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November 16, 2007

シジュウカラの目

金島桂華 冬晴
企画のツネです。
 
絵は、見れば見るほど発見があります。
 
たとえば校正作業(原画と複製画サンプルとの比較作業)のために、一枚の絵と数十分にわたってにらめっこしたりします。
金島桂華画伯の「冬晴」の校正作業に行ったときにも、発見がありました。

 
描かれているシジュウカラの頭部が、ぱっと見には、真っ黒に塗りつぶしてあるようでしたが、
ずーっとじーっと見ていると、そこにちゃんと目が書き込まれていることを見つけました。
 
黒の微妙な、しかし決定的な濃淡の差で、2羽のシジュウカラに目が表現されていたのです。
 
ここにアップした画像では細かいところまでは確認できないかと思いますが、
こういうちょっとしたこだわりを、実際に商品を手にとって見てもらえたらなあと思います。
 
ちなみに、ぼくがこの2羽の目を見つけたことで、現場の技術者に一手間よけいにかけることになりました。
技術者氏もぶつぶつ文句を言いつつ、絵の新たな魅力を見つけられたことを喜んでいるようで、
「この目は、実は絵の重要なポイントだね!」
ということを繰り返していました。
 
金島桂華画伯は精緻な写生を得意としたことで知られ、
スケッチ帳などを見ると、画伯が事物をひじょうによく観察し、描いていたことがうかがえます。
 
「冬晴」の中のシジュウカラの生命力、その秘密の一つが、さりげなく、かつしっかりと描かれた目にあるのかもしれません。

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