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October 5, 2017

山奥の巨大要塞


いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。

トロリーバスに揺られながら向かうと、山奥に突如現れる巨大な建造物に圧倒されました。日本最大級のダムであり、放水シーンで有名な「黒部ダム」は、まさにコンクリートの塊。その全容はさながら、要塞のようでした。

黒部③.JPG

黒部ダムは北アルプスの山間部に、昭和31年から建設が始まり、当時の金額で513億の巨費が投じられ、延べ1,000万人もの人手により、7年の歳月を経て完成しました。高さ186mは日本一を誇り、そのスケールの大きさと困難さから「世紀の大工事」と語り継がれています。中でも破砕帯との格闘は石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」に描かれた事でも有名です。そして今年は「破砕帯突破60周年」を迎え、現地では当時の工事について記念展示がされています。

黒部①.JPG

破砕帯とは、岩盤の中で岩が細かく砕け、その隙間に地下水を大量に含んだ地層をいいます。ダム建設のためにトンネル工事は不可避でした。そして、順調に工程が進む中この「破砕帯」にぶつかってしまったのです。破砕帯の長さは、約80メートル程しかありませんでしたが、次から次へと溢れ出てくる水の影響で、工事は困難を極めました。トンネル工事の最難関箇所と言われ、多数の死者がでました。しかし、この破砕帯を突破しなければダムは完成しません。現場作業員は、持てる知識と知恵・経験を結集し、7ヶ月の苦闘の末に突破したのです

黒部②.JPG
そして現在、観光地として賑わうことになった黒部ダムの最大の見所は、日本一を誇る高さからの「放水」でしょう。「ゴーッ」という水しぶきをあげながら、毎秒10トン以上の水が一気に放水されている様子は圧巻です。天気の良い日は、水しぶきで虹がかかることもあるそうです。


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