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August 16, 2017

「石の街」宇都宮の多彩な魅力。

 餃子で有名な宇都宮は、石の街としても知られている。その石とは宇都宮市大谷の付近から採掘される「大谷石」である。軽く、加工がしやすく、耐火性があるこの石は古くから建材として使われてきた。著名な建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した「旧帝国ホテル ライト館」にもこの石が用いられている。この石を産出する石の里「大谷」に、大谷石資料館がある。ここの地下には巨大な採掘場跡があり、その大きさは2万平方メートル、深さは30mにもなる。暑い日差しから逃れるには打って付けの場所で、外気が30℃近くても、地下は10℃ぐらいしかなく、ひんやりと肌寒いぐらい。巨大な地下神殿のような幻想的な闇の世界が広がっていて、今までに体験していなかった別世界を堪能できる。ちなみに資料館に併設されているカフェのジェラードは大変美味しかった。また、この地域全体が大谷石の展示場のようで、高さ27mもの平和観音や奇岩の崖が連なる大谷景観公園など、楽しいスポットが集まっている。

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やわらかい色合いの大谷石でできた宇都宮美術館のアプローチと緑の中庭

 この大谷石を建築に取り入れた美術館が、近くにある宇都宮美術館である。館内へと続くアプローチに大谷石を用いて、現代的な直線で構成されたデザインの中に、大谷石の持つざらついた手触りや、温かみのある色合いを生かしている。昨年、2016年に開館20周年を迎えたこの美術館は、緑豊かな森に囲まれた丘に建っている。この美術館はマグリットやシャガールなど20世紀の美術品を収集しているが、一方で19世紀〜20世紀のポスターやインテリアなどのデザイン作品も多く収集していることでも特徴がある。高い壁面に囲まれた展示会場の合間からは、大きなガラス窓を通して外の緑の樹々が見える。併設されたレストランも大きなガラス窓で囲まれた開放感あるスペースになっており、森に抱かれて過ごすランチは、美味しい食事と最高のリラックスタイムをもたらせてくれる。緑豊かな自然環境の中での憩いの場、そして芸術文化活動の拠点施設として、という理念を体現している、すばらしい美術館であった。
 なお、宇都宮はバーの街としても有名であり。日が暮れたらそちらの方にも訪れてみたい。かように宇都宮は様々な顔を持った魅力ある街である。 


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