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February 21, 2014

下村観山展

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いつも「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。
先日横浜美術館へ今年生誕140年を迎えた「下村観山展」を観に行って参りました。

横浜美術館の企画展としては前回の「横山大観展」に続き、日本画を代表する巨匠にスポットを当てています。大観と同じく岡倉天心を師と仰ぎ、日本美術院の立ち上げにも参加した横浜ゆかりの画家でもあります。展覧会キャッチコピー「日本歴代屈指の筆技を観よ」の通り、その素晴らしい画技を堪能することができました。

下村観山は、紀州徳川家に使える能楽師の家に生まれました。幼少期より狩野芳崖らに師事し、東京美術学校に第1期生として入学後、岡倉天心のもとで学びました。日本美術院創立に参加し、横山大観・菱田春草と共に活躍、またその再興にも尽力します。日本画家初の官費留学生としてイギリスに渡り、水彩画研究や洋画の模写を行うなど、幅広く日本画の可能性を追求していきました。

残念ながら「下村観山展」の会期は終了してしまいましたが、観山の代表作であり重要文化財に指定されている「弱法師(よろぼし)」は、現在東京都美術館で開催中の「世紀の日本画展」にて展示されています。

「弱法師」は再興第2回院展に出品され、当時から最高傑作と評されました。立派な梅の枝と俊徳丸が描かれた右隻と、静かな夕日が浮かぶ左隻の対比が印象的な作品です。展覧会前期の2月25日まで出品されています。またこちらの展覧会は3月1日より会期後期に入り、展示作品全品入れ替えとなりますので、前・後期ともに足を運びたいところです。

今年は日本美術院が再興され100周年とメモリアルイヤーとなります。秋には盟友「菱田春草展」も控えており、日本美術院の画家から目がはなせない年となりそうです。



【「世紀の日本画」展ご案内】

名称  日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画
会場  東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)
会期  <前期> 1月25日(土)~2月25日(火) <後期> 3月1日(土)~4月1日(火)
時間  9:30~17:30(火~木、土日)、9:30~20:00(金) ※入室は閉室30分前まで
休室  月曜日(2/24、3/31は開室)、2/26~28

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