« 【新作のご紹介】彩美版® 速水御舟「瓶梅図」 | メイン | 浅井忠と明治美術学校 »

November 1, 2017

東の「運慶」、西の「国宝」展を見る。


いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。

日ごとに寒さが身に染みる季節になってまいりました。つい先日には東京と近畿地方で木枯らし1号も発表されました。冬本番の時節到来です。皆さまも健康には十分お気をつけ下さい。

さて、上野の東京国立博物館ではこの秋注目の展覧会、興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」が開催されております。日本で最も名高い仏師・運慶の主要作品が一堂に会する史上最大の「運慶展」です。現在、運慶作と言われる仏像は全国各地に計31体が残るとされていますが、この展覧会ではその内のなんと22体が展示されております。

私は週末の夜に鑑賞しましたが、大盛況の噂に違わず、待ち時間はなかったものの館内は人で溢れかえっていて、皆さん実に熱心に鑑賞されておりました。

国宝の「大日如来坐像」(円城寺)、「八大童子立像(うち6体)」(金剛峯寺)、「毘沙門天立像」(願成就院)、「無著(むじゃく)菩薩立像」・「世親菩薩立像」(ともに興福寺)に、「毘沙門天立像」(浄楽寺)、「聖観音菩薩立像」(瀧山寺)など、壮観な展示内容はまさに見応え十分と言えるものです。

展示の解説パネルには仏像の玉眼(水晶を入れた目)の輝きや袈裟の襞の表現から、制作の時代背景まで鑑賞のポイントが簡潔に記されており、仏像ビギナーの私でも日本彫刻の真髄をたっぷりと堪能することが出来ました。


unkei.jpg


【展覧会情報】
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」
会場 東京国立博物館平成館
会期 11月26日(日)まで ※月曜休館
時間 9:30~17:00 (金曜・土曜および11月2日は午後9時まで)




そして一方、西の京都国立博物館では京都国立博物館開館120周年記念として特別展覧会「国宝」が開催されております。本年は京博と国宝ともに120周年を迎える節目の年にあたり、昭和51年の「日本国宝展」以来の実に41年ぶりとなる貴重な展覧会です。

国宝に指定された美術工芸品885点のうち約200件もの国宝が京都の地に集められ、4期に分けて展示されます。

私も東京から勇んで駆け付けましたが、一堂に集められた貴重な展示物の数々に圧倒されました。丁度伺った時には雪舟の全6件の国宝が一室に展示されており、まさに二度とない機会を満喫いたしました。関西に在住であれば会期中何度も訪れたいと思わせる夢ような展覧会でした。



kokuhou.jpg


【展覧会情報】
「京都国立博物館開館120周年記念 特別展覧会 国宝」
会場 京都国立博物館
会期 11月26日(日)まで ※月曜休館
時間 9:30~18:00 (金曜・土曜は午後8時まで)


深まる秋のこの季節、深遠なる伝統美の世界に旅してみてはいかがでしょうか。空前絶後の東西二大展覧会に、皆さまもぜひ足をお運び下さい。




トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://bijutsu-shumi.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2176

コメントを投稿

※いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前に
このブログのオーナーの承認が必要になることがあります。
承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらくお待ちください。

※お問い合せについては、「お問い合せ」からアクセスしてください。
こちらのコメント欄には個人情報に関する内容は記載しないでください。

プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

<   November 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
 
 
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
 
 
ページの先頭に戻る