August 5, 2016

九州で「東山魁夷展」を見る


 いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。8月に入り暑さも佳境に入りました、連日の30度超えで、筆者も体調管理に四苦八苦しております。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。熱中症にも十分お気をつけ下さい。

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 さて私は先日、福岡太宰府にある九州国立博物館で「東山魁夷 自然と人、そして町」展を鑑賞してまいりました。会場に着いて先ず何よりも驚いたのは博物館のユニークな形状。波打つ屋根に総ガラス貼りの先鋭的なデザインです。真横から見ると鳥の頭のようなところが入口になっており、中に入るとそこは吹き抜けの心地よいアトリウム空間となっております。圧倒されました。見事です。設計は福岡県久留米市出身の菊竹清訓(1928-2011)。黒川紀章らとメタボリズムを先導したモダニズムの建築家です。今はなき上野不忍池ほとりの奇想のホテル(ホテルCOSIMA)の設計者といえば、東京にお住まいの方で思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは樅の木の形状の高層ホテルで当時流行りのガンダムを思わせる斬新すぎる建造物でした・・・

 閑話休題。2012年の北海道・宮城県巡回展以来の大レトロスペクティブと位置付けられる本展覧会は、東山魁夷(1908-1999)の画業の変遷を代表作でたどるとともに、東山芸術の頂点を示す大作「唐招提寺御影堂障壁画全68面」を特別展示するという必見の展覧会です。制作に10年を要したという画伯入魂の唐招提寺の障壁画は、ほぼ70メートルにも及ぶという長大なものであり、唐招提寺の開祖、鑑真和上の苦難の足跡になぞらえ中国や日本の壮大な自然を、抒情と幻想を内に秘めた静謐な風景として見事に描き切っています。地元奈良でも一年に数日間しか公開されないという記念碑的な作品群を、間近に鑑賞できるのはまことに貴重な機会といえましょう。国民的画家と謳われた東山魁夷の名作がずらりと並ぶ充実の展覧会には九州だけでも15万人の来場者が見込まれているとのこと。真夏の暑い盛りではありますが、皆さまも東山芸術の神髄に触れこころ豊かな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

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 そして実は共同印刷が制作した東山作品の複製絵画が地元福岡の弊社代理店の協力の下、会場出口で販売されております。展覧会メイン・ビジュアルの「緑響く」や「行く秋」「静映」などの彩美版®プレミアム作品が出口右横の販売スペースに飾られ、東山芸術の感動を胸にした大勢のお客様にお立ち寄りいただいております。弊社の彩美版®プレミアムは東山魁夷の美しい風景をさらに魅力的に鑑賞していただける新感覚の美術工芸技法です。ご興味のある方は展覧会場に足をお運びの際、是非ご覧になってみて下さい。



【特別展「東山魁夷 自然と人、そして町」】

会場 九州国立博物館
   福岡県太宰府市石坂4-7-2
会期 2016年8月28日(日)まで。月曜休館(祝日を除く)
時間 9:30~17:00
※巡回展:2016年9月17日(土)-10月30日(日) 広島県立美術館






【弊社新作のご案内】

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東山魁夷 マスターピース コレクション™
東山魁夷 《 行く秋 》

販売価格 500,000円+税
限定350部発行



<仕様体裁>
監修 東山すみ
解説 松本 猛(長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)
原画 長野県信濃美術館 東山魁夷館所蔵
技法 彩美版®プレミアム
額縁 特注銀泥木製額プラチナカラー ハンドメイド浮き出し加工
画寸 天地45.9×左右65.2㎝(15号)
額寸 天地63.9×左右83.2×厚さ3.7㎝
重量 約5.3㎏
発行 共同印刷株式会社
※作品についてのお問い合わせ:共同印刷(株)アート&カルチャー部 TEL.03-381-2290


August 7, 2015

若者よ、夢に向かって走れ!


 先日関西方面への出張の帰路、少し寄り道して京都嵯峨野の車折神社(くるまざきじんじゃ)に参拝してまいりました。

 車折神社は画聖・富岡鉄斎が一時宮司を務めていたところで、車軒文庫に多数の鉄斎作品が伝わっています。以前私たちはこちらのお許しをいただき、鉄斎の《宝船》という作品を彩美版にさせていただきました。その時以来、八年振りの再訪です。

20150807Geinou_Jinja.JPG 今回は、車折神社境内にあり芸能関係者から厚い崇敬を集める芸能神社に参拝し、念願叶って俳優となった若い友人の初舞台の成功と、役者としての成長を祈願することでした。友人は中学の頃から演劇の道を志し、プロの役者になる夢に向かってがんばってきました。今年あるプロの劇団のオーディションに合格し、精進の甲斐あってこの秋ついに初舞台を踏むことになりました。

 今はまだ、夢へと続くであろう道の入口に立ったばかりの彼ですが、この数か月で周囲が驚くほど目覚ましい成長を遂げました。プロの世界は厳しく、劇団の一員となれば必ず役がもらえるわけではありません。本番の舞台に立つには、稽古を通じて実力を認められ、信頼されなければなりません。顕著な実績を持つ素晴らしい先輩方との出会いが、彼を大きく成長させたのでしょう。

 普段はのんびり屋の彼のどこに、こんなに強い意志の力が秘められていたのだろうと正直驚いていますが、連日の厳しい稽古で肉体的には極限近くにまで追い込まれながら、精神的にはかつてないほど充実しているようです。活き活きと輝く表情にそれがよく表れています。夢に向かって必死に走る彼の未来が、大きく開けることを願って止みません。

 演劇に限らず、文化芸術の世界で日夜身を削る努力を重ね、夢を掴もうともがいている沢山の若者たちがいます。彼らこそが、我が国のこれからの文化芸術を担っていく存在となるはずです。私たちは事業を通じ、こうした若者たちの支援につながる活動を継続して行っていきたいと考えております。




【車折神社のご紹介】

所在地 京都市右京区嵯峨朝日町23
電 話 075-861-0039
ご祭神 清原頼業公
    天宇受売命(芸能神社)
最寄駅 嵐電「車折神社駅」


July 24, 2015

夏の出張、西から北へ美術館めぐり


 皆様こんにちは。東京もついに梅雨明けとなり、いよいよ夏本番となって参りました。私の先週は出張続きで、名古屋と北海道へ、それぞれ新作の打ち合わせに行って参りました。


20150724isaburou_memorial_museum.JPG 週の前半は名古屋へ。

 訪問先の古川美術館さんは名古屋市内にあり、実業家であった古川為三郎氏のコレクションの数々を見ることができる美術館です。現在は夏をテーマにした企画展が開催されており、この日猛暑の戸外とはうらはらに、涼しい館内で画家達が切り取った様々な「夏」をゆったりと鑑賞しました。作品に付いている丁寧な解説を読みながら絵を見ていると、明治から昭和頃の夏の匂いをも感じられるような気がして、とても素敵な展覧会でした。



201150724TeaSet.jpg 仕事を終えてから、直ぐ近くにある別館の為三郎記念館でお茶とお菓子を頂戴しました。
 為三郎氏のご自宅であった数寄屋造りの建物の内部を拝見することができ、お庭に沿って作られたお席では喫茶もできます。殆どのお部屋に季節のお花が丁寧に飾られ、暑い中でその凛とした感じがとても美しく、印象的でした。夏だけという大きな氷の入ったお抹茶に、ホッと一息、涼を頂いて帰りました。


 週の後半は北海道の富良野へ。

20150724gotousumio_artmuseum.JPG 関西に台風が直撃する中、それを避けるように飛行機は順調に私たちを羽田から旭川空港へ運んでくれました。こちらは湿気がなく大変爽やかな気候で、レンタカーで一路、上富良野の後藤純男美術館さんへ。

 着いて早々、団体バスで到着した観光客の方々と一緒に促されるまま館内へ。後藤純男画伯の迫力ある大画面の風景画に囲まれながら、館長自らが「日本画とはどのようなものか」「後藤純男画伯の作品について」ご説明くださいます。そのお話が大変魅力的でついつい引き込まれてしまい、早く絵を見たい!という気持ちになってゆきます。ほんの少しのお話でも生の声で説明を聞くだけで、こんなにも興味をそそられ、観る側の姿勢が変わるものかと感心してしまいました。

 また、後藤画伯の素晴らしい作品はもちろん、館内では周囲の雄大な景色を見ながら地元の食材を使ったお食事ができたり、一度チケットを購入すれば出入りが自由だったりと、来訪者が美術館を楽しむための仕掛けが色々となされていて、そのホスピタリティからか館内は多くのお客様でにぎわっていました。

20150724kamifurano1.JPG 一仕事終えて近くにあるラベンダー畑で有名な富田ファームを訪れてみました。爽やかな晴れ間の中、丁度見ごろのラベンダーと色とりどりのお花が美しく咲いて、とても絵になる景色でした。今だけ、というラベンダーの切り花をお土産に買って帰り、自宅でドライフラワーにしているのですが、北海道の爽やかな香りがほんのりお部屋に広がりムシムシとした東京の空気を洗ってくれます。


 そんなこんなで、体力は要りましたが実りの多い一週間でした。どちらも大変素敵な美術館ですので、お近くにお越しのことがあれば、立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。それぞれの美術館に所蔵されている作品は、目下、総力挙げて製作中です。秋頃からの新作でご覧いただけるものもございますので、どうぞご期待ください!



April 17, 2015

艶やかで美しい金沢箔の工芸品「箔一」ご紹介


20150417hakuichi_goldleaf.jpg いつも美術趣味をご覧いただきありがとうございます。桜も散り春本番かと願いたいところですが、冷たい雨が肌寒い今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 私は先日、表参道の裏道散策をいたしました。大通りの賑やかさとは一変し、独特の静けさがある裏通りは、グルメやファッションの穴場が多く、新しい発見をする楽しみがあります。この度は、ひときわ黄金の輝きを放ちつつも、ひっそりと佇む素敵な店舗を発見したのでご紹介いたします。


20150417hakuichi_tumbler.jpg HAKUICHI「箔一」。その名の通り、金箔を施した工芸品を数多く取り扱っている店舗です。私はその美しさに惹かれ、店舗内にお邪魔してお話しを伺いました。

 日本における金箔のシェアが99%という金沢の中でも、唯一の金箔総合メーカーであるこの「箔一」は1975年に創業。当初は「箔屋と呼ばれる箔材料を卸す仕事」に留まっていたようですが、オイルショック後の不況によって材料である箔業界が大ダメージを受けたことをきっかけに「日本の伝統工芸の継続・繁栄のためにできること」として「金沢箔工芸品の独自製造」に着手したそうです。


 現在は更に新たな価値を創造するべく、建築業界(東京スカイツリーや成田国際空港ターミナルの装飾)、化粧品業界(エステ金箔)、食品業界(食用金箔)等々、幅広く展開しています。当部の事業においても、今後何かしら共同作業ができれば幸いと思いました。

 お話しを伺った後、「桜の形をした金箔が浮かぶお茶」をご馳走になり、春の暖かい気分を満喫することが出来ました。豪華絢爛、華やかな金箔工芸品の品々。表参道に来た際はぜひ裏通り散策をして、この美しい店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。


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HAKUICHI「箔一」
 住 所 〒107‐0062 東京都港区南青山5‐7‐21 芥川青山ビル1階
 公式HP http://www.hakuichi.co.jp/


April 4, 2014

船出、輝く未来へむけた新たな一歩

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皆様いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今週は全国で多くの若者たちが社会人として最初の一歩を踏み出しました。新しい生活への戸惑い、不安、そして期待を懐きつつ胸を張りまっすぐ前を向いて輝く未来へむけて歩み始めた彼らに、心からのエールを送ります。

この春、私たちも新たな一歩を歩み始めました。伝統ある「美術商品部」の事業はそのまま受け継ぎながら、新生・アート&カルチャー部として新事業に挑みます。これまでアートに限定されていた事業領域を生活に根ざす文化(カルチャー)を含むより広い領域へと拡大し、新たな事業へもチャレンジしてまいります。

私たちもまだ見ぬ未来への期待と不安を胸に懐きつつも新たな事業へ挑戦する機会を得た喜びを噛み締めながら、しっかりと前を見据え自らの腕と知恵で新航路を切り拓いて行く決意です。

これからも変わらぬご支援をいただきたく、なにとぞよろしくお願いいたします。

December 13, 2013

青と黄金のコントラスト

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いつも「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

この写真を見て「あ、あのイチョウ並木だ。」と瞬時に思われることも多いことでしょう。青山通りから聖徳記念絵画館に向かって続く都内有数の紅葉スポット、『明治神宮外苑イチョウ並木』です。

最近は木枯らしも吹き始め肌寒い日が多いですが、青空と黄金色のイチョウで彩られる暖かなコントラストを多くの人が楽しんでいました。ただ、道行く人が立ち止まって撮影をしてしまうので、警備の人も苦笑いしながら誘導する一幕も。この光景も、日本の風物詩の一つかなと、心和みました。
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さて、この青山通りから脇道に入った住宅街の一角には、知る人ぞ知る名店『べにや民藝店』があります。(※「民藝」とは、日常の暮らしのなかで長年にわたって使われてきたもので、手仕事で作られた日用品のこと。)b-info03.jpg

