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November 22, 2007

勝手に仙厓  2

企画のツネです。
勝手に仙厓 1」のつづきです。
 
落書きか童画のような仙厓の絵が、実は巧みな筆使いによって描かれていることに注目してみましょう。
 
例えば、「指月布袋画賛」(出光美術館所蔵)に見られる明暗の描き分け。
(お手元に展覧会カタログ等をご用意ください。)

<模写>仙厓義梵 指月布袋図画面向かって左方に月があるという設定なので、月明かりを受ける側は明るく、反対側は影になります。
さて絵を見てみると、仙厓は、明るい部分を淡い墨で、影になる部分には墨を濃く使って、描き分けています。
 
さらさらっと描かれているようですが、墨色や濃度を巧みに使い分けているのです。
 
・・・すごいでしょ!
 
仙厓さんがどこまで意識して描いたかはわかりませんが、残された絵からは、癒しや和みだけではない、確かな技量ゆえの魅力が伝わってきます。
 
見れば見るほど、気付けば気付くほどおもしろいのが仙厓さんの書画です。
描写の巧さや画賛(ことば)の意味、ユーモア、また強さに注目して、じーっと見入ってみてはいかがでしょうか。
 
以上、仙厓普及委員会(私設)でした。

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コメント (2)

 

いつも楽しく拝見させていただいております。
私も仙厓、だいすきです。
「こどもの絵のよう」とはよく言われますが、しかし全く不快感なくほほえましく観られるのは、やはり確かな技術に裏打ちされているからなのでしょうね。
先日の出光美術館の展示では、完売のため図録をあきらめたのですが、今になって本当に後悔しています…泣

内定者h

 

コメントをありがとうございます!
仙厓さんの絵は、すらすらっと簡単に描いているようで常人には描けない、ということが自分で模写してみるとわかります。

図録、レイアウトがなかなかおもしろい作りでしたよね。古本屋でゲットしてください!

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