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September 4, 2015

海風薫る~横須賀美術館へ


 いつもブログ「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。最近はだいぶ涼しくなってきましたが先月の暑さも残るある日、私は横須賀美術館へ行って参りました。

20150904yokosuka1.JPG 車で向かうと三浦半島を国道16号線で南へ下り、途中から海沿いのコースを走ります。すると、美術館数キロ手前の馬堀海岸沿いを真っ直ぐ伸びる道路脇壁面に、多くの絵が描かれているのが目に入ってきます。「うみかぜ画廊」と呼ばれ地域の学生たちの作品が展示されています。約700mに渡り画廊は続き、「海や港と横須賀」をイメージした作品は、横須賀市立総合高校の美術部の生徒、卒業生のみなさんが制作したものです。運転しながらですと、気になってしまいますので駐車して、散歩がてら楽しむのが良いでしょう。

20150904yokosuka2.JPG そこからさらに南、観音崎方面へ進み山間を抜けた場所へでると、右側に広い芝生の広場とその奥に水色を基調とした洒落たデザインの建物が現れます。正面の海と背後の山に挟まれた自然豊かな場所に横須賀美術館は建てられています。自然に囲まれた場所になじむように建てられた建造物は自然の一部であるかのように違和感なく風景に溶け込んでいます。

20150904yokosuka3.JPG 目の前一面に広がる海がなんとも開放的な雰囲気で、吹き抜けの展示ギャラリーは自然光を取り込むために鉄の内壁に穴が開けられおり、また塩害を防ぐためにガラスで包まれています。これにより、外観がガラスに覆われた特徴的な構造となっています。そしてコチラの美術館は、なんと屋上にも出ることができます。東京湾を見渡せば大きなタンカーが絶えず行き来しており、対岸に房総半島を望み、空気が澄んでいる時は東京スカイツリーまで見ることができるようです。
無料で使用できる望遠鏡も設置されています。

 横須賀市の美術品収集が始められたのは、1985年のことです。その後、1996年に朝井閑右衛門の作品が一括して市に寄贈され、そのことがきっかけで、美術館建設が具体化することとなりました。さらに1998年には、谷内六郎夫人・達子氏から週刊新潮表紙絵が多数寄贈されました。1999年には、美術館基本計画策定委員会によって美術作品の収集対象が、近現代の絵画、版画、彫刻とされ、以下の基準によって収集を進めました。

・横須賀・三浦半島にゆかりのある(出身、居住、在住等)作家の作品
・横須賀・三浦半島を題材とした作品
・「海」を描いた作品
・日本の近現代美術を概観できる作品

 その後、市制施行100周年記念事業の一環として、2007年4月28日、横須賀美術館が開館しました。絵画、彫刻を中心に、約5千点の日本の近現代美術の作品を所蔵しています。

 評判のよいレストランも併設されているので食事を楽しんだり、芝の広場に寝転んだり、周囲の散策も良いでしょう。少し歩けば観音崎灯台や走水といった名所もあります。海風に吹かれながら、のんびりリラックスできる美術館だと思いますので、リゾート気分を満喫しに足を運んでみてはいかがでしょうか。



【横須賀美術館について】

所在 神奈川県横須賀市鴨居4-1
電話 046-845-1211
開館 10:00-18:00
休館 毎月第1月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日
料金 ()は20名以上の団体
   ・常設展
     一般
      310円(250円)
     高校生・大学生・65歳以上の方
      210円(160円)
     中学生以下は無料
   ・企画展 展覧会により異なりますので美術館へお問い合わせください。
     中学生以下は無料
アクセス
   ・JR横須賀線「横須賀駅」下車、「観音崎」行きバス乗車(35分)、
     「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」停留所で下車、徒歩2分
   ・京浜急行「浦賀駅」下車、「観音崎」行きバス乗車(15分)、
     「観音崎」停留所下車、徒歩5分


※詳細な情報につきましては美術館へお問い合わせください。


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