ここでは、陶磁器や漆器、ガラス器、染職品等、日本各地から厳選して取り寄せた手仕事品が丁寧に陳列されており、商品のひとつひとつを眺めているだけで懐かしさを感じます。お近くにいらっしゃった際は、ぜひお立ち寄りください。b-info01.jpg


べにや民藝店のご紹介】

住 所  東京都港区南青山2‐7‐1
      ホームズ飛騨1階
電 話  03-5875-3261
営業時間 午前10時~午後7時
定休日  水曜日
Web  http://beniya.m78.com/

November 8, 2013

北鎌倉の名刹・浄智寺 ~過去・現在・未来の仏さま~


皆様いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。
先日北鎌倉の名刹、浄智寺(じょうちじ)を訪問してきました。
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浄智寺は鎌倉五山のひとつに数えられ、鎌倉時代に創建された長い歴史を持つ臨済宗の禅寺です。山門へと向かう苔むした石段は、藤沢周平の小説をもとにした映画『武士の一分』で、主人公(木村拓哉)の妻(檀れい)が、墓参りをするシーンに使われたそうです。

山門をくぐると、仏殿である曇華殿(どんげでん)があり、それぞれ過去・現在・未来の三世を表す「阿弥陀」「釈迦」「弥勒」の三世仏坐像が安置されていました。仏教経典によれば、弥勒は修業中の身であるため菩薩として彫られることが多いのですが、この仏像は、悟りを開いた弥勒如来の姿で彫られており、釈迦の入滅後、五十六億七千万年後の遥か未来に地上に現れて、衆生を救済するお姿なのだとのこと。途方もない時間の流れに、日常を忘れて立ち留まってしまいました。
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更に奥へ進むと、「おなかをなでてください。元氣がもらえます。」という看板が。裏手の洞穴の中に、「鎌倉・江の島七福神」の一人、布袋和尚の像が佇んでおりました。ずいぶん多くの人にお腹をさすられたのでしょう。参拝者が皆触っていくからか、お腹のあたりだけ黒くなっていました。さわり心地はすべすべで、私も元気を頂きました。

この秋は台風などで天候に恵まれない日が多かっただけに、久々の秋晴れのもと名刹を堪能し心が洗われたような気持ちになりました。鎌倉は仕事で訪れる機会が多く、今後また機会を見つけて名所訪問記を綴ってまいります。




【鎌倉・浄智寺のご案内】

寺号 金峰山浄智寺(臨済宗円覚寺派)
創建 弘安四年(1281年)
住所 鎌倉市山ノ内1402
電話 0467-22-3943 
拝観料  200円
拝観時間 9:00~16:30
アクセス JR北鎌倉駅から線路沿いに鎌倉市街方面へ徒歩10分




北鎌倉ゆかりの芸術家といえば日本画の小倉遊亀画伯が有名です。
当社が取り扱う小倉画伯の複製画を2点ご紹介いたします。いずれもこちらでお求めになれます。


小倉遊亀 《菩 薩》
販売価格 230,000円+税(軸・額共通)


小倉遊亀《菩薩》軸装


小倉遊亀《菩薩》額装


<使用体裁>

■軸・額共通
監修 有限会社 鉄樹
原画 新潟県糸魚川市所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り、一部本金泥・天然岩絵具手彩色
用紙 和紙
限定 300部(軸・額合計)
証明 画中及び奥付シールの2箇所に著作権者承認印捺印

■軸装仕様
画寸 天地70×左右48.5cm
軸寸 天地162.5×左右67.5cm
表装 三段表装(国産・ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地70×左右48.5cm
額寸 天地89×左右67.5cm
重量 約5.9kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産・ハンドメイド)




小倉遊亀 《山茶花(さざんか)》
販売価格 180,000円+税(軸・額共通)


小倉遊亀《山茶花》軸装


小倉遊亀《山茶花》額装


<使用体裁>

■軸・額共通
監修 有限会社 鉄樹
原画 滋賀県立近代美術館所蔵
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部(軸・額合計)
証明 画中及び奥付シールの2箇所に著作権者承認印捺印

■軸装仕様
画寸 天地47.3×左右53.3cm
軸寸 天地143×左右73.5cm
表装 三段表装(国産・ハンドメイド)
箱  柾目桐箱、タトウ付

■額装仕様
画寸 天地47.4×左右53.5cm
額寸 天地63.8×左右70cm
重量 約3.2kg
額縁 特製木製額、アクリル付(国産・ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。




【関連記事】
新商品のご紹介-彩美版 小倉遊亀《夏草
春の兆し-梅花咲く小倉遊亀画伯の庭
馥郁たる香り、観梅の季節に寄せて
春を呼ぶ珠玉の名画 小倉遊亀《瓶花》
新商品のご案内-小倉遊亀《洋壺》

October 24, 2013

秋の国際映画祭


台風の進路が気になる今日この頃。
皆さまも十分お気をつけ下さいませ。

本ブログ執筆現在(24日)、東京六本木では≪第26回東京国際映画祭≫が開催中です-会期は10月17日(木)から25日(金)まで-今年はゲストスターも多数来日し、六本木ヒルズで連日華やかな宴を繰り広げているようです。

yamagata1.jpgかくいう私は先日、山形の≪山形国際ドキュメンタリー映画祭2013≫に行ってまいりました。映画祭は1989年の第1回開催から隔年で、今年で13回を数えます。山形市の公民館をメイン会場に、世界的にも優れて評価の高い、強い個性と歴史のある国際映画祭です。また映画祭自体の魅力はもちろん、市を挙げてのホスピタリティの質の高さで、海外から多数のジャーナリストが訪れることでも知られております。10月は気候も良く、山形名産のお酒に山形牛や蕎麦、果物等々が美味しく、グルメでも十分満足出来ること受け合いです。

yamagata2.jpg今年の≪山形≫では、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの伝説の実験映画や、「ラ・ジュテ」で知られる仏の映画作家クリス・マルケルの追悼特集上映など注目のプログラムが目白押しでした。なかでも日本初上映の審査員作品、ジャン=ピエール・リモザンの日本を舞台にしたドキュメンタリー「YOUNG YAKUZA」(2008年)が私には強く印象に残りました。リモザン監督は北野武のドキュメンタリー作品や吉川ひなの主演の「TOKYO EYES」(1998年)等で著名な、日本とも縁の深いフランス人監督ですが、そのタブーをものともしない映像作品には心底驚嘆いたしました。たった2日の短い滞在でしたが短編を中心に映画を7本も鑑賞し、芸術の秋を心行くまで楽しんで参りました。



●≪山形国際ドキュメンタリー映画祭2013≫は平成25年10月10日[木]―17日[木]に山形市中央公民館他で開催。映画祭は隔年毎に開催されており、次回開催は平成27年を予定。




尚、当美術商品部では、山形県に因んだ下記の洋画複製作品を取り扱っております。



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向井潤吉 《聚落(しゅうらく)
価格:105,000円(税込)

≪聚落≫は日本各地の民家を描き続けた向井潤吉画伯が1966年(昭和41年)、山形県朝日村田麦俣(現・鶴岡市)の懐かしい風景を描いた作品です。
その昔、田麦俣(たむぎまた)は湯殿山神社への参拝客が立ち寄る宿場町として栄えました。冬は雪深い風景となる土地柄、「田麦俣多層民家」(重要文化財指定等)と呼ばれる四層式の立体建築様式は、積雪時に備えたその地方固有の風土と人々の生活の中から生まれました。
本作は生命力溢れる夏の集落の風景。藁葺の民家が、眩しいほど生き生きとした緑に囲まれています。


<使用体裁>

監修・原画所蔵: 世田谷美術館
技法: 彩美版(R)
限定: 100部
画寸: 天地34.8×左右45.2cm
額寸: 天地48.8×左右59.2cm
重量: 約2kg
額縁: 国産ヒノキ製、アクリル付(ハンドメイド)
解説: 橋本善八(世田谷美術館)
発行: 共同印刷株式会社

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

October 4, 2013

夕陽に染まる美術館(神奈川県立近代美術館 葉山館)

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いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。先日仕事で鎌倉を訪ねた後、少し足を伸ばして湘南・葉山へ行ってまいりました。

別荘地として知られる葉山の一色海岸沿いに美しい美術館があります。神奈川県立近代美術館葉山館です。
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神奈川県立近代美術館には3つの建物(鎌倉館、鎌倉別館、葉山館)があります。
この葉山館は、平成15年(2003年)に開館し今年十周年を迎えました。

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訪れると同時に、目の前にひろがる海と夕陽に見入ってしまいました。
別館には海岸に面したカフェテラスがあり、日が沈む様子をゆっくりと味わうことができます。

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季節が移ろう今日この頃。近代的な建築デザインと、海を望む展望ロケーションに身を委ねて、心癒されに行ってみてはいかがでしょうか。

神奈川県立近代美術館葉山館では現在以下の展覧会が開催中です。



葉山館開館10周年
戦争/美術 1940-1950
モダニズムの連鎖と変容

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会 期: 2013年7月16日(土)⇒10月14日(月)
観覧料: 一般1000円(900円)
      20歳未満・学生850円(750円)、65歳以上500円
      中学生以下無料 
      ※()内は団体料金(20名以上)


【神奈川県立近代美術館<葉山館>のご紹介】

住 所: 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電 話: 046-875-2800(代表)
開 館: 9:30~17:00、入場は16:30まで
休館日: 月曜日(ただし祝日および振替休日の場合は開館)
      展示替期間(ただしレストランと駐車場は月曜を除き営業)
      年末年始(12月29日~1月3日)
観覧料: 展覧会によって異なりますので美術館へお尋ねください。
交 通:
■電車・バス
・JR横須賀線でお越しの場合
JR横須賀線「逗子」駅前(3番のりば)から京浜急行バス「海岸回り(逗11、12系統)葉山一色」行き(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。
・京浜急行でお越しの場合
京浜急行「新逗子」駅前(南口2番のりば)から京浜急行バス「海岸回り(逗11、12系統)葉山一色」行き(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。

■車
横浜横須賀道路でお越しの場合
・逗子インターチェンジから
逗葉新道経由で7.6km
・横須賀インターチェンジから
県道27号横須賀葉山線経由で7.2km

August 29, 2013

アートインボックス(立体絵画)に魅せられて


有楽町の東京交通会館で開催されている、芳賀一洋(はがいちよう)先生の展覧会へ行ってきました。
皆さま、「アートインボックス(立体絵画)」をご存じでしょうか?
写真をご覧ください。なんとこれらは全て、手作りのミニチュアなのです。
今回の展覧会のテーマは「1940年代のパリの街角」だそうです。
ひとつひとつのモチーフに宿るノスタルジックな世界観が、見事なまでの精巧な技術で再現されていました。
作品の配置やライトアップにより、実に巧妙に展示されており、部屋の奥にある小さな家具までゆっくりと作品を楽しむことができました。
今後も、銀座伊東屋や渋谷パルコ等、様々な個展が開催されるとのこと。
芳賀一洋先生の作品、皆さまも是非一度ご覧になってください。


【はがいちよう展&渋谷クラフト倶楽部展のご紹介】

会期 8月25日(日)~8月31日(土)
      午前11時~午後8時 (25日は午後1時開場)

会場 東京交通会館 地下1階ゴールドサロン
   東京都千代田区有楽町2-10-1

交通 JR「有楽町駅」京橋口または東京メトロ「有楽町駅」D8出口徒歩1分

内容 ■1940年代のパリの街角"アートインボックス作品"
      (1/12スケール)25点展示
    ■昭和初期の日本の原風景"ストラクチャー作品
      (1/80スケール)10点展示
    ■はがいちようクラフト教室の現役生徒・OB氏らによる作品

入場料 無料



●以下の写真はすべて芳賀先生の作品です。


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August 9, 2013

宝塚市立手塚治虫記念館訪問記


全国的に気象の変化が激しいようです。
夏風邪も流行っています。皆さまどうかお気を付け下さい。

takarazuka_gekijou.jpg私は先月、大阪から急行で30分あまり、兵庫県宝塚市にある手塚治虫記念館を訪問いたしました。宝塚といえばもちろんあの宝塚歌劇団の聖地です。東京育ちの私には宝塚といえば、日比谷シティにある東京の宝塚劇場の風景が真っ先に思い浮かびますが、本家の宝塚は川が流れ、山々の稜線が美しい温泉のある観光地の風情です。東京の宝塚とはあまりにも周りの環境が違い正直あれっという思いでした。

