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September 7, 2017

●芸術の秋-到来

いつもブログ≪美術趣味≫をご覧いただき、まことにありがとうございます。9月に入り日も短くなってきて、幾分秋めいてまいりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて上野の東京都美術館では今年も恒例の「再興第102回 院展」が開催されております。
皆さまご存知の通り「院展」とは「日本美術院展覧会」、公益財団法人日本美術院が主催運営する歴史ある日本画の公募展です。

日本美術院は明治31年(1898年)に日本近代絵画の創始者・岡倉天心が主導し、横山大観、下村観山、菱田春草らの若き弟子たちにより設立されました。時代の先覚者として日本美術院の掲げた高邁な理想は、近代日本画の成立と発展に大きな役割を果たしました。

時運に恵まれず、一時経済的に困窮し雌伏の時代を過ごしましたが、岡倉天心没後の翌年、今から百年ほど前の大正3年(1914年)に、師の意志を継ぐべく横山大観らが中心となり、日本美術院が再興されました。さらにその年の秋には記念すべき「再興第一回展覧会」が開かれました。

以後、再興院展は毎年一回秋期に作品を公募し展覧会を開き続けております。102回を迎える本年も理事長の田渕俊夫画伯をはじめとした同人(どうにん)の先生方32名の力強い作品と、厳しい審査を経て選ばれた270名近くのフレッシュな入選作が一同に会し、充実した内容の展覧会をご覧いただくことができます。日本画の大家から期待の若手作家まで、その最新作が一同に並ぶことで、最新の日本画の創造力、革新性をうかがい知ることもできます。

「再興第102回 院展」は例年通り、来年の6月まで日本全国を巡回いたします。日本画壇の中心となり、常に美術界を先導してきた伝統ある「院展」に皆様もぜひ足をお運び下さい。


【展覧会情報】
「再興第102回 院展」
会場 東京都美術館
会期 9月17日(日)まで
時間 9:30~16:30 (最終日は正午入場まで)

※以後全国巡回9~18年6月 京都、大阪、島根(東)、山形、名古屋、
岡山、広島、宇都宮、横浜、北九州、島根(西)、福井



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そして一方、竹橋の東京国立近代美術館では常設展・MOMATコレクションにおいていよいよ東山魁夷特集が行われます。来年に予定されている魁夷生誕110周年の記念展が今から待ち遠しいところですが、ファンの渇望を癒す絶好の企画といえましょう。

ご存知のように東京国立近代美術館には魁夷より直接寄贈されたキラ星のような名作が多数所蔵されております。風景画家として立つことを決意した「残照」、画家として世間に広く人認知された「道」をはじめ、「秋翳」「冬華」「晩照」「青響」などその名作の数々は実に枚挙に暇がありません。人気作家ゆえ作品が他館に貸し出されることも多く、今回のように本制作の所蔵作品17点が一堂に会する展示は非常に稀な機会とのことであります。

芸術の秋の到来を迎え、皆さまもどうぞご案内の貴重な展示に足をお運びいただき、≪国民的画家≫と称賛を受ける東山芸術の真髄をぜひ心よりご堪能下さい。



【展覧会情報】
MOMATコレクション「東山魁夷特集」
会場 東京国立近代美術館
会期 9月12日~11月5日まで
時間 10:00~17:00 (金曜・土曜は20時まで)

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共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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