February 28, 2014

必見!特別展「世紀の日本画」


いつもブログ「美術趣味」をご覧いただき、まことにありがとうございます。
現在、上野の東京都美術館では「日本美術院再興100年 特別展「世紀の日本画」が開催されております。

2ヶ月の会期中、前期は2月25日(火)を以って終了いたしました。3月1日(土)よりいよいよ後期展の開始となります(会期4月1日まで)。

日本美術院の130年の歴史を、近代日本画の巨匠たちの代表作でたどる記念展は、前期と後期ですべての作品が入れ替わる趣向となっておりますので、前期をご覧になった方もぜひ通期でご覧になることをお薦めいたします。

日本美術院は明治31年(1898年)、岡倉天心の指導の下、橋本雅邦を主幹に、横山大観、菱田春草、下村観山らの若き弟子たちにより創設され、近代日本画の成立と発展に大きな役割を果たしました。その後、師の岡倉天心を失い、一時休眠状態となりましたが、大正3年(1914年)に師の意志を継ぎ、横山大観、下村観山らが中心となり日本美術院は再興されました。以後、多数の重要な作家を輩出し、再興日本美術院の歩みとともに日本美術の歴史が築き上げられてきました。

後期展には日本画の精華ともいうべき60点の多彩な作品が展示されます。
中でも重要文化財の2作、狩野芳崖『悲母観音』と橋本雅邦『龍虎図屏風』は見逃せません。また日本美術院で常に中心的役割を果たした横山大観の『無我』の展示にも注目です。新たな日本画の創造を目指した若き日の大観が、日本美術院創立の前年、明治30年(1897年)に描いた初期の傑作です。

近代日本画の巨匠たちが一堂に会する貴重な展覧会に、皆様ぜひ足をお運び下さい。
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■展覧会出口の2階売り場では出品作家の弊社謹製複製画が多数展示されております。作家や著作権者の方々に特別に監修していただいた作品は、どれも原画を忠実に再現した最高品質の工芸品として、高い評価をいただいております。
上記『無我』につきましても以下の通り、お取り扱いしております。


横山大観 《無我》 掛軸
販売価格 本体123,000円+税


<仕様体裁>
技法 特殊美術印刷
表装 三段表装(国産)
画寸 74×43センチ
額寸 184×63センチ
監修 横山大観記念館
原画 東京国立博物館蔵

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February 21, 2014

下村観山展

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いつも「美術趣味」をご覧頂きましてありがとうございます。
先日横浜美術館へ今年生誕140年を迎えた「下村観山展」を観に行って参りました。

横浜美術館の企画展としては前回の「横山大観展」に続き、日本画を代表する巨匠にスポットを当てています。大観と同じく岡倉天心を師と仰ぎ、日本美術院の立ち上げにも参加した横浜ゆかりの画家でもあります。展覧会キャッチコピー「日本歴代屈指の筆技を観よ」の通り、その素晴らしい画技を堪能することができました。

下村観山は、紀州徳川家に使える能楽師の家に生まれました。幼少期より狩野芳崖らに師事し、東京美術学校に第1期生として入学後、岡倉天心のもとで学びました。日本美術院創立に参加し、横山大観・菱田春草と共に活躍、またその再興にも尽力します。日本画家初の官費留学生としてイギリスに渡り、水彩画研究や洋画の模写を行うなど、幅広く日本画の可能性を追求していきました。

残念ながら「下村観山展」の会期は終了してしまいましたが、観山の代表作であり重要文化財に指定されている「弱法師(よろぼし)」は、現在東京都美術館で開催中の「世紀の日本画展」にて展示されています。

「弱法師」は再興第2回院展に出品され、当時から最高傑作と評されました。立派な梅の枝と俊徳丸が描かれた右隻と、静かな夕日が浮かぶ左隻の対比が印象的な作品です。展覧会前期の2月25日まで出品されています。またこちらの展覧会は3月1日より会期後期に入り、展示作品全品入れ替えとなりますので、前・後期ともに足を運びたいところです。

今年は日本美術院が再興され100周年とメモリアルイヤーとなります。秋には盟友「菱田春草展」も控えており、日本美術院の画家から目がはなせない年となりそうです。



【「世紀の日本画」展ご案内】

名称  日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画
会場  東京都美術館 企画展示室(東京都台東区上野公園8-36)
会期  <前期> 1月25日(土)~2月25日(火) <後期> 3月1日(土)~4月1日(火)
時間  9:30~17:30(火~木、土日)、9:30~20:00(金) ※入室は閉室30分前まで
休室  月曜日(2/24、3/31は開室)、2/26~28

February 14, 2014

深々と

oogannon.jpgいつもブログ『美術趣味』をご覧頂きましてありがとうございます。
先週末の東京都心では雪が降り続いて積雪は25センチと45年ぶりの記録的大雪になったそうです。冬の季節ではありますが、あまりの大雪に圧倒されてしまいます。

寒さが一層厳しい中、会社から程近い光源寺(こうげんじ)駒込大観音(こまごめおおがんのん)の境内は梅の花が咲き誇り、春の訪れを感じさせます。こちらの観音様は梅の巨木があることから、梅の大観音とも呼ばれているそうです。

ume.jpgそして今週末、関東圏内は朝から雪が降り始め光源寺の境内が一面雪景色に。静かに降り積もる雪をみると一瞬時間が止まった様な感覚になり、そらからしんしんと落ちてくる雪を眺めてはなんだ心が吸い込まれそうになります。せっかく咲いていた梅も寒そうにみえましたが、雪景色のなか凛とした姿を垣間見た様でした。








