修者の承認印入り証書を貼付

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。




【後藤純男美術館のご紹介】
1987年、北海道の厳しい自然に惹かれた日本画家・後藤純男画伯は、道内取材の拠点として上富良野町にアトリエを構え、これをきかっけに、1997年9月、美術館が誕生しました。
2002年6月には新館が完成し、展示室が大幅に拡充されたほか、2階には十勝岳連峰を望めるレストランと資料室がオープン。新館と旧館を合わせて約600平方メートルある展示スペースでは、主要作品の多くを見ることができます。本作品「大和・雪のしじま」も所蔵しています。


住所 北海道空知郡上富良野町東4線北26号
電話 0167-45-6181
Web http://www.gotosumiomuseum.com/

February 7, 2014

春の兆し


皆様いつも「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。

まだまだ朝晩は冷え込みますが、少しずつ春の気配が感じられるようになりました。冬から春へと季節が移り変わるこの時期は、誰もが嬉しく待ち遠しく感じる時期ではないでしょうか。先日、文京区目白台の永青文庫に伺ったおり、神田川沿いの江戸川公園で春の兆しを見つけました。

神田川は井の頭公園内の井の頭池を源とし古くは平川(ひらかわ)と呼ばれ現在の日比谷付近にあった日比谷入江へ注いでいました。徳川家康は神田山(現在の駿河台)を切り崩して日比谷入江を埋め立てるとともに江戸の飲料水確保のため平川を改修し神田上水を設けました。

現在の江戸川公園付近に取水堰(関口大洗堰)を設置して平川の流れを分け、水戸藩邸(後楽園)を経て江戸市内へ向かう上水道を引きました。神田上水は江戸市民の生活になくてはならないものとなり明治30年代まで使われていました。

江戸川橋から飯田橋にかけて神田川と並行するように走る「巻石通り」は神田上水の流路です。このあたりの地名が文京区水道と言うのはその名残です。

今では神田川はソメイヨシノが咲き誇る都内有数の花見スポットです。「春にはまた来なくちゃ...」と思いながら川沿いの径を歩いているとそんな気持ちを察してか、江戸川公園で美しく咲く紅白の梅が温かく迎えてくれました。
kouhakubai.jpg
紅白という2色のコントラストは、紅白幕や紅白饅頭など縁起物としてお祝い事によく使われておりますが、この季節の自然を彩る紅白梅は、まさに春の到来を祝っているかのように感じました。皆さまも暖かい日はぜひ外へ散歩にお出かけになり、春の兆しを感じて頂ければ幸いです。




【文京区江戸川公園のご紹介】

所在 東京都文京区関口2-1
交通 東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅から徒歩3分


当社商品ラインナップから今年生誕130周年を迎える前田青邨の『紅白梅』をご紹介いたします。この作品はこちらでお求めになれます。



前田青邨 《紅白梅》
販売価格(軸・額) 各190,000円+税


淡く下地に金泥を刷いた画面に琳派に由来する垂らし込みの技法で華やかな紅白梅が描かれています。リズミカルにデザイン化された幹と枝は光琳の紅白梅図屏風を連想させます。よく観ると濃い紅色、淡い紅色、白色と異なる色の花を咲かせた三本の樹々があたかも家族のように互いを抱きあいながら複雑に絡み上方へと伸びています。香り高い梅の花が一面に咲き零れ上品で華やかな青邨独特の画面をつくりあげています。

seison_kouhakubai(S)_550x400pix.jpg


seison_kouhakubai(F)_400pix.jpg


<仕様体裁>

■軸・額共通
原画 公益財団法人石橋財団 石橋美術館 所蔵
技法 彩美版(R)・シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部
証明 著作権者の検印証紙を貼付

■軸装仕様
画寸 天地44×左右60.6cm
軸寸 天地135.7×左右75.7cm
軸装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ入り

■額装仕様
画寸 天地43.9×左右60.3cm
額寸 天地65.5×左右81.9cm
重量 約5.8kg
額縁 木製金泥仕上げ特製額(ハンドメイド、国産)


※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

January 31, 2014

節分


みなさまいつも「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。

ついこの間新年を迎えたばかりなのに今日で1月も終わり明日から2月です。来週の「節分」は小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではとりわけ楽しみにされていることでしょう。

元来「節分」は新しい季節が始まる前日のことですが近世には立春(概ね2月4日前後)の前日を意味することが一般的となったようです。「鬼は外、福は内」と唱えながら炒り豆を撒き鬼を追い払う「豆まき」の原型は平安の昔から行われている宮中行事、「追儺(ついな)」(「鬼やらい」とも)とされています。この「追儺」は大晦日に行われ新年を迎えるため宮中から邪気を追い祓う行事です。民間に伝わった「節分」の豆まきは新しい春を迎え入れるため家内の邪気を祓うという意味あいなのでしょう。

最近はコンビニチェーンのしかけで大阪発祥とされる「恵方巻き」なる太巻き寿司を節分に食べる習慣が全国に広まりつつありますが、さて「豆まき」のように世代を超えて受け継がれるものとなりますでしょうか。

古いものは廃れ新しいものに置き換わってゆくことは世の習いとは言え「節分」や「御雛祭り(桃の節句)」、「端午の節句」など家庭の伝統行事は生活に根ざした大切なわが国の文化です。今後も世代を超えて末永く受け継がれ行われることを願って止みません。



当社ではお子様の健やかな成長と幸せを願う節句行事に関連した作品を取り揃えております。なかでも一押しの人気作品をご紹介します。いずれもこちらの販売店でお求めになれます。




syouen_ohinanozu620x400pix.jpg


上村松園 《御ひな之図》
販売価格 90,000円+税


<仕様体裁>

原画 山種不動産株式会社所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 代用絹本
証明 所蔵者検印証紙を貼付
画寸 天地69.5×左右34.5cm
軸寸 天地156×左右52cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ入り





kaii_kintarou_S700x400pix.jpg


東山魁夷 《金太郎》
販売価格 90,000円+税


<仕様体裁>

原画 長野県信濃美術館・東山魁夷館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り、本金泥手彩色
用紙 和紙
限定 1,000部
証明 作品画面に著作権者のエンボス(空押し)を刻印
   桐箱に著作権者検印証紙を貼付
画寸 天地33×左右30cm
軸寸 天地115×左右46cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ入り

※彩美版(R)は共同印刷株式会社の登録商標です。
※いずれも額装を用意しております。詳しくは当社または取り扱い店へお問い合わせください。

January 17, 2014

いざ鎌倉へ 初詣と椿の花


いつも美術趣味をご覧頂きましてありがとうございます。
本年もなにとぞよろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。

先日の3連休、遅ればせながら鎌倉へ初詣に行って参りました。
三が日の頃から比べれば、大分人出も落ち着いたかなと思っていれば、全然そんなことはありません。
鶴岡八幡宮、そこから一直線に伸びる若宮大路まで大混雑でした。
今年はこの混雑を避け、鶴岡八幡宮前を右方向へそれた所にある「宝戒寺(ほうかいじ)」へと向かいました。

houkai_ji.JPG
「宝戒寺」は鎌倉幕府とともに滅びた北条氏の霊を慰め、また国宝的人材を養成修行する道場として、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて、北条執権屋敷跡に建立させた天台宗のお寺です。
花の名所としても知られており、春の桜、夏の百日紅や酔芙蓉、秋の萩、冬の梅、椿など境内は四季折々の花によって彩られます。八幡宮の喧噪が嘘のように落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした時間の中で参拝することができました。

tsubaki.JPG
秋のお彼岸になると境内中が白萩に埋め尽くされ、萩寺という名でも親しまれているそうですが、この時期は椿の花が咲いておりました。
また、よくこのお寺に訪れている男性から珍しい種類の椿があると紹介していただきました。
葉が金魚の形になっています。
先端が三つほどに分かれるツバキの葉を「錦魚葉(きんぎょば)」と呼ぶそうです。


tsubaki_leaf.JPG
【金龍山宝戒寺のご紹介】
住 所  神奈川県鎌倉市小町3-5-22
アクセス JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩13分
開 門  8:00 閉門 16:30
拝観料  大人(中学生以上) 100円
     小人(小学生)    50円




椿は、鎌倉にゆかり深い小倉遊亀画伯が最も好んで描いた画材でもあります。
現在当社では小倉画伯が描いた「椿」の代表作の一つを彩美版として発売する予定でございます。詳細は近々当ブログにて改めてご紹介させていただきます。

今回は当社ラインナップのなかから小倉画伯の先輩、奥村土牛画伯の「椿」をご紹介させていただきます。


この作品はこちらの販売店でお求めになれます。


奥村土牛 《椿》 軸装・額装
販売価格 (各)120,000円+税




togyu_tsubaki(S)600x400pix.jpg

togyu_tsubaki(F)400pix.jpg


<仕様体裁>

■軸額共通
監修 奥村 正
原画 古川美術館(名古屋)所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
証明 著作権者検印シールを貼付

■軸装仕様
画寸 天地36.5cm×左右52.7cm
軸寸 天地124.6cm×左右72.2cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地35.8×左右52.1センチ
額寸 天地55.1×左右71.4センチ
重量 約4.0kg
額縁 特製・木製金泥仕上、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※[彩美版(R)は]共同印刷株式会社の登録商標です。

