August 16, 2019

山口蓬春展


いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。連日の猛暑にやられ、筆者は体調管理にいささか苦労しております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。熱中症には十分お気をつけ下さい。


さて、わたくしは日本橋髙島屋S.C.で開催中の「山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦」を鑑賞してまいりました。


山口蓬春(1893-1971)は近代日本画から現代日本画への過渡期に重要な役割を果たしました。西洋画のエッセンスを巧みに取り入れた作風は「新日本画」と呼ばれ当時の画壇を主導し、後進の画家たちにも多大なる影響を与えました。蓬春のモダニズムは日本画の表現領域を拡げていくことで、戦後の日本画革新の原動力ともなり、1965年には文化勲章を受章しました。


今回の展覧会は、回顧展としては2006年の神奈川県立近代美術館・葉山館以来13年振り、待望の特別展です。展示作品は山口蓬春記念館が所蔵する名品の数々や、二階堂美術館所蔵の初期の貴重な作品、髙島屋史料館所蔵の小品まで、実にヴァラエティに富んだ作品群で蓬春の画業の変遷をたどります。


展示された蓬春作品の画面の鮮やかな発色と肌理(きめ)の美しさには、どれも心奪われること必定ですが、中でも注目は、あの有名な代表作、シロクマを描いた『望郷』の本画・小下絵・小下図、三点の揃い踏みです。東山魁夷と六世中村歌右衛門にそれぞれ寄贈された二つの小品が本画と並べて展示されるのは初めてとのことで、名作『望郷』制作の秘密の一端を窺い知ることができます。なお、北極のクマと南極のペンギンを同じ画面に描いたことについて蓬春は、うかつに画面に描いてしまったので笑われるけれども、地球は丸いからということでご容赦願いたいというコメントを残しているそうです(笑)。


猛暑が続く中、皆さまも感興あふれる藝術世界で心安らぐひと時を過ごされてはいかがでしょうか。


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同時公開の吉田五十八設計の葉山・蓬春邸の画室はとても興味深い再現展示でした。


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【展覧会情報】
山口蓬春展 新日本画創造への飽くなき挑戦
【東京展】
会場 日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール
会期 8月19日(月)まで 
入場 10:30~19:00 (最終日は17時半まで)

【大阪展】
会場 大阪髙島屋7階グランドホール
会期 8月28日(水)~9月9日(月)
入場 10:00~19:30 (30・31日は20時まで・最終日は16時半まで)

※詳細は髙島屋デパートのHPをご覧ください。


●弊社では山口蓬春画伯の名作複製画をご案内しております。


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山口蓬春 『榻上の花』
「西洋画の近代的な感覚と東洋画の深い精神性との融合」

販売価格 160,000円+税
限定200部発行


■仕様体裁
技 法    彩美版®IWA-E(岩絵)、シルクスクリーン併用
限 定    200部
用 紙    版画用紙
額 縁    木製金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
画 寸    天地52.6×左右33.5㎝ (10号大)
額 寸    天地69.08×左右50.0㎝
重 量    約2.5㎏
証 明    著作権者承認印付き証紙を額裏に貼付
監 修    山口蓬春記念館
解 説    笠 理砂 (山口蓬春記念館 副館長兼学芸主任)
原画所蔵   東京国立近代美術館
発 行    TOMOWEL 共同印刷株式会社



彩美版®IWA-E(岩絵)は、日本画特有の画材、岩絵具の質感と色調を再現するため、共同印刷が独自に開発した画期的な特許技法です。(特許第4504913号)
岩絵具と同質の材料である胡粉や方解石の粉末をふんだんに使用し、岩絵具特有のざらざらした質感と風合いを作りだしました。
最新のデジタル加工処理技術とミクロの世界の高精度プリントに、版画の技法であるシルクスクリーンを組み合わせ、美しい発色を可能にしております。微妙なグラデーションや鮮やかな色彩の表現は息を呑むほどの美しさです。
実際に使用される岩絵具の材料を用いることで初めて可能となった日本画の質感表現を、皆様もぜひお手元でお確かめください。

※「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。


August 2, 2019

夏の思い出を持ち帰る。


こんにちは。いよいよ夏本番の8月になりました。
この季節、涼しい館内で暑さをしのぎながらアート鑑賞...というのは、とても心地よい時間の使い方だなあと思ったり致します。
さて先月、早めの夏休みを頂き個人的に念願だったハワイに行ってまいりました。
カラっとした空気に、広がる青い空と海...とにかく気持ちの良いところでしたが、ハワイではワイキキ周辺での海やショッピング、食事スポット以外にもとても楽しいところがありました。


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ハワイの歴史や文化を集めた「Bishop Museum(ビショップミュージアム)」。ワイキキから市バスに乗り、現地の人たちがバスに乗り降りしていくのを眺めつつ30-40分ほど乗車した郊外にある博物館なのですが、広い敷地内にはハワイ王朝時代の貴重な資料などを収集した建物をはじめ、ハワイの火山の成り立ちを紹介する施設や、プラネタリウム、企画展を行っている建物などが点在しています。ひとつひとつの施設が、決してお勉強という感じではなく、目で見るのはもちろん触ったり動かしたりして、子供でも楽しみながらハワイの成り立ちを知ることができます。


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帰りに立ち寄ったチャイナタウンエリアにある「Peggy Hopper Gallery(ペギーホッパーギャラリー)」も良かったです。
ロスで生まれハワイへ移住した女流画家、ペギーホッパーのギャラリーですが、ポリネシアンの女性をゆったりとおおらかな感じで描いた作品が印象的で、ダニエルKイノウエ国際空港にも作品があるそうです。日本でハワイの画家を調べていた時に作品を見かけ気になっていたので、作品を見てみたいと思い訪問しました。本当は本画を買いたかったのですが、手の届く丁度良いサイズで、これ、というものがみつけられず、そのかわりにリーズナブルだけれどもサイン付きのプリントを2点買って帰りました。
持って帰って家においてみると絵画を通して旅先の空気が思い出され、現地の作家のものを持ち帰るのも良いなと思いました。これから額装して飾るのが楽しみです。


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ダウンタウンエリアには他にもハワイの作家のギャラリーがあるようでしたし、充実したコレクションのホノルル美術館や、日本人に人気というハワイ出雲大社なども、近くまで行きながら時間が無くて回れなかったので、ぜひまたハワイに行くことがあれば行ってみたいと思っています。
ハワイはリゾート地でありながら街中を散策するとまた違う一面が見えて、とても魅力的な場所だなと思いました!

プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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