花のみちここで少し宝塚歌劇の歴史をお勉強いたしますと、今から100年程前に田舎の温泉地であった宝塚の地に観光誘致用に作った巨大室内プールがそもそもの発端だとか。せっかくのプールもお客さんが集まらず、苦肉の策でプールにフタをして客席を作り少女歌劇団を起こしたことが、今の華麗なる宝塚歌劇団のルーツなんだそうです。日本経済界先達の偉人、小林一三(いちぞう)翁のひらめきから、「清く、正しく、美しく」タカラヅカの舞台は産声を上げたのだそうです。
tezuka_kinenkan.jpg閑話休題。街の中心街、見どころ満載のお洒落な『花のみち』を抜けたところ、≪火の鳥≫の羽ばたく像がメルクマールの、洋風の瀟洒な建物が今回目的の手塚治虫記念館です。
手塚治虫先生が5才から24才までを過ごしたゆかりの地が宝塚であり、それを記念し
1994年に開館。館内には手塚マンガが全作品揃った「ライブラリー」や、映像作品を上映する「アトムビジョン」、アニメ製作のワークショップワークのコーナーもあり手塚ワールドが満喫できます。

shop1.jpg実はこちらの2階売店で弊社制作の「手塚治虫プレミアムピンズ」を販売していただいております。どれどれとガラスケースの中を覗いて見れば、光線の具合でシルバーピンズが燦然と輝き、タカラヅカ風(?)の素敵な陳列が目を引きます。係りの皆さまどうもありがとうございます!因みに、喫茶コーナーでいただいたアイスコーヒーはちょっと濃い目で、とても美味しかったです。記念館開館翌年(1995年)の阪神淡路大震災は宝塚市にも甚大な被害を及ぼしたそうで、現在の復興ぶりからはとても想像がつかないのですが、ゆくりなく往時のお話しもお伺い出来て、記憶に残る一日となりました。


※現在、手塚治虫記念館では企画展「MACROSS:THE MUSEUM」が10月28日(月)まで行われております。マクロスの世界がディープに堪能出来るファン垂涎の展示内容です。


宝塚市立手塚治虫記念館のご案内】

住 所 兵庫県宝塚市武庫川町7-65
電 話 0797-81-2970
休館日 毎週水曜日
     他に長期休館として年末休館、および2月のメンテナンス休館
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
入館料 大人700円、学生300円、小人100円(団体割引10名以上)
最寄駅 JR・阪急線「宝塚」」から徒歩8分
      阪急線「宝塚南口」から徒歩5分
ホームページ http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/information.html


<関連記事> ―手塚治虫プレミアム宝飾ピンズ販売開始のお知らせ―

July 19, 2013

横山大観記念館にて


「暑いですね...」という言葉が、全国的に挨拶代わりとなっています。
1876年の統計開始以来、7月としては初めての連続猛暑。熱中症にお気をつけください。

横山大観記念館正門そんな中、わたしは涼しげな上野・不忍池のほとりにある「横山大観記念館」を訪ねました。日本画の巨匠・横山大観画伯のお住まいがそのまま公開されています。風情ある正面玄関をくぐると、緑が溢れる日本庭園が広がり、訪れる人を静かに迎え入れてくれます。

中門
当社は現在、横山大観画伯の代表作である《霊峰飛鶴》の彩美版(R)複製画の制作に取り組んでおります。神々しい陽光に包まれた富士の迫力ある存在感。祝福するかのように穏やかな雲の間に間を飛翔する丹頂鶴の群。惹き込まれまること請け合いです。
世界文化遺産登録記念として、8月発売を予定しております。是非ご期待ください。

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。


【横山大観記念館のご紹介】

住 所 東京都台東区池之端1-4-24
電 話 03-3821-1017

休館日 毎週月~水
長期休館 夏期休館、冬期休館あり
開館時間 10:00~16:00(入館は閉館30分前まで)
入館料 大人 550円
    団体割引(20名様以上)450円
    小学生 200円
    障がい者料金 大人450円、子人100円
    年間パスポート 1,500円

最寄駅 東京メトロ千代田線「湯島」から徒歩7分
     東京メトロ銀座線「上野広小路」、都営大江戸線「上野御徒町」から徒歩12分
     JR「上野」「御徒町駅」から徒歩15分
     京成線「京成上野」から徒歩15分

ホームページ http://members2.jcom.home.ne.jp/taikan/

July 12, 2013

富嶽三十六景「礫川雪ノ旦(こいしかわゆきのあさ)」の謎


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。
じりじりと太陽が照りつけ本当に暑いですね。外出時はもちろんのこと室内でも熱中症になる恐れがあります。節電は大切ですが体のためにはほとほどの冷房も必要ですね。
さて真夏に「雪の朝」とはいささか季節はずれな話題ですが、富士山がめでたく世界文化遺産へ登録されたのを記念し、当社が所在する東京小石川を描いた北斎の富嶽図をとりあげようと思います。

富士山は東京の西南西の方角に聳えています。距離にして約100km。手前に丹沢山系の黒っぽい山並みが連なりその背後からにょっきりと雪をいただく姿を覗かせています。高い建物のなかった江戸時代には坂の上や遮るものなく開けた海辺など江戸の各所から富士山が見えました。富士見坂あるいは富士坂と名づけられた坂がありますが今風に言えば富士を眺める絶好のビュースポットだったのでしょう。小石川にも当社のすぐそば東大植物園沿いの御殿坂(別名「富士見坂」)と春日通りを挟んで環三通り(桜並木)と対面に位置する藤坂(富士坂)の二つの富士見坂があります。(写真左が御殿坂、右が藤坂)
藤坂(富士坂)御殿坂(富士見坂)

都内にたくさんある富士見坂ですが、近年の高層建築ラッシュで眺望が遮られ富士が見えなくなってしまいました。最近まで富士が見えたのは日暮里富士見坂と大塚富士見坂の二つでしたが日暮里富士見坂は、世界文化遺産登録が決まる直前の今年6月20日頃、付近で建設中のマンションにさえぎられ富士の眺望を失ってしまったそうです。実に残念ですね。残る大塚富士見坂は大塚の護国寺前を通る不忍通りの一部です。当社から比較的近い場所ですのでいつか富士を眺めに行きたいものです。

本題に戻ります。天保2年ごろから天保4年ごろ(1831年ごろから1835年ごろ)にかけて刊行さた葛飾北斎の名作浮世絵版画「富嶽三十六景」は江戸を中心に各地の富士見の名所を描いた作品です。三十六景といいながら48点の作品が描かれています。好評につき後から10点追加したためで追加分は「裏富士」と呼ばれるそうです。人によって評価は異なるかもしれませんが「富嶽三十六景」48点中の代表作は「凱風快晴」「山下白雨」「神奈川沖浪裏」の三作でしょう。ことに「神奈川沖浪裏」は海外でも広く知られた代表作中の代表作と言って過言ないことと思います。

koishikawa_yukinoasa.jpg表題の「礫川雪ノ旦」はその名の通り小石川から見える冬の富士を描いた作品です。小石川のどの場所を描いたのでしょうか、何が描かれているのでしょうか?それが問題です。場所については徳川家ゆかりの名刹伝通院またはそのちかくの牛天神(北野天神)そばの茶屋付近とするのが定説のようですがだとすると当社から歩いてすぐの場所です。それだけに気になります。当時の人が見ればあそこだねと特定できる場所を選んで描いているはずです。謎を解く手がかりを見つけるために、まずは作品を仔細に眺めてみましょう。

一面の銀世界、冬の朝です。画面右のやや上に富士が描かれ空に三羽の鳥が舞っています。鳶でしょうか。左手前には切り立った崖から張り出した建物があります。飲食を供するお茶屋のようです。崖の下は家並が連なり雪をかぶった屋根屋根は美しいリズムを奏でています。崖上のお茶屋は二方が開け放たれた部屋が描かれその中に男性、女性のお客が二人づつおり、そこへお店の女性が猫足のお膳に乗せた食事を運んできたところのようです。女性客の一人が立ち上がって富士を指さしながら何か言っています。一面の銀世界の彼方に聳える富士の、この世のものとも思われぬ美しさに感動し心がはずんでいるのでしょう。
画面の中ほど、雪をかぶった屋根の波の向こうに青い広がりが見えますが川のようです。
以上から手がかりを整理すると、

① 富士が見える西側に開けた崖のある場所。
② その崖上には茶屋がある。
③ 崖の西側に川が流れている。
④ その場所は広く知られた名所である。
以上を満たす場所が作品に描かれたところということになりそうです。

ushitenjin_1842pix.jpgもう一つ手がかりとなりそうな江戸期の資料があります。『江戸名所図会(えどめいしょずえ)』です。富嶽三十六景とほぼ同時期に刊行された挿絵入りの名所案内本で、今で言えば都内とその周辺の観光ガイドです。小石川の名所も多数取り上げられていますが上記四要素をすべて満たす場所は一ヵ所だけでした。その場所とは小石川牛天神(北野神社)です。

「江戸名所図会」には南側から見える牛天神とその周辺を詳細に描いた挿絵が添えられています。「礫川雪ノ旦」とは描く向きが逆ですが情景がぴたりと一致します。西側の石段を登った右側には西南西を向いた崖に沿い茶屋が並び崖下には家並が連なっています。境内の南側には西から東へ小石川上水(神田上水)が流れています(牛天神に隣接する水戸藩上屋敷内に流れ込んでいました)。もっとも小石川上水の南側には上流の関口大洗堰で分かれた江戸川(現在の神田川)が流れていましたので「礫川雪ノ旦」画中の川が小石川上水なのか江戸川なのかは決めかねます。敢えて選ぶなら小石川上水でしょうか。小石川上水は牛天神のすぐ下を流れており川面がよく見えたはずです。江戸川はやや離れている上に間に家並もありましたので川面はあまりよく見えなかったのではないでしょうか。また作品名とも一致します。

牛天神の石段現在も牛天神は江戸時代と同じ場所にありますが富士の眺望は失われています。南側の石段は取り払われましたが現存する西側の石段が往時を忍ぶよすがとなっています。

長々と書き連ねたわりには説明をはしょり舌足らずになりましたが、まとめるとこのようになります。
葛飾北斎の名作「富嶽三十六景」中の「礫川雪ノ旦」は雪が降り積もった冬の朝に小石川牛天神から見える富士を描いた。左側に見える建物は牛天神境内の西側の崖に沿って並ぶ茶屋で眼下に流れる川は小石川上水か江戸川(現神田川)。


※『江戸名所図会』はちくま学芸文庫版(全8冊)が入手可能です。
牛天神
【小石川牛天神、北野神社のご案内】

 住 所 東京都文京区春日1-5-2
 電 話 03-3812-1862

 最寄駅 
 東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園」徒歩10分
 都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」徒歩10分
 JR中央線・東京メトロ東西線・有楽町線「飯田橋」徒歩10分

June 13, 2013

優美な花鳥の館より(「京都花鳥館」訪問記)


京都花鳥館梅雨入りはしたものの、恵みの雨が待ち遠しい今日この頃ですね。
先日わたしは京都へ行く機会があり、いつもより少し遠方へ足を運んでみました。阪急電鉄嵐山線の松尾駅を下車、「松尾大社」を経由すると、ひっそりと上品に佇む「京都花鳥館」という美術館があります。その名の通り、花や鳥を題材とした作品を中心に、ドイツの名窯マイセンの磁器作品と、花鳥画の第一人者、上村淳之画伯の作品を展示している美術館です。

マイセン磁器小さく愛らしい花をモチーフにした器や、色とりどりの美しい鳥をモチーフにした飾り壺のマイセン、優しい色調の上村淳之画伯の花鳥画が数多く展示され、心安らぐ空間をゆっくりと楽しむことができました。わたしの拙い文章と写真ではなかなか伝わりづらいほどの素晴らしい作品の数々ですので、機会ありましたら、ぜひ一度足を運んでみてください。

※館内は特別に許可をいただき撮影させていただきました。


【財団法人 京都花鳥館のご紹介】

京都市西京区松室山添町26-24
TEL:075‐382‐1301
http://www.kachokan.jp/

最 寄 駅: 阪急電鉄「松尾」駅より徒歩約8分
開館時間: 午前10時~午後5時
休 館 日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示品入替期間
観 覧 料: 一般1,500円、中・高・大学生1,200円

May 24, 2013

『彩美版』ってどんなもの?