December 20, 2013

年の瀬のお祭り


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
各地では初雪が観測され段々と本来の冬らしさがやってきました。

illumination.jpgこの時期、街灯の景色がクリスマス色になり賑やかになってきますね。
各所でライトアップやイルミネーションアートで建物や大通り、動物園や神社が華やかになり私達の目を楽しませてくれます。

私の地元でもこの時期ならではのイルミネーションがお目見えし子供と一緒になって楽しんでいます。地上でキラキラ光る景色の後ろに、夜空に浮かぶ満月(写真)。何時の時代にも変わらず柔らかく輝く月を眺め、「今」「昔」と時の流れを感じさせます。





西新井大師/酉の市「納めの大師(おさめのだいし)」
【開催日時】2013年12月21日(土) 9:00~22:00   
【会場】西新井大師 總持寺境内(足立区西新井1-15-1)
http://www.nishiaraidaishi.or.jp/event/
 酉の市と言えば一般的には11月の酉の日(十二支)を祭日として、浅草の酉の寺(鷲在山長國寺)など各地の鷲神社、大鳥神社で行われるお祭りです。福を招く縁起ものの熊手や達磨などを売る露店が立ち並びます。開運招福・商売繁盛を願う祭りとして江戸時代から続く代表的な年中行事です。西新井大師では12月に行われ、1年で最後の縁日として親しまれています。




当社の豊富なラインアップのなかから新春にふさわしい作品をいくつかご紹介いたします。
いずれも、こちらの販売店でお求めになれます。




版画 伊藤髟耳 《家族》
販売価格 150,000円+税


日本美術院同人の伊藤髟耳(ほうじ)先生にお願いして、再興第87回院展作品集の表紙画をもとに版画を制作していただきました。
ほんの短い、ささやかな言葉のやりとりの中のに芽生えるあたたかな気持ちを、身近にいる「家族」に感じ、手で創られる郷土土人形のぬくもりを、手の中で感じ取られたそうです。
ひとつひとつ先生御自身が丁寧に手彩色を入れて下さいました。
伊藤先生のお人柄を反映し、暖かく穏やかな気持ちにさせてくれるまさに「特別な」作品です。


itou_houji_family400pix.jpg


<仕様体裁>
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン、画家自身による手彩色(岩絵具、金泥)
用紙 版画用紙
限定 100部(作者直筆サイン、落款印入り)
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)
画寸 天地35.5×左右37cm
額寸 天地55.5×左右55.7cm
重量 約2.5kg




鈴木其一 《歳首の図(さいしゅのず)》
販売価格 90,000円+税


新春を感じさせる梅、高く昇る旭日に一羽の鶯が飛来しています。
よく見ると、青い一文字には金泥の松葉、下方には若い笹でしょうか。
「松竹梅」と掛軸全体が年頭(歳首)にふさわしい構図となっています。
そして梅の枝には輪飾りが掛けられ...
まるで「だまし絵」の様です。
掛軸全体が本来表装裂であるところまで絵の具で描かれた「描表装」と言われる技法が用いられています。
遊び心満載な画家の作風が窺えます。


kiitsu_saihunozu700x400pix.jpg


<仕様体裁>
原画 細見美術館(京都)所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 特製絹本
表装 描表装
軸寸 天地175.3×左右47cm
箱  柾目桐箱、タトウ入り
証明 原画所蔵者の検印入り証紙を桐箱に貼付
発行 共同印刷株式会社




富岡鉄斎 《宝船図》
販売価格 70,000円+税


原画は京都嵯峨野の車折(くるまざき)神社に併設された車軒文庫に所蔵されています。
鉄斎はかつて車折神社の宮司を務めていたことがあります。
大正7年、83歳の作品ですが、前年の大正6年に帝室技芸員に任命され8年には帝国美術院会員に就任していることから絶頂期の作品といえるでしょう。
縁起がよいとされる宝船図を墨の濃淡のみを用いた作品は、晩年の作とは思えない凛とした勢いと豪快さがあり実に見事です。
宝船の左側には、上から読んでも下から読んでも同音になる回文歌が書き添えられています。

「なかきよの とをのねふりの みなめさめ 浪のり舟の 音のよきかな」
(永き夜の/遠の眠りの/皆目覚め/波乗り船の/音のよきかな)

この回文歌も縁起がよいとされ、宝船の図によく添えられた歌でもあります。


tessai_takarabune700x400pix.jpg


<仕様体裁>
原画 車軒文庫(京都)所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 和紙
表装 三段表装
画寸 天地30×左右45.8cm
軸寸 天地122.6×左右63cm
箱  柾目桐箱、タトウ入り
証明 原画所蔵者の検印入り証紙を桐箱に貼付
発行 共同印刷株式会社




橋本雅邦 《松竹梅七福神図》
販売価格 70,000円+税


様々な福ともたらすとされる七福神。
松林に集う七福神の面々はかなり個性的です。
画面左上からやって来るのは鶴に乗った福禄寿!
福禄寿は鶴を小脇に抱いた姿で描かれるのが通例ですが、鶴に乗って飛来してやって来るお姿は愛嬌たっぷりです。ここにも画家の遊び心が窺えます。
複製にあたっては表装の裂地にもこだわり、福寿の二文字があしらわれた金襴と宝尽くしの紋様による緞子で仕上げました。


gahou_sitifukujin800pix.jpg


<仕様体裁>
原画 松岡美術館(東京)所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 特漉和紙
表装 三段表装
画寸 天地25×左右41cm
軸寸 天地118×左右60cm
箱  柾目桐箱、タトウ入り
証明 原画所蔵者の検印入り証紙を桐箱に貼付
発行 共同印刷株式会社


※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。




今年も残すところ僅かとなりました。
皆様にとって平成25年はどんな一年だったでしょうか。
来年が皆様にとってよき年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

※次回更新は年明けの1月17日(金)を予定しております。


December 6, 2013

「冬晴」の青空


皆様いつも「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。

本日12月6日は二十四節気の「大雪(たいせつ)」にあたります。
「大雪」の頃には雪が激しく降り始め、鰤(ぶり)など冬魚の漁が盛んとなり、熊が冬眠に入るといわれています。
本格的な冬が到来する時期ということですね。
天気予報によれば今週末から北日本に寒波が訪れるそうです。


nastuzora.JPG田舎道を自転車で走る楽しみのひとつに空の変化があります。
季節やその日の天候、時刻によって千変万化する空は見ていて飽きることがありません。

空の色、雲の形、光が刻々と変化して行きます。

kumo.JPG

先週末は雲ひとつない青空がひろがりました。
瞳の奥底に染み入るような、ラピスラズリにも似た美しく透明感のある青が印象的でした。

akizora.JPG

俳句に「冬晴(ふゆばれ)」という季語があります。
冬の空といえば鈍い灰色の雲が垂れ込めた曇天をイメージするように晴れ間が少ないことから、冬には珍しく心浮き立たせるほど晴れ渡った美しい青空を表現したものです。

satoyama.jpg
先週の空はまさしく「冬晴」の青空でした。





彩美版
金島桂華 《冬晴》 軸装・額装
販売価格 軸装・額装(各)120,000円+税


晴れた青空と清らかな冷気。
ブナの林に響き渡る澄んだ小鳥の鳴き声。
透明な「冬晴」の美しさ。


【金島桂華(かなしまけいか)略歴】
1892年 広島県福山市に生まれる。
1906年 大阪の西家桂州に師事し「桂華」の雅号をもらう。
1911年 後に竹内栖鳳の画塾「竹杖会」に入会し研鑽を積む。
1925年 第6回帝展で特選受賞。
1935年 大阪高島屋で初の個展開催。
1959年 日本芸術院会員となる。
1960年 日展理事となる。
1961年 錦紅会展に本作「冬晴」を出品
1962年 高野山奥之院襖絵制作に着手。
1969年 京都文化功労賞を受賞。
1974年 逝去。享年82。


keika_fuyubare(S)620x400pix.jpg


keika_fuyubare(F)400pix.jpg


《冬晴》はこちらの販売店でお求めになれます。


<仕様体裁>

■軸・額共通仕様
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
原画 華鴒大塚美術館(岡山)
限定 200部
用紙 和紙
証明 著作権者及び作品所蔵者の承認印入り証紙を貼付
解説 平野重光(美術評論家)

■軸装仕様
画寸 天地38.5×左右52.5cm
軸寸 天地133.5×左右72cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ入り

■額装仕様
画寸 天地38.5×左右52.5cm
額寸 天地58.5×左右72.5cm
重量 約4.0kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。


November 29, 2013

監督 小津安二郎


今年もあと残すところ一月余り。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回ご紹介するのは本年12月に生誕110年・没後50年を迎え各所で記念イベントが行われる、日本の誇る世界の巨匠・小津安二郎です。

小津監督は1903年12月12日生まれ。27年24歳で監督デビューを果たし、軽妙洒脱なサイレント作品で評価を確立。その後2度の応召を経験し、人間を凝視する独自の厳密な画面作りに深化。戦後は中流家庭を舞台に親と子の関係や人生の機微を描き、ローアングル撮影の技法を確立、日本映画を代表する巨匠となりました。

外国人には分からないとの誤った評価から、惜しくも海外への紹介が遅れましたが、後年その厳格なスタイルが徐々に国際的な評価を高めていき、59年には映画人初の日本藝術院会員となるなど、内外の評価も高まりましたが、1963年奇しくも自らの60歳の誕生日の日になくなりました。

『どうでもよいことは流行に従い、 重大なことは道徳に従い、 芸術のことは自分に従う』
(小津安二郎)

