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March 3, 2017

鳥帰る春 -谷津干潟にて


 今年は酉年ということで、前回に続き鳥に因んだ小話をまたひとつ。

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オナガガモとヒドリガモ

 鳥は私たちの身近にいつでもいるため、一般的には特に注目を集める存在ではないのかもしれません。でも、優しく可愛らしい鳥たちが実は恐竜の生き残りだと言えばどうでしょうか。恐竜は今でも地球上に存在しており、私たちと共存しているのです。

 古代の地球上を支配した恐竜はこれまで、白亜紀末(約6600年前)に起こった大量絶滅で死に絶えたとされてきました。ところが、近年研究が進み、恐竜の一種である獣脚類の一部に羽毛をまとったものがいることが明かになりました。現在では、この羽毛のある獣脚類の生き残りが鳥類であるとする見方が定説になっています。昨年末に発表された論文で、ミャンマーで発掘された琥珀(樹脂の化石)のなかに、羽根が生えた恐竜の尾が見つかったとの報告がありその写真も公開されて話題になりました。

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Tレックス!

 羽毛のある恐竜が属する獣脚類には、有名な大型肉食恐竜のティラノサウルス(通称Tレックス)や映画「ジュラシック・パーク」に登場し広く知られるようになった小型肉食恐竜のヴェロキラプトルなどが含まれています。恐竜界の帝王、巨大なTレックスは、わたしたち昔の男の子にとってはいわばスーパースターでした。モフモフの可愛らしい羽毛をまとったTレックスの想像画を見て、思わず、「これじゃない!」と叫びそうになったのはここだけの話です。







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セイタカシギの群(谷津干潟)

 写真は、二月末の谷津干潟で撮影したセイタカシギ(背高鴫)の群です。大人にまじって恐らく日本で生まれたと思われる子供たちもいました。この時期、谷津干潟に多いのは冬の渡り鳥としてシベリアから渡って来るオナガガモ(尾長鴨)やヒドリガモ(緋鳥鴨)などの淡水ガモ類とクイナの仲間のオオバン(大鷭)です。セイタカシギはカモたちに比べて小さく、個体数もごくわずかなのですが、いる場所がだいたい決まっているののと姿に特徴があることから比較的見つけやすい鳥でもあります。

 セイタカシギの主な繁殖地(子供を産み育てる場所)や越冬地はユーラシア大陸にあり、日本には旅鳥として、繁殖地と越冬地との間を移動する際に一時立ち寄る例が多いのですが、関東や中部の一部で繁殖することもあるようです。セイタカシギは環境庁のレッドリスト(絶滅危惧種のリスト)に絶滅危惧Ⅱ類として掲載されています。Ⅱ類は、絶滅の危機が増大しているもののカテゴリーです。

 豊かな自然環境は鳥だけでなく人にとってもかけがえのない恵みを与えてくれるものです。白亜紀末の大量絶滅を生き伸びた鳥たちを、私たち人類の傲慢で無思慮な行動により絶滅させることがないよう、環境の維持保全に努めるとともに、私たちの子や孫の世代まで滋味豊かな日本の自然を継承していこうではありませんか。



※当部は公益財団法人日本自然保護協会への寄付を通じ、自然保護活動の支援に継続的に取り組んでいます。

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