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
最近、「共同印刷の『彩美版』って何?」「どんなもの?」というご質問を頂きましたので、今日はこれについてご紹介させて頂きたいと思います。

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「彩美版」とは、最新のデジタル加工処理技術と高精度のプリント技術を駆使し、画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された、共同印刷のオリジナル技術「彩美版方式」を用いて制作した版画や複製画のことです。この技術を用いることにより、当社製品では原画の持つ独特の色彩や作家の筆使いといった絵の鼓動までをも表現することができます。


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でも本物でないと出せない色とか質感ってありますよね。そこで用紙など使う材料も吟味しています。必要であれば本金箔や本金泥、岩絵具など本画を描くのに使われる「本物」の画材を併用しています。最後は一枚一枚刷師の手で刷り上げられます。
同様に絵を納める額縁もデザインや材料にこだわり職人の手仕上げで作られています。もちろん国産です。「大手印刷会社の製品だから機械を使った大量生産品でしょ?」という誤解も少なくないようですが、このように材料や品質にこだわり専門技術を持った熟練スタッフが職人としての誇りを胸に一つ一つ丁寧に制作しており「工芸品」といっても過言ありません。

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ちなみにこうした制作技術に加えて、専門家から「まるで実際に描かれた画のようだ」と、高いご評価を頂く当社製品のクオリティを維持する上で欠かせないもの。それは、版画・複製画制作に関わるスタッフの審美眼です。企画・制作スタッフが細部まで丹念に校正を行い、原画の持つニュアンスを印刷物に表現できるよう日々努力しています。何事も最後はやはり人の目によるチェックが入ることにより、完成度の高い商品をお届けすることが出来るというものですよね。


一つ一つに私たちの想いを込めて制作している当社の版画・複製画。お気に入りの作品があればぜひ手に取って頂き、少しでも多くの方に、永くご愛用頂ければと思うところです。

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May 17, 2013

身近な場所で始まりの「夏」を見つける


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。

立夏を迎え野山が新緑に彩られ、里では田植えも終わり蛙が鳴き始めました。だんだんと夏の気配が感じられるような季節になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

当社のある東京小石川界隈では桜の季節から今はツツジが色鮮やかに咲き乱れ、季節の移り変わりを感じさせませす。ふと足を止めると紫陽花が咲きだしていました。まだ小さいつぼみが多い紫陽花でしたがこれから咲くのが楽しみでもあります。

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さて今回は、額紫陽花を描いた作品、中村岳陵「八仙花(はっせんか)」をご紹介いたします。
院展を経て日展で活躍した画伯は、線描を中心とした伝統的な日本画の技法に西洋画の近代的感覚を加え斬新な画風を築いた画家でもあります。これは昭和12年頃の作品で、卓抜した線描と清明な色彩で清々しい紫陽花を描いています。
葉の上では麦藁トンボが羽を休めていて、凛とした空気を感じさせます。

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中村岳陵《八仙花》
販売価格 126,000円(税込)

<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
技法 彩美版(R)
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版」は共同印刷の登録商標です。


【今日の谷根千】
千駄木界隈では今こんな展覧会が開かれています。
谷根千(谷中・根津・千駄木)へお越しの際は是非お立ち寄りください。


【特別展 鴎外の見た風景~東京方眼図を歩く~】

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会場 文京区立森鴎外記念館
   東京都文京区千駄木1-23-4
   電話 03-3824-5511
会期 2013年4月19日(金)~6月23日(日)
開館 10:00~18:00(最終入館は17:30)
会期中の休館日:5月28日(第4火曜日)
観覧料 一般500円、中学生以下無料
アクセス 東京メトロ千代田線「千駄木」駅1番出口徒歩5分

May 13, 2013

旧川合玉堂別邸《二松庵》に行ってきました


皆さま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。

わたしは、横浜市金沢区富岡にあり毎月1回(第一土曜日)のみ一般公開されている旧川合玉堂別邸《二松庵》に行ってきました。川合玉堂(1873-1957)は昭和15年に文化勲章を受章した日本画の巨匠ですが今年は生誕140周年にあたる記念すべき年だそうです。

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《二松庵》は、故川合玉堂が富岡に構えた別荘です。大正中期から昭和初期の富岡の別荘建築の雰囲気を遺す貴重な遺構として、平成7年11月、横浜市の有形物文化財に指定されています。自然の趣をふんだんに取り入れた造園を抜けると、主屋が佇んでいました。


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川合玉堂は、この別邸を夏冬の画室としてよく活用したとのことです。邸内に枝振りのいい2本の老松があったため《二松庵》と名づけられたといいます。そのため、画室から見える風景や周辺の人物や景色を描いた作品も多いそうです。





JR奥多摩線の「御嶽(みたけ)」駅前には玉堂を顕彰して建てられた《玉堂美術館》があります。玉堂は現在の新宿区若宮町にアトリエを構えていましたが戦争が激しさを増した昭和19年夏に御嶽へ疎開しそのまま終生の住処としたことからここに美術館が建てられました。

仕事柄訪問する機会が多いのですが美しい奥多摩の風景に抱かれた瀟洒な美術館で玉堂芸術を堪能するひとときの素晴らしさは格別です。皆様にも是非ご体験いただけることを願っています。

四季それぞれの味わいがありますが新緑の美しい今は特にお薦めです。


【旧川合玉堂邸(二松庵)のご案内】
 住 所 横浜市金沢区富岡東5-19-22
 電 話 080-1241-0910(開園時のみ)
 最寄駅 京浜急行「富岡」駅東口下車徒歩2分
 開園日 毎月第1土曜日
     ※第1土曜日が1日から4日にあたる場合は翌週(第2土曜日)開園


玉堂美術館のご案内】
 住 所 東京都青梅市御岳1-75
 電 話 0428-78-8335
 最寄駅 JR奥多摩線「御嶽」駅前
 休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、9月初旬、年末年始
 Web http://www.gyokudo.jp/

April 25, 2013

小石川歴史散歩━手塚治虫「陽だまりの樹」の巻


「美術趣味」をご訪問いただきありがとうございます。
今年はマンガの神様、手塚治虫の記念イヤーであることはご存知でしたか?
代表作「鉄腕アトム」がアニメ放映50周年、「ブラックジャック」がマンガ連載40周年、そして「リボンの騎士」がマンガ連載60周年にあたっています。
記念イベントが各地で開催されていますが、東京では6月29日から9月8日まで東京都現代美術館(木場公園内)で「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」と題する展覧会が開催されます。是非足をお運びください。


播磨坂さて当社の西側に「播磨坂」という長い坂があり桜の名所として知られています。坂の名はこのあたりに屋敷を構えた常陸府中藩主・松平播磨守に因むものです。
手塚治虫の先祖は代々松平家に仕える藩医で、藩邸の傍当時「三百坂下通り」と呼ばれた道沿いに屋敷を構えていました。徳川家縁の名刹伝通院(でんづういん)の裏手にあたり、現在東京学芸大学付属竹早小・中学校の校庭の一部となっています。
三百坂下通り手塚治虫は「陽だまりの樹」という作品で医師・蘭学者として活躍した曽祖父・手塚良庵(良仙)光享の姿を活き活きと描きました。「陽だまりの樹」は昨年NHKのドラマ(BS時代劇)となりましたのでご覧になった方も多いことと存じます。原作のマンガは小学館文庫に収録されておりますので未だの方は是非お読みください。
良庵は大阪に上り緒方洪庵が開いた「適塾」という蘭学塾で学びますが同門の先輩に慶応義塾を創設した福澤諭吉がいました。諭吉の「福翁自伝」には良庵との交流に関わるいかにも若者らしい逸話が記されています。手塚治虫もずいぶん参考にしたそうです。「福翁自伝」は岩波文庫から出ておりますのでご興味のある方は是非お読みください。

当社周辺には歴史や小説の舞台となった場所が数多くあります。浅学ではありますが今後もエピソードを交え少しずつご紹介してまいりますのでご期待ください。


【展覧会情報】

「手塚治虫 × 石ノ森章太郎 マンガのちから」展

会場 東京都現代美術館
    東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
    03-5245-4111(代表)   03-5777-8600(ハローダイヤル)
会期 2013年6月29日(土)から9月8日(日)まで
休館 月曜(7月15日は開館)、7月16日

April 19, 2013

春の美術館廻り ━ 《エドワード・スタイケン写真展》


スタイケン展ポスター.jpg先日、駆け込みで写真展に行って来ました。砧の世田谷美術館で開催された《エドワード・スタイケン モダン・エイジの光と影 1923-1937》です。

ポスターのビジュアルをご覧下さい。モデルは誰あろうハリウッド・スターのグロリア・スワンソン(1899-1983)。ビリー・ワイルダー監督の名作「サンセット大通り」(1950年)で、晩年の大スターを地のままに演じきった名女優です。老醜をさらけ出したその凄絶な演技が今も強く印象に残りますが、若かりし頃のこのポートレートは実に可憐。でも、この眼差しの強度は只事ではありませんね。思わず魅かれてしまいました。

エドワード・スタイケン(1879-1973)は欧州ルクセンブルク出身でアメリカを代表する写真家として知られます。展覧会は若き日の写真芸術を志した時代から、20-30年代のゴールデン・エイジに商業写真に身を投じモードやセレブのポートレイト写真で隆盛を極めた時代、そして晩年、大戦後のニューヨーク近代美術館(MOMA)のディレクター就任時代までをクロニクルで紹介します。中でも本展の白眉は、「ヴォーグ」や「ヴァニティ・フェア」を飾ったスターの肖像写真。グレタ・ガルボ、リリアン・ギッシュ、フレッド・アステア、ジョーン・ベネット、ジョージ・ガーシュイン、ハロルド・ロイド、アーヴィング・タルバーグ(ラスト・タイクーン!)・・・煌めくようなハリウッド・セレブたちがスタイケンのアーティスティックな眼差しで銀塩フィルムに焼き付けられておりました。アート愛好家はもちろん、映画好きにはたまらない実に見応えのある展覧会でした。

世田谷美術館写真.jpg東京・砧の世田谷美術館は用賀駅よりプロムナードを抜け徒歩約15分。広大な砧公園の一角にあります。皆さんも春の日差しを浴びてぶらりお散歩なんていかがですか。アートと公園緑地でのんびり優雅な時間を過ごせます。




※世田谷美術館で開催の《エドワード・スタイケン写真展》は会期終了。4月20日(土)より《暮らしと美術と高島屋》展を開催―出品作の竹内栖鳳筆「アレ夕立に」(高島屋史料館所蔵の名品)は必見です。

April 10, 2013

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013


いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
事務所の窓から入る風も心地よくなり、過ごしやすい季節となってきました。
さて今、私が気になっているのは・・・このイベントです。

「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013」!

「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」は、1995年フランス北西部の港町ナントに誕生したクラシック音楽祭です。日本には2005年に東京へ初上陸し、現在では世界でも最大級の音楽祭に成長しています。
このイベントの楽しみは、誰でも、気軽に、自由にクラシックを楽しむことが出来る、というところでしょうか。
会期中、丸の内界隈でたくさんの音楽イベントが開催されますが、メイン会場である東京国際フォーラムでは、1コマ45分のコンサートが一日中行われ、格安で生の演奏に触れることができます。
毎年、異なったテーマが設定され、今年は「パリ・至福の時」というテーマでフランス音楽を堪能できる3日間になるようです。
ちなみに毎年作られるロゴタイプやポスターも、センスがあって素敵なので注目です!

会場からは三菱一号館美術館なども歩いてすぐなので、今年のゴールデンウィークは、丸の内へお出かけついでにふらりとクラシック音楽や美術を楽しんでみてはいかがでしょうか。


【ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013 概要】
日程: 2013年5月3日(金・祝)から5月5日(日)まで
会場: 東京国際フォーラム、よみうりホール 及び 東京・丸の内エリア
公式サイトURL: http://www.lfj.jp/lfj_2013/


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April 5, 2013

リトグラフ 岩澤重夫 《山水清韻》 のご紹介

元荒川堤の桜並木花咲く元荒川堤の桜

いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
当社のある東京小石川界隈では満開だった桜も大方散って若々しい緑の葉が目につくようになりました。目が覚めるように美しい新緑の季節を迎えるのも間もなくですね。
私の地元埼玉県越谷市では今が桜の見頃です。写真は北越谷の元荒川堤の桜です。この桜並木は約2kmにわたり大小およそ350本のソメイヨシノが咲き乱れちょっとした名所でもあります。


さて今回は新緑、初夏の作品の内から岩澤重夫先生の版画「山水清韻(さんすいせいいん)」をご紹介いたします。
岩澤先生は日展を舞台に活躍された日本画家で日本芸術院会員となられました。山間に住まわれていた先生はアトリエから見える山々を眺められては365日、日々変化のある景色を観察し、自分が見えている世界と見えない世界、そのすべてを少しでも一枚の絵として描きたいと語られておりました。
朝もやの中でしょうか、目に鮮やかな青々とした山間に一筋の滝が流れる静かで雄大な景色が広がります。まるで生き物のように立ち上がる霧は山全体を包みながら山に命を与え天に昇りやがて雲になりまた雨となって地上へ還り...永久に循環する自然の物語を感じさせる絵でもあります。

すこし季節が早いかもしれませんが、絵画の中の「初夏」を感じてはいかがでしょうか。


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岩澤重夫《山水清韻》
販売価格 262,500円(税込)


<仕様体裁>
限   定 100部
技   法 リトグラフ
       作者直筆サイン・落款印、限定番号入り
版数色数 24版24色
用   紙 ヴェランアルシュ
額   縁 特製木製額金箔仕上げ(国産、ハンドメイド)
画   寸 天地35.5×左右53.0cm
額   寸 天地59.3×左右77.5cm
重   量 約3.1kg
収納ケース クロス装タトウ
工   房 株式会社フジグラフィックス
発   行 共同印刷株式会社

山水清韻_タトウ.jpg

March 28, 2013

春爛漫、播磨坂の桜が満開です!