独創的な小津作品の評価は今も衰えるどころか新たな発見を生み、日本の監督はもちろん世界の監督たちに大きな影響を与え続けています。昨年(2012年)も「東京物語」(1953年)が世界映画史上ベストワン作品に選ばれました(英「サイト&サウンド」誌選出)。



ozu_chirasi.jpg■展覧会他情報

 展覧会「小津安二郎の図像学」が12月12日(木)から2014年3月30日(日)まで京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)で開催されます。
映画『秋刀魚の味』(1962年)で使われた橋本明治作『石橋』が今回特別展示されます(展示期間2月2日まで)。東京の神保町シアターでは現在大規模な特集上映「映画監督 小津安二郎」が行われておりますhttp://jinbocho-theater.jp/(1月中旬まで)。
監督のお墓がある北鎌倉の円覚寺でも11月30日(土)から12月8日(日)まで記念イベント「北鎌倉で小津三昧」が行われます。小津監督のお墓参りは、国内はもちろん小津を崇拝する海外からの映画ファン関係者には欠かせません。そのお墓にはただ一文字「無」という文字が刻まれております。



当社ではかつて北鎌倉・円覚寺境内にアトリエを構えた日本画家・前田青邨(せいそん)の作品を扱っております。以下にご紹介いたします。いずれもこちらの販売店でお求めになれます。




seison_momiji(S)_400x550pix.jpg

seison_momiji(F)_400pix.jpg


彩美版・前田青邨 《紅葉(もみじ)》
軸装・額装

販売価格 軸装・額装(各)190,000円+税

<仕様体裁>

■共通仕様
原画 五島美術館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部
解説 秋山光和(東京大学名誉教授)
証明 著作権者及び作品所蔵者の承認印入りシールを貼付
発行 共同印刷株式会社

■軸装仕様
画寸 天地46.6×左右60.5cm
軸寸 天地135.5×左右75.5cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地47.0×左右60.6cm
額寸 天地66.5×左右80.3cm
重量 約5.7kg
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)



seison_senbazuru(S)_600x400pix.jpg

seison_senbazuru(F)_400pix.jpg


彩美版・前田青邨 《千羽鶴
軸装・額装

販売価格 軸装・額装(各)190,000円+税

<仕様体裁>

■共通仕様
原画 メナード美術館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部
解説 川口直宜(美術評論家、前泉博古館分館長)
証明 著作権者承認印入りシールを貼付
発行 共同印刷株式会社

■軸装仕様
画寸 天地43×左右60.5cm
軸寸 天地138.5×左右77.5cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地42.5×左右60cm
額寸 天地63.7×左右81cm
重量 約5.7kg
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)



seison_kouhakubai(S)_550x400pix.jpg

seison_kouhakubai(F)_400pix.jpg


彩美版・前田青邨 《紅白梅》
軸装・額装

販売価格 軸装・額装(各)190,000円+税

<仕様体裁>

■共通仕様
原画 石橋美術館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部
解説 石橋美術館
証明 著作権者及び作品所蔵者の承認印入りシールを貼付
発行 共同印刷株式会社

■軸装仕様
画寸 天地44×左右60.6cm
軸寸 天地135.7×左右75.7cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地43.9×左右60.3cm
額寸 天地65.5×左右81.9cm
重量 約5.8kg
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)



※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

November 22, 2013

映画「天心」と春草の名作《落葉》


いつも「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

11月16日より公開の映画「天心」を観てきました。天心とは日本美術院を創立した岡倉覚三(「天心」は号)のことです。映画は東日本大震災復興支援映画・岡倉天心生誕150周年・天心没後100周年記念として制作されました。

主人公、岡倉天心は明治から大正にかけて伝統美術の再興に尽力し、日本近代美術の父と称されました。その天心の葛藤と創作活動を描く伝記ドラマとなっています。

東京藝術大学の前身、東京美術学校の二代校長を務め、後に橋本雅邦、横山大観、菱田春草らと日本美術院を立ち上げるなど美術界で活躍していた天心が、苦境に立ち、新天地となった茨城県五浦で新たな日本画の創造にのめり込んでいく姿を映しだします。

天心役は、数多くの作品で独特の存在感を放つ竹中直人。日本画家の大家である横山大観を中村獅童が、菱田春草を平田浩行が演じています。急速に進む西洋化の中で日本の美を守り、外国に日本の美を紹介した美術家の知られざる人生の裏側が大変興味深いものとなっています。

また、作品の舞台となっている茨城県の五浦の風景は非常に美しく、いつか訪れてみたいと感じました。太平洋に面した断崖沿いにある天心が設計した「六角堂」は東日本大震災の際津波の直撃を受け、土台のみを残して姿を消しましたが、2012年に再建されました。

さて今回は本作品に登場した画家の中で、特にスポットがあたっていた菱田春草の作品《落葉(おちば)》を紹介させていただきます。原画は明治42年(1909)、当時春草が住んでいた東京・代々木の雑木林をテーマに描かれた六曲一双の屏風です。その年の第三回文展に出品されました。心に染入る叙情と深い精神性を秘めた、早世の天才春草の代表作として、現在では重要文化財となっています。




shunsou_ochiba(L)300x400pix.jpg
shunsou_ochiba(R)300x400pix.jpg

彩美版・菱田春草 《落葉》 左隻・右隻

販売価格
■25号版
左右セット 480,000円+税
単品(各) 250,000円+税
■15号版
左右セット 380,000円+税
単品(各) 200,000円+税

この作品はこちらの販売店でお求めになれます。


<仕様体裁>

■共通仕様
原画 公益財団法人永青文庫所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 ハーネミューレ(ドイツ)
額縁 特製木製額縁、アクリル付(国産、ハンドメイド)
限定 右隻・左隻(各)限定150部 ※25号版・15号版の合計
証明 原画所蔵者の承認印入り証紙を額裏面に貼付
発行 共同印刷株式会社

■25号版仕様(左右共通)
画寸 天地34.6cm×左右80.3cm
額寸 天地52.5cm×左右98.5cm
重量 約4.5kg

■15号版仕様(左右共通)
画寸 天地28.3cm×左右65.2cm
額寸 天地46.0cm×左右83.0cm
重量 約3.7kg

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。




【永青文庫のご紹介】

公益財団法人 永青文庫(えいせいぶんこ)
 住 所: 東京都文京区目白台1-1-1
 電 話: 03-3941-0850
開館時間: 10:00~16:30(入館は16:00まで)
 休 館: 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日に休館)、展示替期間、年末年始
アクセス: JR目白駅前より都営バス新宿駅西口行きにて「椿山荘前」下車徒歩5分
      東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」下車1a出口より徒歩15分
      東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」下車3出口より徒歩15分

November 15, 2013

冬の気配


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

急に寒さが厳しくなってきましたね。
東京では今週、11月11日に「木枯らし1号」が吹きました。昨年より7日早い観測だそうです。
立冬も過ぎ、これからいよいよ冬到来と冷え込みそうです。

iroduku_ichou.jpgこの急激な寒さのせいか去年より早く近所の公園の銀杏が黄色く色づきはじめました。
朝の空気は寒く冷たいのですが、清々しい青い空に華やかに輝く黄色が映えてまるで一枚の絵を見ている様です。
朝のほんのひと時ですが、身近にある風景に季節を感じて小さな発見を楽しんでいます。

そろそろ山茶花や椿が咲き始める季節ですね。
今回は奥村土牛《椿》をご紹介いたします。
画家が特に好み、よく写生していたという花が椿だったそうです。凛としてあたたかい、土牛が描く紅白斑の椿を是非お手元に。
この作品はこちらの販売店でお求めになれます。


奥村土牛 《椿》 軸装・額装
販売価格 (各)120,000円+税




togyu_tsubaki(S)600x400pix.jpg

togyu_tsubaki(F)400pix.jpg


<仕様体裁>

■軸額共通
監修 奥村 正
原画 古川美術館(名古屋)所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
証明 著作権者検印シールを貼付

■軸装仕様
画寸 天地36.5cm×左右52.7cm
軸寸 天地124.6cm×左右72.2cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地35.8×左右52.1センチ
額寸 天地55.1×左右71.4センチ
重量 約4.0kg
額縁 特製・木製金泥仕上、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※[彩美版(R)は]共同印刷株式会社の登録商標です。





【今日の谷根千】

千駄木の森鴎外記念館で以下の展覧会が開催中です。

特別展「鴎外と画家 原田直次郎~文学と美術の交響(シンフォニック)~」

会場 文京区立森鴎外記念館
   東京都文京区千駄木1-23-4
   電話 03-3824-5511
会期 2013(平成25)年9月13日(金)~11月24日(日)
開館 10:00~18:00(最終入館は17:30)
会期中の休館日 第4火曜日)
観覧料 一般500円、中学生以下無料
アクセス 東京メトロ千代田線「千駄木」駅1番出口徒歩5分

November 8, 2013

北鎌倉の名刹・浄智寺 ~過去・現在・未来の仏さま~


皆様いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。
先日北鎌倉の名刹、浄智寺(じょうちじ)を訪問してきました。
sanmon_gate.JPG
浄智寺は鎌倉五山のひとつに数えられ、鎌倉時代に創建された長い歴史を持つ臨済宗の禅寺です。山門へと向かう苔むした石段は、藤沢周平の小説をもとにした映画『武士の一分』で、主人公(木村拓哉)の妻(檀れい)が、墓参りをするシーンに使われたそうです。