さて今回は、雪降る奈良・二上山麓に在る当麻寺を描いた作品、後藤純男先生の「大和・雪のしじま」をご紹介いたします。雪に覆われた寺院の神聖な空気が画家の一筆一筆にこもり見ている私たちに静かに語りかけます。


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後藤純男 《大和・雪のしじま》
販売価格 240,000円+税



<仕様体裁>
原画 後藤純男美術館所蔵
監修 後藤純男美術館
解説 行定俊文(後藤純男美術館館長)
限定 500部
技法 彩美版(R)、シルクスクリーン手刷り
用紙 版画用紙(モロー)
額縁 特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き(国産、ハンドメイド)
画寸 37×73cm(20号)
額寸 58×94cm
重量 約6.2kg
証明 監修者の承認印入り証書を貼付

※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。




【後藤純男美術館のご紹介】
1987年、北海道の厳しい自然に惹かれた日本画家・後藤純男画伯は、道内取材の拠点として上富良野町にアトリエを構え、これをきかっけに、1997年9月、美術館が誕生しました。
2002年6月には新館が完成し、展示室が大幅に拡充されたほか、2階には十勝岳連峰を望めるレストランと資料室がオープン。新館と旧館を合わせて約600平方メートルある展示スペースでは、主要作品の多くを見ることができます。本作品「大和・雪のしじま」も所蔵しています。


住所 北海道空知郡上富良野町東4線北26号
電話 0167-45-6181
Web http://www.gotosumiomuseum.com/

February 7, 2014

春の兆し


皆様いつも「美術趣味」をご覧いただきありがとうございます。

まだまだ朝晩は冷え込みますが、少しずつ春の気配が感じられるようになりました。冬から春へと季節が移り変わるこの時期は、誰もが嬉しく待ち遠しく感じる時期ではないでしょうか。先日、文京区目白台の永青文庫に伺ったおり、神田川沿いの江戸川公園で春の兆しを見つけました。

神田川は井の頭公園内の井の頭池を源とし古くは平川(ひらかわ)と呼ばれ現在の日比谷付近にあった日比谷入江へ注いでいました。徳川家康は神田山(現在の駿河台)を切り崩して日比谷入江を埋め立てるとともに江戸の飲料水確保のため平川を改修し神田上水を設けました。

現在の江戸川公園付近に取水堰(関口大洗堰)を設置して平川の流れを分け、水戸藩邸(後楽園)を経て江戸市内へ向かう上水道を引きました。神田上水は江戸市民の生活になくてはならないものとなり明治30年代まで使われていました。

江戸川橋から飯田橋にかけて神田川と並行するように走る「巻石通り」は神田上水の流路です。このあたりの地名が文京区水道と言うのはその名残です。

今では神田川はソメイヨシノが咲き誇る都内有数の花見スポットです。「春にはまた来なくちゃ...」と思いながら川沿いの径を歩いているとそんな気持ちを察してか、江戸川公園で美しく咲く紅白の梅が温かく迎えてくれました。
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紅白という2色のコントラストは、紅白幕や紅白饅頭など縁起物としてお祝い事によく使われておりますが、この季節の自然を彩る紅白梅は、まさに春の到来を祝っているかのように感じました。皆さまも暖かい日はぜひ外へ散歩にお出かけになり、春の兆しを感じて頂ければ幸いです。




【文京区江戸川公園のご紹介】

所在 東京都文京区関口2-1
交通 東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅から徒歩3分


当社商品ラインナップから今年生誕130周年を迎える前田青邨の『紅白梅』をご紹介いたします。この作品はこちらでお求めになれます。



前田青邨 《紅白梅》
販売価格(軸・額) 各190,000円+税


淡く下地に金泥を刷いた画面に琳派に由来する垂らし込みの技法で華やかな紅白梅が描かれています。リズミカルにデザイン化された幹と枝は光琳の紅白梅図屏風を連想させます。よく観ると濃い紅色、淡い紅色、白色と異なる色の花を咲かせた三本の樹々があたかも家族のように互いを抱きあいながら複雑に絡み上方へと伸びています。香り高い梅の花が一面に咲き零れ上品で華やかな青邨独特の画面をつくりあげています。

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<仕様体裁>

■軸・額共通
原画 公益財団法人石橋財団 石橋美術館 所蔵
技法 彩美版(R)・シルクスクリーン手刷り
用紙 和紙
限定 300部
証明 著作権者の検印証紙を貼付

■軸装仕様
画寸 天地44×左右60.6cm
軸寸 天地135.7×左右75.7cm
軸装 三段表装
箱  柾目桐箱、タトウ入り

■額装仕様
画寸 天地43.9×左右60.3cm
額寸 天地65.5×左右81.9cm
重量 約5.8kg
額縁 木製金泥仕上げ特製額(ハンドメイド、国産)


※「彩美版(R)」は共同印刷株式会社の登録商標です。

プロフィール

共同印刷株式会社SP&ソリューションセンター アート&カルチャー部では、日本画を中心とした複製画や版画の制作、販売をてがけています。制作の裏側や、美術に関係したエッセーを続々とアップしていきます。尚、このサイトの著作権は共同印刷株式会社又は依頼した執筆者に帰属します。

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