「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。
共同印刷のすぐそばの【播磨坂】沿いの桜並木は都内指折りの桜の名所です。
春爛漫、今なら満開の桜を見ることができます。
今年は例年よりも開花が早いようですね。
お近くにお寄りの際はぜひ春の息吹を楽しんでください。
なお、3月30日(土)、31日(日)の両日「第42回文京さくらまつり」が開催されます。


【播磨坂】はりまざか 
共同印刷前の「植物前」交差点から春日通りの「小石川五丁目」交差点まで到る長い坂です。
江戸時代、このあたりに水戸徳川家から分かれた松平播磨守(常陸府中藩)の屋敷がありました。



播磨坂の桜並木
桜の花
文京さくらまつり

March 7, 2013

―富士山の世界遺産登録を目指して―

日本一高い山、3776mの威容、その美しさから日本のシンボルともいえる富士山。その富士山を、本年6月にカンボジアのユネスコ(国連教育科学機関)で行われる選定会議で、「世界遺産」として登録するか否かが決められます。
古来より日本人が親しみ、深く祈りを捧げた霊峰として、日本画や和歌といった芸術の主題として、尊い歴史・文化を産み出してきた日本の宝が、ついに世界の宝と認められるのでしょうか。

「美術趣味」ではこれを機に、奥村土牛(おくむらとぎゅう)画伯の「精進湖(しょうじこ)」を改めてご紹介いたします。ご承知の通り、富士五湖一の景勝地、精進湖から望む荘厳な富士が、富士の一番美しい姿であると言われております。
文化勲章受章画家の奥村土牛画伯(1989-1990)は富士図を代表作のひとつといたしましたが、この「精進湖」は1963年(昭和38年)制作の≪土牛の富士≫の原点とも呼べる作品です。
原画は山種美術館の所蔵。当初限定2,000部で販売を開始いたしましたが、おかげさまで残すところ60部のお取扱いとなります。
今回は特に、額装をステンレスから銀泥塗装木製枠に一新し、和室や洋間、様々なスペースにマッチする落ち着いたイメージに仕上げました。当社が独自に開発した「岩絵具方式」の技法を駆使し、本画の風合いと質感をありのままに活かし、画伯が意図したプラチナの箔足を活かした描法も忠実に再現いたしております。


奥村土牛 《精進湖》
価格 262,500円(税込)

土牛_精進湖400pix.jpg



<仕様体裁>
原画: 山種美術館所蔵
技法: 岩絵具方式(当社オリジナル)
限定: 2,000部
額縁: 特製木製銀泥仕上げ(日本製、ハンドメイド)
画寸: 53.5×59センチ(約12号)
額寸: 74.5×80センチ
重量: 約7kg

February 15, 2013

小さい春一番

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まだまだ寒さが厳しい日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は当社界隈でもある、文京区小石川・白山から駒込・千駄木近辺をご案内いたします。

ここ文京区は、森鴎外や夏目漱石、樋口一葉、石川啄木など名だたる文豪、文化人が活躍した所として知られ作品には文京区内の坂や池、神社・寺院の名前が数多くでてきます。今は「散策マップ」なる地図を手に、道沿いに点在するな文人たちの旧居跡や文学碑を眺めながら、散策を楽しむ人達でにぎわっています。

さて朝夕千駄木から白山方面へ到る団子坂を通りながら道沿いのお寺に咲く梅の花の様子を目で追い、「もう春なんだな...」と心和ませてもらっています。夏目漱石『三四郎』には駒込【光源寺】の大観音のことが書かれいますが、この「駒込大観音(こまごめおおがんのん)」は、境内に梅の巨木があることから「梅の大観音」とも呼ばれています。私が毎朝夕前を通る梅のお寺はまさにこの【光源寺】でした!

明治の文豪もこの梅の花を見ていたのかと思うとなんとも不思議な感じがいたします。画家も魅了する春の訪れを、文豪も同じように感じていたのかしらと思いました。

※象の写真は、200mほど白山寄りにある【瑞泰寺】の門です。


光源寺  東京都文京区向丘2-38-22
瑞泰寺  東京都文京区向丘2-36-1

       ※最寄駅  南北線「本駒込」、三田線「白山」、千代田線「千駄木」

February 15, 2013

春の兆し ― 梅花咲く小倉遊亀画伯の庭


入り口.jpg

先日北鎌倉の小倉遊亀画伯のお宅を訪問しご家族にお会いする機会がございました。
天気予報では「朝から雪が降るかもしれない」とのことでしたが、見事に晴れ上がりポカポカと暖かな陽気に恵まれとても気持ちの良い日和でした。


梅.jpg「今日は暖かくて、庭の梅が少し開きましたよ。」
と小倉様が教えてくださり、庭にお通し頂きましたので、記念に一枚写真を撮らせていただきました。梅の花はまだほとんどが蕾の状態ではありましたが春を告げる芳しい香りが漂う素敵な御庭でした。

さて、現在当社では小倉画伯のご家族にご監修いただき新作彩美版(R)の制作を進めております。
詳細は来月当ブログで発表する予定にしておりますので、どうぞご期待ください。



※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

January 11, 2013

東京の地下鉄

東京メトロ東西線の「葛西駅」に隣接する「地下鉄博物館」を訪問しました。
現在『地下鉄誕生展』を開催中です。

1863年1月に世界初の地下鉄であるロンドンの「メトロポリタン鉄道」が開通するまでの数々の困難や、それに尽力した人々の功績をはじめ、日本の戦前戦後の地下鉄の歴史など、写真パネルや模型により、わかりやすく展示していました。

英語圏では、"Subway"や"Underground"と呼称するのが一般的なのですが、地下鉄を意味することも多い"Metro(メトロ)"の語源は、この「メトロポリタン鉄道」に由来すると言われているようです。

このあと、竹橋の東京国立近代美術館に向かい『美術にぶるっ!ベストセレクション日本近代美術の100年』を観たのですが、「地下鉄博物館」から「東京国立近代美術館」までは東西線を使いわずか19分で移動することができました。

私は、数年前に旅行をしたロンドンのことを思い出しました。東京と同じように様々な路線が交差するロンドンの地下鉄を乗り継いで移動し、滞在時間の短い中、多くの観光地へ行くことができました。その利便性は、今でも強く印象に残っています。



<ご紹介した展覧会について>

地下鉄誕生展ーロンドンの地下鉄開通から150年ー

会場: 東京メトロ・地下鉄博物館(東西線「葛西駅」隣接)
期間: 2012年11月20日(火)⇒2013年1月14日(日)

美術にぶるっ!ベストセレクション日本近代美術の100年

会場: 東京国立近代美術館(最寄駅 東西線「竹橋駅」)
期間: 2012年10月16日(火)⇒2013年1月14日(月)

January 7, 2013

正月だるま

正月だるま.jpg

明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。

年末年始と皆様いかがお過ごしでしたか?
のんびりした方、田舎に帰省された方、旅行された方と思い思いに過ごされたかと思います。

初詣に行かれた方が多いかと思いますが、私の地元埼玉県越谷市では正月初日!元旦マラソンが開催され、親子で初めて参加しました。元旦から1,000人以上の参加者が集まる中、川沿いの道を子供と手をつないで500mを走るだけですが子供の限度を知らない元気な走りっぷりについて行くのがやっとで、正月早々参ってしましました。

完走すると参加賞として越谷市の民芸品でもある「越谷だるま」を受け取りました(写真)。
越谷だるまは、色白で鼻がやや高く上品でやさしい顔立ちが特徴だそうです。張子だるまとしては全国初、埼玉県から伝統的手工芸品に指定され、川崎大師、柴又帝釈天、西新井大師など関東一円をはじめ、全国に出荷され広く親しまれているそうです。

参加賞の手のひらサイズのだるまに願をかけて目玉を片方入れるとなんとも愛らしいお顔になり、子供も怖がらすにニコニコしながら目玉を入れていました。親子マラソンから地域文化を身近に感じさせる体験ができ新しい発見をしました。


「だるま」...と聞いて、ふと「達磨」が見られる展覧会が開催中ですね!

白隠展 HAKUIN
禅画に込めたメッセージ

会期 2012年12月22日(土)⇒2013年2月24日(日)
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム(東京渋谷)


美術館や博物館もお正月からこちらで「初詣」はいかが?と目白押しです。
ちょっと凛々しい達磨様や美術に会いに行くのもいいかもしれませんね。

December 20, 2012

深谷のミニシアターで新作仏映画を見る

深谷シネマ写真.jpg埼玉県深谷に初訪問です。大宮から電車で更に1時間程。赤い煉瓦作りのクラシックな駅舎が出迎えてくれます。東京駅を思わせるその瀟洒な佇まい、かつて煉瓦の町として栄え、歴史的建造物の残る深谷の町のシンボルだそうです。ときめきで期待も高まります。

映画の前のお楽しみは市内グルメ散歩。地元の雄・渋沢栄一翁が好物にしたという煮ぼうとう(野菜たっぷり平打ち麺)は食べられませんでしたが、地元の老舗食堂の黄色いカレー(とってもスパイシー!)や洋食屋さんのオムライスは感涙ものの美味しさでした。深谷では町おこしに力を入れていて、市内各所に置かれた無料タウン誌『深谷BIIKI』が、お店の場所や情報の収集にとても役に立ちました。

当日のメインイベントの映画館は、旧中山道沿い300年の歴史を持つ酒蔵の跡地に立つ、実に趣きのある外観の小劇場です。かつては映画館が複数あったというこの町も、今は有志によるNPO法人が運営する「深谷シネマ」を残すのみ。劇場内はゆったりした造りの整った設備で、都内のミニシアターと全く遜色はありません(というかそれ以上です)。

上映作品の仏映画『愛のあしあと』(クリストフ・オノレ作品)は本年制作の最新作です。衛星放送のWOWWOWが「旅するW座」と銘打ち、全国にある個性的な単館小劇場を貸し切って、一日興業をするというユニークな企画。第一回の作品はカトリーヌ・ドヌーブ母娘が共演のヌーヴェルヴァーグの流れを汲む、ちょっと過激な?愛の編年記スタイルのフレンチ・ミュージカルです。劇中でも娘役のキアラ・マストロヤンニが最高に美しく、そのアンニュイな表情と演技が、自由気ままな趣きの映画にピッタリとマッチし、実に見事な出来映えでした。入場無料はありがたく、レアな上映にもかかわらず告知も行き届き、地元の熱心なファンで60席余りの場内は満員。映画好きの私にはなんとも心強い限りでした。

今回は映画目的で慌ただしく、駅周辺の探訪しかできませんでしたが、かつての宿場町・深谷に残る伝統と郷土愛は好印象で、なんとも貴重な忘れがたい映画体験となりました。


<酒蔵の映画館 深谷シネマ>

■住所
〒366-0825  埼玉県深谷市深谷町9-12
TEL: 048-551-4592  FAX: 048-551-4593
旧中山道沿い七ッ梅酒造跡
JR高崎線深谷駅より徒歩約10分
商店街無料駐車場あり

December 13, 2012

日本橋三越 《彩煌会 日本画展》


『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。12月12日(水)から、日本橋三越の特選画廊で開催されている≪彩煌会 日本画展≫へ行ってきました。
現代日本画壇を代表する作家11名の新作がずらりと並び、立ち寄ったお客様方を魅了していました。
歴史ある公募展『院展』で同人としてご活躍されている、田渕俊夫先生や那波多目功一先生、清水達三先生、そして本年度の文化勲章を受章された松尾敏男先生の作品もありました。
当部では版画・複製画以外にも、『院展』の作品集なども制作させて頂いております。
そのため先生方の作品を観る機会は多いのですが、やはり洗練された筆使いや気品ある色合いは、いつ観ても心を動かされ、ずっと眺めていたい美しさに時間が経つのを忘れてしまいそうになります。
すべての作品に共通して、描く対象に対する真摯な眼差しと敬意が感じられました。それらが、芙蓉の瑞々しさ、糸菊の伸びやかさ、小鳥の愛らしさ、雪のきらめき、富士の壮大さなどに表れ、観る者を感動させるのかな、と思いました。
会期は短いですが、年末に向けてのお買い物に行った際は是非!クリスマスムードが漂う日本橋は賑わっており、道行く方々がとても楽しそうでした。
日本橋三越のクリスマスツリーもとっても素敵でした。夜はライトアップするそうです。

《彩煌会 日本画展 開催情報》

会場  日本橋三越 本館6階 特選画廊(入場無料)

会期  2012年12月12日(水)⇒18日(火)最終日は午後4時閉場

December 7, 2012

「水戸徳川家墓所」特別参拝記

私どものお得意先である、公益財団法人徳川ミュージアム様より、「国指定史跡水戸徳川家墓所」の特別参拝にご招待いただきました。

普段は一般公開されてはおりませんが、今回特別に現地のご担当者様から詳細な説明を受けながら参拝させて頂く機会を得ました。

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November 28, 2012

行く秋

行く秋1.jpg急に寒さが厳しくなり、雪が降りだしそうな気配を感じます。

それでも最近まではぽかぽかとした陽気で、寒暖差も手伝って近所の公園の銀杏が黄色く色づきはじめました。

4歳になる子供と銀杏の木を見上げて
「きれいだね!」
と一緒に声を上げて見入っていました。



行く秋2.jpgふと、子供が見て感じとる「色」と、私が見て感じとる「色」は決して同じではないんだろうなと思いました。

それでも「いいな」「きれいだな」と思う感じ方は一緒がいいな...と、ぼんやり銀杏を見ていたら、
二枚の銀杏の葉をもって、

「チョウチョだよ!」
と教えてくれる子供の発見に感動!