山門をくぐると、仏殿である曇華殿(どんげでん)があり、それぞれ過去・現在・未来の三世を表す「阿弥陀」「釈迦」「弥勒」の三世仏坐像が安置されていました。仏教経典によれば、弥勒は修業中の身であるため菩薩として彫られることが多いのですが、この仏像は、悟りを開いた弥勒如来の姿で彫られており、釈迦の入滅後、五十六億七千万年後の遥か未来に地上に現れて、衆生を救済するお姿なのだとのこと。途方もない時間の流れに、日常を忘れて立ち留まってしまいました。
dongeden.jpg
更に奥へ進むと、「おなかをなでてください。元氣がもらえます。」という看板が。裏手の洞穴の中に、「鎌倉・江の島七福神」の一人、布袋和尚の像が佇んでおりました。ずいぶん多くの人にお腹をさすられたのでしょう。参拝者が皆触っていくからか、お腹のあたりだけ黒くなっていました。さわり心地はすべすべで、私も元気を頂きました。

この秋は台風などで天候に恵まれない日が多かっただけに、久々の秋晴れのもと名刹を堪能し心が洗われたような気持ちになりました。鎌倉は仕事で訪れる機会が多く、今後また機会を見つけて名所訪問記を綴ってまいります。




【鎌倉・浄智寺のご案内】

寺号 金峰山浄智寺(臨済宗円覚寺派)
創建 弘安四年(1281年)
住所 鎌倉市山ノ内1402
電話 0467-22-3943 
拝観料  200円
拝観時間 9:00~16:30
アクセス JR北鎌倉駅から線路沿いに鎌倉市街方面へ徒歩10分




北鎌倉ゆかりの芸術家といえば日本画の小倉遊亀画伯が有名です。
当社が取り扱う小倉画伯の複製画を2点ご紹介いたします。いずれもこちらでお求めになれます。


小倉遊亀 《菩 薩》
販売価格 230,000円+税(軸・額共通)


小倉遊亀《菩薩》軸装


小倉遊亀《菩薩》額装


<使用体裁>

■軸・額共通
監修 有限会社 鉄樹
原画 新潟県糸魚川市所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り、一部本金泥・天然岩絵具手彩色
用紙 和紙
限定 300部(軸・額合計)
証明 画中及び奥付シールの2箇所に著作権者承認印捺印

■軸装仕様
画寸 天地70×左右48.5cm
軸寸 天地162.5×左右67.5cm
表装 三段表装(国産・ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地70×左右48.5cm
額寸 天地89×左右67.5cm
重量 約5.9kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産・ハンドメイド)




小倉遊亀 《山茶花(さざんか)》
販売価格 180,000円+税(軸・額共通)


小倉遊亀《山茶花》軸装


小倉遊亀《山茶花》額装


<使用体裁>

■軸・額共通
監修 有限会社 鉄樹
原画 滋賀県立近代美術館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部(軸・額合計)
証明 画中及び奥付シールの2箇所に著作権者承認印捺印

■軸装仕様
画寸 天地47.3×左右53.3cm
軸寸 天地143×左右73.5cm
表装 三段表装(国産・ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地47.4×左右53.5cm
額寸 天地63.8×左右70cm
重量 約3.2kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産・ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。




【関連記事】
新商品のご紹介-彩美版 小倉遊亀《夏草
春の兆し-梅花咲く小倉遊亀画伯の庭
馥郁たる香り、観梅の季節に寄せて
春を呼ぶ珠玉の名画 小倉遊亀《瓶花》
新商品のご案内-小倉遊亀《洋壺》

November 1, 2013

秋の谷津田とコスモス畑


みなさま、いつも当ブログをご訪問いただきありがとうございます。
今日から11月ですね。朝晩肌寒く会社の前の街路樹も少しづつ色づき始めています。

tonegawa.JPG
ところで私事で恐縮ですが十代の頃からサイクリングを趣味としており、週末は雨の日を除き100kmほどの距離を走っています。いつも走る千葉県北部の北総地方には自然豊かな里山と谷津田が広がっております。谷津田というのは丘陵に挟まれた湿地帯である谷津(やつ)を開拓して稲田としたものです。

yatsuda2.JPG
北総の谷津田の大部分は利根川下流一帯に広がっていますが、そこにはかつて広大な内海「香取海(かとりのうみ)」がありました。霞ヶ浦や印旛沼はそのなごりです。面積は東京湾ほどもあったといわれています。北総の谷津田の多くは江戸時代に香取海を干拓し新田開発したものです。

yatsuda4.JPG
谷津田に沿い曲がりくねりながら続く狭い谷津道を美しい風景を眺め自然を満喫しながら、またかつての香取海に想いを馳せながらのんびりと走る時間は、何ものにも代えがたい至福のひと時です。毎週出かけるたびに谷津田や里山の姿が変化し、いつも新鮮な驚きと発見があります。

cosmos.JPG
千葉県では概ね9月上旬に稲の収穫を終えるのですが、一部では二期作が行われています。先週末走った谷津田でも水が張られ青々とした苗が風にそよいでいました。休耕田には澄んだ青空に映える色とりどりのコスモスが満開に咲いていました。

「秋桜」とも呼ばれるコスモスの原産地はメキシコです。わが国には明治時代にヨーロッパ経由で伝えられたといいます。田畑は使わないでおくと荒れるため収穫を終えた畑や田んぼにコスモスが植えられるようです。今の時期は北総の田園のあちこちでコスモス畑を見ることができます。




当社では当代随一の人気を誇る日本画家、中島千波画伯が描いたコスモスの作品を販売しております。場所を選ばず飾りやすいコンパクトサイズで価格もリーズナブル。
中島先生から「まるで本画のようだね」とお褒めいただいた彩美版を材料や仕上げにこだわった手仕上げの特製額(国産)で念入りに装丁しました。作品には画伯ご自身による解説が添えられております。
この作品はこちらでお求めになれます。

中島千波 《秋櫻花(コスモス)》 (「四季の花がたり」特装版より)
販売価格 70,000円+税



中島千波《秋櫻花》


<仕様体裁>
監修 中島千波
限定 300部
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
用紙 版画用紙
証明 作者承認印、限定番号入り証書を額裏に貼付
額縁 金泥仕上げ特製木製額(国産・ハンドメイド)
画寸 20.5×25.0cm(2号)
額寸 39.5×44.0cm
重量 約2.0kg
発行 美術趣味(共同印刷株式会社)

October 24, 2013

秋の国際映画祭


台風の進路が気になる今日この頃。
皆さまも十分お気をつけ下さいませ。

本ブログ執筆現在(24日)、東京六本木では≪第26回東京国際映画祭≫が開催中です-会期は10月17日(木)から25日(金)まで-今年はゲストスターも多数来日し、六本木ヒルズで連日華やかな宴を繰り広げているようです。

yamagata1.jpgかくいう私は先日、山形の≪山形国際ドキュメンタリー映画祭2013≫に行ってまいりました。映画祭は1989年の第1回開催から隔年で、今年で13回を数えます。山形市の公民館をメイン会場に、世界的にも優れて評価の高い、強い個性と歴史のある国際映画祭です。また映画祭自体の魅力はもちろん、市を挙げてのホスピタリティの質の高さで、海外から多数のジャーナリストが訪れることでも知られております。10月は気候も良く、山形名産のお酒に山形牛や蕎麦、果物等々が美味しく、グルメでも十分満足出来ること受け合いです。

yamagata2.jpg今年の≪山形≫では、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの伝説の実験映画や、「ラ・ジュテ」で知られる仏の映画作家クリス・マルケルの追悼特集上映など注目のプログラムが目白押しでした。なかでも日本初上映の審査員作品、ジャン=ピエール・リモザンの日本を舞台にしたドキュメンタリー「YOUNG YAKUZA」(2008年)が私には強く印象に残りました。リモザン監督は北野武のドキュメンタリー作品や吉川ひなの主演の「TOKYO EYES」(1998年)等で著名な、日本とも縁の深いフランス人監督ですが、そのタブーをものともしない映像作品には心底驚嘆いたしました。たった2日の短い滞在でしたが短編を中心に映画を7本も鑑賞し、芸術の秋を心行くまで楽しんで参りました。



●≪山形国際ドキュメンタリー映画祭2013≫は平成25年10月10日[木]―17日[木]に山形市中央公民館他で開催。映画祭は隔年毎に開催されており、次回開催は平成27年を予定。




尚、当美術商品部では、山形県に因んだ下記の洋画複製作品を取り扱っております。



junkichi_shuuraku400pix.jpg


向井潤吉 《聚落(しゅうらく)
価格:105,000円(税込)

≪聚落≫は日本各地の民家を描き続けた向井潤吉画伯が1966年(昭和41年)、山形県朝日村田麦俣(現・鶴岡市)の懐かしい風景を描いた作品です。
その昔、田麦俣(たむぎまた)は湯殿山神社への参拝客が立ち寄る宿場町として栄えました。冬は雪深い風景となる土地柄、「田麦俣多層民家」(重要文化財指定等)と呼ばれる四層式の立体建築様式は、積雪時に備えたその地方固有の風土と人々の生活の中から生まれました。
本作は生命力溢れる夏の集落の風景。藁葺の民家が、眩しいほど生き生きとした緑に囲まれています。


