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March 16, 2018

春来たるらし ― 菜の花の里


 今日3月16日は、七十二候「啓蟄末候」の始まりにあたります。この時期は「葉虫化蝶」(はむしちょうとなる)なる季節と言われ、寒さもようやく温み、菜の花畑にモンシロチョウの舞う姿が見られ始めます。


石神の菜の花畑.jpg


 思い起こせば、小学生の頃住んでいた家の周囲は畑に囲まれており、その一部に菜の花畑もありました。まだ悩みなどなにもなかった幼い日の楽しい思い出とともに菜の花の鮮やかな黄色が瞼の奥に残っています。大人になってからは、久しく菜の花畑を愛でる機会がなかったことに気づき、思い立って菜の花を訪ねる旅に出かけました。


石神の菜の花畑を走る小湊鐵道.jpg


 私が訪れたのは、千葉県の養老渓谷にほど近い市原市石神地区です。都心から車や鉄道で2時間半ほどの距離にあります。市原市内を縦断する小湊鐵道沿線では地域住民を中心とするボランティアの方々が毎秋菜の花の種をまいてくださっていますが、なかでも石神地区は鉄道ファンを中心に屈指の撮影スポットとして知られています。


石神のヒガンザクラと上り列車.JPG


 当日はあいにくの曇りがちの天気で前日までの大雨で足元がぬかるむ悪条件でしたが、午前中から10人前後の方がカメラを構えていました。私はその日が初めての訪問でしたが、広い菜の花畑を貫き一本の線路が走っています。ダイヤは1時間に上り下り各1本しかありません。


石神のヒガンザクラ.JPG


 菜の花はまだ五、六分咲きといったところでしたが心を満たすには十分な美しさでしたし、彼岸桜の花を一緒に写すことができたのは嬉しい誤算でした。都会暮らしですり減った心を癒してくれる、静かでのどやかな時がながれていました。


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