どうやら子供のほうが、四季で一番色づく秋を楽しんでいました。

November 20, 2012

深川・亀久橋のステンドグラス

夜の木場公園先日木場の東京都現代美術館へ「アートと音楽」展(注1)を観にいってきました。閉館ぎりぎりまでねばり外に出ると、もう日が落ちていました。
木場公園のつり橋の上で来し方を振り返ると明かりのともった東京スカイツリーが見えます。このつり橋は公園を南北に分かつ仙台堀川の上に架けられています。このまま真っ直ぐ帰宅したのでは何だか物足りない気がするので夜の散歩を楽しみましょう。仙台堀川を西へたどり富岡八幡宮方面へ抜けることにします。
仙台堀川は江戸時代に開削された運河で仙台藩蔵屋敷(注2)沿いを流れていたことから仙台堀と呼ばれました。江戸市中で消費される米の多くは仙台藩からもたらされましたが、海路江戸まで運ばれ深川の蔵屋敷に運び込まれたそうです。元禄2年(1689)、松尾芭蕉は深川から弟子の曾良を従え「奥の細道」へと旅立ちます。旅の始まりは隅田川を遡って千住へ向かうため仙台堀で舟に乗ることでした。

亀久橋のステンドグラスさて仙台堀川に沿って隅田川方面へと歩むうちに古い鉄橋のたもとに色鮮やかな明かりが点るのを見つけました。まるで闇に輝く一握りの宝石のような光は亀久橋(注3)です。
関東大震災の復興事業として深川、城東地区には150を超える橋が架けられました。隅田川の永代橋、蔵前橋、厩橋などが有名です。仙台堀川の亀久橋もそのひとつとして昭和4年に竣工しました。
橋の四隅に色鮮やかなステンドガラス照明が設置されています。当時世界的に流行していたアール・デコ様式を取り入れデザインされたもので、粋でモダンな下町の雰囲気にマッチしています。
戦災にも耐え、今なお竣工時そのままの美しい光を楽しむことができるのは奇跡と言って過言ありません。日中なら恐らく気付かずに通り過ぎていたことでしょう。夜の散歩ならではの嬉しい発見かもしれません。

(注1) 東京アートミーティング《第3回》 アートと音楽‐新たな共感覚をもとめて
     会場  東京都現代美術館
     会期   平成24年10月27日(土) から平成25年2月3日(日)まで

(注2) 仙台藩蔵屋敷跡  東京都江東区清澄1-2
     江戸時代の地図『明和江戸図』(明和8年・1771)には「松平陸奥蔵」と記されています。

(注3) 亀久橋(かめひさばし) 東京都江東区平野二丁目・冬木
     江東区指定「都市景観重要建造物」 江戸時代からここに同名の橋が架けられていました。
     『明和江戸図』に「カメ久ハシ」、安政5年(1858)の『本所深川絵図』には「亀久橋」と記されています。

August 19, 2010

富良野に行ってきました。

JR上富良野駅
企画のツネです。
先日、北海道・富良野に行ってきました。
 
写真は、JR上富良野駅の駅舎です。
ネットで検索すると、「無人駅」と紹介されています。果たして当日、駅員らしきひとは居ましたが、僕達が券売機できっぷを買ったのを確認すると、そのひとは券売機にふたをして鍵をかけ(!)、僕達と同じ電車に乗り込んで、帰っていきました・・・
このように、時間帯によっては無人駅となり、その間の乗車賃は、バスのように車内清算となるシステムのようでした。所変われば、ですね。
 
電車(JR富良野線)は2両編成で、線路は単線、運行間隔は1―2時間に1本。
のんびりとした空気を楽しんできました。
 
さて、今回上富良野まで行ったのは、後藤純男美術館を訪問するためでした。
今秋、後藤純男先生の作品の複製画を発売予定です。乞うご期待!

May 31, 2010

横山大観生誕の地にいってきました

大観生誕の碑
ツネです。ひさしぶりの更新です。
 
去るゴールデン・ウィークに水戸に行き、横山大観の生誕地を訪ねてきました。
  
巨匠・大観が水戸に生まれたことは知られていますが、生誕の地まで訪れるひとは、なかなかいないのではないでしょうか。
今回、私も初めて足を運びました。
 
水戸駅から、繁華街や観光名所と正反対の方向へ、線路沿いを歩くこと30分。
目印もなく、住宅街の中に、ひっそりと大観の生まれた場所が囲われていました。
 
整備された敷地内には、入り口に武家屋敷ふうの門があり、そこが横山大観の生まれた場所であることを案内する看板と、石碑と銅像があるだけ。そっけない・・・
142年前の酒井家(大観の実家)に大観が生まれた当時のおもかげは、もちろん、少しもありません。
 
それでも、私なりに感慨はありました。

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December 24, 2009

【追悼】平山郁夫先生

企画のツネです。
 
大きく報じられた通り、12月2日に平山郁夫先生がお亡くなりになりました。
享年79。あまりにも早すぎる、突然の死に、言いようのない淋しさを覚えました。
 
仏教をモチーフにした初期の作品から、シルクロード・シリーズに至る印象深い作品の数々、
そしてそれらに並行して、幾つもの国際規模での文化財保護活動が、一人が成し得る規模を遥かに超えて実践されました。
また一方では草の根レベルの交流にも気さくに参加され、学長を務められた芸大でも、学生とのつながりを日々大切にされたといいます。

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August 24, 2009

今年もぱれたん!

ぱれたん(虎バージョン)企画のツネです。
 
社会人の夏休みは、残念ながら終わりを迎えましたが、子どもたち、学生さんたちの夏休みはまだまだこれから。うらやましいですね!
 
暑い日が続きますが、夏といえば、毎年恒例の楽しみな企画のひとつ―
ことしも、ぱれたんに会えます!
 
府中市美術館で開催中の 「夏休み子ども美術館 ぱれたん探検隊 絵の国のひみつに挑戦!」 に行ってきました。
(9月6日(日)まで。月休)
 
府中市美術館の所蔵品の数々を、テーマごとにぱれたんが案内してくれるという子どもたちのための展覧会です。

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May 12, 2009

片岡球子展 招待券をプレゼント!

 
招待券(イメージ)企画のツネです。
 
昨年1月に亡くなった日本画家、片岡球子の回顧展が全国を巡回中です。
「追悼103歳 天に献げる地上の花 片岡球子展」。間もなく東京・日本橋高島屋でも開催されます。(5月20日から6月1日まで)
 
一目でそれとわかる豪快な筆致で知られ、100歳を越えてなお作品の発表を続けた片岡画伯。
今回の展覧会では、代表作の火山の連作から、歴史上の偉人を描いた「面構」(つらがまえ)のシリーズ、とても貴重な絵本の原画にいたるまで、80年を越える画業の全容を目にすることができます。

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April 10, 2009

春まっさかり


播磨坂企画のツネです。
春です!
気温も天候も、ようやく春めいてきました。
 
通勤や外回りの途中、何よりも春を感じさせてくれるのは、桜。
弊社のそばには、桜並木で有名な播磨坂(はりまざか)があり、連日大勢の花見客でにぎわっています。(うらやましい!)
 
開花に合わせるかのように晴れの日が続いていますし、気持ちよく、花も団子も楽しめちゃいますね。
 
 
さて、東京の桜はそろそろ散ってしまいそうですが、ご自宅でも艶やかな桜を楽しみませんか。
当社では桜を描いた名画を、幾つもそろえています。
奥村土牛安田靫彦中島千波石踊達哉・・・
 
その他ラインナップは 商品紹介 もご覧ください。

November 4, 2008

「切手の絵画」展 好評開催中!

「 切手の絵画 」企画のツネです。
 
現在、当社の本館1階ロビーでは、当社複製画のコレクションによる小企画展「切手の絵画」を開催中です。
 
過去に郵便切手に絵柄が採用された美術品の複製画を、解説付きで展示しています。
 
全5作品のラインナップです。
 
 上村松園 《序の舞》
 奥村土牛 《醍醐》
 横山大観 《霊峰飛鶴》
 山口蓬春 《榻上の花》
 モネ 《印象 ― 日の出》

 
どこかで観たことある!という名画ばかりになりました。
当社にお越しの際は、是非ともご覧ください。
(※ 本年12/5(金)までの展示予定。申し訳ありませんが、入場・観覧は弊社および子会社、関連会社の社員と、お取引先の皆様に限らせていただきます。)
 
 
◆ 資料  キャプション見本

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October 31, 2008

大琳派展

こんにちは、営業のクロです。
 
尾形光琳生誕350周年ということで、東京国立博物館では
「大琳派展 - 継承と変奏 -」が開催されています。
  
連日大盛況というこの展覧会に、ミュージアムショップにて
当部の商品も出品させて頂いております。
 
その中でも特にお問い合わせ頂いているのがこちら!

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October 28, 2008

ヴィルヘルム・ハンマースホイ

こんにちは、営業のクロです。
秋晴れの日は本当に気持ちがいいですね。
 
清々しい空気に誘われて上野の美術館に行くと、修学旅行生がたくさん。
興味ないけどコースに入ってるから、といった様子の学生さんの姿も(?!)
 
「しょうがなく・・」でも、国立西洋美術館に行った人はラッキー。
素晴らしい作品が見られますよ!
 
「静かなる詩情」と題された、ヴィルヘルム・ハンマースホイの展覧会です。

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October 20, 2008

松岡美術館 招待券をプレゼント!

松岡美術館 1階展示室企画のツネです。
 
当ブログ「美術趣味」は10月1日で開設1周年を迎えました。
そこで日頃の感謝を込めて、読者の皆様にプレゼントを用意しました!
 
東京・白金台の閑静な住宅街に位置する松岡美術館の招待券です。
抽選の上、ペアチケットを5組10名様にプレゼントします!
 
「古伊万里展」 会場内ルノワール、ピカソら近代洋画の巨匠から、横山大観や上村松園ら近代の日本画、現代彫刻、
さかのぼっては古代エジプト、ギリシャ、ローマの美術品、ガンダーラの仏像まで、幅広いコレクションで知られる松岡美術館。
静かな環境で、ゆっくりと作品鑑賞を楽しむことができます。
 
現在は「世界を魅了した和様のうつわ 古伊万里展」を開催中です。(12月23日まで。月休) 
江戸時代に花開いた古伊万里・古九谷の優雅な世界。すばらしいラインナップをお楽しみいただけます。
 
 
招待券のプレゼントを希望される方は、

(1) このページ下部の「お問い合わせ」をクリック、個人情報の扱いに関する文面をご確認いただき、
(2) 【会社名(学校名・団体名)】 の欄に「招待券プレゼント希望」と明記、
(3) フォームの 【お名前】 【ふりがな】 【郵便番号】 【ご住所】 【電話番号】 に記入の上、ご応募ください。(プレゼント応募に不要の項目は入力する必要はありません。)
 
応募締め切りは、今年の 11月7日(金)到着分 まで有効とさせていただきます。
ふるってご応募ください!
なお、当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。
 
また招待券には有効期限はありませんので、「古伊万里展」以降もご利用いただけます。
 
 
松岡美術館
東京都港区白金台 5丁目12番6号
TEL: 03 - 5449 - 0251
http://www.matsuoka-museum.jp/

September 25, 2008

東京は美術館天国だ。

企画のツネです。
 
東京は本当に美術館、博物館が多いところですが、来年以降も続々と開館ラッシュです!
 
2009年秋、根津美術館がようやく再開します。
青山のあの地に古美術の宝庫があると思うと、美術館に寄らなくても不思議と心躍るものでした。3年におよぶ休館、待ち遠しかった!
 
同じく来年秋、山種美術館も恵比寿に移転し、イメージ刷新、新装開館します。
私は仕事で山種に行く度に、新しい美術館についてお話をうかがっています。きっと素敵な美術館になることでしょう。
 
2010年には、丸の内に三菱一号館美術館が開館! 
19世紀に建てられた赤レンガビル・三菱一号館を復元し、東京・丸の内の土地の雰囲気を活かした展示空間として活用するのだそうです。(三菱地所株式会社の報道資料より)

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September 11, 2008

ミュージアムショップのススメ

ぱれたん 缶バッチ
企画のツネです。
 
美術館に行く楽しみの一つが、ミュージアムショップです。
研究も仕事も同行者のことも?忘れて、見入ってしまいます。
時には展示室にいる時間よりも長くなることもあるかも・・・
 
他にはないグッズや文房具の数々は、非常に魅力的です。
いま観たばかりの名画、名作を、グッズとして自分で購入、所有できてしまう喜び。
 
上の写真は、府中市美術館で見つけた"ぱれたん"の缶バッチです。
めちゃかわいい!
 
ぱれたんは府中市美術館のキャラクターなので、同美術館でしか購入できません。
「せっかく来たから・・・」 ついつい財布の紐がゆるみます。
 
大型書店以上にアート関係の本や雑誌が充実しているミュージアムショップもあります。
このテのショップも、危険です。「向学のため、仕事のため」・・・それらしい理由をつけては買ってしまうからです。
 
今後、我々のブログでもおすすめのミュージアムショップ、ミュージアムグッズを紹介していきたいと思います。
乞うご期待!

September 1, 2008

展覧会情報: 安田靫彦展

花の酔企画のツネです。
 
安田靫彦先生のご子息、安田建一様よりお便りをいただきました。
今秋から来年にかけて安田靫彦先生の展覧会が続くそうです。以下、ご紹介します。楽しみです!
 