<使用体裁>

監修・原画所蔵: 世田谷美術館
技法: 彩美版(R)
限定: 100部
画寸: 天地34.8×左右45.2cm
額寸: 天地48.8×左右59.2cm
重量: 約2kg
額縁: 国産ヒノキ製、アクリル付(ハンドメイド)
解説: 橋本善八(世田谷美術館)
発行: 共同印刷株式会社

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

October 17, 2013

紅葉の上高地


いつも美術趣味をご覧頂きましてありがとうございます。
上高地10月の3連休、山を彩る紅葉を楽しみに上高地へ行って参りました。

皆様ご存じかもしれませんが、上高地は長野県西部の北アルプス南部梓川上流部、標高約1,500mにある景勝地であります。奥穂高岳を中心とする穂高連峰や槍ヶ岳の登山口としても知られています。

また、「かみこうち」の名称は本来「神垣内」の漢字表記ですが、後に現在の「上高地」の漢字表記が一般的となったようです。「神垣内」とは、穂高神社の祭神・「穂高見命」(ほたかみのみこと)が穂高岳に降臨し、この地(穂高神社奥宮と明神池)で祀られていることに由来するとのことです。

穂高連峰私が訪れたこの10月の連休というのは、バスの運転手さんの話によると1年の中でもっとも混雑が激しい時期のようです。確かに一般車両の入場制限のある沢渡駐車場はほぼ満車状態でした。上高地へ到着すると前夜は吹雪いた様子で、うっすら雪化粧した穂高連峰が迎えてくれました。

都内では先週まで季節外れの真夏日が続き、一昨日の台風が過ぎていよいよ秋本番かと思っていれば、山の季節の進み具合に驚かされます。それでも、河童橋を中心とする梓川周辺の色づく木々に心が癒されました。

さて今回は、川の流れと紅葉に彩られた木々、その美しい風景を愛した奥田元宋の作品《秋渓淙々(しゅうけいそうそう)》をご紹介させていただきます。


奥田元宋《秋渓淙々》特別版

奥田元宋 《秋渓淙々》 特別版
販売価格 126,000円(税込)


<仕様体裁>

原画 長野・水野美術館所蔵
限定 500部
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙
額縁 木製金泥仕上げ、アクリル付
画寸 天地26.5cm×左右60.5cm
額寸 天地40.0cm×左右74.0cm
重量 約2.5kg
証明 著作権者承認印、限定番号入り証紙を額裏に貼付

October 11, 2013

お祭りだ!

万国旗

いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
10月に入りようやく秋の気配が感じられますね。それでも日中が夏日のように暑い日もあり体調を崩しがちですが気を付けたいものです。

先日、子供の運動会を見に行きました。当初の予定日が雨で延期となったので天気の心配をしていましたが、清々しい秋晴れのお天気の中運動会をする事ができました。

小さい子供ながらも一生懸命踊ったり走ってたりしている姿に目を奪われます。また、普段の生活とは違って、皆で合わせて踊る緊張感が伝わってきます。そして終わった安堵感・達成感も伝わり感慨深いものです。

普段の「日常」と「非日常」を表すのに、日本人の伝統的な世界観に「ハレとケ」があります。ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭り、年中行事の「非日常」、ケ(褻)はふだんの生活である「日常」を表しているそうです。ハレの場においては、衣食住や振る舞い、言葉遣いなどを、ケとは画然と区別したみたいですね。普段の日常と違った運動会、お祭りは一種の発散の場でもある様ですね。

nezumi_bubun2.jpgさて今回は、お祝いやお祭りにちなんだ名作、伊藤若冲《鼠婚礼図》をご紹介いたします。婚礼の宴のねずみたちが、格式高い儀式が終わったのかやんややんやと祝杯を挙げています。嬉しいお祝いだ!と大盛り上がり。たのしいひと時を想像させられる逸品です

十二支の先頭に数えられるねずみですが、もともと「子」の字は種子のなかに新たな命が萌し始める状態を表し「増える」という意味がある(『漢書』)そうです。そこで子沢山のねずみがあてられたと言われています。また十二支の「子」は北の方角を表すことから北方を護る五穀豊穣の神・大黒天の使いとされ、台所の守り神として大事にされてきました。

このように、小さくも働きもののねずみには招福と子々孫々までの家門の繁栄を願う気持ちが込められているのです。

吉祥の画題に合わせて軸装の裂地にもこだわり、中廻(ちゅうまわし)には縁起物の「花篭」と「巾着蓑」の紋様をあしらいました。また一文字・風帯の金襴には「福」、「寿」の文字が並ぶ福寿の紋様、天地には宝冠牡丹紋を用いました。また飾りやすい額装仕様も用意いたしましたのでお好みでお選びいただけます。

めでた尽くしの「鼠婚礼図」をぜひお手元でお楽しみください。





鼠婚礼図(軸)


鼠婚礼図(額)


伊藤若冲 《鼠婚礼図》 軸装・額装
販売価格(各)73,500円(税込)
鼠婚礼図(部分)

<仕様体裁>

■軸・額共通仕様

原画 京都・細見美術館所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 和紙
証明 所蔵者検印証紙を貼付
解説 山下裕二

■軸装仕様

画寸 天地27.0×左右46.3cm
軸寸 天地114.3×左右64.5cm
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
材料 天地:地変宝冠牡丹緞子
    中廻:金茶地花籠紋緞子
    風帯・一文字:牙地小石畳地福寿紋金襴
    軸先:牙代用
    箱 :柾目桐箱、タトウ入り

■額装仕様

画寸 天地27.0×左右46.3cm
額寸 天地45.0×左右64.2cm
重量 約2kg
額縁 特製木製額(国産、ハンドメイド)

※彩美版(R)は共同印刷株式会社の登録商標です。


【伊藤若冲について】

正徳六年(1716)京都に生まれる。実家は青物問屋「桝源」。四十歳を機に家督を譲り仏門に帰依、絵師として本格的な活動を始める。鹿苑寺(金閣)、相国寺、金刀比羅宮に作品を寄進するなど活躍。寛政十二年(1800)、八十五歳で死去。
代表作に全三十三幅から成る《動植彩絵》(宮内庁三の丸尚蔵館)、《釈迦三尊像》(相国寺)、《紫陽花双鶴図》(プライス・コレクション)、《鶏図押絵貼屏風》(細見美術館)など。近年大規模な展覧会がたびたび開かれており注目が集まっている。

【細見美術館のご紹介】

細見家三代による日本美術のコレクションを中心に年間数回の企画展を開催しています。日本の美術工芸のほぼすべての時代、分野を網羅する所蔵品は重要文化財三十数点を含め約1千点。日本有数の伊藤若冲作品のコレクションでも知られます。

住所 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
電話 075-752-5555

September 26, 2013

収穫の秋に寄せて 奥村土牛 《栗》

akinota500oix.JPG
いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。
空の色や雲の変化に深まり行く秋を感じるこの頃です。秋といえば収穫の季節ですね。稲刈りが始まり、梨やぶどうなどの果物も店先に並びだしました。

先週の9月19日(旧暦の8月15日、中秋)は十五夜でしたね。十五夜のお月見は収穫を祝い月に収穫物をお供えする行事です。もうひとつ旧暦9月13日には十三夜のお月見があり、この両方の月を見ないと「片見月」といって縁起が悪いとされます。十五夜は中国、韓国、ベトナムなど中国文化の影響を受けた東アジアの各国に伝わる風習ですが十三夜は日本独特だそうです。

taruho500pix.JPGお月見のお供えには米粉で作った月見団子や秋の七草ととも里芋や栗を用います。里芋や栗は米食が一般的となる前主食だったものです。十五夜には里芋を十三夜には栗をお供えすることからそれぞれ「芋名月」、「栗名月」の別名があります。

五千五百年から四千年前の縄文時代に栄えた青森県の三内丸山遺跡から直径1メートルもある栗の柱が発見されました。出土した栗をDNA鑑定した結果、自然のものではなく栽培されたものであることがわかったそうです。太古の時代から栗は私たちの生活に欠かせない食べ物だったのですね。

今年の十三夜、「栗名月」は10月17日ですので皆様お忘れなく。

さて収穫の秋にふさわしい作品として奥村土牛の《栗》をご紹介します。原画は和紙の裏側に金箔を押した金箋紙に描かれた作品です。彩美版(R)にシルクスクリーンを刷り重ね金箋紙の華やかな質感を忠実に再現しました。


togyu_kuri_S400x600pix.jpg



togyu_kuri_gaku400pix.jpg


奥村土牛 《栗》 軸装・額装
販売価格 (各)126,000円(税込)


<仕様体裁>
◆共通仕様
原画 華鴒大塚美術館(岡山)
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
証明 著作権者検印シール

◆軸装仕様
画寸 天地38cm×左右53cm
軸寸 天地133cm×左右71.8cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付

◆額装仕様
画寸 天地37cm×左右52cm
額寸 天地56.4cm×左右71.3cm
重量 約3.1kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。


【華鴒大塚美術館のご紹介】

華鴒大塚美術館(はなとりおおつかびじゅつかん)
住所 岡山県井原市高屋町3-11-5
電話 0866-67-2225
開館時館 9:00~17:00(入館は16:00まで)
休館 毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日から1月4日)
入館料 [常設展] 一般500円(400円)、高校生300円(250円)、小・中学生250円(200円)
      [企画展] 別に定めます
アクセス 
■電車で
JR福山駅から福塩線で神辺駅下車。井原鉄道へ乗り換え「子守唄の里・高屋駅」下車 駅のすぐ前 所要時間30~50分
・朝、昼、夕3往復 福山駅から井原鉄道の直通便あり 所要時間25分
■バスで
JR福山駅前から井笠バス御領経由 井原行きで「高屋」停留所下車 徒歩1分 バス所要時間30分
■お車で
山陽自動車道・笠岡ICから県道34号を井原方面へ10km北上し、薬師交差点から313号線を福山方面へ 所要時間30分

