July 19, 2019

梅雨だより



 いつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。


 今年の梅雨は何時になくしとしとと雨が降り続き晴れ間も短く、梅雨らしい季節と感じられる今日この頃でもあります。皆様いかがお過ごしでしょうか。ここ最近週末になると天気が崩れ雨の日が続きますが、もうそろそろ梅雨明けになりそうです。急に暑くなって体調を崩しがちですが、皆様どうかご自愛くださいませ。


 この梅雨時期、雨が降り続き気分も滅入りがちですが、季節ならではの楽しみ方に四季折々の花々を愛でる風習がここ東京文京区にあります。文京区の代表的なイベント「文京 花の五大まつり」は区内に数多いお寺や神社の境内で開催され、2月の梅まつり(湯島天満宮境内)に始まり、さくらまつり(播磨坂さくら並木)、つつじまつり(根津神社境内)、あじさいまつり(白山神社境内)、11月の菊まつり(湯島天満宮境内)までの5つからなるものです。

 今の季節ですと7月上旬に光源寺駒込大観音で「ほおずき千成市」が、7月下旬には徳川家ゆかりの伝通院や源覚寺(こんにゃく閻魔)境内で「文京朝顔・ほおずき市」が行われます。瑞々しい朝顔やほおずきは夏季に咲き実をつける花として夏の到来を感じさせます。

文京朝顔ほおずき市20190717.jpeg

【第34回 文京朝顔・ほおずき市】

開催日: 7月20日(土)、21日(日)
会 場: 伝通院(朝顔市)
      文京区小石川3-14-6
      

      源覚寺(ほおずき市)
      文京区小石川2-23-1



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 さて今回は、当社ラインナップの中から朝顔・紫陽花を題材にした 奥村土牛「朝顔」、中村岳陵「八仙花」と山口蓬春「榻上の花」をご紹介いたします。



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奥村土牛 《朝顔》
販売価格 95,000円+税


土牛は知人宅で竹矢来(たけやらい)に絡ませた立派な朝顔を見て以来、種蒔きから始めて咲くまでを綿密に写生してその生態を知りろうとし、漸く摘めば汁が出るような蔦や葉の瑞々しさを掴めたと言われます。たらし込んで滲ませ描かれた一輪の花は、凛として涼やかに誇らしく咲いています。



<仕様体裁>
技法 彩美版、本金泥手彩色
原画 華鴒大塚美術館所蔵
技法 彩美版(R)
画寸 天地38.2cm×左右52.8cm
額寸 天地57.5cm×左右71.5cm
重量 約4kg
用紙 鳥の子和紙
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)


※「彩美版」は共同印刷株式会社の登録商標です。
※本作品は軸装仕様もございます。





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中村岳陵 《八仙花》
販売価格 120,000円+税


梅雨の合間でしょうか、静かに咲く額紫陽花の横で麦藁とんぼが羽を休めています。静謐な世界を澄んだ色彩で描き、画家の凛とした画風が窺えます。

<仕様体裁>
原画 華鴒大塚美術館所蔵
解説 谷岡 清(美術評論家)
技法 彩美版(R)
画寸 天地42.6cm×左右52.6cm
額寸 天地60.7cm×左右70.8cm
重量 約3.6kg
用紙 特製絹本
額縁 特製木製額、アクリル付(国産、ハンドメイド)

※ この作品は軸装もございます。
※ 「彩美版」は共同印刷の登録商標です。






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山口蓬春 《榻上の花(とうじょうのはな)》
販売価格 160,000円+税


窓際の椅子(「榻(とう)」)には白いポットに生けた紫陽花と洋梨が、色鮮やかな色彩で描かれています。カーテンの模様・床や壁の色や構成に画家の独創的な感性が光ります。

<仕様体裁>
原画 東京国立近代美術館所蔵
監修 山口蓬春記念館
解説 笠 理砂(山口蓬春記念館)
限定 200部
技法 彩美版(R)IWA-E
画寸 天地52.5cm×左右33.5cm
額寸 天地69cm×左右50cm
重量 約2.5kg
用紙 版画用紙
額縁 特製木製額金箔仕上げ、アクリル付(国産、ハンドメイド)
証明 著作権者承認印入り証紙を額裏に貼付

※「彩美版」は共同印刷の登録商標です。
※「彩美版IWA-E」は日本画特有の画材、岩絵具の質感と色調を再現するために生み出された画期的な技法です。(当社特許保有)
日本画の画材として用いられる胡粉や方解石を細かく砕いた「岩胡粉」(岩絵具の一種)をふんだんに使用し、岩絵具特有のざらざらとした質感、風合いをつくりだしました。

July 2, 2019

新作《スラヴィア》のご案内

美術趣味をご覧いただきまして、ありがとうございます。
梅雨明けが待たれるこのごろですが、お変わりございませんか。

さて、今回は新作・アルフォンス・ミュシャの《スラヴィア》をご紹介します。
アルフォンス・ミュシャは、19世紀末のパリで大成功を収めた、アールヌーヴォーを代表する芸術家です。
商業用ポスターや装飾パネル、アクセサリーや商品パッケージなど多くの作品を手がけ、「線の魔術」ともいえる繊細な美しいで様式で、絶大な人気を集めました。
ミュシャは1904年から1909年にかけて、数回にわたってアメリカに招かれています。
アメリカでも、美術学校で教鞭を執ったり、ポスターの制作や劇場の装飾をしたりなど多忙をきわめました。
本作「スラヴィア」はこの期間に、アメリカで描かれた作品です。
後に制作される大作「スラヴ叙事詩」の資金援助をしたチャールズ・クレインの依頼で、彼の令嬢ジョセフィンの結婚祝いとして描かれました。
クレインはスラヴ文化に関心を寄せていていたのですが、それに合わせてミュシャはジョセフィンをスラヴの女神「スラヴィア」に見立て、ポスターなどで展開させた様式を油彩画に応用して表現しています。
構図の基になった作品は、1907年にプラハのスラヴィア保険相互銀行のために制作した広告ポスターです。
作品の中には象徴的な表現が数カ所あり、スラヴィアの膝に止まる二羽のツバメが祖国愛を表わすなど、ミュシャは故郷への想いを描きました。
また、周辺の装飾部分の描法には日本の工芸品の影響が見られます。美しい装飾とが象徴的な表現が調和した、華やかな傑作です。
本作品は、ミュシャ財団より日本で初めて正式許諾を受けて制作いたしました。他ではお求めになれない貴重な作品です。
ぜひこの好機にお側でご鑑賞になっていただきますよう、ご案内申し上げます。

Mucha_slavia.jpg
©Mucha TRUST 2019

仕様体裁
【技法】彩美版®シルクスクリーン手刷り
【限定】200部
【画面寸法】天地60.6×左右36.4㎝
【額寸法】天地70.5×左右46.2×厚さ2.5㎝
【用紙】キャンバス
【額縁】木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き
【重量】約2.7kg
【監修】内井 知子(株式会社ジーイーエム アルフォンス・ミュシャ日本総代理店 代表)
【解説】佐藤 智子(ミュシャ財団キュレーター)
【原画所蔵】プラハ国立美術館
【発行】TOMOWEL|共同印刷株式会社
【本体価格】128,000円(消費税は別途申し受けます)
・肩書き等は初版発行当時のものです。
・寸法・重量等は、天然材料を使用し、一点ずつ手作りのため、表記と異なる場合があります。

プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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