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June 8, 2017

東山魁夷の世界を豊田市で鑑賞する。

 豊田市美術館で「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」が開催されている(〜6月11日まで)。名古屋駅から電車に乗り継ぎ1時間ほど、車窓からサッカーなどの試合が行われる豊田スタジアムの巨大な姿が見え始めると豊田市駅に到着する。豊田市はトヨタ自動車の本社がある街であり、県内で一番の面積を持つという。この駅から歩いて15分ほどの小高い丘に豊田市美術館はある。美術館は、もと「七州城」と呼ばれた城があった跡に建てられている。その敷地は緑と水で彩られた庭園になっており茶室や彫刻作品が点在して楽しく散策できる。庭園側から美術館を眺めると、直線的なデザインで構成された建物が大きな池に浮かんだように見え、モダンな美しさがある。またレストランのあるテラスからは豊田市の街も一望できる。
 この度の展覧会では、唐招提寺御影堂の修理が行われている機会に、非公開の障壁画を見る事ができる絶好のチャンスである。東山魁夷は多難の末に中国から日本に渡り唐招提寺を開基した鑑真和上に感銘を受け、10年の歳月をかけて「唐招提寺御影堂障壁画」を完成させた。この障壁画には日本の自然風景と共に、鑑真の故郷、中国の風景も描かれている。そこに描かれた自然の姿は躍動的に、あるいは静寂に、見る人の心の内を映し出す鏡のようにも見える。美しい自然風景の中に深い精神性を持った東山魁夷の世界に触れる事ができた。
 この美術館には、漆芸家の高橋節郎館も併設されている。高橋節郎は東京美術学校工芸課漆工部を卒業。漆の新しい表現を探求し、屏風、立体、版画などの斬新な作品を制作した。その作品には、深く輝きのある漆黒から、色漆の色彩など漆の幅広い表現が見られ、漆の奥深い世界が堪能できる。こちらも是非訪れていただきたい。
今回の名古屋訪問はあまり時間がなく、名古屋名物を味わう余裕がなかった。次の機会があれば、アートだけでなく様々な味覚の世界も味わってみたい。
toyotasi.jpg
水面に浮かんだような美術館


今年の春から発売した東山魁夷 マスターピース コレクションTMの新作「白馬の森」。
東山芸術の美しさと奥深さが堪能できます。
東山魁夷_白馬の森(額装)400x460pix.jpg
【東山魁夷 マスターピース コレクションTM 『 白馬の森 』】
販売価格 500,000円+税
限定500部発行

■仕様体裁
監 修 東山すみ
技 法 彩美版®プレミアム
額 縁 特注銀浮き出し加工木製額(シルバーフレーム/背面メタリック梨地)
画 寸 天地44.3×左右65.2㎝(15号)
額 寸 天地62.2×左右83.1×厚さ3.7㎝
重 量 約4.9㎏
原画所蔵 長野県信濃美術館 東山魁夷館
解 説 松本猛(長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)
発 行 共同印刷株式会社
※作品についてのお問い合わせ:共同印刷(株)アート&カルチャー部 TEL.03-381-2290


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