September 20, 2013

この秋、必見!竹内栖鳳展


seihou_tenrankai.jpg漸く季節も秋らしくなってまいりました。
芸術の秋(それとも食欲の秋?)の到来です。

私は先日、東京・竹橋の東京国立近代美術館で「竹内栖鳳展」を鑑賞してまいりました。栖鳳といえば、当展覧会の副題-『近代日本画の巨人』が示す通り、〈東の大観、西の栖鳳〉と並び称せられた東西屈指の巨匠として知られております。

元治元年(1864年)京都生まれの栖鳳。その画風は古来の伝統絵画の手法に埋没することなく、因習を破る創意と技法で新しい日本画を常に創造しました。その功績を讃え、昭和12年には横山大観とともに第一回の文化勲章を受章しております。

代表作、重要作等100点あまりが出品された今回の展示作品の中で、特に私が魅かれたのは、生き物や人物の一瞬の動きを捉え、対象の本質をつかみ取った幾つかの作品-動物画の≪金獅≫≪斑猫≫、人物画の≪絵になる最初≫は熟練の筆致で正に永遠の美を表出しております。本展は、10月5日より横浜美術館にて開催の「横山大観展」ともども日本画のマスターピースに触れる絶好の機会と言えるでしょう。

来年には生誕150年の記念イヤーを迎える巨匠・栖鳳。当美術商品部では以下の複製作品を取り扱っております。


seihou_kinshuzu_S620pix.jpg


seihou_kinshuzu_F400pix.jpg


竹内栖鳳 《錦秋図》

販売価格 105,000円(税込)

<仕様体裁>

◆共通仕様
原画 石橋財団 石橋美術館 所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
用紙 和紙
限定 300部(軸装、額装の合計)
証明 所蔵先の検印書を貼付

◆軸装仕様
画寸 天地39.8cm×左右45.1cm
軸寸 天地135.5cm×左右64.4cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付
 
◆額装仕様
画寸 天地39.5cm×左右44.7cm
額寸 天地58.0cm×左右63.2cm
重量 約3.6kg
額縁 特製木製金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)


seihou_kazekaoru_F400pix.jpg


竹内栖鳳 《風かおる》

販売価格 105,000円(税込)

<仕様体裁>

原画 山種美術館 所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
用紙 和紙
限定 300部(在庫のみ)
証明 所蔵先の検印書を貼付
画寸 天地38.2cm×左右44.7cm
額寸 天地58.0cm×左右63.2cm
重量 約3.6kg
額縁 特製木製金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)


seihou_fuji600x450pix.jpg


竹内栖鳳 《富士》

販売価格 168,000円(税込)

<仕様体裁>

技法 コロタイプ
用紙 絵絹
証明 著作件者の承認印付証明書を貼付
画寸 天地29.9cm×左右68.0cm
額寸 天地130.0cm×左右79.5cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付


※複製画「風かおる」の軸装はおかげさまで完売いたしました。秋柄の「錦秋図」は軸装・額装とも作品ございます。栖鳳の描いた「富士」の絵はあまり知られておらずとても貴重な作品です。
※彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です。

●「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」は10月14日まで東京国立近代美術館にて開催。10月22日からは京都市立美術館でも開催(会期12月1日まで)。

September 5, 2013

秋めく街


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
今年の夏は何時になく酷暑がつづき、9月に入ってからというもののスッキリしない気候でまばまだ暑く心身とも堪えました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

fujibakama.jpg耳をすますと朝夕と蝉の鳴き声から鈴虫の鳴き声に代わり、それだけでもようやく秋を感じられるようになりました。
足を止めると夏に咲いていた「ムラサキシキブ」が花を落し、美しい紫色の果実を実らせていました(写真上)。この果実、10月~11月頃まで楽しめるそうです。

nichinichisou.jpg夏から秋にかけて咲くニチニチソウ(写真下)は日本では耐寒性がなく、春播き一年草として花壇や鉢植えによく見られます。
花の色は桃、白、赤等あり、葉色との対比が美しく綺麗です。また夏の炎天下は公害に強い花と知られ、可愛らしい花を見るとなんと健気で逞しい!と感じます。


ところで「春の七草」は無病息災を願って「七草粥」として食べますが、「秋の七草」についてはご存じでしょうか。

「秋の七草」は、
 ①萩(ハギ) 
 ②尾花(オバナ)=ススキの事 
 ③葛(クズ) 
 ④撫子(ナデシコ)
 ⑤女郎花(オミナエシ) 
 ⑥藤袴(フジバカマ) 
 ⑦桔梗(キキョウ) 
と、観賞して楽しむ植物の事です。古く『万葉集』に収められた山上憶良(やまのうえのおくら)の歌に「萩の花 尾花(をばな)葛花(くずはな) なでしこ花 をみなえし また藤袴(ふぢはかま) 朝顔(あさがほ)が花」と詠まれたことに始まるそうです。ここでの「朝顔」はムクゲ説・ヒルガオ説・アサガオ説とあるそうですが、キキョウ説をとる場合が多いそうです。 これから秋の花を目にする機会がふえて来ますね。

さて今回は、尾花=ススキが背景に自然への情景が際立つ、酒井抱一「月に兎」の複製画をご紹介いたします。雅やかな風情、江戸の粋人が描く奥床しさと無垢なるものへの慈しみを感じさせます。


酒井抱一《月に兎》
販売価格 94,500円(税込)


<仕様体裁>
原画 松岡美術館所蔵
技法 彩美版(R)
用紙 特製絹本
証明 原画所蔵美術館検印入り証書を貼付
画寸 天地80cm×左右35cm
軸寸 天地172.9cm×左右51cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です

houitsu_tsukiniusagi620pix.jpg



【今日の谷根千+上野界隈】

上野・東京都美術館で「再興第98回 日本美術院展(再興院展)」東京展が開催中です。

■展覧会期: 平成25年9月1日(日)~9月16日(月・祝)

■開催時間: 9:30~17:30 (入場は16:30まで)
        ※ 最終日入場は13:30まで 閉会は14:30

■休館日: 平成25年9月2日(月)

■観覧料: 一般900円(700円)/大学生・高校生600円(400円) 
       ( )内は団体料金(10名以上)
       70歳以上の方700円
       中学生以下・障害者手帳をお持ちの方と付添(1名) 無料

August 21, 2013

【新作のご紹介】 彩美版 横山大観 《霊峰飛鶴》


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。
お盆明けから朝晩ほんの少しですが涼しくなってきましたね。
日中の暑さはあいかわらずですが吹く風や虫の音に秋の気配を感じます。

さて富士山が世界文化遺産に登録されて間もなく二月となります。
今月環境省の関東環境事務所が発表した資料によれば7月(7月1日~21日)の登山者数は昨年比35%も増え、調査開始以来最多の7万9千人余りを記録したそうです。この夏は国内はもちろん海外からも大勢の方々が富士登山にチャレンジされたようですね。

ところで富士山はいにしえより絵画に描かれてきましたが近代の画家で最も多くの富士を描いたのは日本画家・横山大観(1868~1958)に間違いないでしょう。大観は「富士は、いつ、いかなる時でも美しい。それは、いわば無窮(むきゅう)の姿だからだ。私の芸術もその無窮を追う。私はなおこれからも富士を描きつづけるだろう。」と語り、89年の生涯を通じ1200点を超える富士を描きました。(※無窮:無限、永遠の意)

当社では富士山の世界文化遺産登録記念として晩年の代表作「霊峰飛鶴」を彩美版(R)で再現し8月末から販売を開始します。「霊峰飛鶴」は昭和28年(1957)に描かれ晩年の大観の澄み渡った境地を如実に示しています。瑞光を背に雲中から頂を現す神々しい富士はまさに無窮の姿であり、世界に誇る美しき我が国土の象徴とも言えるでしょう。

製作にあたり横山大観記念館様より多大のご支援をいただきました。この場をお借りし厚く御礼申し上げます。



富士山ユネスコ世界文化遺産登録記念
彩美版 横山大観 《霊峰飛鶴》

販売価格 126,000円(税込)
監修 横山大観記念館 限定 950部


<仕様体裁>
◆共通仕様
監修 公益財団法人横山大観記念館
原画 公益財団法人横山大観記念館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り(本金泥使用)
用紙 特製絹本
限定 950部(軸装、額装の合計)
証明 監修者検印入り証書を貼付

◆軸装仕様
画寸 天地39.5cm×左右52.5cm
軸寸 天地135cm×左右72.1cm
表装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ付
 
◆額装仕様
画寸 天地39.2cm×左右52.8cm
額寸 天地58.7cm×左右72cm
重量 約3.6kg
額縁 特製木製金泥仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。


横山大観《霊峰飛鶴》(軸装)


横山大観《霊峰飛鶴》(額装)


【横山大観記念館のご紹介】

kinenkan_maingate.jpg住 所 東京都台東区池之端1-4-24
電 話 03-3821-1017

休館日 毎週月~水
長期休館 夏期休館、冬期休館あり
開館時間 10:00~16:00(入館は閉館30分前まで)
入館料 大人 550円
    団体割引(20名様以上)450円
    小学生 200円
    障がい者料金 大人450円、子人100円
    年間パスポート 1,500円