「大和し美し 川端康成と安田靫彦」
  MIHO MUSEUM(ミホ・ミュージアム、滋賀)
 2008年 9/2―12/14
 
「安田靫彦展」  茨城県近代美術館
 2009年 2/7―3/22
 
「大和し美し 川端康成と安田靫彦」  千葉市美術館
 2009年 4月―5月の予定(MIHO MUSEUMからの巡回展)
 
安田靫彦 遺作展   ニューオータニ美術館
 2009年 10月頃の予定
 
 
なお、茨城県近代美術館での靫彦展には、当社で複製画を制作・販売中の《花の酔》が出品される予定とのこと!

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August 11, 2008

石山修武 自作を語る、を聴く。

世田谷美術館の案内(たぬき)企画のツネです。
驚くべきアーティスト・トークに参加してきました・・・
 
世田谷美術館で開催中の建築がみる夢 ― 石山修武と12の物語に合わせて開催された、石山さんご本人による自作解説を聴きに行ってきました。(8月3日)
 
驚かされたのは、そのお客さんの多さ!
世田谷美術館の展示室は、東京の数ある美術館の中でも広いほうだと思いますが、その展示室がひとで埋まるほどの大盛況。
ざっと300人は下らなかったでしょうか。
 
なにか特別なプロモーションをしたんですか、と学芸員の方に尋いたところ、そうでもないらしい。
いったい何が、これだけのひとを石山さんのもとに呼んだのでしょうか・・・

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August 4, 2008

東京国立博物館の対決

こんにちは、営業のクロです。
 
いよいよ甲子園が始まりましたね。野球好きの私には楽しい季節です。
今年も熱い闘いを、張り切って応援するつもりです!
 
さて、熱い闘いと言えば東京国立博物館でも。
24人の巨匠が出揃うビッグな展覧会『対決 巨匠たちの日本美術』に行ってきました。

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July 31, 2008

「バードウォッチング」展、好評開催中!

《冬晴》 展示風景企画のツネです。
 
先日お伝えした小企画展「バードウォッチング」、好評開催中です!
 
弊社本館1階のロビーは、社外からお越しいただいた皆さまをお迎えしたり、打ち合わせに使ったりします。
 
ともすれば殺風景になりがちなロビーに絵画が飾られていることで、明るい雰囲気になったと、社員からも、弊社にお越しいただいた皆様からも喜ばれているようです。
 
その場に合った絵画は、空間を心地よいものに変えてくれます。
商談にもいい効果があるかな?

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July 22, 2008

金沢市の「美術奨励の日」

金沢21世紀美術館 [写真提供:金沢21世紀美術館]写真提供:金沢21世紀美術館


企画のツネです。
 
これもうらやましい話!
金沢市では毎月第二土曜日を「美術奨励の日」と定め、金沢市民が
金沢21世紀美術館
のコレクション展を無料で観覧できるようにしたそうです。
(同美術館、本年6月10日発表)
 
無料になるのはコレクション展(常設展示)に限っているため、各企画展には別途入場料が必要だそうですが、
美術館に無料で入れるだけでも、嬉しいですよね。
 
特に金沢21世紀美術館は、現代美術の常設コレクションがこの上なく充実していて、おもしろい。
SANAAによる建築も素晴らしいといいます。
 
私も、この夏休みの金沢旅行を予定しています。
もちろん、この美術館に行くためです!
 
月一回の無料の日、金沢市民の方々はぜひともご活用くださいね!

June 23, 2008

蕪の葉の料理 ― から美術を読む

かぶの写真企画のツネです。
 
さて、唐突ですが、 
一枚の写真(右)と二つの文章があります。
 
どちらの文章が、この写真により相応しいと思いますか?
(正解は、末尾にて)
 
【1】
茹でたてのかぶの葉に、胡麻ドレッシングをかけて食べる。切り方も茹で加減も最高! 「自分で自分を誉めてあげたい」...
あっという間に完食。

 
【2】
一人で食べるご飯は、やっぱりどこか寂しい。
野菜をさっと茹でてさっさと食べ終える。お皿は今日も一枚で片付いてしまった。

 
 
写真と共に【1】の文章を読むと、料理して、食べて、お腹いっぱい...という満足感が、伝わってきます。
片や【2】の文章からは、食事を独りで摂ることそのものへの寂しさが感じられます。
 
同じ写真でも、付くキャプション(説明)が違うだけでそれを観るひとの印象はまるで変わります。
これは、展覧会場での絵も彫刻も同様。

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June 16, 2008

小企画展 開催中です。

企画のツネです。
 
ただいま共同印刷株式会社 小石川本社の1階ロビーにて、弊社複製画を集めた小企画展を開催しています。
 
第一回の今回は 「バードウォッチング」 と題し、鳥を描いた日本画を集めました。
 
 堀文子 鳥達の空
 竹内栖鳳 風かおる
 上村松篁 春輝
 金島桂華 冬晴
 
上記4作品に加え、季節に合った新商品として 山口蓬春 《榻上の花》 も展示しています。
 
私・ツネが、「なりきり学芸員」としてがんばっています。
企画のテーマ、作品選び、解説文、チラシやキャプションのデザインに至るまで、全て手掛けました!
 
弊社にお越しの際は是非、ご高覧ください。
(※ 本年9/5(金)までの展示予定。申し訳ありませんが、入場・観覧は弊社および子会社、関連会社の社員と、お取引先の皆様に限らせていただきます。)
 
また、今後も3ヶ月毎を目安に新しい企画展示をつくっていきます。乞うご期待!
 
「バードウォッチング」展 ポスター.pdf

June 9, 2008

「八仙花」 ― 紫陽花の季節

紫陽花 東京・小石川にて企画のツネです。
 
いつになく早い入梅でした。
東京では、ざあっと雨が降るよりも、湿度の高い、じめじめした曇天がつづきます。
 
洗濯物が乾かない… この季節ならではの悩み。
でも、梅雨どきだからこその楽しみもあります。
 
写真は、会社ちかくの道傍に咲いていた額紫陽花(ガクアジサイ)です。
 
日本原産のガクアジサイ。周辺の花びらのみ咲くさまを額縁に見立て、このように名付けられました。
この、周囲の部分の花を「装飾花」と呼ぶそうですが、ことにガクアジサイにはぴったりの呼び方ですね。
 
現在、こちらのブログのバナーに使用しているのは、ガクアジサイを見事に描いた中村岳陵(がくりょう)先生の作品、《八仙花》
この時期になると品薄になるほど、毎年ご好評いただいています。
 
商品の詳細は後日、こちらのブログにアップいたします!

May 15, 2008

兵庫県立美術館

こんにちは、営業のクロです。
季節が逆戻りしてしまったような気温が続いてますが、
皆様お風邪などは引かれてないでしょうか。
 
ゴールデン・ウイークを挟む4月〜5月は、各地で様々な展覧会が
開催されていますね。地方にも面白そうな企画展がたくさん・・・
私は初めて訪れた兵庫県立美術館がとっても印象的でした!
兵庫県立美術館

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April 24, 2008

シガダ!

企画のツネです。
 
先日、出張で滋賀県に行ってきました。
 
滋賀、といえば、柳宗悦がその美を見出した大津絵(おおつえ)の国であり、日本画家・小倉遊亀先生の生まれ故郷でもあります・・・(おっと、新商品の情報が!)

琵琶湖…?
琵琶湖線の中から撮った写真です。
遠ーくのほうに、かすかに琵琶湖が見えます。

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April 21, 2008

液晶テレビに思うこと。

企画のツネです。
 
我が家には、テレビが、ありません。(涙)
 
ときどき家電量販店を覘いては、画面の大きい、薄い、液晶テレビやプラズマテレビを見て、
その豊富さ、デザインも良く、しかもずいぶんと手ごろな値段になっていることに驚きます。
そして、欲しくなります...
 
そんな液晶テレビですが、最も売れるサイズが32型から20型になった、との記事を見つけました。(日本経済新聞、2008年4月17日付夕刊)
人気のサイズが、二回りほど小さくなったんですね。
 
その理由として、「消費者の節約志向」などが挙げられています。
(20型の販売価格は、同型の32型のおよそ半値。)
 
いいものは欲しいけれど思うように出費もできない、という方は多いのでは。
ガソリンをはじめ、乳製品など食品全般、色々と高騰していますよね。
 
このちょっとしたニュースは、我々の商品展開のヒントになります。

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April 10, 2008

新商品はお待たせします。

こんにちは、営業のクロです。
 
あぁ、先日の豪雨により…桜が散ってしまいました。
 
当社近くの播磨坂は桜の名所です。
満開の時はこんなにきれいでした。
 
播磨坂の桜並木
皆様がお住まいの所は、いつが見頃でしょうか?

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April 7, 2008

「東山魁夷展」雑感

企画のツネです。
 
昨日、東京国立近代美術館で開催中の「生誕100年 東山魁夷展」を鑑賞してきました。
(5/18(日)まで。)
 
東山魁夷画伯の代表作や、画業をふりかえる上で欠かせない作品群、またスケッチや下絵が完成作品と並べて展示されていたりと、充実の内容でした。
例えば、代表作の一つ、「たにま」の下図が6点展示されており、画伯のどのような構想、スケッチを経てあの作品を完成させていったのか、うかがえます。
 
ただ一つ残念だったのは、雑誌や絵本に寄稿した絵が見られなかったこと。
東京美術学校(現・東京藝術大学)修了後、東山画伯は挿画家としての仕事をこなしているのです。
 
誰にでもわかりやすく優しい印象の絵の数々は、その後の東山画伯の日本画を予感させるだけでなく、挿画としても一級品です。
この時期の作品が展示されていれば、「残照」以降、東山画伯ならではの平面的で単純化された美しい画面が、どのようにして生まれ、成立していったのかがよりはっきりしたのでは・・・と思います。
 
それはさておき。

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March 28, 2008

辛夷(こぶし)の季節です。

東京・杉並にて企画のツネです。
 
春ですねえ。東京では桜が満開。
弊社のすぐ近くには桜の名所として知られる播磨坂があり、道路に沿ってずらりと並ぶ桜が、ちょうど見頃です。
 
私自身も明日、お花見に出かけます。
花より何とか、ではありますが・・・
 
さて、桜のほかにも春に咲く花はたくさんあります。
こちらの写真は、私の自宅近くで撮った辛夷(こぶし)の花です。
 
ほんのり黄身がかった白色で、ふっくらとした花の形が特徴的。
春を感じさせてくれる樹のひとつです。
 
この、こぶしを描いた小林古径の名作の複製画を、間もなく発売予定です。
どうぞお楽しみに!

March 21, 2008

アートもエコしよう 2

マイ箸(無印良品にて)企画のツネです。
毎日、「マイ箸」を持ち歩いています!
 
さて、今春以降も楽しみな企画展が続きます。
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される企画展、
「XXIc. 21世紀人 DIRECTED BY ISSEY MIYAKE」(3/30〜7/6)。
 
ファッションデザイナーとして世界的に知られる三宅一生さんが、「21世紀人」をテーマに企画展を開催します。
 
地球上の色々な問題。環境保全、リサイクルを始めエネルギーの循環サイクル、進歩を前提とした経済、社会・・・
20世紀の私たちが目指してきた21世紀、そしていまを生きる私たちが目指すべき21世紀について問いかける、かなりユニークな展示内容になりそうです。
(21_21 DESIGN SIGHTのホームページ、東京ミッドタウンの広報誌ほか参照。)

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February 22, 2008

逃亡前の

こんにちは、梅が咲いて大喜びのクロです!
大好きな春はすぐそこ、花粉もすぐそこですね。(花粉症)
 
 
お散歩日和、上野日和。
すでに10万人の方が訪れたという、
東京都美術館の「ルーヴル美術館展」に行ってきました。
 
日曜のルーヴル上野、大賑わいでした。
 
さて、10万人の皆様のなかで、どれくらいの方が私と同じことを思ったでしょう。
 
テリーヌ。

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February 18, 2008

アートもエコしよう 1

企画のツネです。
いつも「マイバッグ」を持参しています。
 
世の中、右も左もエコ、エコ、地球を大切にしよう、云々、と言われています。
もちろん、大事なことです。
 
弊社でも製造段階で環境負荷を減らす試みを続けるほか、何よりも、完成した商品を末永くお客様に楽しんでいただくよう努力しています。
ものを大切にすること、それが何よりの「エコ」ですよね。
 
そのための取り組みの一つが、商品のアフターケア。
 
例えば…
 
先日、突然の一報に始まり、見慣れない複製絵画が持ち込まれました。
ずいぶん前に販売した当社制作の作品。画面が一部破損したため、修復してほしいとの依頼でした。

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February 15, 2008

今の美術

こんにちは、安くなるバレンタインチョコに胸が痛むクロです。
  
昨日は様々な気持ちが詰められたチョコが飛び交ったことでしょう。
もちろんバレンタインは西洋から伝わったものですが、
すっかり日本でも恒例行事となりました。
  
愛情を伝える。
チョコとともに伝える。
 
ついでに友情も日頃の感謝も伝える。
 
クリスマス同様、日本らしさをブレンドさせてバレンタインも進化します。
 
 
「融合」「折衷」は日本文化のお家芸。
それが面白い美術になって日本橋三越に。

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February 14, 2008

ハートの日

さてお味は。

こんにちは、チョコレート大好きなクロです!(アピール)
 
今日はバレンタインデー、日本中の乙女たちがドキドキしていることでしょう。
みんな、頑張れ!
  