最寄駅 東京メトロ千代田線「湯島」から徒歩7分
     東京メトロ銀座線「上野広小路」、都営大江戸線「上野御徒町」から徒歩12分
     JR「上野」「御徒町駅」から徒歩15分
     京成線「京成上野」から徒歩15分

ホームページ http://members2.jcom.home.ne.jp/taikan/


<関連記事> 横山大観記念館にて

August 2, 2013

夏の風景 向井潤吉 《聚落(しゅうらく)》


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただき、ありがとうございます。
8月になり、近くの小学校から早朝ラジオ体操の声がきこえ、夏休みだなあ、、と実感しています。

夏休みといえば、先日「風立ちぬ」が公開されたばかりのスタジオジブリの名作「となりのトトロ」を観ると、小さいころの夏を思い出します。
私はあの作品の時代設定と同じ年代ではないですが、自分の幼少のころの夏の体験や、目にした田園風景が少しずつリンクするのかもしれません。

当社商品、向井潤吉の《聚落》もまた、山形県朝日村の短い盛夏の情景を描いた、生命力あふれる夏の作品です。眩しいほど生き生きとした緑に囲まれた民家の景色に、どこか懐かしい、トトロの夏と同じにおいを感じます。


junkichi_shuuraku400pix.jpg

向井潤吉 《聚落》
価格:105,000円(税込)

監修・原画所蔵: 世田谷美術館
技法: 彩美版(R)
限定: 100部
画寸: 天地34.8×左右45.2cm
額寸: 天地48.8×左右59.2cm
重量: 約2kg
額縁: 国産ヒノキ製、アクリル付(ハンドメイド)
解説: 橋本善八(世田谷美術館)
発行: 共同印刷株式会社
※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。


※この作品は現在、タカシマヤ通信販売でお求めになれます。


タカシマヤ通信販売(高島屋)
電  話 0120-503-391(フリーダイヤル)
受付時間 午前10:00~午後6:00


July 26, 2013

夏到来


koishikawa_bg_maingate.JPGいつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
皆様、いかがおすごしでしょうか。
早い梅雨明けを迎えましたが、この頃の天気は梅雨時のような蒸し暑さが戻ったりとすっきしませんね。暑いのは苦手ですが、夏らしい爽快な青空を見たいものです。

当社界隈には東京大学大学院理学系研究科付属植物園があります。himaraya_Cedar2.jpg
一般には「小石川植物園」の名で親しまれ、植物学の研究・教育を目的とする東京大学の教育実習施設です。
約330年前!の貞享元年(1684)に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が前身の、日本で最も古い植物園です。
明治10年に東京大学の付属植物園となり一般公開され現在に至ります。面積は161,588㎡(48,880坪)、広大な敷地内は様々な植物が配置され四季折々の草花を楽しむ事ができます。

植物園の入り口から傾斜道を進む立派なヒマラヤ杉が立ち並び堂々たる姿は圧巻です。今は桜の葉が青々とて一面が清涼感溢れる風景ですが、桜の咲く時期はまた格別です。

koishikawa_botanical_garden2.jpg
それから少し進むと桜並木の庭園へと続きます。


【当社商品のご紹介】

今回ご紹介するのは、中島千波画伯の「向日葵」です。
青と黄色のコントラストが目に鮮やかな、元気の出る絵です。



「四季の花がたり【特装版】」より
中島千波 《向日葵(ひまわり)》
販売価格 73,500円(税込)

chinami_himawari400pix.jpg


<仕様体裁>

監修・解説 中島千波
限定 300部
画寸 20.5cm×25.0cm(2号)
額寸 39.5cm×44.0cm
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
用紙 版画用紙
額縁 金泥仕上げ特製木製額、ハンドメイド(アクリル付)
重量 約2.0kg
証明 作者承認印、限定番号入り証書を額裏に貼付




【今日の谷根千】

ame_hyon.JPG
◇千駄木で美味しい夏をみつけました。

「あめ細工 吉原」
東京都文京区千駄木1-23-5 巴ビル1F
TEL:03-6323-3319

July 19, 2013

横山大観記念館にて


「暑いですね...」という言葉が、全国的に挨拶代わりとなっています。
1876年の統計開始以来、7月としては初めての連続猛暑。熱中症にお気をつけください。

横山大観記念館正門そんな中、わたしは涼しげな上野・不忍池のほとりにある「横山大観記念館」を訪ねました。日本画の巨匠・横山大観画伯のお住まいがそのまま公開されています。風情ある正面玄関をくぐると、緑が溢れる日本庭園が広がり、訪れる人を静かに迎え入れてくれます。

中門
当社は現在、横山大観画伯の代表作である《霊峰飛鶴》の彩美版(R)複製画の制作に取り組んでおります。神々しい陽光に包まれた富士の迫力ある存在感。祝福するかのように穏やかな雲の間に間を飛翔する丹頂鶴の群。惹き込まれまること請け合いです。
世界文化遺産登録記念として、8月発売を予定しております。是非ご期待ください。

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。


【横山大観記念館のご紹介】

住 所 東京都台東区池之端1-4-24
電 話 03-3821-1017

休館日 毎週月~水
長期休館 夏期休館、冬期休館あり
開館時間 10:00~16:00(入館は閉館30分前まで)
入館料 大人 550円
    団体割引(20名様以上)450円
    小学生 200円
    障がい者料金 大人450円、子人100円
    年間パスポート 1,500円

最寄駅 東京メトロ千代田線「湯島」から徒歩7分
     東京メトロ銀座線「上野広小路」、都営大江戸線「上野御徒町」から徒歩12分
     JR「上野」「御徒町駅」から徒歩15分
     京成線「京成上野」から徒歩15分

ホームページ http://members2.jcom.home.ne.jp/taikan/

June 28, 2013

「富士山」世界文化遺産登録決定を祝し緊急発売!   【新作】川合玉堂《三保富嶽之図》 


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただき、ありがとうございます。
6月22日、富士山の世界文化遺産登録が決定し、大きな話題となりました。
この夏は富士山周辺が大いに盛り上がりそうですね。

山中湖富士今年の2月に山中湖畔へ旅行をして参りましたが、雄大な富士山が目の前にあって刻々と姿を変えていく様はいつまでも見飽きることがなく、心が洗われるような気分になったことを思い出します。
きっと何十年、何百年も前の画家達も、同じような気持ちで富士山を見上げて描いたのではないかな、と想像してしまいます。



【新作のご案内】

川合玉堂 《三保富嶽之図》

販売価格(軸・額共通) 94,500円(税込)
限定(軸額合計)300部


7月初旬より川合玉堂画伯作品による彩美版「三保富嶽之図」を発売いたします。今年は川合玉堂生誕140周年の記念イヤーでもあります。
当初対象外とされていた三保の松原も含めての世界文化遺産への登録が決定となったニュースには、私たちも大変嬉しい気持ちで一杯になりました。


日本平から見える富士と三保の松原を描いた作品です。
富士の偉大さは前面には出さずにおとなしく、気品高く描いており、一見あっさりと描かれているように見えますが、しかしすべてが景色の中に溶け込んで無限の時の流れが感じられる、隅々まで神経の行き届いた玉堂ならではの作品です。
いつまでもいつまでも、時を忘れて眺めていたい富士の姿です。


川合玉堂《三保富嶽之図(額装)》


川合玉堂《三保富嶽之図(軸装)》

<仕様体裁>

【共通】
 技 法 彩美版(R)
 用 紙 特製絹本
 監修及び原画所蔵 玉堂美術館
 証 明 監修者検印入り証紙を貼付
 解 説 小澤萬里子(玉堂美術館館長)


【額装】
 額 縁 赤松材使用特製木製額(国産、ハンドメイド)
 画 寸 天地28.2×左右45.2cm
 額 寸 天地44.1×左右69cm
 重 量 約2.2kg
 付属品 黄布袋、吊紐


【軸装】
 表 装 三段表装(国産、ハンドメイド)
 画 寸 天地28.4×左右45.3cm
 軸 寸 天地117.9×左右64.6cm
 収 納 柾目桐箱、タトウ入り


※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

June 7, 2013

「富士山」世界文化遺産正式登録に期待を込めて!