そんな乙女の仲間に入りたいクロも、夜なべして作りました。
「美術趣味」読者のみなさまへ、感謝の気持ちです!
 
 
世間のムードに触発され、俄然チョコが食べたくなる今日。(と言うか私。)
お昼はチョコパンです。
 
みなさま、良いバレンタインを!

February 1, 2008

タダより嬉しいものはない! ― 美術館の場合 ―

企画のツネです。
 
美術界ではひさびさの(?)うれしいニュースです。
 
独立行政法人国立美術館は1月31日、平成20年度から高校生の観覧料を無料にすると発表しました。(※一部、共催の展覧会を除く)
 
対象となるのは全部で5館。
 ・東京国立近代美術館 (本館、工芸館、およびフィルムセンター展示室  東京・竹橋)
 ・国立西洋美術館 (東京・上野)
 ・国立新美術館 (東京・六本木)
 ・京都国立近代美術館 (京都市)
 ・国立国際美術館 (大阪市)
 
今までも中学生以下は無料でしたが、これからは高校生の皆さんも無料で展覧会に行けるようになります。
お年頃の高校生同士、デートで利用するのもいいかもしれませんね。
 
思い返せば、私が美術に興味を持ち始めたのも高校生のときでした。

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January 30, 2008

大観展〜国立新美術館〜

こんにちは、格別にお日様を敬うクロです。
 
寒くても日差しさえあれば・・。
 
 
さて、各地でビッグな展覧会が開かれていますね。
芸術の冬ですかと言いたいくらいの豊富さ!
 
みなさまのご予定はいかがですか?
  
私は早速、六本木の「横山大観展」に行ってきました。
(こちら、初日は吹雪でしたね!)

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January 28, 2008

寺山旦中先生 遺芳展

企画のツネです。
 
昨年亡くなられた寺山旦中先生の遺墨展に行ってきました。
(東京・松屋銀座 7階ギャラリー、明日29日まで)
 
寺山先生の書は豪放でありながら柔和で、書には明るくない私にも不思議と読めてしまう。
字そのものが判るというよりは、書かれた内容、意味がしんと心に沁みてくるようです。
 
先生の生前のお知り合いの方々なのでしょうか、やけに賑やかなギャラリーの中で、先生の最期の作品を観ながら、たった一度だけ先生にお会いしたときのことを思い返しました。
 
銀座の風景

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January 25, 2008

「冬晴」な日。

企画のツネです。
出勤時の気温はなんと0℃。東京も寒い!
 
そんな今朝、出社すると課長が「今日は金島桂華だね!」と一言。
 
日本画家・金島桂華(かなしま けいか)先生の名前が唐突に出てきました。
この謎解きはなんだろうと考えると・・・

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January 21, 2008

1月の美術週間!

企画のツネです。
 
フリーペーパー「R25」巻頭の週間スケジュールが全て美術関係の記事で埋められそう!なほど、今週は大きな展覧会が目白押しです。
 
1/23(水)
東京・六本木の国立新美術館にて、日本画の巨匠、横山大観の没後50年を記念した大展覧会を開催(〜3/3(月)まで)。
同展覧会が東京以外に巡回しない、ということは、国立新美術館の広ーい展示室以外では開催できないほど展示の規模が大きいということなのでしょう。(たぶん。)
必見です!
 
1/24(木)
東京・上野の東京都美術館では、「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」が開会(〜4/6(日)まで)。
昨年のオルセー、サンクトペテルブルク、トプカプ宮殿、フィラデルフィア美術館の展示に続いて、今回はルーヴル!
贅沢ですねえ。

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January 17, 2008

雪国(機上より)

 
白雲の長いトンネルを抜けると、雪国のようであった。
 
足立美術館は安来市内にあります・・・ 「安来節」と、映画「もののけ姫」で参考にされたという和鋼博物館があることで有名。企画のツネです。
 
昨日は、飛行機に乗って日帰り出張してきました。
雲上の世界は真っ白で、雪国のようでした・・・ 私のいない東京では、この冬の初雪が降ったそうですね。
 
私の行き先は、島根の足立美術館
日本一を誇る横山大観の作品コレクションを始めとする所蔵作品と、
広大な日本庭園が素晴らしい美術館です。
 
本日の仕事は「出張校正」。
制作途中のサンプルと一枚の絵を比較し、色合わせをするという作業です。
 
つまり、一枚の絵を観るためだけに、遠路東京から島根へ行く。
なんとも贅沢な話ですが、それだけの手間をかけてものづくりに励んでいるんです。
 
仕事に熱中しすぎた私、
美術館にマフラーを忘れて後日郵送していただくことになっちゃいました...
(ご迷惑をおかけしました。)

January 11, 2008

着せ替え人形と掛軸

あけましておめでとうございます!お餅を堪能した営業のクロです。
皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。
 
仕事始め。おとそが抜けません〜、と言っている場合ではなく、
新作の準備にバタバタしております。
 
各商品に営業担当がつくのですが、私は現在、安田靫彦先生の新作(掛軸)を進めております。
企画のツネさんに指導していただきながら、軸の装丁を考えているのですが・・・

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January 7, 2008

謹賀新年 2008

スタバ。明けましておめでとうございます!
企画のツネです。
 
今年も美術趣味、および共同印刷美術商品部の商品をよろしくお願いいたします。
 
 
2008年、わたくしの仕事始めはスターバックスのコーヒーからでした。
 
本日のホットコーヒーの豆は「スラウェシ」。インドネシア原産だそうです。
口にふくんだ瞬間、2年前にニューヨークで飲んだコーヒーを思い出しました。
 
ほどよく苦くて、さっぱりとした後味。
ニューヨークのスタバで飲んだコーヒーはまさにこの味でした。
そうして、旅行で回った先々のことを思い出しました。

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December 21, 2007

もういくつ寝ると。

こんにちは! 30分並んで里帰りの切符を購入したクロです。
 
もうすぐ仕事納め、そして帰省ラッシュ。
私は帰ると同時に、お正月準備の戦力として迎えられます・・・。
 
掃除、餅つき(かけ声)、おせち作り(味見)・・・
そして、しめ縄の飾り付け!
 
さて、皆様のお宅の「しめ縄」はどんな形でしょうか。

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December 5, 2007

セザンヌの為に。

こんにちは。
インフルエンザの注射を打ちました、
営業のクロです。
 
風邪が流行ってますね、
みなさまは大丈夫でしょうか?
 
うがい・手洗いのおかげで、
幸い私は元気です。
 
そしてもう一つ。
医者が青くなると言われるほど風邪に効くのが・・・

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November 14, 2007

ハッピー・バースデー・モネ!

企画のツネです。
 
本日11月14日は、印象派の巨匠、クロード・モネの誕生日です。
誕生日おめでとう!
1840年の今日、モネはパリに生まれました。
 
「睡蓮」のシリーズを始め非常に人気があり、また浮世絵や日本文化を愛好したことでも知られるため、日本でも知名度はたいへんなものです。
 
弊社でもモネの「花咲く庭園」「印象・日の出」2作品を取り扱っておりますが、
画家の誕生日を気にして営業に活かすひとは、いませんねえ。(当然か。)
 
ちなみに私の誕生日は、洋画家の三岸好太郎氏と同じで、かつギュスターヴ・モローの亡くなった日でもあります。
ちっちゃな縁とゆかりですが、芸術家も人間。皆かならず、誕生日があります。
そんなきっかけから興味を広げて、美術を楽しむのもいいのではないでしょうか。
 
探し方。
ネットで「●月●日」を検索すると、ウィキピディア(http://ja.wikipedia.org/)にひっかかります。
同じ誕生日に、意外なひとがいるかもしれません。
 
さ、今日はモネに敬意を払って、上野の国立西洋美術館でも行ってきましょう。
天気もいいし、(仕事よりも!)散策日和です。

October 29, 2007

紅葉の季節

こんにちは。早くもマフラーをして出社、営業のクロです。
 
日に日に寒くなってきますね。
私の故郷は目の前が山なのですが(ホント)、
もう少したつと、その山が赤や黄色になるんですよ!
 
本当にきれいです。
 
さて、そんな日本の山々の美しさを描く画家と言えば・・・

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October 26, 2007

倉庫にお宝

こんにちは、埋立地の某倉庫から。営業のクロです。


なぜ倉庫かといいますと某社カレンダーの校正作業のため、
今日は営業の先輩、タクトさんの助手です。


原画がいつも美術館にあるとは限りません、
今回のものは、いわゆるトランクルームに保管されているのです。

トランクルームのイメージは「VIPな人がお宝を入れておく所。」
さぁ、レッツゴー!

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October 15, 2007

初・山梨出張。

こんにちは、営業のクロです。

先日は部長、課長、先輩のツネさんと山梨県内の美術館へ行ってまいりました。
今冬発売を予定している新商品の校正作業のためです。

課長の運転(うまいのです)で山道をくねくね、
空気が清々しい甲斐小泉に目指す「平山郁夫シルクロード美術館」はありました。

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October 5, 2007

おそば

こんにちは、営業のクロです。

今日は職場の先輩とおそば屋さんへ。
お昼は社員食堂が多い私、たまの外食はウキウキします。

東京って、おそば屋さん多いですよね。

私は関西出身なのですが、西の方ではうどんが主流です。
上京当初は「うどん屋さん」の少なさに驚きました。
 
 
そういえば、広重の「名所江戸百景」にも夜鳴きそばと言いますか、
おそばの屋台が描かれています。

庶民の食べ物として武士は口にしなかったそうですが、
私は何となく風流に感じます。

当時もいまと同じく、食べてこうよー、なんて友達と立ち寄ったりして、
楽しいだろうなぁ。
 
 
冷やしたぬきそば、おいしかったです。
先輩、ありがとうございました!!

October 1, 2007

はじめまして。

私は営業課のクロと申します。訪れて下さった皆様、本当にありがとうございます。
共同印刷株式会社美術商品部が、この度ブログを始めることになりました!

とは言え、印刷会社で美術商品??と思われる方も多いのでは。
実は、私もそう思いました。
私の思い出話を参考に、少しでも分かって頂けたらと思います。

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September 7, 2007

緑の不忍池

こんにちは。
強風に運ばれての出社、営業のクロです。

台風9号はなかなか勢力が強かったですね。
みなさん、ご無事でしたでしょうか。

午後には雨が止み、私は東京都美術館へ
行ってきました。

回り道をして不忍池へ・・・
と思ったら、池が無い!

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August 9, 2007

上野の森へ

こんにちは、営業のクロです。

熱帯夜で眠れない日が続き、お昼休みは
のびきっていました。

気合がたりなーい、ということで午後は上野へ。
「金刀比羅宮 書院の美」を見に、東京藝術大学美術館へ
行ってきました。

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July 27, 2007

日本の美的

厳しい暑さが続きますね。
お得意先へ行くため外に出ると、今日も太陽がかんかん照りです。

どろどろになって千川通りを歩いていると、元気な蝉の音。
元気過ぎる音。 うらめしや。

口を開けば「暑いよう」と言ってしまいそうな毎日。
しかしそんな風に過ごすのはもったいない。そんな出会いがありました。

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July 24, 2007

天気のいい日に

企画のツネです。
 ひさびさに晴れました。夏らしい、いい天気です。仕事をするよりも思い切り外で体を動かしたいような日和です。
 当部のクロは、「営業に行ってきまーす」と言って、麦わら帽子をかぶり、虫取り網を手に出かけていきましたよ。(大嘘)

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July 12, 2007

筋肉!

デパート担当の営業・クロです。
デパートには検品会というものがあります。デパートのカタログに商品を掲載、販売して頂くため、事前に実物をお得意先に見てもらうのです。そしてこの商品ならオッケー、と許可して頂くのですが・・。
実物をお見せするのです。うちの商品は美術品、掛軸や額。という訳で、掛軸ならともかく額装商品は力仕事なのです。額縁重い!

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January 1, 2007

当社商品 お取り扱い代理店のご紹介

当社商品お取り扱い代理店の一部をご紹介いたします。
商品、サービスについてのお問い合わせは当社もしくはお近くの代理店へご連絡ください。


【東京地区】

朝日エンディショップ asahi-eshop.com
TEL: 0120-012-500 0120-331-241
URL: http://www.asahi-eshop.com/

運営会社: 朝日新聞販売サービス株式会社 (事業本部 通信販売部)
        東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社新館12階


日経アート(日本経済新聞社グループ)
TEL: 0120-81-3313
URL: http://art.nikkei-ps.co.jp/

運営会社: (株)日経プラザ&サービス(日経P&S) (日経アート事業本部)
         東京都千代田区内神田1-6-10 笠原ビル9階
        


【大阪地区】

フォーラム榧(かや)
TEL: 0120-473-731
URL: http://www.f-kaya.jp/

運営会社: 株式会社新生社
        大阪市西区南堀江2-9-20
        


【福岡地区】

ギャラリーWAO !
TEL: 092-481-2361(代)
URL: http://www.art-wao.com/

運営会社: 株式会社 WAO !
        福岡市博多区博多駅南2-3-5 ティー・アイビル3・4F




(今後順次追加してまいります)

プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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