皆様いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

再来週末(6月21~23日)富士山の世界文化遺産登録についてユネスコ(UNESCO)の世界遺産委員会で審査されることになりました。

ユネスコが世界遺産登録について事前審査を委嘱している専門家による外部機関のイコモス(ICOMOS)は富士山を「登録」するよう勧告しております。過去の例ではイコモスが「登録」勧告したものが本審査で不登録となったことはないようですので(期待を込めて)内定と言ってもよいのでしょうね。

このところ「富士山」関連作品についてのお問い合わせが急増しております。そこで本日はお薦めの作品をいくつかご紹介させていただくことにします。いずれもこちらでお求めになれます。



tamako_fuji400pix.jpg

片岡球子 《富士》
販売価格 189,000円(税込)


<仕様体裁>
技法 彩美版(R)・シルクスクリーン
限定 500部
額縁 特製木製額金泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 29.5 × 40.5cm
額寸 47.5 × 58.5cm
重量 約2.7kg
原画 日本美術院所蔵



taikan_fujireihou400pix.jpg

横山大観 《神州第一峰》(左)
販売価格 262,500円(税込)

<仕様体裁>
技法 彩美版(R)・シルクスクリーン
限定 150部
画寸 35 × 79cm
額寸 57.7 × 101.6cm
重量 約6.1kg
原画 足立美術館所蔵



taikan_reihoushunsyoku400pix.jpg

横山大観 《霊峰春色》
販売価格 262,500円(税込)

<仕様体裁>
技法 彩美版(R)・シルクスクリーン
限定 200部
額縁 特製木製額金泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 50 × 65cm
額寸 71 × 86cm
重量 約6.6kg
原画 桑山美術館所蔵



taikan_cyouyoueitou600pix.jpg

横山大観 《朝陽映島(ちょうようしまにえいず)》
販売価格 102,900円(税込)

<仕様体裁>
技法 美術印刷
限定 2,000部
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
画寸 40 × 48.4cm
軸寸 134.5 × 67.5cm
重量 約6.6kg
原画 永青文庫所蔵



togyu_shoujiko00pix.jpg

奥村土牛 《精進湖》
販売価格 262,500円(税込)

<仕様体裁>
技法 岩絵具方式(当社オリジナル)
限定 2,000部
額縁 特製木製銀泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 53.5 × 59cm
額寸 74.5 × 80cm
重量 約7kg
原画 山種美術館所蔵



※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。


当社は近々富士山の新商品を上梓する予定です。
準備が整い次第当ブログで案内させていただきます。

May 31, 2013

【新作のご案内】 上村淳之画伯傘寿記念《四季花鳥図》

sikikacyouzu_400pix.jpg

今年も早、6月。梅雨入りの季節となりなりました。東京では5月29日(水)に梅雨入りしましたが、これは過去3番目の早さだそうです。皆さまお住まいの地方はいかがでしょうか?

さて、弊社ではこの度、上村淳之(あつし)先生の傘寿を記念し、彩美版「四季花鳥図」の販売を開始いたします。本作は、2010年にオープンとなった大阪新歌舞伎座の緞帳のために描かれた作品です。今年4月に2年振りにお目見えした東京の新・歌舞伎座の舞台緞帳「水辺の四季」(上村淳之作)ともども、画伯の達意の絵筆が、東西のモニュメンタルな文化施設に典雅な趣きを添えております。

大阪新歌舞伎座の緞帳原画である本作には、画伯がお住まいである平城山(ならやま)のアトリエの庭に四季折々訪れる小鳥たちが、銀色の一枚のキャンバスの全面にわたり愛情込めて描かれております。優しい温もりのある銀地一色を背景に、移ろいゆく四季の花や鳥たちが実に巧みに構成配置されており、大変華やかで上品な、心安らぐ珠玉の花鳥画に仕上げられております。そして更に、画伯の監修による一点一点手作りの高級木製銀泥額が、作品の魅力を一層引き立てております。

今回限定300部のエディションで、6月の初旬より販売を開始します。
どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

sikikacyouzu_up.jpg
※背景の銀色をシルクスクリーンで再現しています。


-画家の夢見る世界への誘い-
上村淳之 《四季花鳥図》
販売価格 168,000円(税込)



<仕様体裁>sikikachouzu_bubun.jpg
原画 近畿日本鉄道株式会社所蔵 松伯美術館委託
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手摺り
限定 300部 
画寸 天地25.2cm×左右65cm
額寸 天地41.4cm×左右81cm
重量 約2.3kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製銀泥額、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。

May 24, 2013

『彩美版』ってどんなもの?


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
最近、「共同印刷の『彩美版』って何?」「どんなもの?」というご質問を頂きましたので、今日はこれについてご紹介させて頂きたいと思います。

saibiban_logo_red.jpg

「彩美版」とは、最新のデジタル加工処理技術と高精度のプリント技術を駆使し、画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された、共同印刷のオリジナル技術「彩美版方式」を用いて制作した版画や複製画のことです。この技術を用いることにより、当社製品では原画の持つ独特の色彩や作家の筆使いといった絵の鼓動までをも表現することができます。


toujou_no_hana.JPG
でも本物でないと出せない色とか質感ってありますよね。そこで用紙など使う材料も吟味しています。必要であれば本金箔や本金泥、岩絵具など本画を描くのに使われる「本物」の画材を併用しています。最後は一枚一枚刷師の手で刷り上げられます。
同様に絵を納める額縁もデザインや材料にこだわり職人の手仕上げで作られています。もちろん国産です。「大手印刷会社の製品だから機械を使った大量生産品でしょ?」という誤解も少なくないようですが、このように材料や品質にこだわり専門技術を持った熟練スタッフが職人としての誇りを胸に一つ一つ丁寧に制作しており「工芸品」といっても過言ありません。

ume.JPG
ちなみにこうした制作技術に加えて、専門家から「まるで実際に描かれた画のようだ」と、高いご評価を頂く当社製品のクオリティを維持する上で欠かせないもの。それは、版画・複製画制作に関わるスタッフの審美眼です。企画・制作スタッフが細部まで丹念に校正を行い、原画の持つニュアンスを印刷物に表現できるよう日々努力しています。何事も最後はやはり人の目によるチェックが入ることにより、完成度の高い商品をお届けすることが出来るというものですよね。


一つ一つに私たちの想いを込めて制作している当社の版画・複製画。お気に入りの作品があればぜひ手に取って頂き、少しでも多くの方に、永くご愛用頂ければと思うところです。

KPreproductionEmboss.jpg

May 17, 2013

身近な場所で始まりの「夏」を見つける


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

立夏を迎え野山が新緑に彩られ、里では田植えも終わり蛙が鳴き始めました。だんだんと夏の気配が感じられるような季節になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

当社のある東京小石川界隈では桜の季節から今はツツジが色鮮やかに咲き乱れ、季節の移り変わりを感じさせませす。ふと足を止めると紫陽花が咲きだしていました。まだ小さいつぼみが多い紫陽花でしたがこれから咲くのが楽しみでもあります。

tsutsuji.jpgajisai1.jpg






さて今回は、額紫陽花を描いた作品、中村岳陵「八仙花(はっせんか)」をご紹介いたします。
院展を経て日展で活躍した画伯は、線描を中心とした伝統的な日本画の技法に西洋画の近代的感覚を加え斬新な画風を築いた画家でもあります。これは昭和12年頃の作品で、卓抜した線描と清明な色彩で清々しい紫陽花を描いています。
葉の上では麦藁トンボが羽を休めていて、凛とした空気を感じさせます。

gakuryo_hassenka_gaku400pix.jpg


中村岳陵《八仙花》
販売価格 126,000円(税込)

<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
技法 彩美版(R)
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版」は共同印刷の登録商標です。


【今日の谷根千】
千駄木界隈では今こんな展覧会が開かれています。
谷根千(谷中・根津・千駄木)へお越しの際は是非お立ち寄りください。


【特別展 鴎外の見た風景~東京方眼図を歩く~】

ougai.jpg
会場 文京区立森鴎外記念館
   東京都文京区千駄木1-23-4
   電話 03-3824-5511
会期 2013年4月19日(金)~6月23日(日)
開館 10:00~18:00(最終入館は17:30)
会期中の休館日:5月28日(第4火曜日)
観覧料 一般500円、中学生以下無料
アクセス 東京メトロ千代田線「千駄木」駅1番出口徒歩5分

March 15, 2013

新商品のご紹介―彩美版 小倉遊亀《夏草》


「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。先月予告いたしました小倉遊亀先生の新商品が完成いたしましたのでご紹介いたします。

画題「夏草」は松尾芭蕉の名句「夏草や、つわものどもが夢のあと」(奥の細道)から取られたもので、原画は朝日新聞に連載された作家大佛次郎(おさらぎじろう)の歴史エッセイ「義経の周辺」の挿絵です。先に世界文化遺産に登録された平泉・中尊寺の秘仏《一字金輪仏頂尊》の厳しくも麗しいお姿が透明感溢れる柔らかな色彩、繊細かつ大胆な筆遣いで描かれています。

小倉芸術のひとつの頂点とも言うべきこの作品を定評ある当社「彩美版」で再現しました。本金泥を加えたシルクスクリーンによる金色の再現は1部づつ丁寧な手刷りで仕上げました。また証明として著作権者の承認印を捺印した奥付シールに加え画面中にも承認印が捺されます。
額装と軸装、二つのタイプをご用意いたしました。お好みに合わせお選びいただけます。


小倉遊亀_夏草(額)400pix.jpg

小倉遊亀_夏草(軸)700×400pix.jpg

小倉遊亀《夏草》
販売価格 189,000円(税込)


夏草_証明印.jpg
<仕様体裁>
限定 250部
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り、本金泥使用
用紙 越前和紙
証明 著作権者承認印を奥付と画面右下部に押印
解説 谷岡 清(美術評論家)
発行 共同印刷株式会社

<額装仕様>
額縁 特製木製額金泥仕上げ(国産、ハンドメイド)
画寸 天地39.5×左右30.0cm
額寸 天地57.5×左右48.0cm
重量 2.3kg
付属 黄布袋、吊紐

<軸装仕様>
表装 三段表装(国産、ハンドメイド)
画寸 天地40.5×左右30.5cm
軸寸 天地126.5×左右42.5cm
付属 柾目桐箱、タトウ


※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。


プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

<   April 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
 
 
 
 
 
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
 
 
 
 
 
 
ページの先頭に戻る